Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

久しぶりに八幡を歩く

2022年12月07日 | 自治体
12月6日(火)の1限、2限に九州国際大学で北九州市男女共同参画センターの事業の一環として「キャリア形成プログラム」の講義を行った。
前日の夜に空路北九州市に入り、千草ホテルに宿泊。
当日は、千草ホテルを朝チェックアウトして九州国際大学まで歩いていった。
久しぶりに八幡に行ったが、変わらないところもあれば、すっかり様相が変わったところもあった。



千草ホテルの道路向かい。
このあたりは変わっていないが、写真の右側に写っている中華料理の「華兆亭」は閉店してしまった様子。現在はアジア・アフリカ研究所の理事長をされているN先生が贔屓にされていた店。



八幡には村野藤吾の設計になる建物が多かった。
そのうちの一つが八幡図書館で、保存運動も行われたようだが、結局取り壊しになった。



上の写真は現在の八幡図書館。
実はこの建物は、1997年に建てられた九州国際大学の文化交流センターという建物だった。地域連携の拠点として建てられたものだったが、大学本体よりもかなり開放的なつくりで、中の調度品も大学のものよりも豪華なものが多かった。このころは九州国際大学も財政にゆとりがあったと見える。



皿倉山の斜面にびっしりと張り付くように家が建っているのが見える。
平地が少なく、海岸部の平地はほとんど八幡製鉄所をはじめとした工業地域や八幡製鉄所の社宅などで占められていた八幡では、住宅地は山の斜面のほうに広がっていくしかなかった。住民がどんどん高齢化している現在、斜面地の住民の交通手段をどのように確保するかが大きな問題になっている。



「ぽぱい」はもともと新日鐵労働組合会館の中に入っていた店だったと記憶するが、祇園のほうに引っ越してきた様子。
労働組合会館は、2013年に建て替えられたそうだ。





大きく変わってしまったのが祇園町商店街(八幡祇園町銀天街)。
2018年、老朽化して危険な状態になっていたアーケードが撤去された。その数年前に火災が発生して危険性があらためて指摘され、商店街の積立金が残っているうちに取り壊した方がよい、ということだったようだ。アーケードの下の通りはシャッター街になっていたので、アーケードを取り壊した結果、シャッターばかりの通りになるかと思いきや、アーケード取り壊しと共に空き店舗の取り壊しも加速し、空き地ばかりになってしまったのだという。
この商店街では、同僚の先生がゼミ生たちと今で言うところの地域連携によるアクティブラーニング、フィールドスタディを実践していた。その頃、50年ぶりに仮装行列も行われた。その動画がYoutube上に残っている。
https://www.youtube.com/watch?v=pMKu9QMTFNI
空き地には、個人向けの分譲住宅が建ち始めている。あと数年たつと、ここに商店街があったということすら見分けられないようになるだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« RIETI-早稲田大学-東北大学共... | トップ | 済州自治特別道議会議事堂の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

自治体」カテゴリの最新記事