一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

日本酒の郷・竹原から翔び立った鶴こそ国産ウイスキーの父 竹鶴政孝 NHK「マッサン」10/4

2014年10月05日 00時00分33秒 | みんな~愛『酒』てるかい

(  竹鶴政孝・リタ夫妻  )

 

■2014/10/4(土)

「花子とアン」の後を受け、今週月曜日(9/29)から始まったNHK朝ドラマ「マッサン」が日本酒好きな私には面白い。

モデルは実在の人物、NIKKAウイスキーの創業者 竹鶴政孝とリタ(ドラマではエリー)夫妻。 スタート時点の時代背景は、大正9年で約100年ほど前の日本ということを念頭に置いてドラマを見ていけばいいだろう。

今でこそ国際結婚を驚かなくなったものの、時は100年前。 カラー印刷のない時代、青い目・髪の毛の色が違う外国人を写真ですら見たことがない人たちは、息子が酒蔵に連れて帰って来た妻が青い目の外人さんにさぞ驚いたことは、想像に難くない。

  

竹鶴政孝の生家である、竹鶴酒造は享保時代から広島県竹原市に現存する日本酒の酒蔵で、今も全国に多くのファンを持つ銘柄「竹鶴」を醸す酒蔵だ。 特に燗酒の「竹鶴」と言われるほど通はこの酒の燗を好んでいるのを私も幾度か目にしている。

 

この一週間、実際の竹鶴酒造でのロケ、米作り、木製樽、酒造り唄のシーン、酒造りの場はまだ女人禁制のシーン、(広島清酒の父・三浦仙三郎の元で)丁度新しい広島の美味しい酒造りを始めた頃などをうかがわせる会話があったりと興味津々だ。

広島の水は超軟水で、当時は酒造りが難しく、全てが甘めの味わい、作っても腐敗しやすいなど酒造りに苦労した背景も頭に入れておくと 前田吟と玉山鉄二の会話も理解ができたりする。

これから先、竹鶴政孝のウイスキー造りを振り返るにおいて、日本酒造りの緻密さや繊細さを伺わせるシーンが今後もっと出てくると思われる。

リンゴジュースも100%製を譲らず、他社より5倍も近い値付け、ウイスキーは本物のピートにこだわり、当時の日本人にはその味が受け入れられなかったなど 本物を志向するがゆえ、なかなか消費者に受け入れられないというシーンも登場してくることだろう。

 

商売に才覚のある鳥居社長(サントリー)とは袂を分かって北海道・余市に工場を作ったのも スコットランド留学を経験し、本物のウイスキーを作ることにこだわり抜いたからに他ならない。

母親(泉ピン子)が「そもそも相手が年下であろうと妻が主人の名を呼び捨てにする風習はこの国にはない」といって叱るシーンがあったが、リタ夫人「マサタカサン」という名が呼びにくくて「マッサン」と呼ぶようになった それが今回のタイトルに採用されたとなろうか。

それにしても日本人ならほぼ全ての人が知っている曲、スコットランド民謡「蛍の光」が、本場スコットランドでは、久しぶりの友人との再開を祝す乾杯の唄だということを知ったことが今週の一番の驚きだった。

主演の玉井鉄二は、実際には鹿児島の芋焼酎の宣伝に出ている薩摩の九州男児、アルコールに似合う雰囲気を持っている。 国産初の本格的ウイスキーの誕生を目指して妻リタと道なき道を歩む冒険ストーリー、これからも楽しみにしたい。

 

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(寅)

 



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