マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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閻魔さんの団扇

2016年10月07日 08時40分35秒 | 奈良市へ
平成16年の1月16日に取材させていただいた奈良市白毫寺町・白毫寺のえんま詣で。

同寺で行われるえんま詣ではこの1月と7月16日の年二回。

えんまさんの縁日に因んで本尊の閻魔王坐像に向かって法要し、参拝者の無病息災と長寿を願って祈祷される。

白毫寺は天智天皇所縁の寺。

えんま王を祀る寺として広く親しまれる寺である。

地獄の話にも登場するえんま王は地蔵菩薩の化身とも云われ、世に現れては慈悲と戒めを解くということから信仰する人は多い。

子供の頃、ウソついたらエンマさんが舌を抜くで、と云われ続けてきた。

65歳まで生きてきたが、約束は果たせたであろうか。

断片的な記憶は曖昧。

たぶんにウソをついたと思うが、ウソが転じてマコトになることはなかったと思う。

懺悔の目的もなかった奈良市白毫寺町・白毫寺のえんま詣でに出かけて参らせてもらったが、その後の平成25年を最後に休止するというような噂があった。

どうなったのか存知しないとFBに書いたら一人の女性から返信コメントがあった。

何時か判らないが先代住職は亡くなられ、住職を引き継いだ息子の僧侶が、この年、つまり平成28年の1月には実施(祈祷法要)したそうだ。

亡くなられた先代住職が丹精込めて描かれたえんまさんの団扇が出てきた。



保管していた団扇の絵柄は色落ちもしていない。

これからも大切にしたいと思い、合掌。

(H28. 3.21 SB932SH撮影)