一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

奈良もちいどの日本酒サロン「酒蔵ささや」へ  最後にもういちど   2/25

2012年02月26日 13時20分10秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 奈良「酒蔵ささや」 ) 2012/2/25  am10:10

 

■2012/2/25(土) 小雨のち曇

奈良市で数年ぶりに目にした雨だった。午前十時、東向き商店街の入り口に立つも奈良の朝の人通りは、大阪のキタやミナミとは違って多くないし、騒がしくない。 天気予報どおりの雨で、さすがに今日ばかりは、奈良市での「晴天伝説」更新中が通用しなかったが、傘をさすまでの雨でなく、近鉄奈良駅横は即アーケード、「奈良市での傘不要伝説」は、いまだ継続中である。

落ちる小雨に左の手のひらを拡げ、伸ばした五指に対し「今日を含め、あと5日だもんな」 と呟いた。それは、この2月の残り日数であると共に月末29日で終焉を迎える「酒蔵ささや」の営業日の残り日数のことだった。

昼、夕の訪問も考えたが、昼以降は、たぶんここの終焉を惜しむ人たちでごった返すだろう と朝の開店間もなくの朝がけを決断。  日本酒好きのI 君と「ささや」へのLast訪問を朝から敢行することにした。

ところが、約束の時間になってもI君は一向に現れず、「もしかして仕事が佳境だから寝坊でもしているのか!?」と思っていたら、やがて遅れて来てその理由を聞いて彼らしいと思った。 「あれっ、バスが来ないと思ったら土日ダイヤだということをすっかり忘れてました。」とのことだった。

東向きからもちいどの通りをいつものように、途中マーチャンシードセンターでは、前述の「奈良スイーツマルシェ」が開店準備に追われている最中だった。  「これもいいよな・・・」とい言いつつ先に向かった。

そして「酒蔵ささや」へは、この日最初の訪問者となった。 予想はしていたが、冷蔵ケースの中の酒の数が、いつもに比べすっかり少なくなっていること。 とはいえ、それでもまだ相当数が用意されていた。

「ここに来れるのもたぶん最後。 今日は、心残りなく、今までに味わっていない奈良の酒を味わいます。」とスタートした。

▼「森の小径」                     ▼「金嶽」

  

・「森の小径」は、五位堂にある蔵 「歓喜光」ブランドで知られている。

・「金嶽」はうるわし酵母で、酒米が「奈良若水」若水は愛知の酒米と興味深い酒。

 

▼「千代の松」にごり                ▼「老松」大吟醸   

  

・「千代の松」にごり酒は、飲みやすいにごり酒だった。

・「奥駈道」は、ズドーンと重い速球みたい。 見ればやはり19~20度だった。

 

▼「篠峯」超辛&八反            ▼「卑弥呼の里」

 

・篠峯の八反は、さすがの味。 広島で八反大好き人間になった私には超嬉しい酒。

 

▼「稲戸屋」大吟醸と互角以上の味わいだった「百楽門」純米吟醸 (飲み比べ)

 

・前に居た彼女たちもだが、私もこの「百楽門」純米吟醸を購入することを決めた。

 

▼「都祁の氷室」菩提元            ▼「楽壽」露葉風

  

・「つげのひむろ」菩提元は◎だ。2杯飲んだ。「美味しい、これは好みだ。 仙禽みたい」と唸った。

・楽壽は、Sさんがすすめてくれた天理稲田酒造の酒。 露葉風らしくキリッと味だった。

ちなみに 前回2/4訪問時に飲んだ清酒たちは、下記の通り

http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/cee08679f7dc9402a0f1b1cf2bbaa609

 

「ごちそうさまでした。」 店を出て時計を見ると なんと15時15分。 え~っ、丸5時間もここにいたのか!

自分の中では、1時間半ぐらいにしか感じてなかった。 5時間あれば、新幹線で東京まで行って

Uターンして名古屋にまで来ている時間だ。

時計の見間違えか?としばし呆然。

昼を食べることもすっかり忘れ、気付けば午後3時すぎまでこの空間に居たわけだ。 

それにしても良く飲んだ。 過去最高12種類もの酒を味わった。

(でも「思い残すことはない」と言えば嘘になる)

(マスターと語らう日本酒を愛するお客さんたち)

でもその間にも 勝浦のお土産を差し入れに来た大阪のお兄さん、三重と福井の日本酒ラブでメル友になったという女の子たち、奈良公園の鹿を管理している福岡出身のお兄さん、宮城から旅行途中の日本酒に詳しいご夫婦たちの笑顔  やはり日本酒好きな人たちが自然と集まる空間だったよな ここは。 芳村酒造・倉本酒造の酒が、とても旨いと知ったのもこの店のおかげだった。

 

店を出て「美味しい奈良の日本酒を色々と教えて頂いてありがとうございました。」と店に向かって目礼。

 

「何か昼 食べましょう」とI 君の声に我に返り「そうだよな~気づけば3時過ぎだもんな」

やはり雨は止んでいた。雨あがりの三条通りを西に JR奈良駅の方に向かった。

私にとって 最後となった2/25「酒蔵ささや」訪問記の巻

奈良の日本酒を語るのに外せない私のページだ。 

(寅)



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2 コメント

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■あと3日となりましたね。 (一文字 寅)
2012-02-27 00:35:31
■かぎろひさんへ

「ささや」さんの営業も残すところあと3日となりました。
毎回行くたびに終焉を惜しむ声が強くなっているのを感じますが、当然でしょうか。
「最後まで提供する酒を切らすわけにはいかない」と私が飲んでいる最中も
酒造会社から次々と宅急便でお酒が入荷していました。
だからお酒が無くなっていることは、ないとは思います。(でも今までのようにフル状態ではありません。)
一抹の寂しさを感じるものも 「やはり奈良県の酒のレベルは高い」と教えてくれた
この店に 今は感謝の気持ちでいっぱいです。
もし行かれましたら宜しくお伝えください。
(寅)

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月末までには (かぎろひ)
2012-02-27 00:19:49
こんばんは!

私はなかなか行けなくて、ついに最終週を迎えるまでになってしまいました。
来週はなんとしても行かなくては。

それにしても、よく飲まれましたね!!
残ってなかったりして。
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