2023年最終話

2023-12-30 12:31:02 | その他旅行き
今年もあと2日で終わり。
今年はどんな旅ができたのだろうか。
お出かけ先を振り返ってみた。

1月:帰省
2月:滋賀県立美術館の写真展
   伊丹の酒蔵まつり
   咲くやこの花館のカカオとコーヒー展
3月:城南宮で観梅
   VISON
   屯鶴峯と地下壕探検
4月:五月山公園でお花見
   沖島とラコリーナ近江八幡
   播磨アルプス縦走
   KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭
5月:熊本旅行
6月:仙丈ヶ岳登山
7月:軽井沢~御代田~別所温泉
8月:大阪公立大学附属植物園
9月:生駒ケーブルあたり
10月:阪堺線沿線(大和川より北側)
   平等院鳳凰堂
11月:かやぶきの里
   万博記念公園
   箕面滝道
   愛岐トンネル群と常滑焼

<沖島>


なんだかせっせとお出かけして話題を作った気がする。
昨年までと比べた訳ではないが、旅記事の割合を高くできた年だったのではないだろうか。
印象的なのはやはり泊まりがけの旅。
それも5月、6月、7月に行った複数泊の旅行が思い出深い。
5月の熊本旅行は目先の変わる旅先を回れたし、6月の仙丈ヶ岳登山は自分が年を取ったことを実感する山行きとなった。
7月の長野旅は清々しさと贅沢を堪能し、暑さに参った。

<山頂の朝>


不首尾に終わったのは山行き。
今年は山に度々登るぞと考えていたのに、結局登山したと言えるのは2回だけ。
屯鶴峯は登山と言えるか、ってところなので、来年は山行きの回数を増やしたいところだ。
来年もたくさんいい旅ができますよう、旅の神様に御願い申し上げまする。

<植物園>



寒いけど

2023-12-26 06:21:17 | Weblog
朝方はマフラーが必要な寒さになった。
寒さに慣れていないから、首を縮こめ身体の各所に力が入ったまま歩く。
筋肉がこわばってしまう。
それでだろう、常に寝違えたような引っ掛かりが首周りのどこかにある。
手先の色が悪くなる。
だから夜、暖かい布団にくるまり、力を抜いて眠るのが今の楽しみ。
寒いけど平和な暮らしができることに感謝である。




間違っていないと信じて進もう

2023-12-24 16:05:11 | テニス
フォアハンドストロークの打ち方を改造してずいぶん経つ。
だいぶ自分のモノに出来つつあると思うのだが、いくつか気付きがあったので記載しておく。
まずはいいことから。

ストロークしていて自分でも訳の分からないミスが無くなったのが嬉しい。
これまできちんとスイングしているつもりなのにネットしたり大きくオーバーしたりする事があり、なんでそうなってしまうのか理由が分からない時があった。
なんでもないボールなのに打とうとする時、あっこれはミスるな、と打つ前から分かったりしたし。
つまりスイングがバラバラで返れば儲けものって感じのショットだった。
それが、正解のスイングがイメージでき、そう打てれば思う通りのボールが行くようになった。
ミスった時は何がいけなかったのかまずまず分かるし、自信を持ってロングラリーを続けられるのが嬉しい。

次に新たな課題。
肩から先導してスイングするようにしているのだが、そのイメージばかりが頭を占めると、ボールを捉えた後のスイングが小さくなってしまうようだ。
そうした時はボールに力が伝わっていないのでネットすることになる。
フォロースルーをもっと前に押し出すよう注意された。

それに関連するのかどうなのか、最初気付かなかったのだが、このタイプのスイングにすると打点の位置が変わるようなのだ。
今までボールを引き付けて打っていたのだが、打点をもっと前にするよう言われるようになった。
確かに自分でもこれまでのタイミングで打つと差し込まれる感が強く、何よりボールを捉えるポイントが視界の後ろになり、ボールがラケット面のどこに当たろうとしているのか見る事ができない。
それで少し前目で取るようにしたら 今度は体重が上手く乗せられなくなった。
以前悪いクセとなっていた上体が前に突っ込むスイングになってしまう。
ボールを引き込むことで上体を起こしていたからなあ。
先のフォロースルーを大きくしようとする事も上体が前に行こうとすることを後押しするし。
これらの課題解消が目下の取り組み事項である。

そんなこんなで課題はありつつも前進している感はあるのだが、本当に正しいスイングなのか疑問に思う事態が発生した。
プレー後、利き腕の前腕外側が重だるくなるようになった。
いわゆるテニスエルボーになる部分がである。
まだ痛みはないが2~3日は夜寝るとき腕のだるいのが気になり眠りを妨げる。
これまで長くテニスしているが、二の腕や肩が痛くなったことがあるくらいで、テニスエルボーになった事はない。
正しい打ち方をしていればテニスエルボーになることは無いと思っているので、エルボーになりかけている今の打ち方は実は間違っているのではないか。
そんな不安を覚えている。
筋力の衰えと使い慣れない筋肉に負荷がかかってるからなら納得できるが、やっぱり痛いのはいやだな。


赤い盃で味わう

2023-12-20 06:28:31 | お酒
旅から帰ってきてさっそく、自分へのお土産に買ってきた酒を、常滑で見つけた盃で飲んだ。
盃は赤茶色で粘土の風合いを残した模様が施され、糸底に近い部分に作者のサインが入っていてかっこいい。
少し小振りで酒をいっぱいに注ぐと一口半で空になる。
だから少し余裕を持たせて注ぐとちょうど一口で飲み切るサイズだった。



お酒は多治見の酒屋で買った多治見の酒。
廃線跡で見た時は「さんぜんもり」と読んでしまったのだが「みちさかり」と読むそう。
ひと文字も合ってなかった。
自分としてはただの純米酒で良かったのだが、そもそも造っていないのかその酒屋で扱っていないだけなのか、大吟醸しかなかった。



盃に注いで鼻を近づけるが吟醸香はほとんどしない。
「から口」とあるが甘い味の予感のする香り。
口に含むとふんわりと清々しい風味が口腔の上を抜け、その後甘味が降りてくる。
自分には辛口というより旨口な味わい。
酸味もほどよくありアルコールがクッと舌をつかみゆっくり解けてゆく。
そんなお酒だった。




名鉄電車にもの思う

2023-12-18 07:18:33 | その他旅行き
常滑へ行くのには名鉄電車を利用。
名鉄は名古屋を中心に四方八方へ路線を伸ばしている。
同じ方向でも先で路線が分かれていて、どの電車に乗ったら良いか少し戸惑った。
金山駅から乗ったのだが、常滑方面は知多半島の東側に行く路線が途中で分かれており、地名に馴染みがないのでホームに表示された行き先を見ただけではどこに連れていかれるか分からない。
路線図を探して河和行きでは辿り着けないことが分かった。
中部国際空港行きの電車に乗ればいいようだ。



これまで名鉄にはほとんど乗った事がない。
三重県に住んでたのにあまり愛知県に遊びに行くということがなかったからな。
名古屋には近鉄で行って新幹線で東京へ出るなんて時に通過していたので、名鉄電車は赤色の電車であることは知っていた。
昔、近鉄電車は特急以外赤一色だった。
名鉄も赤一色だったが、ちょっと色褪せたような赤だったからすぐに見分けがついた。
子供ごころに赤にもいろいろあるんだなと微妙な色合いの違いに気がついたのだった。
特急も赤かった気がする。
色以外の車体デザインも少し独特だったように思う。



大阪に住まうようになってますます縁遠くなった。
今走っている電車は新しいデザインで、色も赤一色ではなくなってしまった。
ミュースカイという空港行の特急は白青である。
少し寂しく思っていたら、見覚えのある雰囲気の旧タイプ?の電車が隣のホームに入ってきた。
おお、これこれ、こんなだった。



常滑までは特急なら30分くらい、準急なら40分くらいの距離。
今回の旅ではひとつの乗り物で長時間移動するということがなかった。
京都を新幹線の起点駅にしたので、新幹線も30分強しか乗車していない。
JR在来線での定光寺行きも、多治見から金山までの帰りも40分弱だった。
これまで大抵目的地近くまで長時間乗車し、目的地で遊んで、また長時間乗車して帰ってくるのが普通だったから、今回移動距離に差はあれど短時間での移動ばかりで、ちょっと珍しい旅になった。
旅を重ねていると目新しい感覚に出会える頻度が少なくなって、こんなことでも面白く感じる自分がいる。




コーヒーロースターで驚く

2023-12-16 17:36:24 | その他旅行き
やきもの散歩道の常滑駅から一番遠い辺り。
登り窯を撮影しつつここらで折り返しだなと思っていたら、先を歩いていた連れがコーヒーロースターの店を見つけたと言う。
歩き疲れたところでもあったので、お茶していく事にした。
連れて行かれたお店は外から中がまったく見えない造りで、写真撮影だけの入店はご遠慮願うという旨の貼り紙がある。



中になにがあるのだろう。
ちょっと異質な雰囲気が漂う、入店するのに少し勇気のいるドアを開けてみた。
するとビックリ。
フロアの真ん中にシロクマの剥製があった。
内装も独特で色とりどりのガラスの照明やドライフラワーがたくさん吊るされている。
ほほお、これはエキゾチックな。



とりあえずカウンターへ。
先に注文して着席するシステムのようだ。
コーヒーのメニューを見ると、ブレンドに面白い名前をつけている。
「アマガミ(甘噛み)」とか「イカク(威嚇)」とか、猫絡みのネーミング。
どんな味なのか想像がつかないので、下に書かれた説明書きを頼ることにした。
きれいな酸味と甘みとある「ツメトギ(爪とぎ)」を注文。
連れが甘い物も食べたいと言うので「焦がしカラメルプリンのホイップクリーム乗せ」をひとつ頼んだ。



店内の写真を撮っていいか聞くとOKの返事。
何か注文すれば写真OKのようだ。
自由に席を選んでいいそうなので、シロクマの隣に座った。
剥製はシロクマだけでなく、シカの全身剥製とツノ付きの首だけ壁に掛けるタイプのモノも複数。
ソファには毛皮らしき敷物が置かれていた。



先客は男性の一人客のみ。
なので歩き回っていろんな部分を撮影できた。
鉄枠と金網で囲まれた二階と繋ぐエレベーターらしきスペースがあったりする。
テーブルに写真集が飾られていたので見てみると、TVでお馴染みのガンバレルーヤの二人が写っていた。
お店の二階は写真館のようで、何かのTV番組で取材に来た時撮ったものらしい。
剥製を置いてる店だから写真の背景に使える面白いグッズがいろいろ用意されていそう。



出てきたコーヒーはロースターだけあって美味しかった。
またしても味をメモするのを怠ったので詳細はここに記せなくて残念、反省。
連れとシェアしたプリンの味はなんとなく覚えている。
形が丸くなく四角かったので切り分けて盛り付けたもののようだ。
しっかりとした卵の風味が厚みを持って舌に溶けるのを、カラメルソースと生クリームで味変させつつ味わった。



その後もお客さんはお店の人と知り合いらしい二人連れがやってきたくらいで、静かに過ごせる。
スイーツとコーヒー以外に食事のメニューもあったと思うので、このディスプレイに抵抗が無ければなかなかの穴場である。
いろんなお店があるもんだなあ。




中庭でくつろぐ

2023-12-14 06:21:27 | その他旅行き
常滑での昼食はやきもの散歩道を巡る途中、コース内側に少し入ったところのお店に入った。
そろそろお腹が空いてきたなという頃合い。
狭い道を歩いていると、植物が壁を覆った建物の門の所に小さな看板が置いてあるのを見つけた。
看板が無ければ古民家にしか見えない外観。



敷地への入口の小さな門扉はなかなかの年代物で、どんな店かと恐る恐る入ってみた。
中は周りを家と壁が囲む中庭で、いろんな植物に溢れていた。
パラソル付きのテーブルと椅子がいくつかあり、新しいものだったので少し安心。



玄関の扉を開けると、中は古民家を改装したいい雰囲気のお店だった。
店員さんのエプロンがかわいい。
黒板のメニューを見ると食事もできるのでここで食べる事にした。
おにぎり(天むすだったと思う)と豚汁のセットを注文。



店内も古びていて良かったが、まずまず席が埋まっていたので、誰もいない中庭のパラソル下で食べる事に。
料理ができるまで中庭の様子を撮影させてもらった。
わさわさといろんな植物が生えており、鉢植えもたくさん置かれている。



きれいに整えられた庭ではなく雑多な感じなのだが、手入れはするものの自由に枝葉を伸ばさせている感じ。
居心地良し。
二人で独占していたかったが他のお客さんが前の席に座ってしまった。
まあ致し方なし。



おにぎりと豚汁のセットが運ばれてきた。
小さく切り揃えられた豚汁の具材は程よく煮込まれコクはあるが上品な味付け。
おにぎりもふんわりと握られていて美味しかった。
若い人には量が物足りないだろう。
きっとこのあと何処かでお茶するだろうから、お腹の隙間はそこで埋めよう。



寒くなると言われていた日だったのに、お天気よく暖かくなった。
食後もしばしベンチに座り、日の光あふれる庭を眺めていた。
最前写真を撮っている時、お客さんとは思えぬ男の人がやってきて、また食事をしている時子供が二人やってきて、中庭に面する奥の建物に入っていった。
住居の隣をお店にしたようだ。
お店がお休みの時はこの中庭でコーヒーを飲む時間を過ごしたりするのだろうか。
うらやましい事である。




やきもの散歩道を巡る

2023-12-12 06:29:56 | その他旅行き
常滑にやってきた。
愛知県の有名な陶器の町である。
常滑へは名古屋から名鉄で30分から40分。
常滑駅で常滑焼の窯元を巡れないかとガイドマップを探す。
見つけたガイドマップには「やきもの散歩道」というコースが紹介されていた。
行ってみよう。



やきもの散歩道に入る手前、車の走る大きな道路の法面に「とこなめ招き猫通り」という猫の焼物が並ぶ所があった。
安産とか、お金持ちになりたいとか、人々の想いを形にした何十体もの個性的な猫たち。
その猫たちを見送り道路を右に入ると、道は狭くなり、町の眺めに歴史を感じるようになる。



道端には商品にならなかった陶器が積まれていたり、常滑焼の土管が家の土台に埋め込まれていたり、やきものの里って感じがふんぷんと匂い出す。
特徴的なのが時々現れる窯の煙突。
煙突は高さは違うが四角いデザインが同じ。
この四角い形になにか意味があるのだろうか。



もう人の住んでなさそうな家があったり、廃墟となった窯跡があったり。
ここではかつてどんな営みがあったのだろう。
廃墟萌えする者の心もくすぐってくれる。
そして道が狭いのがまたいい。



少し起伏のある場所で、うねうねと枝分かれしては続いている。
そんな道を歩く観光客もたくさんいて賑わっていた。
陶器を売るお店は木造家屋でこじんまりとした所が多く入りやすい。
ディスプレイも素朴な感じ。



大量生産されたものが積み上げられているのではなく、手作りした品がひとつひとつ置かれている。
工房がお店のところもあり、商品の横で職人さんが絵付けをしていたり。
動物などの陶器の人形をメインに置くお店は様子を伺うだけにして、器のお店に次々と入り気にいるものがないかチェックしつつ町を巡った。



私が探すのは酒器である。
焼物の里に来ると日本酒を飲む盃にいいものがないか探してしまう。
盃はお猪口ではなく飲み口の開いた浅く平たい奴である。



今家にあるお気に入りの盃は二つ。
こんな風に旅した先で買えば、家で酒を飲むたび少しなりと旅の記憶が蘇り、酒に何がしかの味付けをしてくれるというものだ。
小さいからこれから数が増えても場所は取らないからいいだろう。



観光ポイントもコース中にいくつかある。
土管坂という陶器製の土管や焼酎瓶を壁に埋め込んだ坂道や、煙突が何本も生える巨大な登り窯跡がそれだ。
登り窯は他の陶磁器の里でも見たことがあるが、これだけの横幅があるのは初めて。



一番下段にある焚き口がいくつも横に並んで大規模。
火を入れる時は焚き口を一つだけ使うなんてやり方だと横の火を入れてない部分の温度が上がらずよろしくなさそうだから、一度に焼く量はとんでもない量になったのではないだろうか。



常滑観光を早い時間に終えてしまったら、午後帰るまでの時間をどこで過ごそうか考えねばと思っていた。
しかしそんな心配は杞憂だった。
食事時間も込みだが、その日観光に使える時間はここやきもの散歩道だけで使い切ってしまった。
予想していたより遥かに見応えのある訪問先だった。



さて、気に入る盃は見つかったのか。
見て回った各工房、お猪口は数あるのだが平たい造りのものはほとんどなし。
これはどこの焼物の里でも同じで、だから探し甲斐があり、無ければ買わないし、無駄に数も増えなくて良いのだ。



しかしここでは数少ない対象から気に入るひとつを見つけてしまった。
二番目に入った店で見た盃が一番カッコよく、駅へと戻る前に再度その店に寄り、チェックしていた奴を購入。
帰ったら多治見で買った日本酒をこれでまず飲もう。