その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

あまちゃん

2014-10-18 18:40:16 | 暮らし

『第2サティアン』から日の出を眺める

友人である『貧乏父さん(H.N.)』は、彼のブログの中で朝のひと時を綴っていた。1970年代の片岡義男氏の小説調に話を展開しようとするのだが、都会の喧騒の中の気だるさが、田舎の泥臭さに転調されてしまっている。「スローなブギにしてくれ」というタイトルが、「スローな豚を許してくれ」というタイトルに成りそうなクサさを感じてしまうのであります^^;
レースのカーテン越しに見える朝日は、お百姓さんが腰を伸ばしながら仰ぐ山際のお日様ではなく、ビルの谷間から見える朝日であり、当然、7時から8時までの間に見える光を表現しなければならない。シャワーでも浴びなければ低血圧で目覚めが悪く、モーニングコーヒーを一口含みながら、ぼんやりと昨夜の情事を思い浮かべるような雰囲気を醸し出さなければいけないのだが、田舎におけるそれは、緑茶をずずずっと啜りながら、うんにゃ~と腰を伸ばし、朝仕事に出掛けるような書き出しになってしまうのであります。

さて、小説家として一発当てようなどという不埒な考えの『貧乏父さん』の作風は放っておいて、甘~いお話。雨除けハウスの中で遅植えしたインゲンは、素揚げして生姜醤油で頂きますととても甘く、残りを翌日湯掻いたものは、思いのほか甘く感じませんでした。そこで『夢屋国王』の得意な大胆仮説を妄想するのであります。秋冷えする日々は、植物の防御反応から糖化が進み、植物体自体が甘くなる。しかし、所詮豆類であるから、家の中に取り込まれ、収穫から2日も経過すれば、グルコースはでん粉へと転化されてしまう。それが感激的な甘味を減退させてしまった原因ではないのかと…。


甘~いミニトマト、ミスアイコの糖度です。

同じハウス内で極力灌水を抑えながら無農薬で栽培している樹上完熟ミニトマトは一段と甘味を増し、『夢屋国王』の出稼ぎ先では驚きを持って歓迎されております。遂にこの日曜日にオファーを受けて朝市に出品することになりました。300gほどのパッケージで売価を如何程にするか尋ねられたのでありますが、サンプル品を食べていただいた後の買い手に決めていただいて下さいなどと、自信と誇りを持って対応しております。この誇りが驕りにならなければ良いと内心ヒヤヒヤものなのでありますけれど…^^;
朝のミーティングに訪れた友人『ノロ君』の提案で、糖度計で計測してみると「アイコ」が9.0~9.6度、「極味」で10.4度ほどありました。もう少し糖度が高いと思っていたので少々拍子抜けの感はありますが…。ひと昔前、小料理屋を営んでいた『むらババ』が、「もってのほか(菊花)」のお礼にタバコを買って来てくれました。お代を頂こうなどとは思ってもいなかったので、健康には悪いがお財布には優しいお返しでありました。コチラもただで頂く訳にもいかず、朝市用の見本パッケージの「アイコ」を食べさせると、開口一番「ん~美味い。お買い上げ!」とお褒めの言葉を頂きましたよ^^; 美味しい物に目がない『むらババ』ですから、これは結構自信になります。「こんどまた持っていくよ。」と声がけし、ついでに「山形青菜」のご注文を頂く抜け目なさ…『夢屋国王』の商魂も少しずつ逞しくなったこの頃であります^^;


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2 コメント

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直売所 (貧乏父さん)
2014-10-18 08:17:09
遂に朝市進出おめでとうございます!

次はログハウスでの直売所、はたまた駅中売店と販路を開拓する『夢屋わらしべ長者物語』の更なる展開、目が離せませんね~。

朝市にもち米も加えてはいかがすか?(余計なお節介)

粘り強い『夢屋国王』の商魂参考にさせて頂きます^^;

物語の著作権はこの私に御任せ下さい^^;
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直売所 (夢屋)
2014-10-19 03:22:06
父さん♪
直売所の欠点は、いつ来るか分らないお客様を待つこと。
そして、売り子の人件費であります。
ならば、「スーパー○○とう」の農家さんのコーナーに
『夢屋エコファーム』商品を並べるのが当面の課題であります。
バーコードプリンターなどの投資が必要ですが、
人件費を考えるとこの方が利益が上がるような気がします。
『夢屋』の野望は続くのであります^^;
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