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時事ひとりごと ー 10 (ギリシャ債務問題 & 風刺画)

2015-07-15 15:36:42 | 時事ひとりごと
この間、ユーロ圏首脳会議でギリシャに第3回目の財政援助を行うにあたって出された「財政改革案」を巡って

ギリシャ議会は今日中に一部法制化しなくてはいけません。

これには税制や年金制度の改革などが含まれますが、果たして議会で承認されるのか、

また法制化された後、本当に施行されるのかなど疑問が残ります。

この間、国民投票で「NO」とされたのとほぼ同じ「財政緊縮案」に対して今度は「YES」だなんて

ギリシャ政府への信頼感は失われてしまいました。

今回の財政援助も一時的な効果しかもたらさないだろうというのが大方の見方です。

新聞の風刺画にもそれが表れています。



ベットに横たわっている患者がギリシャで、ノルウェーの画家ムンクの「叫び」の模倣です。

部屋のドアから覗いているのはメルケル首相とあとひとりはユーログループのダイセルブルーム議長でしょうか。

「まあこれで患者を3年間でもおとなしくさせておけたら、しめたものだけどね」などと話しています。

今回の財政援助は当座の「鎮静剤」というようにとらえているみたいです。

ところでこの風刺画を描いたのはSAKURAIという人です。

日本の苗字のような気もするのですが、日本人ではないと、いつか調べたことがあるという友人が語っていました。

それにしても国際通貨基金へはデフォルトだったのに、日本へは償還した、ギリシャは相手を選ぶのか - などと報道されました。

これは20年前に発行した円建て外国債券「サムライ債」が7月14日に償還(返済)されたことを指しています。

でも1995年7月に発行された200億円分の債務は2012年のギリシャへの財政支援で債務が削減され、

結局117億円の返済だったということですから、20日に返済期限が迫っている欧州中央銀行向けの

357億ユーロ(4800億円)に比べると、まさに「ピーナッツ?」というところかもしれません。

そうですあの「ロッキード事件」では100万円を「ピーナッツ」と隠語で数えていましたね。

コメント
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