Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

瀬谷駅南口の再開発

2012年06月07日 | 自治体
先日、家の近くの瀬谷駅南口アーケード「瀬谷駅前名店街」の近くを歩いていて、ぽっかりと大きく土地が空いた駐車場を見つけた。駐車場になったのは、ごく最近のことのようである。妻と一緒に歩いていたので、「ここ、何があったっけ?」と二人で顔を見合わせた。



アーケードの中に入ってみて、疑問は氷解した。「スパーク瀬谷」というスーパーのあったところの建物が取り壊されていたのである。それで、ここが空き地になったというわけだ。





それにしても全国的に商店街の「シャッター通り」化が問題になっているが、瀬谷駅前名店街をみる限り、シャッター通りの段階を通り越して、空きっ歯通りとでもいうべき状態になっていく段階といわざるをえない。



ところで、瀬谷区役所からは「幸せが実感できる瀬谷づくりのために~平成24年度 瀬谷区の主な取組~」が公表された。「幸せが実感できる瀬谷づくり」というのは、何か安倍晋三首相の「美しい国へ」を連想させるような抽象的な表現だが、中身は具体的なものになっている。
その中で、瀬谷駅南口A地区の再開発(都市整備局)という項目があり、「瀬谷駅南口の地元再開発準備組合等を支援していきます。」とある。ちなみに「※瀬谷駅南口A地区とは瀬谷四丁目の一部(約2.8ha)です」と記載されているが、瀬谷駅周辺では、相鉄線をはさんで瀬谷駅北口の再開発のほうが先行した。その経緯は都市整備局のホームページに記載されているが、「瀬谷駅周辺街づくり協議会」が発足したのは昭和60年のことだそうで、ちょうど私が瀬谷に引っ越してきたころ。
それから実に30年、北口は再開発が完了したが、南口はなかなか再開発が進まなかった。
平成11年3月に瀬谷駅南口A地区(約2.8ヘクタール)で、地権者組織である「瀬谷駅南口A地区再開発協議会」が発足し、同22年7月には、そのうち瀬谷駅南口A地区第I街区(約1.1ヘクタール)において「瀬谷駅南口A地区第I街区再開発準備組合」が設立されたとある。
このうち、第I街区のほうでは、老朽化した建物の取り壊しに向けて所有者とテナントとの間で立ち退きに関する話し合いが進んでいると聞く。
ただ、再開発するのはよいが、どのようなまちづくりを基本方針にしているのかは、よく見えない。北口と同じようなものを目指しても、南北で商店が競合するだけだろう。環状4号線沿いに住宅地がスプロール化している現状を考えると、そもそも南口に再び人がやってくるのかどうかも疑問で、商店街として再開発するのではなく、駅近の住宅地としての再開発という方向もあるかもしれない。
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