ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

石川遼選手への危惧

2008-02-08 14:44:39 | ゴルフ
日本では16歳でプロ宣言し、高校の学業との両立を決意した「石川遼」選手。今年最初の試合として豪州での全英オープンの予選会にチャレンジした。用具契約をヨネックスと、所属契約をパナソニックと高額の契約を果たして、満を持して渡豪して練習を積んだ。多い日は45ホールを回るなどして臨んだ試合、結果は無残な結果で終わり全英オープンの出場はならなかった。
年寄りの癖でセッカチに結果を求めている訳でないが、プロの世界の厳しさを知る結果になったと思う。
小生は15歳の若さでプロゴルフツアーで優勝という、とんでもない金字塔を打ち立てたことは正直評価はしている。しかしその後のプロトーナメントに続いての出場と、プロ転向への噂には終始反対してきた。15歳の年齢からして高校、大学で勉学してそしてアマチュア界で、更に体力と技術を磨いてからのプロ転向が望ましいと主張してきた。そして先日のプロ宣言。周囲がそのまま放っては置かない状況だったんだろうと推測ができるが、やはり次期早尚と思う考えには変わりがない。

たまたま朝日新聞夕刊で「米国ゴルフツアー「素顔のプロたち」」在米ゴルフジャーナリスト船越園子さんのコラムを読んだ。「プロ入り前に築いた礎」と題する今回のコラムから抜粋してご紹介したい。
米国メディアのゴルフ担当者は「15歳でプロ大会に優勝し、プロ転向したことだけは通信社を通じて聞いている。でも実績がなさすぎて、お話にならない」と石川選手には興味を示さない。もちろん米国のメディアも常に「次なる時代のスター」探しに躍起になっている。「次なるウッズ候補」と言われたタイ・ライオンは草の根ミニツアーで苦戦中だ。15歳でプロ転進のミッシェル・ウィーは心身ともに疲弊して、低迷している。16歳でプロ転向のタッド・フジカワはプロになった途端、ただの一度も予選通過を果たせず、スポンサー推薦を待つだけになっている。
何十年に一度の逸材とされながら不調な若者と王者の違いは何か?かってT・ウッズからこんな言葉を聞いているという。「ジュニアならジュニア、アマチュアならアマチュアの世界で、まず勝ち方を覚えるべきだ。プロ転向はそれからだ」幼少時から天才と呼ばれたT・ウッズは、大小数々の大会を制覇し、全米ジュニア3連覇、全米アマチュア3連覇を成し遂げてプロに転向した。そして66勝、メジャー13勝、賞金王は8度も獲得している。
そんなタイガーを打倒し、「マスターズに勝つことが夢」と語る石川選手に米国メディアが見向きもしない理由はアマチュア時代の「勝利数」と「勝利の継続性」、両方の不足だそうだ。

今年のたった一試合の結果で、今後のプロトーナメントの活動云々を言ふ訳でないが、トッププロへの道は並大抵のものではないと思う。多くのトッププロのなかで、アマチュア時代にプロトーナメントに参戦してプロと互角に戦ったあの宮里優作選手さえ、いまだに優勝できずにいる。石川選手の場合は下手にレッスンプロに付けると悪弊が多すぎると、父親が語ったことがあった。今後の戦いかた、技術の向上策はどんな具合に考えていくのだろうか。2回、3回と勝つことができて、初めてT・ウッズに挑戦する道が開けるのだと思うのだが。 心配しすぎだろうか?
コメント (8)
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