岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

日本のお米事情

2021年02月24日 | 百姓

令和3年2月24日(吹雪)

今日は久しぶりに雪掻きをしました。雪解けが進んで畑が顔を出したなと思ったら一昨日から吹雪になって、自宅周りが吹き溜まりになって積雪が30cm程でFIT君が走るのは一寸辛いかなと思って雪掻きをしたんです。

今日は「水田リノベーション事業」にエントリーしてきました。先日、市の農林課の職員が実態が無いので採択される可能性は少ないと言ってましたが、自分の農業は条件をクリアしているんで申し込みしました。採択されなくても水田利活用事業は維持されるんで従来と変わらないので特に問題はありません。

では、掲題ですが、「水田リノベーション事業」には、以下の背景があるみたいです。

いま日本では主食米  ⇒ 余っている 、加工米  ⇒ 足りない、 飼料米  ⇒ 足りないという状況のようです。特に加工米が足りなくて、海外に輸出しているお米も加工米らしくて絶対数が足りないらしい。

最近は麺類やパン類が人気でご飯離れが進んでいますので主食米用のコメが余っているという事なんでしょう。でも、コンビニのおにぎりや弁当など、外食産業が隆盛で加工米ニーズが高まっています。

つまり、価格の安い米が足りないという事です。なので政府としては、加工米レベルの価格帯の米が欲しいために加工米に対して助成金を増やして加工米農家を増やすというスタンスですね。加工米が主食米程度の価格帯になれば、主食米と加工米を敢えて区別しなくても栽培できるので農家にとっては経営的に良いし、社会経済的に見ても主食米の価格を下げて流通させられるという事です。そこで出てきたのが主食米の価格を下げて加工米に助成金をつぎ込む「水田リノベーション事業」でした。

漸く、背景が見えてきました。自分的には主食米と加工米は中身は一緒なので消費者的には同じお米が届きます。農家的には加工米が主食米の半額なので助成金で価格帯が同じであれば、どちらでも良くなります。

更に、飼料米が契約栽培なのですが、自分はやったことないですが、良い契約で栽培すると主食米よりコストが低くて高価格らしい。ある大型農家さんが言ってましたが、お米は普通に栽培したとしても契約は飼料米で出荷したほうが利益が出るので飼料米栽培だけにしようかなって言ってましたね。大規模農家さんにとっては5000円/10a違っても収益に大きな違いが出ると言ってました。

何か、酔っぱらってきたので記事が堂々巡りになってきたので閉めますが、要は此れから米価が下がります。農家は経営を安定化するために、助成金等を考えて、どういうお米を栽培して出荷するか考えなければいけないという話です。米作農家が益々、辛くなってきたという事が現実になってきたという事です。

話は変わりますが、今日、バイトに行くときに、一寸、早めに家を出て周辺を見て回ったのですが、ビニールハウスがビニールが破けてどうにもならないハウスやハウスそのものが潰れているものや。ドアが飛ばされているハウスが多々あって、凄く、びっくりしました。自分のハウスは蛍光灯が落ちたくらいで大した被害は無かったのですが、今期の爆弾低気圧って想定よりも凄かったのですね。自分の知り合いの花農家さんのハウスが数棟、潰れていたのでショックでした。後でお見舞に行きたいと思います。

という事で、画像はありませんが、お米農家の事情って悲惨且つひっ迫してくるのかなという自分の思いを書いてみました。

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