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( 若竹屋「渓」)
■2014/6/22(日)
PiEDRAで食事後のコーヒーを飲んでいる時、オーナーから「今度来日するスペインのお客さん(日本酒に関心を持っているので)に日本酒をお土産で渡したいんですけど おすすめの銘柄ありませんか?」と聞かれた。
こう切り出されて スペイン人が喜ぶという感覚が残念ながら全くつかめてない私は、「割と名の通った 真澄や八海山・久保田あたりを渡せば喜ぶのでは」くらいの安易な即答しかしなかったが、
さらにオーナーは付け足した。「できれば、ラベルは日本らしい 漢字の書体がかっこいいのが、喜ぶと思うんですよ。 先日もスペインで、江戸って書かれた漢字のTシャツを着てたり、結構漢字そのもののデザインがヨーロッパでは好意的にとらえられていましたし」
「な~るほど そうなると真澄や久保田あたりのラベルの書体では書として物足りないかもしれないな・・・ ラベルだけで言えば実は焼酎の方が上を行ってるかも。日本酒の蔵元は、味わいを印象付けるラベルにもっと関心を持たないといけないと思ってるんだ」
実は、知名度が全国区でないことからその銘柄を言わなかったが、その時私の脳裏にすぐ浮かんだおすすめ酒は、若竹屋「渓(たに)」 そのラベルのダイナミックさはもとよりコクとキレを併せ持つ味わいのこの日本酒なら西洋の人にもその良さが伝わるだろう。 現に蔵では、アメリカ人蔵人が二名いたし・・・ 以前トニーの酒なんてのもあったし
関西では普通に手に入らないことと、通好みの銘柄になるので、私はオーナーには「渓(たに)」のことは言わず「渡すのなら純米大吟醸よりも純米吟醸か純米酒のほうがいい」とだけ付け足した。
海外では、端麗すぎる純米大吟醸は、「ひっかかり(インパクト)がなく なんとなく物足りない」という感想が、少なくないという記事を何度か目にしていたから。
特にワインに通じた人種を相手にすればなおさらだろう。
その意味からすると 端麗タイプの久保田や八海山の線もないかも・・・
オーナーいはく、最近ヨーロッパでも とみに日本酒への関心が高まっていると感じているそうだ。
日本料理にワインは合わせにくいが、西洋料理に日本酒が成立することは、西洋料理をやる人たちは薄々気づいているはずだと私は思っている。
「あとそのスペインのお客さん、日本酒だけでなく梅酒にも結構関心を持たれていて・・・」との問い合わせに対して、こちらのおすすめは容易だった。 「梅乃宿のあらごし梅酒ならたぶん喜んでくれるのでは!?」と応えた。 清酒をベースにした梅酒で、吉野梅の果実も活かす元祖あらごし製法は、リキュール界の話題になり 日経トレンディーの清酒梅酒部門で日本一に輝いた。 今もって全国的に多くのファンがいて
シンガポール航空ファーストクラスの機内酒、台湾で梅酒といえば「梅乃宿」を指すとまで言われるほどアジア圏だけでなく中東やアメリカでも愛飲されているから
ともあれ 梅酒は良しとして ワイン慣れしたスペイン人がラベルも味わいも好みの日本酒とはいったい何だろう? 私もおおいに興味ありの質問だった。
http://blog.with2.net/link.php?1601745
(寅)
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