Civ5 ショートマルチプレイ(2) ~ 会談ばかりですが ~

2011-11-01 22:04:48 | Civilization

Civ5ショートマルチ・レポート、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 ショートマルチプレイ(1) ~ アステカですが ~
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フランス 「象牙と鯨の貿易をどうだい?」
アステカ 「困ってないんだよね。また別の方向で協力できると思う!」
フランス 「なるほど、了解。」


前回記事でトルコにフランスへの象牙貿易の中断と禁輸措置の要請をしたので、
その分をカバーしようとフランスが我がアステカへ象牙の貿易を要請してくる。
当然禁輸措置の発案元の俺はこれを優しく棄却。
周辺国を囲い込んであらゆる資源の貿易を断ち、じわじわとフランスを絞め殺してやる。

しかしこの会談はフランスにとっても、
トルコが貿易を中断するなど急に対仏関係を硬化させた背景に我がアステカがいるのかと、
それの確認作業だったのかもしれないな。

この会談により俺としてはトルコがフランスへの貿易中断を実施したという裏がとれたので、
トルコに対してはご褒美に、「フランスの独走を防ぐ。」という名目で300Gの資金をせびっておく。
良い金づるである。


上記の囲い込み戦略の一環として、フランスの同盟国となっていた都市国家ワルシャワにもトルコからの金を積み、我が国の衛星国としておく。
こうすることによりワルシャワからフランスへの資源輸出をも遮った・・・のだが、
数turn後にはフランスがさらなる金を積み、ワルシャワを再び同盟国としていた。
まるで、冷戦時代に米ソが競って中小国を取り込んでいったレースを象徴するような不毛な買収ゲームだ。
ワルシャワを囲い込むのは諦めることにする。
ワルシャワはフランス・ドイツ国境にあるので攻め込める位置ではないし。


ここで決定的な出来事が発生する。

フランス 「ヴェネツィアから東進する?」
アステカ 「しないよ。」
フランス 「ok。」


すると、




フランスの開拓者が護衛部隊と共に海路からヴェネツィア南東へ向かい進出してきた。
ヴェネツィア南東には象牙資源がある。
なるほど、禁輸包囲網で困窮したフランスは、輸入できないならと、
自力で象牙産出地まで領土を伸ばす政策できたか。

当然フランスへの資源流入を断つことが目的なので、これを阻止する為に、
ヴェネツィアに駐留していたアステカ主力軍でフランス開拓者と護衛部隊を囲み、
すぐさまに撃滅できる態勢で外交チャンネルを開く。

アステカ 「その場所は狙っていた。アステカにとって必要な場所だ。」
アステカ 「それ以上進出した場合は軋轢をもたらすかも。まっすぐ上に引き返すのが一番良い。」
アステカ 「見ての通り、平和が保たれない場合の処置の準備はできてる。」



同時にドイツにも外交チャンネルを開く。

アステカ 「フランスと戦争に入るかも。」
ドイツ 「参戦するか?」
アステカ 「参戦しても傍観しても良い。判断に任すよ。」


ドイツはフランスと比べるとそこまでの軍備がないからね。
ただ少なくとも敵側に回らないように根回しは必要だ。
ドイツはフランスと領土問題を抱えてそうなので、
先に声をかけとけば、たぶんこっち側につくだろうと。

少し考えた後に、

フランス 「了解、上に引き返すとしよう。」
アステカ 「ありがとう!平和に外交的解決を見れてよかった。」




この一連の会談により、最終的な国境線の線引きはこうなった。
フランスは象牙の上の方にツールを建設、俺は象牙資源を領有できる位置にソチカルコを建設。
外交的解決というか、脅しと圧力勝ちというか。
しかしこれでフランスへの資源流入はまた一つ断たれた。
両国首脳の判断が一歩間違えれば即座に開戦となる恐れのあった、
アステカ・フランス冷戦を象徴するような出来事であった。
これからもこのヴェネツィア・ツール国境地帯は、冷戦情勢の最前線として両軍が配備される、
油断ならない地域となる。

アステカ 「ツールに軍事部隊を配備しすぎじゃない?何かの意図があるのかと勘違いしてしまうよ。」
フランス 「了解、気になるなら下げるよ。」

などのやりとりがあったり。
こっちもたくさん配備してるけど、そんなことはあちらも百も承知だろう。




ここでトルコから、「ジェノヴァの西側に都市を建てて良いですか?」というチャットが飛んでくる。
ジェノヴァの西は我がアステカ本土にほど近く、何か軍事的な意図があるのかと思い、断る。
次に「ではジェノヴァに宣戦布告して良いですか?」とも訊かれ、悩む。
ジェノヴァはフランスの衛星国なので、トルコがジェノヴァを潰せばフランスへの資源流入は断たれる。
我がアステカが軍事力を動かして直接ジェノヴァ占領に動けばあからさまにフランスを刺激するが、
トルコが勝手にやったことなら我がアステカに対しての警戒もそう高まらずに資源封鎖をできるだろう。
これは代理戦争のようなものだ。

しかしトルコはアステカのお手伝いでジェノヴァ占領を名目に軍拡をし、
どさくさに紛れて軍事力を蓄えてアステカを突く戦略かという可能性もある。
いずれにせよトルコに軍拡はさせないほうが良い。
ということで、

アステカ 「両国の協力関係をより良くする為に、新たな友好条約を取り付けたい。」
トルコ 「なんでしょう?」
アステカ 「1,火薬ユニットの製造を禁ずる。 2,陸軍ユニットを6個までに抑える。 3,上記条約が履行されていることを証明する為の監査を受け入れる。」
アステカ 「これで両国の平和は保たれる。」





友好条約とは名ばかりの、実質属国になれという不平等条約だが、トルコはこれを承諾する。
承諾するしかない、既に両国の軍事力差は著しいものとなっている。
少しでもトルコが軍拡の動きを見せれば、アステカ本土のトラテロルコに駐留するアステカ軍でトルコ国土を蹂躙し、
トルコの軍備態勢が整うまでに首都イスタンブールまでをも陥落させることが可能であるからだ。


ここらで、フランスがかなりの国庫をプールしているのを見つける。
時代は1610年、現実世界よりも少し早く、そろそろライフリングが発明される。
火薬の時代の到来である。
恐らくフランスはライフリングの発明に備え、
軍備を一気にライフル兵にアップグレードするための資金だろう。

ライフリングの発明はこちらの方がわずかに早かった。
開発終了と同時にトルコから600Gをせびり、
その金でヴェネツィアに配備する主力軍にライフル銃を配備し、ツール国境地帯へと兵力を移動させる。
これを見てフランスもライフリングの発明を終了させ、ツールの守備部隊の一部をライフル兵にアップグレードする。
しかし数はこちらの方が上だ。




フランス 「国境付近にユニットが集まっているようだけども?」
アステカ 「ツールとトロワを割譲してくれないかい。」
アステカ 「ドイツへの影響力を保持する為の連絡路が欲しい。」

フランス 「悪いがそれは承服しかねる。」


アステカがフランスへ宣戦布告しました!


冷戦が熱戦へと姿を変える。


今回は会談ばっかりの上に、2話で終わらせるつもりが終わらなかった。


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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-11-04 18:18:23
アステカ視点になるとは思いますが、それぞれの国がアステカに対抗するにはどのような戦略が有効だったのでしょうか?

なんだかどの国もアステカの言いなりになっているので、どのタイミングで反旗を翻すべきかお聞きしたいです。

civ4経験者ですがciv5でも斧ラッシュ等はできるのでしょうか?
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Unknown (imoutup)
2011-11-04 18:46:29
フランス視点で言うならアステカがヴェネツィアに宣戦布告したときに何とかしなければならなかったのは言うまでも無い。
話し合いによる攻撃中止要請、最悪アステカに宣戦布告してでもヴェネツィア占領を阻止するべきだった。
そうすればソチカルコ辺りにフランスはもう一都市作れたわけだし国力はほぼ互角でジェノヴァ、ブダペストもフランスの同盟国であったことを考えるとその後こちらからyukkyに戦争をしかけやすくレポと全く逆のパターンも起こり得たんだけどね・・・無念。
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Unknown (ゆっきぃ)
2011-11-04 19:22:01
>>Unknown
斧ラッシュのようなことは、Civ5では剣士かな。
"斧ラッシュ"を古代時の鉄器以前のユニットを貯めこんでの戦争ということを指すなら、現実的ではない。
Civ5では都市自体にHPがあり、これを削らなければならないが、
剣士以前の戦士や槍兵では戦闘力が低すぎて都市を陥落させることは難しいし、
もし陥落させることができても膨大な消耗を覚悟しなければならない。
なので現実的な戦争は剣士ユニットか騎兵ユニット登場後となり、
騎兵ユニットはCiv4に於ける斧兵のように早期に貯めこむということは難しい。

戦略については、当事者であるフランスのimoutupが解説してるけど、
やはりフランスとしてはアステカがヴェネツィアに攻め込んだ時点で外交的圧力をかけるか、
まあそれでも止まらないだろうから、フランス軍を派遣してヴェネツィアを保護、もしくは占領するべきだった。
あの頃のアステカ軍なら軍備が揃いきってないのでヴェネツィアに派遣されてた兵力はさほど多くないし、
補充兵も海の向こうから渡らなければならないので増援がないので、
フランス軍がやる気かつ準備があったならヴェネツィアを守ることはできた。
まあアステカとフランスがあの時点で戦争に入ったら、フランスとしてはドイツが裏を突いてくるかもというプレッシャーもあったろうと思うけど。

ヴェネツィア以外には、トルコは初期から最低限の軍備を配備しておくべきだったのも言うまでもない。
軍備に圧倒的差がついてしまえばひっくり返せない。
属国化を強要され、軍拡することも禁止され、
これらが断られれば即座に攻められ亡国にされるので、
そんなに軍事力差がつくような状況になるべきではなかった。
トルコがアステカと対等に外交ができる国なら、アステカとしてもフランス相手だけに全国力を振り向けるわけにもいかないので、結果としてフランス有利になる。

あとは俺がフランスの立場ならば、ドイツは早期に潰して滅亡させるか、トルコのように属国化するかな。
フランスがアステカに対してアクションを起こすとドイツが後ろから突いてくる、というプレッシャーが邪魔していた部分があると思うので、
その懸念をなくすべく、ドイツは早期に無力化するべきだった。
俺はこれをトルコにやって、結果戦略的に成功している。
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Unknown (ゆっきぃ)
2011-11-04 19:26:31
あとついでに。
UnknownさんもCiv5買って俺たちと一緒にやろうぜ!
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Unknown (1のunknown)
2011-11-05 02:54:58
imoutupさん、ゆっきぃさん、解説有難うございます。

自分もトルコやフランスなら言いなりになるような気もするので、やはり軍事行動のタイミングや意思決定はNPC相手とは比べ物になりませんね。

civ4経験者といいましたが皇帝LVなのでまだまだマルチには抵抗がありますが、civ5購入については前向きに検討させていただきます。

引き続きマルチレポは楽しみにさせていただきます。
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