( 若波「赤蜻蛉」 ダイニング『かきたRO』福岡市・別府 )
■2016/9/17(土)
『これが本当の虫の知らせというやつです』
秋には、真田丸も赤備えで話しも佳境 その頃には再度
虫取り網を持って、今度は「赤蜻蛉」を追いかけている私がいるかも・・・
▲
およそ3ケ月前ブログにこう書いた若波「青蜻蛉(あおとんぼ)」の記
そして今日、若波「赤蜻蛉(あかとんぼ)」を捕まえに博多にやって来た放生会の夜
駅ナカ・駅前で見つけられず 城南区の別府まで移動
本来なら今頃はとっくに終了しているはずの
「あまおうかき氷」に幸運を感じ
そろそろ捕まえられそうな予感がしていたのだった。
あれは何年前だったろうか?
新幹線小倉駅ホーム下・1階にある九州物産土産店で手にした果実酒
見ればラベルに若波酒造の名 「あまおうリキュール」だった。
これがあの難しいと言われる苺「あまおう」を使って
造った今村友香杜氏が受賞した酒なんだ。
そして今日探している「赤蜻蛉(あかとんぼ)」も若波酒造の酒。
「あまおう」と「赤蜻蛉(あかとんぼ)」赤いイメージが頭の中でシンクロし始めていた。
雨が止んだ別府(べふ)を歩きながら、ちょうど春吉で「青蜻蛉」を発見した時と同じ
雨上がりの蜻蛉(とんぼ)に出会えるかもしれない。
今夜は、別れの府でなく出会いの府になればいい。
そんな予感と期待が入り混じった気持ちで、別府橋を左に折れ、雨で濡れた路面に
車のライトが乱反射しているバス通りに沿って4~5分ほど歩いた。
次に訪れた店はダイニング「かきたRO」
(左・右共に「かきたRO」 貸切のある週末など二店舗営業)
店先の橙色・白色のライトを見て 今夜は二店舗営業だな・・・
向かって右の白い照明の扉を開くと まるでステレオのスピーカーから
流れ出たかのようなアコースティックな音色と歌声が耳に飛び込んできた。
今晩は、福岡出身で東京で活躍しているセミプロシンガーたちの貸し切りとのこと
右の店舗から飛び出し、改めて左の橙色照明の扉を開いてみれば女将さんの姿。
私に気づくなり 「あら~ お久しぶりです。
お変わりなく 元気にされてました?」と聞かれた。
かなりご無沙汰してしまったようだ。
カウンターに座り少し会話した後「何にします?」と聞かれた。
応えはいつも通り「日本酒で」
「ですよね~」と言って冷蔵庫の方に向かった女将さん
「とどろきさんでとても前評判が良くて・・・
一升瓶が売り切れてて、四合瓶なんですけど
これにしましょうか」と向こうから声だけが先に聞こえた。
さて何が出てくるか? とやがて姿を見せたのが若波『赤蜻蛉』
( 予感が当たった!! ) 私が、尋ねる必要もなく まさに以心伝心
「さすがですね~ ここに来て良かった」と
ホッとした気持ちが口をついて出た。
(きき酒師の資格を持つ女将さん)
早速 「赤蜻蛉」開封の一杯目を注いでもらった。
暫くして「どうです?」と聞かれ
「なんか とてもいい感じですよ」
「じゃ 私も・・・」とグラスに半分ほど注いで口にした女将さん
「うん 何かいい感じですね」と二人頷いた。
次第に客も増え、女将さんも忙しくなり 次に私の相手をしてくれた女のコは
女将さんの長男 樹一君と同級生とのこと
私が「奈良から来たんだけど・・・」と言えば
「私の名前 奈良の奈が付いてますよ」と言われ
( このセリフ聞くの ここ1年で5人目だ )
「翔奈子」と書いた漢字に 「えっ? しょなこ?」
「たいていの人がそう詠むんですけど かなこと詠むんです。」
「翔ぶって漢字がいいよね」
「母が付けてくれて とても気に入ってるんです」
「だし巻き 頂戴」
「若波」を呑む時、なぜか黄色い物をアテにしたくなるのは、
きっと幸せを感じる味わいだからだろう。
( 左:翔奈子ちゃん 中:次男・元汰君 右:初代バイトの男性)
まもなく8周年を迎えるダイニング「かきたRO」
私も足掛け7年の付き合いになる。
女将さんとは、好みの日本酒の傾向が似ている。
あるきっかけで、もしこの店に来ていなければ
関西で、あまりお目にかかれない酒にもかかわらず
「若・若」の酒と声高に応援している私はいなかっただろうし
三年も続けて「若竹屋」の蔵開きに久留米・田主丸まで行く
私もきっといないはずだ。
*「若・若」の酒・・・「若波」&「若竹屋」
ということで「若波」の後、「若竹屋」横尾杜氏渾身の雫取りの酒
販路限定のオリジナルバージョン(かきたROラベル)を頂いた。
▼昔この店で撮った「若波」の会の告知ビラも懐かしい
素敵な予感のする方に来て正解。
そこで見つけた『赤蜻蛉』
「来てます 来てます 赤い波」
翔んで翔んで 今年の秋は「赤」 クライマックスはこれからだ!
http://blog.with2.net/link.php?1601745
(寅)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます