令和3年2月2日(雨のち雪)
昨日夜半から強い雨で雪が大分解けて田んぼの畔も出て来てしまいました。今のところ積雪30cmくらいで3月上旬の状況で、もしかしたら雪解けが早くなって畑作業が早まるかなと思って喜んでいましたら、そうは問屋が卸さない。日中、雪が降ってきてこれは積もる感じがします。
今日はホルター心電図を外しに行ってきたのが今日のスタートです。今年のネギの芽出しは加温を低く(25度)したので芽はまだ出てきません。あと2日位かかるかな?
では、今旅の観光は長崎県平戸市です。
先ずは世界遺産の隠れキリシタンの里の長崎県平戸市の「春日集落」に行ってきました。当日は雨が降っていて、観光客は自分一人でした。先ずは村の入り口にある観光案内所に寄りました。そこでは語りべさんがいてお茶やお漬物でもてなしてくれます。この婆さんに色々と聞いたんだけどお話は面白かったですね。
語りべさんは集落の婆さん達で当番制で此処に詰めるようです。団体の予約が有れば数人詰めるようですが閑散時期なので一人です。それにしてもお漬物の種類と量が凄い。入館料も無くて何処からこの費用が出ているのかな?
婆さんが他所の地域から嫁に来たそうですが、そこの家の婆さんから聞いた話という事で江戸末期の事かな?家の奥座敷の納戸にキリスト教の宗教に関するものが納められていて家主しかその部屋には入れなかったそうです。お祈りも家主がやっていて女性も入れなかったそうです。厳格にキリスト教を信仰しているという事を隠していたという事でした。まさに隠れキリシタンですね。
この地域には500軒ほどのキリスト教の家があったそうですが、今は300軒ほどになっているという事でした。限界集落でもあるし、それで少なくなったのかと思ったら、実は仏教に信仰替えしている家がかなりいて減っているという事でした。信仰を変えるというのは大変なことで何故かは理由を教えてはくれませんでした。
案内所の館長さんともお話をさせて頂き、色々と伺いました。棚田で農業している人はパンフレットでは17戸になっていますが、現在は16戸の農家が維持管理しているという事でした。パンフレットの右下の方が館長さんです。この地域の事を詳しく説明してくれます。綺麗な棚田ですが自分の写真技術ではこのような画は撮れません。
自分の撮った画は以下です。下手糞です。上まで車で行っても良いという事だったので車で行ったのですが、道路が超狭くて自分の小型車の幅でギリギリでした。他の車が居たらすれ違いが出来ないので観光客が居ないこの時期で良かったです。農作業時期も農機具が走るので無理ですね。この地域もご多分に漏れず、鳥獣被害(イノシシ。シカ)が酷いそうで、鳥獣対策の冊が全体に張ってありました。上に登るには途中で策の中に入らなければならないけど、門を開けて入っても良いという事でしたが通ったらしめてくださいと言ってましたね。
自分は百姓なので百姓ならではの質問をぶつけてみました。
⓵田んぼに引く水はどうしている? ⇒ 山からの沢水の川が1本あって上の田んぼから順番に入れてきてだんだん下がってくるという事でした。水を入れる順番は決まっているそうです。工夫ですね。自己中農家は排除されますね。
⓶この段々の田んぼに農機具を入れられるか? ⇒ 大型の農機具は無理だけど、小型の農機具は入れられるように各田んぼに入り口を点けて有るし、各田んぼを渡り歩くので作業する順番が決まっているという事でした。実際に見たら、道路から見て奥の田んぼから作業してきて最後に道路脇の田んぼで作業して道路に抜けるという事でした。凄く工夫してありますね。
⓷この面積で16戸の農家は生活できるのか? ⇒ 出来ないのでほとんどが兼業農家だそうです。そして環境維持の助成金もあるようでそれらを合わせて生活が成り立っていると言ってました。
それにしても、この深雑な段々の田んぼを生活の知恵と工夫で耕作しているのには驚きました。更に、驚いたのは畔の綺麗さです。田んぼ間の段差が凄いので草刈りが大変なはずなのに綺麗なのです。自分なんて奥地の田んぼが段差が凄くて草刈りが大変なところは除草剤で対処しているんだけど、文化遺産では除草剤も掛けれないでしょうし、維持管理も大変だと思います。環境を守るってことは大変なことなんです。綺麗な景色を見れたほかに大変勉強になりました。
今回はここまでです。変なお城や派手な施設を見て回るより、こういう所のほうが感動できます。お勧めです。
カウントダウン数値 【17】
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