UO回想12 ~ 対SAD連合戦争(2) ~

2012-03-05 21:42:35 | UO回想編

UO回想シリーズ 前回分
はじめに ~ UOについて ~
UO回想1 ~ KDKの歩み ~
UO回想2 ~ サクラ大戦(1) ~
UO回想3 ~ サクラ大戦(2) ~
UO回想4 ~ 酒場と暴力と、出会い ~
UO回想5 ~ サクラ大戦(3) 連盟発足 ~
UO回想6 ~ サクラ大戦(4) 裏切り ~
UO回想7 ~ 大戦後のSakura ~
UO回想8 ~ 初、巨額詐欺の成功 ~
UO回想9 ~ 保険金詐欺 ~
UO回想10 ~ ブリタニアの音楽 ~
UO回想11 ~ 対SAD連合戦争(1) ~


3月7日の[PK!]から襲撃を受けた早朝4時から、21時頃までの17時間は沈黙を保っていた。
しかしゴールデンタイムに入り、我がKDK連合のメンバーが増え始めたとき、
皆に事態を説明し報復作戦を開始する。

ゴールデンタイムということもあり、ジェロームPITには人が多い。
色々なギルドのPKやPKKたちがたくさんおり、暗黙の非戦の下に交流し、1on1等の練習をしている。
偵察員の報告によると、そこに[PK!]メンバーもそれなりの人数がいた。
偵察員を呼び戻し、本拠地であるKDK島にて戦闘要員を集合させる。
(我がギルドは1つの島の土地を完全に買い取りKDK島と宣言していた。ちょっとした観光名所となり色々な人が来た。)

3,2,1,…のカウントの後に、ジェロームPITへのゲートが開かれる。
UOのPvPギルドは戦闘中に見分けやすいよう、制服の色を統一していることが多い。
我がKDKの制服は元々赤色なので、連合所属ギルドにも出撃時には赤ローブを着るように義務付けていた。
KDK連合の本来の名称、Red Robe同盟の由来である。

PITに突如現れる赤ローブ軍団、交戦開始。
左右に展開しPITエリアを挟み込むように攻撃を開始し、[PK!]メンバーのみを次々に殺していく。
戦闘員たちには無関係な者に被害を出さぬように厳重注意している。
[PK!]側に参戦するギルドを出したくないからだ。

奇襲効果もあり、問題なく[PK!]メンを殲滅する。
俺たちが深夜にされたことの意趣返しである。
ここから、全面的な[PK!]及びCASとの長い戦いの幕が上がった。




開戦から2日後のBBSでのやりとり。
[PK!]メンバーの一人はKDK側から仕掛けてきたようにサイトに書いていたが、
先にこちらが奇襲攻撃を受けたのは確かである。
当時は世論を味方につけて賛同者を増やす為の印象操作かと思ったが、
最初に奇襲してきた3人以外にはあの奇襲事件のことが伝わっていないのかも知れない。

また[PK!]はSakura随一の強豪ギルド[shy]にも攻撃を開始した。
これは[shy]メンバーのManowar(別名Jin)が俺と古くから親交があり、KDK側に立って参戦したからである。
当時の[shy]は数が多いギルドではないが少数精鋭といった印象で、
所属するLapis LazuliとManowarはSakuraシャードでもトップクラスの実力者で有名だった。
それに対してManowar個人への報復に留めずにギルドに対しての報復を開始したことは、良策とは思えなかった。

KDKに味方する者は全て攻撃対象にする・・・という強硬姿勢は、
圧倒的優勢な立場でこそ抑止力として機能するが、
[PK!]はKDKに対してどちらかといえば劣勢な戦況である。
事実、この後の[shy]はKDKの完全な同盟ではないにせよ、KDK側に味方して戦うことがあった。


また数日以内に[PK!]側からQMというメンバーが特使としてKDK島に来た。
停戦調停の為と思われるが、開戦理由のどちらが先制攻撃をしたかという点で、
KDK側と[PK!]側で意見の食い違いがあり、結局は停戦に至らず。
以後もKDKは[PK!]に対しての攻撃を続けることになった。

余談だが当時の俺は知らなかったが、このQMというメンバーは、
昔は[DMP]というKDK傘下のギルドのメンバーだったらしい。
過去の遠い身内ということで、だから彼が来たのかな?
まあそんな意味は一切なかったかも知れないけど。


それからもずっと[PK!]とは至るところで戦いを繰り返したが、その概ね全てにKDKは勝利していた。
劣勢の戦況を巻き返そうとしたのか、[PK!]はYamatoシャードから援軍を呼ぶことを宣言した。
YamatoでPvPギルドとして有名な[Rha]という連中で、
俺は彼らのことについて詳しくはないが、
名前だけは聞いたことがあった。

また古い時代にYamatoやAsukaシャードで詐欺師として(あと痛さで)有名だったKaosuというやつも、
Sakuraに渡ってきて援軍として[PK!]に入隊していた。
Kaosuは日本のUOではけっこう全体的に知名度があったやつで、
珍獣Kaosuといえば2001~2003年ごろにUOをプレイしていた古参プレイヤーなら知ってる人も多い。
ただその知名度は決して良いことでも誇れる意味でもないが、
色々な有名人が[PK!]側についたことは確かと思えるエピソードだった。

またこれと同時に[PK!]はギルド名を[SAD]へと改称したので、
俺たちはCASとSADとそれに味方するYamatoからの移住組を合わせてSAD連合と称した。

ただこの戦争に勝つために勢力を拡大したのは連中だけではない。
こちら側も戦力を増強するべく、新たに[RICH][MAF]の2ギルドをKDK連合に招き入れ、
我がKDK連合は4個ギルドから6個ギルド体制になり、
またこの時期は戦争が盛り上がってるからかKDK本体にも入隊希望者がモリモリときた。
一日に3人とかザラにあったし、毎日のように新しいメンバーが入った。


こうしてSAD連合とKDK連合は、競うような勢力拡大レースの体を成して味方を増やすことに努めた。
また[shy]のような巻き込まれたギルドも含め、たった2ギルドの戦争がどんどんと拡大してるような気がした。
もはや我がKDKは人数だけで言えばSakuraシャード最大勢力である。

巨大勢力として際限なしに人数が増えていくのは良いことばかりでもなかったが、
SAD連合という明確に増強される敵に対して、それ以上に味方が増えて優勢となっていく様を見て、
我がKDK連合のメンバーたちの士気はとても高かったし、盛り上がっていた。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (燈馬@ライモンド)
2012-03-06 10:52:59
画像に出てくる名前の人が懐かしすぎる。
涙出そうになった。
返信する
Unknown (ゆっきぃ)
2012-03-07 00:23:30
>>とーま
懐かしいよな。
君はあの頃と同じく太ったままだ。
返信する

コメントを投稿