ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

初登頂のかげに

2008-01-13 18:20:31 | ニュース 
エベレスト山に初登頂したエドモンド・ヒラリー卿が、故郷のニュージランドで亡くなった。
この初登頂は登山がナショナリズムと結びついていた20世紀半ばの事で、文字通り「大英帝国」の威信をかけた事跡だった。
日本では田部井淳子さんが女性として初めてエベレストの登頂に成功している。田部井さんは世界最高峰の頂上はやはり特別な場所だと語っている。
1979年にそれまで登頂に成功した3人の女性が日本に来られたことがあった。
「なぜエベレストをめざしたかのか」と聞かれて、中国人女性は「国家と人民の名誉のため」。ポーランド人女性は「女性の勝利のため」と語ったそうだ。その当時は「世界最高」のエベレスト山登頂は名誉や勝利に値したものだった。

初登頂のエドモンド・ヒラリー卿の頂上アタックは、一次隊が断念したあとにめぐってきた機会を逃さなかったものだった。それまで多くの登山家を退けてきた世界最高峰は「気持ちよく円みを帯びた頂を持っていてくれた」ことに感謝した。

彼がそっと十字架を置いて去った頂を、半世紀の間に約3500人の人達が登頂している。
近年では大衆化が著しく、温暖化も進んでいる。人為に痛めつけられているヒマラヤの現状を、ヒラリー卿は最後まで心配し続けていたと報道されている。
そして頂上にいた15分間になにをしていたかと聞かれたヒラリー卿は、肩をすくめて「我慢できなかったオシッコしたのさあ」と語ったことがあったそうだ。

卿のご冥福を祈りたい。・・・合掌

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする