Civ5 BNWマルチプレイ11人戦 ~ あとがき ~

2015-02-22 23:15:07 | Civilization

Civ5マルチプレイレポのあとがき。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ11人戦 最終話 ~ 幸いなるオーストリアよ、汝は結婚せよ ~
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いやー、終わった。
完結するまで長引いちゃったね。
コメントでも指摘があったけど、当初は3話まで書いただけで2ヶ月ぐらい放置しちゃったからね。
さらにその後も4話を書いただけで1ヶ月経っちゃって。
1月後半の5話目から一気に詰めてレポートを終わらせた。

しかしこのマルチプレイ自体は昨年の9月に開催したものなので、
2月も後半に入ってようやくレポを終えたところで、
当事者たちからすれば「いまさら」感がすごいでしょう。
それでもブログ自体は盛り上がって良かったです。


今回の11人戦よりも前に、1年前には7人マルチ・シャム編 を更新していました。
そのレポートの際にブログ読者からコメントで「プレイにはどれぐらいの時間がかかったのか?」という質問があり、
当時は大体でしか答えられなかったけど、その反省を活かして今回はプレイ時間を記録したのでご参考に。

9月25日 22時から3時間 1-100turn
9月28日 22時から3時間 101-160turn
9月30日 22時から3時間 161-200turn
10月3日 22時から3時間 201-226turn
10月6日 22時から2時間 227-239turn
10月8日 22時から2時間 240-255turn
10月10日 22時から3時間 256-283turn
10月13日 22時から4時間 284-322turn

8回集合してプレイ。
実プレイ時間は23時間というところか。
超頑張れば丸1日で終わるということだな!

なお上の8回のプレイ日以外にも、ゲーム外で分析したり交渉したりもあったので、
期間中はずっとCivマルチのことばっか考えてた気がするよ!
特に2話辺りなんてゲームプレイ時間外のチャットによって大きく情勢が動いたからね。
そういうのは度々あった。

2週間以上にも渡って外交活動をした参加者が体感した歴史の長さっていうのは、
レポも長めに書いたから読者のみなさんにも少し伝わったかなと思います。


さて、前回のシャムプレイ時に滅亡によって途中退場した経験から、
今回は立地も手伝って半島に引きこもってとりあえず生存を目指す、
世界情勢に対しては消極策をとっていくっていう方針だったのだけど、
2日目辺りからその方針が頭から完全に飛んでいって普通に情勢に積極関与しちゃった。
そのせいで後に参加者から「アフリカ諸国全てのヘイトをオーストリアが持っていった」と言われたとおり、
世界から嫌われ者となり、しかしさらなる強大国の存在によって、あーいう結末になったわけですが・・・。

本当は今回の試合経過についての分析と考察をここで書く予定だったんだけど、
最終話のコメント欄で想像以上の議論が巻き起こっていたので、それへの回答として、
うちで主催するCivマルチプレイに対しての俺のスタンスを書こうと思います。


まずうちで開催するCivマルチは、「ロールプレイングゲーム」だと捉えています。
つまりゲームマスターがいて、たくさんの参加者がいて、それぞれの役割をこなすっていう本来の意味でのロープレ。
Civの長期マルチはゲームマスターこそいないものの、色々な思惑の国があり、
それぞれの役割を演じて、外交して、世界情勢を形作って、そのシド星での"歴史"を一緒に作っていく。
プレイヤーはみんな、各国の指導者になりきって外交する。
人同士が実際に競い合って作った歴史だから面白いし、
こうしてレポに歴史書としてまとめると読み物ができあがるわけです。

情勢が動く為には全員で競って目指すものが必要だから勝利条件を追い求めるけど、
本当の意味では結果主義ではない、誰が勝っても良い。
ただそれぞれの役割を演じればそれで良い。
誰がどう勝っても経過や展開が面白ければ良い歴史が完成するし、
それが面白いゲームプレイ体験ということになる。


今回のレポで言えば、最初は本気で何度も泥沼に殺し合っていたアフリカ諸国が、
ポーランドという大魔王に対して団結し、それでも軍事力では勝てなかった。
でも軍事力以外のやり方で、順当ではない、予想だにしない手段で、
一発盤上をひっくり返せれば展開として"面白い"んじゃない?
盛り上がるんじゃない?
という共通意思があって、本来1人しか勝てないゲームなのに、
みんなで別の勝者を担ぎ上げ、アフリカ諸国の勝利としようということになった。

これがスポーツライクなゲームであれば、
1人しか勝てないはずのゲームで別の誰かを勝たせてまで、
本来の最強国を勝たせなかったのは邪道であったろう。
でもロールプレイングゲームなんだから、全体の流れは物語としてむしろ面白い。
という感じ。
みんなが役割を演じた結果なわけです。

アラビア・日本にしたってあのタイミングで裏切って、2国に勝利が巡ってくるわけでもない。
それなのに終盤でああいう行動に出たのは、それが順当ではなく"面白い"と思ったからだと思う。
それに対してアフリカ諸国がさらにひっくり返せたのも面白い展開となった。


今回、それぞれの国は役割を演じた。
うちで開催するCivマルチは誰が勝ったから良いとか強いとか、そういう結果主義ではない。
FPSやRTS的な勝敗の思考ではなく、ただ歴史の中でロールプレイを楽しむ、
本来の意味でのRPG的概念で捉えてもらいたい。

みんなが勝利を求める、だから本気の騙し合いの情勢が出来上がる、
だけど本当に大事なのは結果ではなく経過であるので、
歴史の中で各々はどういう国家を演じることになるのか、
参加者にも読者にもそれを楽しんでもらいたい。


あとはまあこのマルチ自体が、普段からクラン内で遊んでるゲーミング活動の延長でしかないので、
勝ち方だとか誰が勝っただとか、フェアとかフェアじゃないとか、そこまで形式にこだわるのもおかしな話。
オフィシャルな大会などではなく、名声を懸けたものでもなく、クラン員+ブログ読者(ひっくるめて言えば身内のみ)でやってるただの遊びです。
だからどうでもいいんです。


そういう感じで次回開催時もよろしく。
ただ1話でも書いたとおり、19人でゲームが開始できなかったのを見ると、
12人前後がソフト的な限界なんだよなー。
これ以上の規模拡大はできないんだよね。
本来の予定通り19人プレイが実現していたら、どんな歴史になったのか想像もつかない。
ぜひCiv6では20人や30人でのプレイでも安定するように作っていただきたい。


あと実はエチオピアさん視点でのレポが存在します。
更新ペースが俺以上に遅くて、完結するか不明だけど。
ここにブログアドレスを晒せば本人も更新しなきゃってプレッシャーかかるんじゃないかな?
俺のレポと比較して、同じ事象に対しても見る方向が違えばこんなに違うのか、というのを楽しめると思います。

いもうとぶろぐ - CivilizationV 長期マルチレポその1~我が文明の名は~

あと長期マルチに対しての愛の深さを綴ってくれてるので、
その楽しさが一層読者のみなさんに伝わるかもしれない。
俺もCivの醍醐味だと思ってるよ!


では参加者のみなさん、お疲れ様でした。
読んでくれたみんなもありがとう。

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Civ5 BNWマルチプレイ11人戦 最終話 ~ 幸いなるオーストリアよ、汝は結婚せよ ~

2015-02-20 19:48:05 | Civilization

Civ5マルチプレイレポ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(17) ~ Poland Can into Space? ~
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外交勝利とは・・・。
原子力時代に入ると世界議会における投票で"世界の指導者"を選出する。
世界の指導者となるには一定の票数が必要になるが、
その票数を満たす者が現れると「外交勝利」となるのだ。

もちろんマルチプレイで他人へ投票して外交勝利を手伝うというのはほとんど有り得ないが・・・
今回は話が違った。


エチオピア 「みんなの力を合わせてオーストリア大勝利でいいんじゃね?」(ブログ担当だから)
ケルト 「外交勝利とか完全に頭から離れてた。」
エチオピア 「投票まであと10ターン。」
インドネシア 「10ターン耐えるのが目標ですか。」
オーストリア 「OK、それでいこう! ザルツブルグ奪還するより本土を守る方針に切り替える。」
ケルト 「ラヴェンタ守るかwww」
エジプト 「ポーランドはだいぶ散財したはずだから、都市国家維持できればいける、と思う。」


ケルトのラヴェンタは離島のこと。
それが残ってるからまだ滅亡せずに済んでる。

ポーランドの宇宙開発は、打ち上げなども考えると10ターン以内には完成しない。
つまり外交勝利を成就させるためには・・・まず滅亡しないこと。
生きてればそれだけで票数となれる。

それと都市国家との同盟関係をお金で維持すること。
傘下にある都市国家の数だけ票数となる。

みんな特攻の決意だったのが、
エチオピアの外交勝利の提案により、
生き残る希望が湧いてきた。




エチオピア 「今のうちに俺の都市をケルトに渡しとく。」
ケルト 「ナイス!」

ポーランド本土からほど近いラヴェンタだけではいつ滅ぶとも知れないので、
エチオピアがアフリカ内陸部の都市をケルトに譲り移住させる。
ここは・・・元ソンガイの首都だな。
その後ラヴェンタはポーランドに占領された。

これでケルトもアフリカ諸国の一員に。
アフリカにようこそ!


オーストリア 「金を集約して都市国家買収も視野に入れていこう。勝ち目が見えてきた。」
インドネシア 「要らん施設も売っていきますか。」
エチオピア 「モンバサ・モナコ・パナマ・ウルは俺の同盟国。」
オーストリア 「うちはフィレンツェのみ、核汚染により独力での同盟拡大は困難。」


オーストリア 「ポーランド原爆保有数ゼロを確認。」

スパイによりポーランドは原爆の生産を完全に停止したらしいことが発覚。
宇宙開発に全力を傾けているようだ。
それは外交勝利の狙いがポーランドにバレてる可能性が低いことを意味していた。
もし外交勝利を防ぐなら、宇宙開発するより原爆なり作って、
都市国家を占領して票数を削る戦略を採ると思われるからだ。




ポーランド本隊が出現。
やばい、戦艦や爆撃機が飛来し、ウィーンがガリガリ削られる。
陸軍ユニットの性能差も比較にならん。
瀕死のインドネシア軍とオーストリア軍をやすやすと蹴散らし、そして・・・。
ウィーン陥落
首都がああああああ!!




残る都市はグラーツのみとなる。
滅亡する一歩手前、エチオピアやインドネシアなどが都市割譲を提案してくる。
ケルトにやったのと同じ手法でオーストリアを生き長らえさせるためだ。

インドネシア 「チューリッヒ差し上げますよ。」

・・・今から700年前、レポで言うと7話 辺りで、
チューリッヒの取り合いが原因で戦争までしたってのに、
そのチューリッヒをくれるというのは何の因果かw
今となっては懐かしい沙汰である。


しかしその前に、ポーランドが無言で和平を突きつけてきた。
戦争状態のまま生き残った方がカッコイイに違いないが、受諾することにした。
ウィーンすぐ南には都市国家フィレンツェがある、戦争を継続すればフィレンツェも容易に占領されただろう。
フィレンツェを守るために、外交勝利の可能性を1%でも上げるために、和平を受け入れた。

投票まであと7ターン・・・。



占領されていたいくつかの都市国家を解放する。
占領した都市国家を他国に譲渡することで、解放することができるのだ。
AIとして復活し、これで票数が増えた。




都市国家買収と維持の為の資金が、各国より集約される。
ケルトからも毎ターン60とか100とか来てた。
さてあとは土壇場の買収合戦に勝てるか・・・。


ケルト 「ポーランドのゴールド4977。」
エジプト 「ええええ!」
オーストリア 「都市国家を攻めないことと矛盾するけど、買収狙ってるのかな?」
エチオピア 「もしあと2ターンで気づいたとして、買収できるのはフィレンツェだけじゃね?」
ケルト 「あれか、思想で宇宙船パーツを買うように貯めてるのかな。」
オーストリア 「ああ、思想で買えるようになるのか!たぶんそれだな。」
インドネシア 「自由思想でありましたね。」

エチオピア 「一応アラビア・日本の経済力も見てたけど、ここからはどうやっても無理。もう間に合わん。」
エジプト 「おお!」
インドネシア 「おー。」
オーストリア 「ではお金をお願いします、我が国へ。」
エジプト 「ではオーストリアに。」
エチオピア 「現金玉!!」
オーストリア 「長い戦いだったな・・・。」


みんな、オラにもっと現金を!
世界中から集めて作る現金玉だ!
ポーランドにぶつけてやるぞ!!

さあ、運命のターンだ。
いけ!!
































































西暦1902年、ゲーム開始より322turn目。
最低限必要な34票に対し、オーストリアへ40票が投じられ、
世界の指導者に選出された我が国は外交勝利を収めた。

とうとうこの世界でも、ポーランドは宇宙に行けなかった。


今回の歴史の中でオーストリアは何度も戦争をした。
その全ての戦争で負け続けたが、
最後に勝ったのだ。

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Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(17) ~ Poland Can into Space? ~

2015-02-19 20:17:33 | Civilization

Civ5マルチプレイレポ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(16) ~ SEKAI NO OWARI ~
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エチオピア 「お・・・?」
オーストリア 「両国に動きがなかったから、怪しいとは思った。」
インドネシア 「くそったれwwうぇっw」


世界チャットにて


日本 「やはりオーストリアは信用ならないのと、

     大陸の安定のために連合軍を離脱します。」






日本がケルトに宣戦布告しました!

アラビアがケルトに宣戦布告しました!






エチオピア 「勝ちを捨てて属国に成り果てたか。」
インドネシア 「どーします?」
ケルト 「ヴロツワフから海軍引かせる。」
ケルト 「こうなったらポーランドの国土切り取れそうにないから、アラビアとか日本に戦艦向けるのアリか?」
エチオピア 「そっちすぐ落とせるなら落としとくってのもアリか。」
オーストリア 「戦略的な意味合いではナシだけど、制裁はしなきゃな。」
エジプト 「アラビア・日本の海軍がケルトに迫ってる。うちのはだいぶ死んだ。」

ケルト 「ポーランドに攻撃するよりはアラビア・日本にしたほうが効果的かもしれない。」
エジプト 「ポーランドはアラビア・日本に対する攻撃も自国に対するものと同じに考えるかな?」
エジプト 「違うなら核までは使わないかもしれない。」
エチオピア 「考えないだろうね。アラビアは不満度で内乱起きてるし、今の戦力消せば続かないだろうな。」
オーストリア 「アラビアはうちとの資源貿易に頼ってたからな。」




ケルト海軍がアラビアのダマスカスを攻撃。

オーストリア 「ナイス・ダマスカス。」
ケルト 「このままメッカまでいってやる。」

すぐさま陥落・・・した瞬間、ダマスカスで核爆発。
予想とは裏腹に、ポーランドはアラビア防衛にも原爆を使用した。

インドネシア 「アラビア領に死の灰が・・・。」
オーストリア 「撃ったのかwww ケルト軍殲滅を優先したということだな。」
ケルト 「空母が沈まなくてよかった。」
オーストリア 「自国に核まで撃たれて、なにがそこまでしてアラビアをポーランドへの協力に駆り立てるのか。」
エチオピア 「俺たちに理解するのは難しいよ。」
エジプト 「アラビア・日本はどうするつもりなのかなあ。」
インドネシア 「両国の指導者だけアルファ・ケンタウリに乗せてってもらうんじゃないですかね。」


オーストリア 「我が軍主力は核により壊滅した。もしできるならインドネシア軍はアステカ領攻撃への援軍に差し向けてくれればありがたい。」
インドネシア 「引き返させます。」




かつては永久戦争宣言までしたインドネシア軍。
それが今度はオーストリアを助けるために上陸し、
そして・・・原爆が降り注いだ。

くそがあああああああああああああああ!


さらにこちらの軍隊集結地点に原爆を投下した瞬間、
ザルツブルグからポーランド軍が逆侵攻をかけてくる。
とうとう出てきやがったな!

エチオピア 「俺の方は捨てたっぽい。なんとか持ちこたえてくれ。」
エチオピア 「くそwww原爆撃ってきやがったwww」
エチオピア 「でももう一発くらい使わせられそうだ。」(←男前)
オーストリア 「核を使われると守りきれないので、散華するかもしれん。後は任せたぜ・・・。」
ケルト 「こっちはあと2都市だ、先に逝ってるぜ!!」




ポーランドに追い詰められるケルト本土。
残りはエディンバラのみとなり、そして・・・。
ケルトは本土から追いやられ、離島に小さな領土を残すのみとなった。

エチオピア 「ケルトがやばいな・・・。」
ケルト 「そろそろ終わりだな。」
オーストリア 「ケルト、靖国で会いましょう。」


世界チャットでポーランドより降伏勧告。

ポーランド 「さて、ケルト本土は消滅しました。」
ポーランド 「これより主力を新大陸に回しますが、和平はありませんね?」


連合軍チャットでは、

エチオピア 「あえて言うけど、これもう無理じゃね?」
オーストリア 「我が国は和平するより、潔い死を選ぶ所存です。」
ケルト 「同じく。」
エチオピア 「玉砕だな。」
オーストリア 「うちのことを新大陸なんて呼びやがって。」

歴史愛好家の間では、"新大陸"という呼び方は不名誉な意味合いを持つ。
なんせ発見した側からすれば新大陸かもしれないが、
その大陸はそれ以前からあり、現地民もずっと住んでいるので、
新大陸でもなんでもないからだ。

ヨーロッパ諸国とアメリカ大陸を見ての通り、新大陸という呼び名は、
先に海を渡り侵略した側が弱者に対して使う名称なのだ。
ポーランドは我がアフリカ大陸を敗者と見なした。


さらにポーランドがアポロ計画を開始。
ケルトとオーストリアは本土が侵攻され虫の息、
エジプト軍はアラビア・日本軍との戦いで消耗し、
インドネシア軍は核に燃やされ、
エチオピア軍は海を渡る海軍力がない。
もはや当大戦の趨勢は決したと判断したか。
軍備ではなく宇宙船のパーツを作り始め、どうやら宇宙勝利を狙っているようだ。
くそ、このまま宇宙に飛び立たれてしまうのか・・・。










誰もが諦めかけていた。
そのとき、









エチオピア 「・・・! へい、これ!もう少し頑張れば外交勝利できるぞ!










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Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(16) ~ SEKAI NO OWARI ~

2015-02-18 20:46:22 | Civilization

Civ5マルチプレイレポ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(15) ~ 科学者は罪を知った ~
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いまや我は死なり、世界を破壊する者なり


── 原爆の父、ロバート・オッペンハイマー

史上初の原爆実験に際して











ポーランドがケルトに宣戦布告しました!












とうとう始まった。
宣戦布告と共に原爆が投下された。
SSでは雲に隠れて見えづらいが、エディンバラ南西に死の灰が見える。

ポーランド 「戦艦や大砲、戦略爆撃機の生産を確認し、敵対の意思ありと見なしました。」

防衛的攻撃を主張してるが、そんなことは誰にだってどうでもいい。
重要なのはポーランドは超大国で、唯一の核保有国で、そして核攻撃を行った。
ポーランドはケルトに宣戦布告したのではない。
世界へ宣戦布告したのだ。


ちなみにこの原爆投下後、なんと一度ゲームが落ちた。
原爆の破壊力おそるべし・・・。
もしかしたら原爆投下前に巻き戻るかもと思ったが、
俺の「うごけ、うごいてよお!!」とシンジくんばりの祈りが通じ、
無事に続きから再開出来た。


オーストリア 「一応最終確認といきますが、日本・アラビア・エジプトは宣戦布告に同意してくれますか?」
日本 「異論ありません。」
アラビア 「うちも核降ってきそうだからねー。」
エジプト 「同意します、先制核攻撃までするとはね。」

一応裏切る可能性があるかなと思った3国に確認する。
よし。

エチオピア
「核という凶悪な兵器を真っ先に開発、配備したポーランドこそ、
全世界に対する敵対の意思ありと真っ先に批判されるべきだ。」

オーストリア
「エチオピアに同調します。
およびに、ケルト救援の為の多国籍軍が発足しましたので、
全世界連合軍でポーランドという帝国主義を打倒することを宣言します。」



第二次世界大戦の幕開けである。
全世界で宣戦布告メッセージが飛び交う。
瞬間、オーストリア本土に飛来する爆撃機。
そして




立ちのぼるキノコ雲と、降り注ぐ死の灰。
原爆が2発落ちてきた、くそが!!
ザルツブルグ国境地帯のオーストリア軍は壊滅し、
首都ウィーンの人口は半数が死滅した。

オーストリア 「2発使わせたぜ!他にも原爆ふってきた人いたら教えて下さい。」
オーストリア 「残弾数確認のために発射数を数えましょう。」
ケルト 「3発降ってきた。」
インドネシア 「3発ですか・・・。」
エチオピア 「さて、あと何発耐えればいいんだ。」
オーストリア 「最初のターンで原爆5発か、飛ばしてるな。」


ともあれ、オーストリア・エチオピア軍で南北から元アステカのポーランド領を攻撃し、
その他の軍はケルトの直接支援であったり、日本からの上陸であったりで、
ポーランドは世界を股にかけて3つもの戦線で戦うこととなった。
さて、どこまで守りきれるかな。




数ターン後には、北アステカに侵入したエチオピア軍にも原爆が2発降り注ぐ。
あの様子じゃ・・・主力軍はほぼ壊滅だろう。
元アステカとはいえ今は自国領内なのに、
防衛の為に躊躇なく原爆を2発も起爆させるとは!
まるでベルカだな。

AIシャムも原爆の巻き添えを食った為にポーランドへの宣戦布告を行ってた。

またケルト国内でもさらに2発の原爆が降ってきたらしい。
一体何発使いやがるんだ・・・。
世界中に死の灰が降り注いでる。




ポーランド西部、日本との国境地帯であるカーブルが何故かがら空きだ。
ここが穴になりそうだな。

オーストリア 「日本方面にポーランド軍はゼロ、おそらくカーブル落とせるぞ。」
エジプト 「じゃあ南からカーブルに上陸します。」
ケルト 「ロズも海軍でいけば落とせるかもしれない。海ではこっち優勢。」
オーストリア 「ケルト海軍の支援に行く。弾除けにはなる。」

多方面での戦闘を継続すれば、ポーランド軍の対応力を看破できるし、
原爆も消費させられ、それに分散すれば数発の原爆で全軍壊滅のリスクも薄まる。
だからこのタイミングで、積極的に、各国軍に動いてもらう必要があった。


エジプト 「ヴロツワフ沿岸にも詰めましょうか?」
ケルト 「頼む、こっち占領できる兵がいない。」

ポーランド本土のヴロツワフとロズ、両沿岸にて制海権を掌握。
沿岸砲撃を開始し、エジプト海兵隊の上陸を待てば、
両都市の陥落は時間の問題に思われた。
北アステカ戦線もエチオピア軍がじりじり進んでいるらしい。
やはりポーランド軍は多方面での作戦に対応しきれてはいない。
原爆により世界への被害は甚大なんてもんじゃないが、
戦局は優勢といえる。


オーストリア 「アラビアと日本もカーブルにいってくれたら嬉しい。」

エジプト軍はヴロツワフに忙しくなった。
ここだ、このタイミングで無防備なカーブルを攻撃してくれれば、
ポーランドは本土の3都市が同時に危機に晒されることとなる。

それなのにアラビアと日本に動きがなかった。
動いてくれ、今がチャンスなんだ!










日本が退出しました。


アラビアが退出しました。











世界連合チャットから、両国がともに離脱していった。

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Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(15) ~ 科学者は罪を知った ~

2015-02-16 23:02:46 | Civilization

Civ5マルチプレイレポ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ11人戦(14) ~ 会議は踊る、されど進まず ~
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この時期、エディンバラの世界議会でケルトが「万国博覧会」を提案。
・・・なぜだ?
万国博覧会が可決されると、世界中の全国家が参加して、あるプロジェクトを生産する。
一定量の生産力が集結すると完成し、貢献した国家の順位によってボーナスが与えられる。

ひじょ~~~に嫌な予感がする。
だってこの時期に万国博覧会なんて開催しちゃうと、
ほぼ独走してるポーランドが一位をとっちゃうんじゃないのか?
いや、ケルトとしても思惑があるに違いない。
一位のボーナスは大きいので、それを以てポーランドに追いつくという算段か?
わざわざ提案するぐらいだから、勝算があるのだろう。
ここはケルトを信用するか。

それに我々は7ヶ国もの世界連合なわけだし、
みんなで協力すればポーランドを完全に出し抜けるかも。


・・・お、博覧会の開催からたった10turnで完成した。
さすが世界連合、みんなで協力すればけっこう早くに終わるんだな。
申し訳ないけど俺は余裕がなくて参加できなかったが、
この速度で終わったならみんなの順位はけっこう・・・



















・・・・・・・・・・。









惨敗じゃねーかwwwwwwwwww











っていうかなんで提案した?
勝算なかったのかよ!!
1位と2位の生産力が10倍近く開いてんじゃねーか!
ポーランド単独で完成させたようなもんじゃん!
世界連合、ほとんど誰も参加すらしてねーしwwwwwww
連携どこいった、っていうかそもそも提案の前に協力の相談するとか、
ホウレンソウは社会人として基本だろうが!!

これによって、見事に一位を獲得した、
っていうかほぼ独力で完成させたポーランドには、
文化力2倍ボーナスx20ターンが与えられた。


・・・まあいいや、万博に参加しなかった俺も何か言えたもんじゃない。
その代わりオーストリアは再軍備を開始。
いつ世界大戦が始まっても動けるように、急速に軍拡を進める。




ポーランド軍に動きがあるなと思ったら、
本土すぐ西の都市国家カーブルを併合するようだ。
戦艦が取り囲み、艦砲射撃にてあっという間に占領してた。

またこれとほぼ同時に、西暦1818年、ゲーム開始より279turn目。
ポーランドがマンハッタン計画を完成させる。
まじかよ。

普通マルチでの核開発は他国から叩かれないように、
相談したりとかして慎重にやるのに、
誰にも声をかけず無言で完成させたか。
独走状態でもはや誰にも相談する必要無しと判断したんだな。

オーストリア 「完全にあの国、空気を読もうとしないなw」
エジプト 「なにか言うべきなのか迷う。」
ケルト 「きびしいねえ。」
エチオピア 「ポーランドはもう喋る必要無いからなぁ・・・。」


・・・だれも核開発に対して無反応なのはアレなので、
一応ポーランドもいる"世界チャット"で勇気を出して触れてみる。

オーストリア 「核開発???」
オーストリア 「無断でそういうことはしないほうが良いのでは・・・。」
オーストリア 「せっかく平和なのに。」
ポーランド 「そうですか。」

オーストリア 「・・・い、いえ、もちろん僕はそう思ってないんですけどね!」
ポーランド 「ですよね。」

あしらわれた。
こ、こわい・・・。




ポーランド都市、クラクフの様子。
スパイで見てみると、原爆を製造中なことがわかる。

首都ワルシャワにもスパイを入れようとしたが
こっちのスパイは発見され殺されてしまった。
さらにこのクラクフのスパイもほどなくして殺された。
諜報合戦の始まりである。




各国の諜報機関からの情報によると
他の都市でも原爆が製造されているらしい。
なるほど、ポーランドは全土で核兵器の生産体制に入ったということだな。
つまり、次の大戦が近づいてきているということだ。

次の世界議会の投票まで6turn。
それまでにポーランドはいくつかの原爆を揃えるだろう。
そしてその世界議会ではポーランドに対し不利な提案に票が集まることはわかってるはず。
おそらくその頃合いに仕掛けてくるに違いない。


オーストリア 「早くて10turn以内に戦争が始まるので、もうみんな準備するしか無いぞ。」
インドネシア 「今のうちにケルト領にユニット送りますか。」
エジプト 「戦場はケルト側の海ってことかな?」
アラビア 「アフリカ大陸東側の国は日本やアラビアに配備しておくといいかもね。」
エチオピア 「間に合うかはわからんが今からそっちに移動する。」

オーストリア 「この戦争が全てだ、先を見るのはやめて全部軍事生産に切り替える。」
エチオピア 「事ここに至っては、戦争のさなかに他を出し抜くとかそんなこと考える必要は無いな。」
インドネシア 「核で順番に焼かれることになりますしね。あと鹿児島沖にポーランド潜水艦発見。」
エチオピア 「ということで日本には先ほど断られたけど国境開放をお願いします。」
日本 「ちょっと今、都市国家攻めてて穴があるのでその後で良いのなら。」


日本のこの危機感のなさはなんだ?
このレポにほとんど出てもこない上に、
世界全体の命運が決まる、一刻を争う事態だってのに。

とにかく、いま、全世界の国が軍隊を動員し、
そして位置につこうとしている。
ポーランドはいつ攻めてくるのか?
間もなくに違いない。

ポーランド本土にて最初の原爆の完成を確認した。
次のターンにはもう一つだ。
確実に温度が高まっている。
刻一刻と、全世界の軍隊がその時を待つ。




西暦1830年、285turn目。
運命の世界議会がやってきた。
エチオピアのアディスアベバといういかにも噛みそうな名前の都市で、
「ポーランドとの通商禁止」が提案される。
これは最高レベルの経済制裁なのだ。

同時に「常備軍税」も提案。
ポーランドは世界全体と戦おうと思ったら大量のユニットを必要とするはず。
常備軍税が通過すれば大量の軍隊を養うのにそれだけ重大なおもりとなる。
通商禁止と併せて二重の経済制裁戦略なのだ。
・・・が、常備軍税に反対したのはまた日本だった。
「こちらも軍隊を作るのに苦しくなる」と。
しかし相対的によりきつくなるのは我々ではなく向こうの方なのだ。
さっきからちょいちょい反対意見出してくるな。

ポーランドの持ち票数は3票、それに対して世界連合の持ち票数合計は44票。
阻止できるはずもない、通商禁止も常備軍税も通過した。
ポーランドは今後一切、他国との交易収入に頼ることはできないし、
一国で巨大な軍隊を持つコストも大きくなった。

エチオピア 「ポーランドの収入が半分以下になったな。」


それと同時に、ケルト本土でキノコ雲が立ちのぼる。
この世界で最初の原爆が投下されたのだ。
第二次世界大戦が始まった。

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