一勝二敗

2013-01-30 00:40:58 | その他旅行き
伊予の旅 <七>

山荘見学後、静かな住宅地を歩いて「おおず赤煉瓦館」へやってきました。
これも明治の時代、銀行として建てられたもの。
事前に建物の写真を見て、なんて赤いレンガだと思ったものですが、実物も赤かった。(当然
とてもきれいに保存されていて、遠目には最近建てられたのではと思うほど。
それゆえ好きなレンガであるものの、私のツボには入らず。
残念。

<イギリス積みと言うらしい>


隣のお店で昼食としました。
大きな蔵を改装した炉端焼きのお店。
お昼のメニュー「さつま汁定食」をいただく。
さつまなんて名前が付いているので、さつま揚げかなんかが入っているのかと思いましたがそうではなし。
お店の人に聞いたところ、正しくは忘れてしまったのですが、焼いた鯵かなんかの魚を味噌と合わせすり潰し、根菜と出し汁で煮たものを麦飯にかけて食べるという。
郷土料理だそう。
塩味が効いてほんのり甘く、香ばしい。
旨かったっす。

<左奥のがそれ>


赤煉瓦館の裏には「ポコペン横丁」という区画があります。
昔、子供達が遊んだ昭和の下町をイメージして作られているそう。
その頃の看板が集められ、所狭しと壁や柱に掛けられていました。
錆びていようとどんなにボロかろうと、そこは昔の品々が存在を誇示できる場所になっていました。
横丁のお店は、冬場は月に一回しか開かれず。
その日は残念ながらお休みの日で、開催タイミングと合わせられませんでした。

<廃品 でできたブース。パイプ椅子がせっかくの雰囲気を壊してる。>


昔の贅沢は今の宝

2013-01-27 20:57:14 | その他旅行き
伊予の旅 <六>

臥龍山荘は、大洲藩のお殿様が肱川のほとりに作らせた庭園の跡に、明治の時代の豪商が名工を集めて建てさせた別荘です。
入口の門をくぐると右手に石垣があり、石垣の真ん中から木が生えてました。
石垣の石に石臼が使われてたりして、なんだか変わった山荘かも。
と思いつつ石段を上る。
途中の木戸から覗いた建物は、この旅で見てきた建物と同じく古そうですが、漆喰の重厚な蔵とは風情が異なります。
茅葺き屋根の木造建築は障子戸が開かれ、川の風を取り込み夏は涼しそう。

<木戸から>


てことは、冬は寒いということか。
玄関で靴を抜いで室内を見学。
質素ながらも板壁には障子を重ね光を柔らかく通す透かし彫りなんかが施され、良く造られた山荘なんだなと思いはしつつも、冷え切った建物に暖房設備はなく、靴下だけでは防ぎきれない足の裏の冷たさに意識は向かう。
たははー、凍るぅ。
しもやけができるぞ。
これは長く居られない。
部屋は撮影禁止だし、早々に引き上げようとさらりと見て終わろうとしていたら、お客さんも少ないためか受付の女性の方が声をかけてこられました。
お願いした訳でもないのに部屋をひとつひとつ案内してくださいました。

<内庭を見てたらお声掛りが>


この部屋のこちらの壁の透かし彫りは桜の花と筏で春を、右手の透かし彫りは水紋で夏を、左手の欄干には菊が彫られ秋を、背後の丸窓は雪を表し、四季を表現しています。とか

この部屋の畳は一般の畳より目が細かく、今はもう作れないので(補修できず?)入室禁止なんです。
床下には備前の壺が置かれていて、畳を上げると響きの良い能舞台となるんです。とか

この部屋の床の間の棚の後ろの掛軸は富士山です。
手前の違い棚が富士の麓に棚引く雲を表し、その右の丸窓は月を見たてています。とか

その丸窓は西側にあるさっきの部屋の雪を模した窓と、間に仏間を挟んで位置を合わせ配置されているので、西日が差すと丸窓が夕日の色に染まるんです。
座る位置をずらすと縁の欠けたお月様と見ることもできます。とか

仏間に蝋燭を灯すとその明かりが透けて揺らめき、夕日と趣を変えた月明かりになります。
薄暮の時間帯をイメージした部屋なので、襖もねずみ色。
襖の引手は蝙蝠をかたどっていますいます。とか

わざと土壁を塗残し荒れた雰囲気を醸したり。
この廊下は一枚板からできていますが、溝を掘り細長い板を並べたように見せています。とか

あの天井を支える梁は木の表皮をそのまま残して使用されています。
縁側に打ち付けた釘には大工さんのサインのあるものがあったりするんですよ。とか

(私の記憶・理解が間違っている部分があるかもしれませんが、ご容赦。)


もう、説明を聞く度、「ほう!」「へえ!」「ははあ!」。
足裏の冷たさも忘れて感心しきり。
とても考えられ、工夫が凝らされ、でも華美に走らず質素に設計された建物だったのですね。
こういった文化財には、無知な目には説明を受けないと気付かない事柄・意味ってたくさんあるんでしょうね。
この山荘に施された工夫を知らぬまま、見学を終えてしまうところでした。
案内いただいた係員の方は山荘を愛してらっしゃるようで、初めの私のように何も知らぬまま帰られる人を見ては、なんて勿体ないと歯噛みされていたのでは。
出来うる限り知ってもらいたいと考えて、こんなサービスをしていただけたと思っています。
ハイシーズンでお客さんが多くて説明いただけない時でも、各部屋には説明用CDプレーヤーが置いてあるので、スイッチを押せば同様の説明が聞けると思います。

説明を受けたときお聞きしたのですが、撮影禁止なのは部屋の中だけ。
縁側より外側は撮影可能とのこと。
上記の大工さんのサインをゲットしました。

<縁側に打たれた釘。立体的な意匠。ただの釘ではない。こんなの説明がなければ気付きません。>


<そのアップ。サイン付きの釘のありかを2ヵ所教えていただきました。>


今週の銭湯反省会「逆転」

2013-01-26 23:03:36 | テニス
なんだかボレーが下手になった。
昔ならこれくらいのローボレー、返せたのに 、と思うショットが返せない。
それは当然厳しいストロークなんだけど、まあ確率にして6割方返せてたのが2割も返せない。
返せてたから自信があったんだけど…。
練習密度を昔に戻せてから、どうしようもなくなったストローク復活のための練習中心になってたからかな。
いまや、ストロークの方が自信を持って放てるようになってしまった。

特に昔から苦手にしていたスライス系のゆっくりやってくるボール。
これが困りもの。
その昔、スクール主催の団体戦に出たとき、相手はおばさま方のチーム。
やってくるボールは全てスライス系。
スピードボールなんて無く、全てふんわりしたスライスボールだった。
私はボレーヤーなので、サービスダッシュするのですが、ファーストボレーが返せない。
ゆっくりしていて浮いているからからチャンスボールと思いきや、全然タイミングが合わない。
ミスを連発。
もうギクシャクしてしまってそっと返さざるをえず、相手のペースで戦いを強いられた覚えがあります。

コーチに相談すると、膝でぐっと溜めて引き寄せて打つのだという。
私は待ちきれず、打点が前になってしまうらしい。
ふんわりスライスだけでなく、攻撃的スライスのシュルシュルっとネットすれすれを越えてくるスライスについても同様と思う。
すべってくるので早いイメージがどうしても拭えないよう。

湯に浸かりながら考えた方策が、スライスショットをボレーするときは、ふんわりボールだろうと低い弾道のショットだろうと前に詰めてボレーするというもの。
待ちきれないならこちらから近づいてやるのだ。
ふんわりスライスと攻撃的スライスで特徴が違うのならこんな画一的対策は取れませんが、このところの練習の結果からスライスはやはりスライス。
その特徴に変わりは無しという結論に達しました。

すべってやってくる攻撃的スライスストロークはドライブショットより伸びてくるのでハーフボレーとするか直接ボレーするか悩ませる球質です。
でも必ず前に詰めればハーフボレーの選択肢を外すことができ、必ずダイレクトにボレーで打つと決めれるので、迷いが無くなりミスが減りそう。
明日もテニスの機会が2回。
この方策を実践してみよう。

大洲の町

2013-01-26 00:07:14 | その他旅行き
伊予の旅 <五>

翌日は大洲観光です。
内子からJRで10分強。
お隣の町です。
大洲は市街地が広がる町でした。
伊予大洲駅は町の中にありますが、ここの観光どころは町外れなので、バスで移動。
「ぐるりんおおず」という循環バスが市内を巡っているので利用させてもらいました。
どれだけ乗っても一律100円です。

<バスの写真は初めてだ>


「まちの駅あさもや」で下車。
この周辺に大洲の町中観光地が集まっているので、出発地としてうってつけ。
また観光マップを手に入れ、近い所から廻ることに。
まずは「おはなはん通り」。
大昔のTVドラマの撮影地だったそう。
前日見たような漆喰や土壁を持つ家や蔵が残っていました。
内子の古い町並みは保存地区と言う名の通り、その辺り一帯に連なってありましたが、「おはなはん通り」は町の一画に存在する感じ。
こじんまりしてました。

<整備された通り>


次の目的地は臥龍山荘。
遠いかなと思っていましたが、歩いてでもすぐでした。
こちらは次回記事にて。

<臥龍山荘外壁>


伝統的建造物群保存地区

2013-01-24 00:14:53 | その他旅行き
伊予の旅 <四>

再び町中散策コースに戻り、最後は内子の町の観光のメイン、伝統的建造物群保存地区(八日市・護国の町並み)を歩きに行きました。
商店街から、伊予銀行の角を左に曲がると、昭和の町よりさらに昔の建物が並ぶ通りに入ります。
なるほど、ほとんどの家が漆喰の壁やなまこ壁を残した重厚な造り。
記事名「伊予の旅」の写真がそれです。
路地の奥も気になります。

<路地>


普通、観光地ならお土産屋さんが並んでるものですが、観光客向けのお店は数軒だけで、それも土産物屋と言うより特産品を売るお店だったように思います。
ほとんどが普通の民家です。
果物屋さんや美容室、床屋さんなんてあったりします。
純粋に昔の家々が並ぶ只中に身を置けます。
歴史ある建物で、普通に生活が営まれている所なんですね。

<町家資料館>


民家の軒先には、無人の良心市が幾つか立ってました。
竹細工の竹とんぼとか、乾燥トウモロコシ?、干柿なんかが紐に吊るされ、売られてました。
一連って単位があるんだ。
何を指しているかよく分かる表現。
トウモロコシは粒が大きくて、程良い乾き方がなんとも旨そうでした。

<唐辛子>


内子はその昔、木蝋の生産が盛んで、これらの立派な家並みは木蝋で財を成した商家のものだそうです。
木蝋資料館てのがあり、入ってみました。
原料のハゼノキからの製蝋作業について手順や道具が展示され、木蝋産業について知る事ができるようです。
ようですと言うのは、閉館間際だったので屋外の無料見学部分しか廻らなかったから。
資料館の建物は国の重要文化財となっていて、その撮影はできたのでまあ満足。

<夕闇迫る木蝋資料館>


日が暮れました。
今回の内子町の見学先は以上です。
内子町はこの町並み以外に農村にも見所があるようで、事前にいろいろチェックしてたのですが、車でないと廻れず。
今回は断念。
車旅の時、訪れてみたいと思います。

<点灯>


内子座

2013-01-22 00:02:18 | その他旅行き
伊予の旅 <三>



食事後、駅の方に道を少しもどり、内子座見学へと向いました。
内子座は歌舞伎などの演芸鑑賞する劇場です。
大正時代に作られたものが今に残されているそう。
案内を受けた時の説明では、現在も劇場として使用可能で、演劇はもちろんコンサートやピアノの発表会なんてものでも利用されているそう。
敷居が高いものと思いきや、市民会館的な身近な使われ方をしているのですね。



中は自由に見学できたので(有料)、あちこち写真撮影。
こじんまりとした造りですが、枡席や格天井の木組みは本格的。



舞台下の奈落へも降りる事ができ、探検気分を味わえます。
しかし奈落ってまた、なんて名称を付けるのでしょうね。
奈落への入口には、『奈落入口』と貼り紙があります。
その案内自体になにもおかしいところは無いのですが、そう書かれるとそんな入口には近づきたくないなと足が止まってしまいました。
まあ、降りたんですけどね。



私は歌舞伎なんて観に行った事はないので、こんな施設は珍しく、面白く見学できました。


ここ一つのポイント

2013-01-21 01:10:49 | テニス
にしこりくん残念でしたね。
昨シーズン、フェレールは調子を上げていたようで、今年も好調なままシーズン入りしたらしい。
過去、勝ったことがあるとはいえ厳しい相手でした。
第1セットの序盤、いきなり密度の濃いラリーが繰り広げられ、こんなので5セット続くの?と心配になるくらい。
あのフォアハンドをダウンザラインに打っていたらどうなったのだろう。
にしこりくんの試合なのに勝手にラリー展開に口出ししてました。

序盤のブレイクポイントを一つ取れれば、また試合展開も変わっていたでしょうに。
ホント、残念。
厳しいラリーやここぞというポイント。
これを取りきれる方が強い選手ということなんですね。
ブレイクポイントを苦労して苦労して最後に取りきれないと、精神的疲労が溜まります。
これの影響も大きかった。

しかし、フェレールのフットワーク、あの逞しさはなんなんでしょう。
一度や二度ならあっても不思議はありませんけど、試合の最初から最後まで拾い続けてました。
にしこりくんにしても、フルショットを何度も何度も送り続けです。
ツール・ド・フランスなんてのに出場する自転車の選手を超人だと思いましたが、こんな試合を見てるとテニス選手も同じですね。
あのラリーなんて短距離走を繰り返し繰り返し行うのと同じような運動強度です。

トップ4の選手はこれ以上のことをします。
驚きはしますがまだ余裕があるように見えるので、これまであまりそんなことは思いませんでした。
でも、にしこりくんの体全体をいっぱいいっぱい使ったショットを見てるとその大変さが伝わってきます。
やはり欧米人との体格差は大きいです。

それでもにしこりくんの肩の辺り、昔と比べるとたくましくなってました。
シャツの下の筋骨が隆々として見えました。
あんなに筋力をつけてもトップテン選手に勝つのは難しいのですね。
それでも、がんばれ。
応援してるぞ、にしこりくん。

内子の町

2013-01-19 01:07:21 | その他旅行き
伊予の旅 <二>

今週はなんとも短かった。
4日しかなかったというのもあるのでしょうけど、もう週末?って感じ。
淡々と日々をこなしてきたんだな。
まあまたお休みできるということでいいんですけど、一昨日くらいに旅から帰った感覚です。

では、その伊予の旅の続き。

内子駅は一階に小さな観光案内所があり、そこで町の観光マップを手に入れました。
町の散策コースと重要伝統的建造物群保存地区が描かれています。
散策コースは駅から伸びているので、そのまま辿って歩いてみる事にしました。

駅は町の外れにあり、新しくできた郊外の駅前のような雰囲気。
ロータリーがあり(中央にはSLが鎮座)、道路も歩道も新しく広々。
がらんとしています。
駅に近い民家も今風です。

しかし散策コースを進んで行くと、狭めの道の商店街となり、建物が俄然古びてきます。
昭和の匂いがぷんぷんするお店が次々現れます。
おお、これはいかん。
歩みが進みません。
色あせた看板や、このメーカー今あるの?って商標、サッシでない昔のガラスのはまった木製の戸板、なんかが引退することなく現役で頑張っています。
地方都市の商店街はシャッター街になってたりしますが、こんなに古いのにここはほとんどのお店が営業していて元気です。
素晴らしい。

通りの各所に設置されたスピーカーからは耳に障らない音量で童謡が聞こえてきます。
これもいいなあ。
「どじょっこだーの、ふなっこだーの
なんてのが流れてます。
久しぶりに聞いた。



っと、びっくりした。
人が店先に座ってると思ったら、人形でした。
「商いと暮らし博物館」てとこのディスプレイでした。
薬屋さんのようです。



そんなこんなでお昼も過ぎ、お腹も空いたので昼食にすることに。
漆喰の綺麗なお店でお蕎麦をいただきました。
古い町家をお店にしていて、広い座敷にテーブルがいくつも。
中庭があってその周りを縁側みたいな廊下が囲み、厠へとつながっていたり。
蕎麦も美味しいかったですが、建物もおもしろかった。
ここ以外にも入ってみたいと思うお店が和洋いくつも。
食事に困ることはなさそう。


JR四国と言えば

2013-01-17 01:22:09 | その他旅行き
伊予の旅 <一>

今回も旅の足は鉄道。
ひかり号で岡山まで、しおかぜ号で松山まで。
南風号には度々乗ったものですが、しおかぜ号は初めて。
松山って遠いんですね。
岡山が近くなったからますますそう思えるのか、3時間弱特急電車に揺られて行きました。

松山から内子までは宇和海号に乗り換えてさらに30分弱。
昔、しおかぜ号は宇和島まで行っていたように思い、なんで松山より先に行かないのかと思ったら、途中までしか電化されてないからなんですね。
私の持ってる情報はあまりにも古かったようです。

なので宇和海号は気動車でした。
懐かしいディーゼルエンジンの咆哮を聞きながら、走る列車は山あいを飛ばす飛ばす。
単線のトンネルは狭いためか、くぐる時の気圧差が激しく、列車のスピードもあって窓ガラスがたわむのがハッキリ見えるほど。
私の鼓膜も盛大にたわんでくれました。



さて、この宇和海号、アンパンマン列車でした。
車両外装がアンパンマンのキャラクターで埋め尽くされてました。
話しに聞くところではこのアンパンマン列車、乗ったら内装は普通の車両と同じで、アンパンマン列車に乗ってる実感はないとか。
今回初乗車。
確かめてみました。

自由席車両は確かに普通。
しかし、指定席車両は内側もいろんなキャラクターの絵でいっぱいでした。
これぞアンパンマン列車。
同じ車両に乗り合わせた子供は大喜びしてました。
アンパンマンの声の放送が入ったり、車掌の検札のハンコがアンパンマンの顔だったり。
アンパンマン好きでなくても、一度なら いろいろ発見があって楽しく乗れますよ。

調べてみるとアンパンマン列車の内、型式が2000形の車両の普通車指定席部分(車両の半分がグリーン車なんです)が「アンパンマンシート」として上記で紹介した内装で作られているらしいです。
アンパンマンが好きなお子様をお持ちの親御さん。
狙って乗ってみてはどうでしょう。
お子さんの輝く笑顔に癒されますよ。

<最後尾のカレーパンマン号>


<天井>


<座席背面>


<座席の模様>


<ヘッドレスト>




伊予の旅

2013-01-16 00:58:08 | その他旅行き
1月の3連休は、愛媛に旅行に行ってました。
今回の旅先選択に当たっては、(私の感覚で)寒くなく 、3日で行ける遠すぎない所、を第一条件に検討。
大阪より南西で近畿を除くと瀬戸内か、九州か。
遊びで訪れた事のない長崎に行ってみたいけど(十分遠いな )、飛行機になるから懐に厳しいし、どうしよう。
と考えていたらその昔、とあることから愛媛県は内子町に泊まった時の事を思い出しました。

雨の夕刻、古い旅館の窓から眺めた内子の町は、濡れた瓦と古い土蔵の壁の色が落ち着いた風情で、当時古い家並みに興味のなかった若者の目にも魅力的。
んん?
それに加え、普通の町と何かが違う。
なにが引っかかるのだろう…。
と、観察していて気付きました。
その一帯には看板と電信柱がない(目立たない?)のでした
それって今の時代すごい事だな、と感心した記憶が残っています。
その時は遊びではなかったので、また機会があればゆっくりと訪れたいものだと思って二桁の年が過ぎ、今に至るのでした。

てことで、伊予の国の古きを訪ねる旅です。
ようやく訪れた内子の町の印象は、思い返してみれば記憶とは違った所でした。
若い頃の良き思い出は、ある種甘美な部分のみを残して醸成されるもの。
ある程度予想していた事ではありました。
古い町並みは程度良く保存され続けているようなので、今は不明の旅館を探し出せれば、あの眺めにもう一度会えるのかもね?

こんなこと書いてますが、旅はなかなかに面白いものでした。
ほぼ初めて訪れるに等しい旅先ばかり。
新鮮でした。
内子以外は、大洲と道後を普通に観光。
例のごとく分割記載していきます。