Civ5 BNWマルチプレイ(8) ~ アメリカ・エチオピア戦争 ~

2013-12-30 09:15:56 | Civilization

Civ5マルチプレイレポ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ(7) ~ 世界議会 ~
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クリスマスや年末の仕事納めなどで忙しくて一週間もブログを放置してしまった!
大型連休に入ったのでブログ更新もCivレポも再開していきます。



前回記事で最速で石炭技術を発明したイギリス。
それにより将来的には石炭がないエチオピアよりもアメリカが脅威になるという予測を話してくれたが、
そういや現実世界の産業革命もイギリスから始まったよね。
古代に我が国が敢行したポエニ戦争もどきなローマへの象攻めといい、
アメリカの大国化と、いち早く石炭を発見したイギリス。
今回のプレイは妙にヒストリカルな場面が多いな。


石炭技術はイギリスに続いてローマとアメリカも発明したらしい。
ローマ、アジア諸国の一員なのにやるじゃん。
この時さぐりを入れるとエチオピアですらまだ石炭が見えてないのに。(恐らく中国も。)
恐らく石炭技術のみに注力した結果だろうが、それでも一分野だけとはいえ
西欧諸国に並ぶ水準の技術を獲得したか。
それに関連してローマから外交がくる。

ローマ 「ローマ・シャム間で石炭が出てる。その位置を教えるから都市を建てても良いよ。その代わりシドニー攻めさせてくれ。」
シャム 「考えるので少し時間をくれ。」

ローマ・シャム間はレポート(4) で解説したが過去の戦争により古くからDMZ(非武装地帯)となっている。
奇襲を互いに防ぐ為に軍備をそこには配備しないという約束だ。
ここに都市を建てるとDMZは無くなる・・・というのはどうでもいいことだが、
とにかくここは石炭が出るとしても他には利用できない不毛の地なのでできれば無駄な都市を建てたくない。

石炭を確実に確保できるのなら悪くない取引のようにも思えるが、
ただシドニーも後々はシャムが併合したいんだよなあ。
唯一の人口が伸びる土地なので、人口成長に悩まされてるシャムとしてはシドニーも必要不可欠。
ローマに渡したくはない。

アメリカに外交を開く。

シャム 「ねーねー、石炭ってもう見えてる?うちの国にもあるのかなあ。特にムアン・サルアンの近くにとか。」
アメリカ 「んー、あるね。ムアン・サルアンの山岳の右上に7個も沸いてる。」
シャム 「まじでー?わーい、ありがとー(ハート)





ということで石炭位置が判明。
この位置ならお金を消費すればムアン・サルアンの文化圏を伸ばすだけで確保できる。
新しく都市を建てる必要はないし、シドニーをローマに渡す必要もない。
アメリカの情報に従って文化圏を伸ばし、石炭があるであろう位置を確保する。
さも偶然ムアン・サルアンの文化圏がその方向に勝手に成長しましたよ的に装って。

ったく、ローマめ。
何が都市を建てさせてやる、だ。
こっちが見えてないのを良いことに足元見て交渉材料に使いやがった。
油断も隙もないな!


アメリカがエチオピアに宣戦布告するので資金を提供してくれと言ってきた。
もちろんエチオピア連合を弱体化させる為に承諾。
シャム・ローマ・アラビアで150Gずつ出し合い、合計450Gをアメリカに供出する。
そしてイギリスにはアメリカとエチオピアの戦争を静観するよう、前回レポで密約を交わしてある。
アメリカとエチオピアがぶつかる時がついに来た。


西暦1760年、262turn目。

アメリカがエチオピアに宣戦布告しました!

アメリカ 「もう一度あのカニが食べたいという国民からの熱い要望を受け、エチオピアに宣戦布告します。」(エチオピアからはカニがたくさん産出している。)
ローマ 「健闘を祈る。」
中国 「遺憾の意を表明します。」(政界用語で"何もしない"という意味である。)
エチオピア 「なんと身勝手な文明か、蛮族め。」

イギリスがエチオピア側に参戦しないのは密約だが、
何も根回ししてない中国も参戦しないのか。
なんだ、エチオピア連合とは名ばかりだな。
結局アメリカとエチオピア、二大国のタイマンである。
アメリカは裏でアジア連合に支援されているが。




西欧の戦争のどさくさに紛れて都市国家シドニーを併合。
ローマがシドニーへの野心を見せた以上、
さっさと併合しとかないと先に取られるかもしれないからね。

まだ海を渡れてないのであっちの戦争の様子はわからないが、
エチオピアが劣勢であるらしく、

エチオピア 「自慢じゃないけどこの戦争負けるよ、アメリカ独走の始まり。ここでゲームが決まりになるな。」

とか全体チャンネルで言ってる。
まあこれは実態以上に劣勢さをアピールして周辺国を感情的に味方させるプロパガンダだろう。
俺もよくやる。
ただアメリカがエチオピアの領土を併合するような動きを見せれば、
次はイギリスを含む各国がアメリカ包囲網に動くだろう。
なのでこの戦争ではエチオピアの国力削減のみに動くはず。
「都市を占領しないこと」を条件にイギリスが静観するというのはアメリカも承諾してるし。

ライバルであるエチオピアが倒れればアメリカが不動の一位となるのは明白だが、
独走に入る前に歯止めをかけるのが、次の我々の仕事だ。




戦争開始より10turn後、お楽しみの世界議会のターンが来た。
俺はカニ資源の禁止を提案し、エチオピアはアメリカとの通商禁止を提案。

エチオピアは既に真珠を禁止されており、さらにカニの禁止が通れば2個目の贅沢資源が封じられる。
これはエチオピアの国力を削ぐ為に是非とも可決させておきたい。
ただエチオピアが提案したアメリカとの通商禁止は、これは贅沢資源の禁止以上の経済制裁効果を生む。
なにせ今作BNWの経済はかなり通商路に依存する部分が大きいので。

エチオピアは戦争相手のアメリカを一気に陥れたい為にこの提案を行ったのだろう。
この通商禁止は最も過激な経済制裁案だといえるが、それだけにこれは表面上アメリカの味方である我々にはできない提案、
エチオピアがやってくれた意義が大きい。
エチオピアとの戦争に勝って文句なしの一位の大国となるアメリカとの通商を全世界で禁止する。
これってだいぶ面白いし、そしてアメリカの独走を良しとしない国々にとっても利益となる。

投票ターンになったらこの両方を可決させて、エチオピアとアメリカ双方の国力を削ぎたい。
それまでに根回しを完了させ、上手く票数を操らねば。
この決議に対する投票は24turn後なのでけっこう先だが、恐らく24turn後にはアメリカはエチオピアに勝利しているだろう。
そのタイミングで通商禁止を可決させる、最高じゃないか?


このことについてアジア連合内で会議すると、

シャム 「24turn後の情勢次第だけど、これを可決させるとアメリカとエチオピアの両者の融和は今後も有り得ないと思うし、アメリカの独走も防げる。」
ローマ 「情勢に応じてアメリカに反する投票も辞さない。」

とのことで、もはやアジア連合は近い将来アメリカと決別することが決定事項となる。




今後はイギリスとも良い関係を作っていきたいので資源貿易や研究協定を始める。
アメリカ・エチオピア戦争での密約関係も築いたしね。
世界議会の票数に於ける協力も得やすくなるだろう。


この頃になると我が国でも石炭技術が発明され、ムアン・サルアンの石炭産出について
「お、うちの国からも石炭が出てる。よかった~」
としらじらしい偶然を装った発言をしておく。
ローマはノーコメントだった。


またアメリカからチャットが来て、

アメリカ 「航空機を購入したいので財政支援をお願いできますか?」

と言われるが、アジア連合は余裕がないといって蹴る。
もはやアメリカとの決別が決定された以上、これ以上タダで配る金はない。
別に支援しなくてもエチオピアには勝てそうだし。
しかしもう航空機とは、うちが石炭を発見して喜んでる時に石油時代か。
やはり先進国は違うなあ。


エチオピアのスコアがガクッと下がり、どうやら1都市が破壊されたようである。
軍隊と都市を破壊し、エチオピアの弱体化には成功した。
ナイス、アメリカ。
ここらへんでエチオピアがアメリカに和平を申し入れる。

西暦1810年、275turn目。
戦争終結である。
この世界の二大国による対決はアメリカの勝利で終わった。
これにより科学力・軍事力・経済力で最先端であるアメリカが文句なしの一位であるが、
エチオピアもたかが1都市落ちたぐらいで、軍隊の大幅な消耗も短期的なダメージは大きいといえど、
長期的に見ればそう深刻なダメージではないだろう。

そしてこの後はアメリカへの通商禁止を通せば、面白い世界になっていく。
航空機も出現し始め、時代は現代へ。


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