その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(内掛け)

2009-11-05 17:26:01 | 四十八手
夢屋四十八手、6日目の決まり手は『内掛け』であります。
「goo.大相撲」のイラストでは、巨漢力士の技の掛け合いで描かれておりますが、私の記憶が正しければ、所謂小兵力士と言われた大関旭国や舞の海関が仕掛ける『内掛け』の技の切れ味が素晴らしかったと思います。力でねじ伏せる大技ではなく、相手の呼吸(体重移動)を見透かしたかのように、巨漢力士の足を刈り取り、仰向けに倒す様もひとつの職人芸でありました。
さて、昨日の大荒れの天気は一変し、今日は終日ポカポカとした一日でした。オヤジたちの社交場である「喫煙所」に集まる者は、口ぐちに「チクショー」を連発します。昨日のイベントの天候に恵まれなかった者も居れば、秋作業が出来なかったことを悔やむ者、天気が悪いせいでパチンコに出かけ大負けを喫した者(この場合、大負けと天気とは関係ありませんが…^^;)人それぞれであります。
茶の間の窓辺に古老が残した一本の『サルナシ』の木(蔓)がありまして、今年もたわわに実を付けました。
           
夏場の日除けに丁度良いのではと思い、今年は棚を仕立てて蔓を伸ばしてみました。すでに葉は枯れ落ち実が残ったものの、さてどうして良いものやら…。葉に勢いがあり実も張っている内は、ただ渋い果実でしたが、果皮が萎んだ状態となり口に含んでみると、酸っぱいけれども、程良い甘さとほのかな香りがあります。食卓に出すほどの甘さではないので、果実酒にしてみることにしました。ザルの中でヘタを軽く洗い流し、陰干ししております。
私の祖母は、「果実酒に水が入ると腐る。」などと言っていた記憶があるので、果皮を軽く乾燥させ、ホワイトリカー35°とザラメ糖を入れて様子を見ることにします。レシピなんて適当です^^; 大体、呑兵衛は、アルコール度数に香りがあればそれで良し。何事もやってみて、失敗したら改める…この性格は、子どもの頃から変わりません。
           
『シナサルナシ』は、元々『キュウィフルーツ』の原種なのですから、割ってみればご覧の通り。果肉もキュウィの様な感じです。昨年、台所のペットボトルに大量のサルナシの実が詰められておりました。「どうしたん?」と私が古老に尋ねると、「酒になるかと思って…。」ですと。「あのねぇ、猿酒じゃないんだから、ただ実を詰めても酒になる訳ないじゃん。」と私。
あの頃から、少々、軽い認知症の症状が出ていたのかもしれません。ん~。しかしですねぇ、糖度は不足しておりますが、実を潰して砂糖を添加すれば、あわよくば『猿酒が出来るかも…。』来年は、挑戦してみる価値があるかもしれません。夢屋商会特選『猿酒ぺたり』…ネーミングは完成しました^^;
あとは実践あるのみ…遊び心の世界は、どこまでも拡がります。本日のお題は『内掛け』ですが、私の頭は、どこか抜けている『八掛け』状態であります。

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