その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ほのかな恋

2009-08-29 21:20:00 | 暮らし
道端に咲く『メマツヨイグサ』です。
初夏の頃、毎日田圃に通っていたことがウソのように、のんびりと稲の登熟を待つ日々でありますが、一方では秋野菜や漬物用の野菜の準備を始める時節にもなりました。例年、白菜と沢庵漬け用の大根、山形青菜が外せない野菜であり、これにキャベツや春菊を植え付けていたのですが、今年は栽培品種の成長期間を考えずに畑を利用したため、登熟の遅い『だだちゃ豆』はまだ収穫できず、故意に播種時期をずらしたトウモロコシももう少し待ちたいと思っている内、畑が空かないことに今さら気づいております。
とは言え、播種時期は適期というものがあります。
           
通称「60日白菜」と呼ばれるハクサイも芽吹き、畝作りもしなければと思うのですが、作業に追われはじめると本来の怠け癖が首をもたげてきます。気ままな作業が好きなのであって、作業に追われる日々は、日常の仕事と変わらないじゃないか…などと口説き(文句)ながら、缶ビール片手に畑を眺めます。考えてみると、最盛期には一球、100~200円の白菜を必死こいて作るのも、どんなもんかの~と思いつつ、あるのは収穫の喜びと鍋の湯気…ビール。結論はビールに結び付けて、少々がんばってみますか。
           
ハクサイのポットを眺めていると『セアカヒラタゴミムシ』がやって来ました。小奴らは、ミミズや青虫を食しているはずなので、決して害虫ではないのですが、生息場所や形状から、婦女子には、やっぱり嫌われますよねぇ。
彼らの仲間には「ヘッピリ虫」と呼ばれる『ミイデラ(三井寺)ゴミムシ』がおりますが、子どもの頃一度だけ、指でつまんで、豪快な黄色いガスを浴びせかけられたことがあります。この『セアカヒラタゴミムシ』は、動きが早く、直ぐに芝草の中に潜り込んでしまうので撮影に苦労するのですが、指先でつまんでやると、「ヒクヒクヒク…」死んだ振りをしてしまいます。
我が家のオッカァに問い詰められて、「ヒクヒクヒク…」死んだ振りをする夢屋の近縁種のような気がしてきました。あれれ、今日のお題は「ほのかな恋」…これもまた『待宵草』の花言葉なのですが、暑さ寒さも彼岸まで、すでに思いは「湯豆腐」に心奪われ、汗流す日々に免じてご容赦を…。
コメント
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