おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

にもかかわらず、ドン・キホーテ

2011-06-25 22:39:15 | 観たもの
 塚口のピッコロシアターで文学座の「にもかかわらず、ドン・キホーテ」を見てまいりました。夕方6時30分開演で、5時半に会社が終わるので見に行けないと一度はあきらめかけましたが、ネットの路線案内で調べると南森町/大阪天満宮乗換えで行けば、何とか間に合うことがわかり、5時半になるや否や会社を飛び出し、開演時間に間に合わせました。

 あらすじです。
 
その朝ドン・キホーテは、呼ばれて目を覚ました。自分がドン・キホーテらしいということは、起こしに来たサンチョ・パンサがそう呼んだので、そうなんだろうと思ったのだ。ただサンチョ・パンサの方も、前の晩ドン・キホーテに、「明日の朝早く起こしてくれ」と頼まれた時そう呼ばれたので、自分はサンチョ・パンサなのだと思い込んでいるだけなのだが…。
かくてドン・キホーテらしきものと、サンチョ・パンサらしきものは、身支度をして旅に立つ。何故なら、朝早く起こしてくれと前の晩にわざわざ頼んだのは、旅立つ予定があったからに違いないからだ。
しかし、どこへ、何をしに……? 
そうなのだ、この旅は、どこへ、何をしに行くのかを確かめるための、誰とも知れないものの旅日記なのである。

 「文学座」「アトリエ公演」「作:別役実」「演出:藤原新平」に魅かれ、張り切ってまいりましたが、別役実って不条理劇なんですよね。大体、上のあらすじを読んだら雰囲気がわかっていただけると思うんですが、「あれってこれですよね。」「そう、あれはそれですよ」っぽい台詞の応酬です。ちょっと、漫才のボケとツッコミのような感じではありますが、仕事帰りで必死で電車に乗ってきた身にはキビシイものがございました。さらに、文学座の俳優さんって、台詞の言い方がすごく心地いいんです。台詞が一言一言はっきり聞こえる、ささやいても聞き取れる、声質がソフト…となると、結構何度か気を失いかけました。とっても好きなんですけれど、文学座の俳優さん。田村勝彦さんが第一声だったと思いますが、それを聞いて「わぁ、文学座だ!」とめちゃくちゃワクワクしたんですが。

 客席は結構埋まっていました。どうも、高校生が集団で「舞台鑑賞」に来てたみたいです。別役実の台詞も高校生たちにウケてました。集団で後ろから寝息が聞こえてきたらいやだなぁと思っていたけれど、それはなく皆さんちゃんとご覧になっていたようです。帰り道がいっしょになりましたが、どうもレポートを書かないといけなかったようですが。

                  
 ピッコロシアターの入り口です。昔はよく行ったけれど、最近はとんとご無沙汰です。最後に行ったのは、杉村春子先生の「牡丹燈籠」だったような気がします。お亡くなりになる少し前の舞台でした。

 ロビーにはずいぶん昔からの舞台写真が飾ってあって、とても懐かしかったです。終演後に見たので、早く外へ出ないといけなくて途中で引き返しましたが、次回行くことがあればぜひゆっくりと見たいです。文学座の関西公演ってこちらでかかることが多いので、ウォッチしたいと思います。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« らぶりん、テレフォンショッ... | トップ | 玉ちゃん、京都賞受賞! [追... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観たもの」カテゴリの最新記事