一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

今、私が注目している酒蔵のひとつ   6/12

2011年06月12日 12時20分10秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 山田錦本生原酒「クルエンタス」  笑四季(えみしき)酒造 ) 2011/6/12

■2011/6/12(日) 曇天酒書

先週のドイツワイン内覧会試飲の後、このブログに「ワインにかける時間とお金があれば、その分は全て日本酒に廻したい」と書いた。 今もその気持ちに全く揺るぎが無いし、たぶん先々も揺るぐことはないだろう。 そこまで書けるのは、そう思わせる1本の日本酒との出会いがあったから。

「日本酒の若い作り手や思いもよらぬ新星の出現を待っている。」とも書いた。 本当の日本酒ファンなら常飲する酒と共に飲んだこともない味わいの酒の出現、そんな気持ちを抱いていると思う。  夜空に輝くカシオペア座やオリオン座もよいが、突然現れるキラリ新星を密かに心待ちしているようなものだ。 というより低迷にあえぐチームに突如ファームから上がってきて、4打数4安打するニューヒーローを待っているプロ野球ファンの気持ちと例えるほうが、まだわかりやすいだろうか。

実は、奈良県ではそれほど近江(滋賀県)の酒の反応は良くないのだそうだ。 大阪の百貨店で試飲している近江酒の盛況なイメージからするとそうだとは思わなかったが。 これもひとえに奈良県人にとって「近江の酒」が、ひとことでイメージが出てこないことにあるのだろう。 少なくても奈良県人は、近江の酒よりは地元の酒である。

そんな前置きを置かせていただいて、今私が最も注目している酒蔵がある。(ここに書くのをためらわないでもなかったが) できれば蔵見学もしてみたいし、いろんな種類の酒を思う存分味わってみたいと思える酒蔵こそ、その滋賀県 甲賀の酒蔵「笑四季酒造」(えみしきしゅぞう) だ。

若夫婦でやっている甘口の酒は、新酒の気鋭に富んでいる。 たぶん酒蔵見学したら前述の「義侠」蔵とは、対極に位置するような蔵かもしれない。 ワンマンの山田社長と違って若夫婦協力し合って、柔軟性に富んだ新しい日本酒造り。 基本はドイツの貴腐ワインだという酒造りは、とても興味がある。 甘口・貴醸酒モンスーンシリーズ の甘くて妖しい魅力を試しに味わってみてほしい。

私好みの500石以下(300石)蔵の酒だけに、ここ奈良県ではなかなか手に入りにくい酒だけど 甘口系が好きな私にとって是非奈良県の酒販店でもブレークする前に取り扱いしてもらいたいと願う、個性を感じる酒蔵のひとつだ。 

(寅)

 

 

 

 



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