マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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吐山虫祈祷数珠繰り

2007年07月10日 09時07分22秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
16日、奈良東山中では各地で虫送りが行われるが都祁辺りでは各地区によって様相がさまざま。

松明を翳して虫を焼きはらう(虫を追う意味もある)形式やお寺で虫を供養する法要、あるいは数珠を繰って祈祷するなど形式があります。

都祁の南側に位置する吐山では各垣内ごとに虫祈祷数珠繰りが行われている。

そのうちのひとつ、長野垣内では日が暮れるころ無住寺となっている仏法寺に地区の役員が集まってくる。

広間に太鼓を出してくると一同は円座になる。

始めに区長が数珠を手にもって一同の頭の上に翳して祓い清めの儀式。

そして、数珠を手に添えるやいなや鉦と太鼓を叩いて「ナムアミダーブツ」と唱えながら15回数珠を送っていく。

後半の15回は「ナムアミダンボ」と唱える数珠繰り祈祷。

昔しはもっと多かったんと違うやろかとおっしゃる地区の人。

最後に再び区長が頭の上に数珠を翳して終える。

(H19. 6.16 Kiss Digtal N撮影)