
我が家から歩いて20分ほどの林の中にある「犬の訓練所」です。
「ドイツ・シェパード協会」が運営していますが、別にシェパード犬だけではなく他の犬も訓練を受けています。
見ていると犬の中にも「やる気」のある犬とそうでない犬がいて、まさに人間社会と同じような光景です。
写真ではちょっとわかりにくいのですが「赤い板」はシーソーです。
このシーソーは犬たちの間では不人気で多くが途中で引き返します。
多分「てっぺん」でバッタンと倒れるのが嫌なのだと思います(私だってイヤです

さて今日の本題です。
ドイツでも学校の夏休みシーズンです。
ただ連邦制をとっているドイツでは各連邦州が教育・文化高権を持っているため各州によって夏休み時期が違い、
学校の休暇時期として手帳に明記されています。

子供たちにとっては楽しい夏休みですが、ペットにとっては受難の時期にもなっています。
休暇旅行先でペットの宿泊を拒否していたり、預け先が見つからなかった場合、ペット・ホテルのコストを節約するために
休暇時期になると捨てられるペットの数が増えるのです。
子供が親を選べないのと同様に、ペットは飼い主を選べません。
最後まで手厚く愛されるペットもいれば、旅行に連れて行けないからと捨てられてしまうペットもいます。
昔、実家で飼っていた柴犬のバリーは幸せだったのかなぁと思い出しています。

弟が欲しくて飼い始めたので名前も弟がつけました。
ジャック・ロンドンの「野生の叫び」の犬のようにバックとつけようと思ったらしいのですが、
呼びにくいということでバリーになりました。
血統書がついていて本来の名前は「勝丸号」でした。
時々「カツマルゴー」と呼ぶと昔、呼ばれていた記憶が呼び起されるのか、ちょっと首をかしげるのが可愛かったです。
多分、15-16歳位まで長生きしたと記憶していますが、
バリーの晩年には私も二人の弟も家を離れてしまっていたので病気がちだった両親はあまり散歩に連れていけなかったと
後で話していました。
死んだときはなきがらを入れたリュックサックを父が背負って、母と近くの山に行って埋めてきたと言っていました。
両親同様、晩年のバリーのそばにいてあげられなかったことをとてもすまなく思うことがあります。