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気がつけばふるさと離れて34年

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篠田桃紅 「その日の墨」

2015-07-12 17:45:10 | 読書

2年前から書道のお稽古を始めました。

書道教室へは月に一度程度しか行かないので「書道」というよりは昔、学校で習った「お習字」の域を超えていません。

私が書道教室へ通っているということを聞いた友人がNHKのETV特集

「墨に導かれ墨に惑わされ - 美術家・篠田桃紅 102歳」を録画してくれて先日視聴しました。

それで本棚の奥から「その日の墨」というエッセー集を取り出し再読しました。



1983年の発行ですから今から30年以上前の本です。

何故、当時篠田先生のご本を購入しようと思ったかわかりませんが、今読んでも凛とした先生の文章に魅かれます。

これまで先生の作品に目を触れる機会はありませんでしたが、テレビで紹介されていたホテル「コンラッド東京」の

ロビーにある作品をいつか鑑賞したいと思っています。



テレビでは篠田先生の人生に対する、またご自身へのとても厳しい姿勢に襟を正される思いでした。

「墨や書」に対してももう少し真摯に向き合っていけたらとも感じました。

「書道教室」の静謐な時間が好きです。

といってもすぐ皆さんと日本語でおしゃべりに興じてしまい先生に注意されてしまうのですが

最後に私が通っている書道教室の先生の書と絵をご紹介します。






鳥獣戯画展 & 歌舞伎

2015-07-09 15:20:26 | 日記


ドイツの写真ではなく先月の種山高原です。

あの頃の爽やかな気候が懐かしいです。

年に一度、いつも5月中旬から3-4週間、一時帰国しています。

東京滞在中は博物館や美術館に行くようにしています。

年に一度だけ短期間の滞在なのでその時興味ある特別展が開かれているとは限りませんが、これまで訪れた中で近年のヒットは以下の展覧会でした。



「ボストン美術館、日本美術の至宝」と「大神社展」です。

「大神社展」のカタログは購入しませんでしたが「お線香」を購入しました。

香りがとても気に入っています。

今年は会期終了間際に「鳥獣戯画展」を訪れることができました。



ちょっと光って視難いですが冷蔵庫に貼るマグネットも購入してきました。



「鳥獣戯画クッキー」は帰独後、即、夫の胃袋に入ってしまいました。

私が鳥獣戯画に特に興味を抱くようになったのは、以前、歌舞伎鑑賞に出かけた折、歌舞伎座へ向かう道で鳥獣戯画の図柄の帯をしめた

着物姿の女性をみかけてからです。

鳥獣戯画の帯って何かとても素敵じゃないですか。

そんな帯をしめて歌舞伎観劇だなんて、やはり「歌舞伎通」かしらなんて思ったものです。

「歌舞伎通」といえばその時、お隣に座った男性お二人もそんな感じでした。

5月の「団菊祭」で確か菊之助さんの襲名公演だったと記憶しています。

演目はもちろん「白浪五人男」で例の

「知らざあ言って聞かせやしょう。・・・・・・・弁天小僧菊之助たァ、おれがことだ。」

真っ赤な長襦袢から肌をむき出す、あのクライマックスのシーンが有名です。

終了後、お隣さんがひとこと「こりゃぁ、前途多難だねぇ」とのお言葉でした。私はもちろん芸の良し悪しなど判断できませんでしたが。

年に一度、歌舞伎座に行くだけでは多分いつまでたっても「通」にはなれませんね。

先月の「新薄雪物語」も良かったけれど、今月の玉三郎さんの「牡丹燈篭」も観たかったなぁ。


友人の初仕事 

2015-07-07 14:21:59 | 日記


今日も暑くなりそうだと思ったら、だんだん曇ってきました(ワーイッ、一雨フレーッ)。

昨日に続き今日もブログのアップができるのは、

少しずつ気温も下がり(といっても日中の気温は30度を越していますが)、

生産的な活動ができるようになったことと、予定していた仕事がキャンセルになったからです(ワーイッ)。

仕事がなくなって喜んでいるようでは、私もますます「退職モード」になってきました。

私とは逆に「初仕事」で「嬉しさ半分」、「不安半分」なのが近所に住む日本人の友人のYさんです。

アメリカの大学への留学経験もあり東京では米国系化学コンツェルンと銀行での勤務経験もある有能な彼女ですが、

ドイツ人のご主人と結婚なさったときに「専業主婦」になりました。

彼女は東京では白金台の高級マンションに、私は一応ベビーシッターしていた広尾のマンションに住んでいたので、

二人で「東京ではちょっとプチブル、ドイツではプロレタリアの生活空間」などと言っています

バイリンガルのお嬢さんは有能な会議通訳者として活躍しています。

彼女がお仕事を始めようと思ったきっかけは2年前にアップルのiPadを購入した時です。

ドイツ人のご主人と一緒にアップル・ショップに購入しに行ったのですが、

「アップルの保証期間は一年だけ」というのを聞いて、ご主人は「別に今あるデスクトップPCでも構わないではないか」と

その日は買わずに帰ってきたのだとか(結局、その後購入したのですが)。

その時思ったのだそうです、「主人の意向など気にせずに買いたいものは自分のお金で買いたい」と。

今年還暦になった彼女が仕事から離れて30年以上経っています。

それで今回の初仕事は「空港送迎サービス」のうち「出発時のお手伝い」ということになりました。

ドイツでの視察を終えた日本人のグループの出国のお手伝いをするのです。

まず空港にグループがバスで到着すると、手配しておいたポーターにスーツケースを運んでもらってチェックイン・カウンターへと向かいます。

無事にチェック・インが終了したら空港のタックス・リファンドで免税手続き等のお手伝いです。

その後、空港の出国入口までお見送りして業務終了です。

彼女の初仕事まであと2週間ほど、Yさん「頑張ってね」




句集「龍宮」

2015-07-06 16:18:59 | 読書


猛暑後の「恵みの雨」で紫陽花もホッと一息ついているようです。間もなく開花です。

今回の一時帰国でようやく照井翠さんの句集「龍宮」を入手できました。


4年前の震災のことを詠った俳句や短歌の中で一番印象に残ったのが照井さんの以下の句です。

双子なら同じ死顔桃の花

逢へるなら魂にでもなりたしよ

津波で亡くなられた方々が龍宮城で幸せに過ごされることを願ったものなのか句集のタイトルは「龍宮」です。

句集には「龍宮」の句が2句収められています。

いま母は龍宮城の白芙蓉

虹忽とうねり龍宮行の舟

照井さんの「あとがき」も印象的でした。一部記載します。

・・・(震災の)極限状態の中で、私が辛うじて正気を保つことができたのは、多分俳句の「虚」のおかげでした。
    私には、長年俳句の「虚実」と向き合ってきた積み重ねがありました。

・・・震災後の混乱と混沌のなか、自分自身すら見失いかけていた私は、自らの「本当の物語」を再構築し、
   「本当の自分」を捉えなおす必要を強く感じました。その時、私を助け、救い、導いてくれたのが俳句でした。

私は定期的に句会には行っていますが、「お遊び半分」なのでもう少し真摯に俳句に向き合わなくてはと思ったことでした。

被災地の方々の胸には今でも次の句のような気持ちがあると思います。

なぜみちのくなぜ三・一一なぜに君



羽田空港の「爆買」

2015-07-03 17:45:42 | 日記

今日も暑くなりそうです。

梅雨入りした日本からドイツに戻って「やはりドイツの気候は爽やかで良いなあ」と思っていましたが、そうとばかりも言っていられなくなりました。

明日の土曜日は気温が何と40度位まで上がるとの予想です。

こうなると日本で購入してきた「冷却シート」の出番です。

今晩は友人宅のお夕食会に招かれているので、冷却シートを額ではなく
どこか隠れた箇所に貼るべく思案中です。

そういえばこの冷却シートと共に以下の品々も中国人旅行者が羽田空港の
出発ゲート前にある免税店で「爆買」していたのを目撃しました。


私が乗る予定のフランクフルト行き出発ゲートの隣がそれぞれ「北京行き」と「上海行き」だったこともあり、免税店は本当に混雑していました。

これが噂に聞いていた「爆買」かぁ、と思ったことでした。

そういえば一時帰国の終盤、1週間ほど銀座のホテルに宿泊したのですが、
至る所で「爆買ご一行」に遭遇しました。
昔の「エレガントな銀座」の雰囲気が失われて
しまったようで残念に思いました。