GW豊後の旅 「竹瓦温泉」

2009-05-31 22:33:23 |  GW豊後の旅
5/5(火)は大阪に向け出発する日でした。
「想定外の渋滞」で少し触れましたが、古祖母山を下山後、別府市で温泉に入ってから帰阪しました。
別府で入ったのは「竹瓦温泉」。
別府の市街地のど真ん中にあり、別府温泉のシンボルみたいな施設です。(と私は思ってます。)
堂々とした大きさの歴史ある木造建築です。

実はここも以前訪れたことがあり、今回は2回目です。
今日こそは温泉浴場を新規開拓しようと思ったのですが、適当なところがありませんでした。

前回訪れたのは「筋湯温泉」の10年前よりさらに古く、15年くらい前でしょうか。
夏休みの旅行で、初めて九州を訪れた時でした。
場所は違いますが、今回と同じように国道10号線沿いで車中泊、遅い時間だったのでその日は風呂はなし、翌日、朝から「竹瓦温泉」で前日の汗を流しました。
「筋湯温泉」の時と同様早朝だったので、お客さんは地元の方と思しき数名がいるだけでした。

今回訪れたのは夕刻。
入口から入ってすぐのところにあるロビーに、風呂上りの皆さんが一杯涼んでいて、人の多さにやはり前回とは違うイメージを受けてしまいました。
でも浴場の雰囲気は前回と同様、すこし安心(・・何が安心?)。

ここは湯船のある浴場が1階にあり、同じ空間の2階に脱衣所があります。
両者を区切る壁はありません。
脱衣所で湯船を眺めつつ服を脱ぎ、階段を下って浴場に降りれます。
昔は浴場と脱衣所は区分け無く造られていたことを教えてくれます。
他でも、野沢温泉で共同浴場の「大湯」に入ったとき、こちらは湯船と洗い場のすぐ横に脱衣所があるのを見て驚いた覚えがあります。
いつから脱衣所と浴場を分けて造るようになったんでしょうね

さて、「竹瓦温泉」もシャワーやカランはありません。
湯船のお湯を桶に汲んで、頭と体を洗います。
がっ、熱いっ。
むちゃくちゃ熱め(?)のお湯です。
がまんしてシャンプーと石鹸を流し、湯船に身を沈めます。

「キュー。」
思わず(変な)声が漏れるお湯の熱さ。
なんとか肩まで浸かり、暖まります。
他のお客さんも、「くふー。」とか「くおー。」とかいった雰囲気の声を漏らしながら湯船に入ってきます。
熱い湯は体を目覚めさせ、温い湯は体をリラックスさせる効果があると聞いたことがあります。
この熱さで意識が起きて、この後眠くなることなく中国道を走れたのかもしれません。

さすがに暖まりすぎ、風呂を出た後、ロビーで自販機のアイスクリームを買って食べ、少し涼みました。
私は入りませんでしたが砂湯もあり、これはこれでおもしろそうです。
昔の温泉の雰囲気が好きな方にはです。
ぜひ訪れてみてください。


例のごとく、建物の写真はありません。
すみません。
例のごとく、花の写真を載せておきますね。

「ミツバツツジ」


古祖母山稜線で。
前日の雨と朝からの霧で水分を取り込んで、雫がしべにきれいに並んでいるのを見つけました。



「アケボノツツジ」


古祖母山の稜線の、蕾を一杯つけたアケボノツツジ。
アケボノツツジの花は単体で見ると小さくて質素で、これといった特徴の無い花なんですが、木全体での咲きっぷりが良く惹かれます。
雷が鳴り出し曇ったが故に背景が藍色になり、アケボノツツジのピンク色が淡く際立ち、いい雰囲気に撮れたのではと思っています。
数日後には満開になって、結構な密度の花が咲いていそうです。


これにて「GW豊後の旅」シリーズは終了。
なんとか5月中に書ききることが出来てよかったです。


GW豊後の旅 「筋湯温泉」

2009-05-30 22:30:48 |  GW豊後の旅
ども。
無事、帰って来れました。
まだGWの話題で申し訳ありませんが、復活したいと思います。
どぞ、よろしくです。

5/4(月)の温泉は「筋湯温泉」で、「うたせ大浴場」という共同浴場に行きました。
(うーん、違和感ばりばり。でも許して。
ここは10年前に来た事があるので、別の温泉にしたかったのですが、よさそうな温泉は竹田の町の反対側にあったり、ちょっと横道にそれすぎていたり、冷泉だったりして行く気が削がれたため。
前に来たとき良い印象があったので再度訪れることにしました。

5/4(月)は九重連山は「雨ヶ池越」を歩いたので、下山後の出発地はやまなみハイウェイ沿いの長者原です。
やまなみハイウェイの西に並行して走る県道40号線沿いに「筋湯温泉」はあります。
雨の降る中、車を走らせ、「筋湯温泉」の駐車場に到着、少し歩きます。
「筋湯温泉」は温泉街があり、いくつも宿が集まる中、「うたせ大浴場」がありました。

今日は夕刻のいい時間、人でいっぱい。
脱衣所は狭く、床のあしらいが悪い。これだけが不満でした。
昔からある共同浴場らしくスーパー銭湯などにあるシャワーやカランは付いていません。
入口と反対側の壁に、2本づつ6セット(12本)(あれっ、8セット16本?)上方3m辺りから筒が出て、そこからお湯が落ちています。
スーパー銭湯にある打たせ湯は下に浅く湯が張ってあったりしますが、ここはそんなものは無く、木製の床に直接落ちます。
「タタタタタタタタタタタタ」と、うたせ湯のお湯が床を叩く音が響き続けます。
皆さん落ちてくる湯の下に座り、肩や腰などに当てています。
近くはすごい水しぶき。
その手前に大きな湯船が。
うたせ湯のお湯が湯船に入り、掛け流し状態です。
横手の洗い場の木製の床にペッタリ座り、湯船から溢れるお湯がお尻を洗う中、頭と体を洗ってさあ、うたせ湯へ。

しぶきはさすがにすごく、お隣さんとはお互い様って感じで「バチバチ」当てます。
1本の湯量が多く、なかなかいい感じでマッサージしてくれます。
私は肩も腰もこらない性質なので、山歩きで疲れた脚を「うたせ」ました。
アキレス腱にふくらはぎ、太ももと順に当てていきます。
おお、これはいい。
脚の表と裏とまんべんなく。
自分の手でマッサージするより楽々と、以外と柔らかく揉みほぐしてくれます。

湯舟に浸かり様子を眺めていると、前に来たときとだいぶ印象が違います。
私の記憶では、木製の湯屋で湯気が立ち込める中、壁に黄色い電灯がならび、その壁の上方からお湯が何本も落とされてるもので、なんだか風情を感じたのですが。
こうやって言葉で表現すると、今回もさして変わりは無いのですが、たぶん、季節と時間が違ったためなのでしょう。
もっと寒い時期だったので湯気が多く、朝、宿の朝食前に入りに来たのでお客さんが少なかったはず。
奥の湯船から見た壁の黄色い電灯が遠くなるに連れ、ぼんやりとかすんでいくのが良い雰囲気でした。

ふと気が付いたのですが、頭に載せている手ぬぐいはその時の宿の手ぬぐいでした。
テニスの後行く銭湯で使っていた手ぬぐいが破れ、この手ぬぐいをタンスから引っ張り出し、使い始めて1~2年経っているでしょうか。
そろそろ、これも破れが目立ち始めて交換時かなと思っていたのですが・・。
10年ぶりの帰郷ですね。

汗を冷ましつつ傘を差して駐車場へ戻ります。
なかなか雰囲気ある温泉街で、撮影欲が湧きましたが、カメラは車の中です。
貴重品を幾つも持っていけないですから。
残念。
また、花を載せておきます。


「ヤマエンゴサク」


「倉木山」山腹コースで、日当たりの良い道端に咲いていました。
下の2枚も同じ場所です。
ほんの数メートル歩く中に、つぎつぎと色違いの花を見つけることが出来ました。
面白い形状ですね。
この春は、一般的に「花」と聞いて思い浮かべる花弁をもった花より、こんな顔をした花ばかり見つけては撮ってきた様に思います。

「ジロボウエンゴサク」


「フウロケマン」


GW豊後の旅 「奥湯の郷」

2009-05-24 19:59:24 |  GW豊後の旅
ども、お久しぶりです。
一時帰宅することが出来ました。
またすぐ、出かけねばならないのですが、この隙?に1話だけ続きを記載します。

山行の旅行中の宿泊はビジネスホテルや車中泊なので、登山口から目的のホテルや道の駅までの間にある温泉でお風呂に入ることがほとんどです。
今回、5/3(日)の山行後の温泉は、「奥湯の郷」に行きました。
「倉木山」の回で書いたとおり、13時には下山したのでだいぶ時間があります。
竹田の町までのどこかで入ろうと駐車場を出発しました。

やまなみハイウェイをそのまま南下すればよかっただけなのですが、誤って国道210号線に入ってしまったので、やまなみハイウェイに戻るべく、山中の近道を行くことにしました。
旅行ガイドの地図を見て、道を確認していたのですが、「奥湯の郷」の温泉マークが近道の横にあります。
ついでなんで、ここでお風呂にしようと決めました。
近道からさらに横道に入ります。
幸いにして、小さいながらも看板が点々と続いて迷うことはありませんでした。

辿り着いたのは山中の一軒宿。
入口から入ると和風の造りで、木製のベンチがあり奥には畳の広間が覗け、黒っぽい木の柱がちょっと時代を感じさせます。
まだ早いのか、人けはありません。
女将さんに入浴したいと申し込むと、「使用中(入浴中だったか)」と書かれた木製の札を渡され、
紺と赤の暖簾がかかった入口があるが、男湯女湯の決めはしていないので、どちらでも好きな方に入って、入口に札を掛けておいて下さい。入浴は1時間以内でお願いします。
と説明を受けました。
ということは貸切で入ることが出来るようです。

浴場は別棟で、確かに入口が二つあります。
紺色の暖簾の掛かるほうに入っておきます。
脱衣所で温泉成分分析表を見るとpHは9.0でアルカリ性らしいです。
美肌の湯ですね。
他にこの温泉を紹介する雑誌のコピーが貼り付けてありました。
時間とともに色を変えるお湯らしく、始めは青色透明なのが時間が経つにつれ、青白色に濁ってくるらしいです。
紹介の記事では筆者が夜間に露天風呂に入りに来たら、カクテルのブルーハワイのような色のお湯が月光の下、妖しく光って迎えてくれたそうです。
にごり湯の番付というのが貼ってあって、西の横綱に名前があります。
へえー、偶然おもしろい所に来れたようです。
期待して中に入ってみると、こじんまりした内湯と隣接して露天風呂があります。
色はお湯を張ったばかりなのか、ちょっと青みがかってはいますが透明でした。
残念。

内湯はちょっと熱かったので、露天風呂のほうへ。
にごり湯の雰囲気だけ味わい、疲れた足を伸ばします。
雨が降ってきました。
湯面に広がり重なる輪っかを眺め、一人のお風呂でぼんやり。
気持ちよし。

脱衣所を出ると、目の前に源泉があるらしい小屋があります。
蒸気が溢れ、上を覆う藁には湯の花が着花してます。
100%源泉で、自然冷却しているらしいので、ここで冷却処置をしているようです。
雨脚が少し強くなった中、受付へ走ります。
受付で札を返すとき3組くらいお客さんが順番待ちをしてました。
混み出す前のいい時に来れたよう。
静かそうな宿なので、今度は宿泊して、青白色のお湯を楽しむのもよさそうです。


宿の写真は無いので、代わりに花を載せておきます。


「倉木山」の直登コースの途中で見かけた「あけび」の雄花。
花びらに見える3枚は花弁ではなく萼片だそうです。
雌花が咲いていたのかどうか分かりませんが、秋には実を生らせているかもしれませんね。

それでは、またしばらくお別れです。

中断

2009-05-18 07:53:35 |  GW豊後の旅
都合で2週間ほど記事が書けない事になりました。
(インフルエンザじゃないですよ。念のため。)

「GW豊後の旅」はまだお話できる話題があるのですが、ちょっと中断いたします。
2週間というのは間が開きすぎで、6月に入ってからゴールデンウィークの話を書くのは躊躇われるかもしれませんけど・・。
その間、ブログ管理できなくなるので、一時コメント受付を不許可とさせていただきます。

Aちゃんさんにはいつも暖かいコメントをいただきありがとうございます。
記事記載のモチベーションの源になっております。
再開しましたら、またよろしくお願いいたします。

GW豊後の旅 「竹田の町」

2009-05-17 23:24:50 |  GW豊後の旅
5/3(日)と5/4(月)の晩は竹田市のビジネスホテルに宿を取りました。
竹田市は久住方面へ行くにも、祖母・傾山系へ行くにも便利で、いつもは大抵泊まる所を移していくのですが、その位置取りの良さに2日とも竹田市になりました。
山中の小さな町でビジネスホテルは(たぶん)2軒しかないようです。
2日でその2軒に1日づつ泊まりました。
ビジネスホテルなのになんだか民宿に泊まるかのような親切な対応をしてもらいました。

5/3(日)は「倉木山」の章で書いたとおり、早くに下山したので宿にも早く着き(16時半)、宿に置いてあった竹田市観光マップ「たけた城下町散歩」を片手に夕食までの時間、散策することにしました。
一番の見所は「岡城址」らしいのですが、町のはずれにあり歩いていくにはちょっと遠いのであきらめて、町中を周遊できるコースを設定。

まずは「キリシタン洞窟礼拝堂」へ。
禁教令が発布された当時、隠れキリシタンが信仰を守ったところだそうです。
ちょっと山に入ったところに広々と口をあけた奥行きの浅く天井の高い洞窟がありました。
竹林に囲まれて薄暗い所です。
写真を撮ろうかと思いましたが、ちょっとはばかれる雰囲気。
岩をくりぬいた祭壇があり、洞窟では外国の宣教師がかくまわれていたそうです。

町へ戻り、「殿町武家屋敷跡」を歩きます。
歴史の道と名が付けられてました。
雨がしっとり濡らす夕刻の土塀や石垣は当時を偲ばせます。
土塀は近くで見ると落書きだらけで見られないんですが、写真のように遠くから見る分にはなかなか風情があります。


ハハコグサが道脇に生えていました。


「旧竹田荘の」石垣。
石垣を覆う黄緑が夕刻なのに鮮やか。


「長屋門」。
灯篭と門燈の光に惹かれました。


途中で見かけたもみじの葉。
葉を伸ばしたばかりなのでしょう。紅葉しているように紅いですね。


竹田は滝廉太郎が子供の頃住んだことがある町で、岡城あたりでよく遊んでいたそうです。
その印象から後に作曲したのが「荒城の月」だそうです。
「滝廉太郎トンネル」というのがあって、歩いてくぐるとメロディが流れるらしいのですが、もう時間外らしくて聞くことが出来ませんでした。
他に「滝廉太郎記念館」や「佐藤義美記念館」(竹田出身で「いぬのおまわりさん」の作詞者)、「愛染堂」や「観音寺」、「豊音寺」などなど見所はあるようなのですが、残念ながら夕食の時間が迫ってきました。
スーパーマーケットで夜食(酒)と明日の朝食を買って、宿に帰りました。

計画時はただ泊まる町とだけ考えていたのですが、意外な観光を楽しめ、良い時間を過ごせました。
天の神様が、翌日を降らせたお詫びにくれた埋め合わせのような気がしたのですが、ちょっと不遜な考えですかね。


GW豊後の旅 「上り中国道」

2009-05-17 01:08:16 |  GW豊後の旅
中国道に入って、一つ目のパーキングエリアの王司PAは、進入路に車が並びすぐに入れない状態に見えました。
二つ目のパーキングエリアの伊佐PAも、車列は短いもののやはり駐車するには少し待たされそう。
三つ目はサービスエリア、美東SA、サービスエリアゆえ人気があってまた車列が長くなっています。
SAの敷地の方が低くて、通過しつつ様子を眺めると、ガソリンスタンドへの車列が長い。
駐車場は駐車車両が多いものの溢れてるという感じではなくなってきました。

山陽道を分ける山口JCTで、8割がたの車が山陽道へ流れていきました。
中国道は突然さみしくなりました。
24時40分、湯田PAが見えて来る。そろそろ休憩したいんだけど・・
進入路に車が並んでいない、初めてのパーキングエリアでした。
ちょっとトイレ休憩して、すぐ出発。
25時40分、朝倉PAで今日は車中泊することにしました。
下山した後、眠くなることなく10時間も起きていられたことになります。
過去の経験だと、下山後、荷物を車に積んだ後や、温泉入浴後に必ず眠くなったものですが、なにかしら気が張っていたのでしょうか。
なんにせよ、お疲れ、お休みなさい。

・・

翌朝は5時に目が覚めました。
朝食は後にすることにして、すぐに出発。

早朝の中国道は、なかなか良い雰囲気です。
まだ眠る村の谷間にたゆたう霧、向かうは東方、空は水色、高空の灰色の薄雲や白い雲、日が射す前のオレンジ色に縁取られる雲も見えます。

いくつもあるトンネルを抜ける度に眼前の景色の表情が変わります。
雲が無くなった水色の狭い空が谷間から望めたり、目の前が真っ白な霧の中に飛び込んだり、山の頂上に低い雲がかかったり、千変万化、飽きさせません。
早起きはなんとやら・・。
時間に余裕もあるので音楽と景色を楽しみながら、車の少ない道をゆっくりと走らせます。

本郷PAで朝食、七塚原SAで給油。
ガソリンスタンドはやはり車が並び、店員さんが一人、運転者と話をして油種を確認し入るスペースを指示しています。
私の番が来ました。
「ハイオクですか?」と聞かれ、ハイオク指定の車なので「そうだ」と答えると、「15リッター限定でお願いしたい。」とのこと。切れかけてるらしいです。
思わず笑ってしまいました。
ガススタンドも大変ですね。過去こんなにお客さんが来ることはなかったのでしょう。
かき入れ時なのに売り物が無いなんて、悲しいですね。

この後、上月PAで休憩、10時出発。
兵庫県に入ったので、残りの道程は僅かです。
このままなら、渋滞にはまることなく帰れそうです。
が、最後の最後に眠くなってきました。
しようが無い。
11時から赤松PAで仮眠、12時半出発。
山陽道を神戸JCTで合わせ、通行量が増加しましたが、渋滞に陥ることははく西宮名塩の坂道を下って行きます。
後は特に記載する出来事は無く、13:20家に到着。
今回のドライビング、いつもの旅行きと逆で、行きより帰りの方が景色も気分も楽しむことが出来ました。

GW豊後の旅 「想定外の渋滞」

2009-05-16 01:25:40 |  GW豊後の旅
九州からの帰りもやはり中国道で。
古祖母山を下って、その日は宿に宿泊することなく、その日のうちに帰途につくことにしました。
やはり渋滞が怖い。
その日(5/5)九州で泊まって、5/6の朝から出発したら、どうしても夕刻に大阪に着くことになり、三木から西宮あたりのひどい渋滞に巻き込まれるのは見えています。


夕刻にその辺りに辿り着ければまだいいですが、中国道を走る途上で眠気に襲われ休憩時間が長くなると、暗くなってから西宮入りなんてことも考えられ、どうせその時間も渋滞は続いているでしょうから、夜遅くに家に到着なんてことにもなりかねません。
それはさすがにしんどい。絶対避けねば。

古祖母山の駐車場を出たのは15時半、山を下って北東方向へ進み、18時頃再び別府市入り。
温泉共同浴場で汗を流し、別府を出たのが19時半。
国道10号線を北上し、北九州市へ。
やはり下道は時間がかかりますね。

22時半に小倉東ICに到着。
しかし、入口の情報版に下関まで20km(だったと思う)の渋滞の表示。
、迷いました。
とりあえずIC入口を通過、どうしよう。
そのままの勢いで、下道で関門トンネルを潜って下関入りしようと考えてしまいました。
これは馬鹿な選択だったのですが・・。

国道10号から国道3号に入り、門司へ向かいます。
すると門司駅前から1kmの渋滞の表示が。
1kmなんて大したことはないと思って突っ込んだのですが、これが間違い。
下道の渋滞はほんと(?)に渋滞で、ピタリと止まり動きません。動いても車3,4台分くらい。
今、地図で見ると3kmくらいありました。
駅前まで1時間ちょっとかかりました。たっはっは。

国道3号線の西側に国道199号線が並行して走っているのですが、途中眺められるその道はすいすいと流れているように見えます。
すぐそこなのに3号線とつなぐ道はだいぶ戻らないとこの先ありません。
門司駅前で3号線と交差するのですが、199号線で信号待ちする車は数台。
馬鹿だなあ、もっと早く引き返して199号に乗ればよかったのに・・。

さて、門司駅前は通過したものの、トンネル入口まではまだ距離があります。
さすがにあきらめました。
地図と首っ引きで、細い街中の道をたどり、九州自動車道の門司港ICへ向かいます。
関門トンネルへ向かう道は全然進まないのですが、そこから外れるとガラガラです。
簡単に門司港ICに到着。

23:45、流入すると車の数は多いもののそれなりに流れています。
高速道路の「渋滞」と一般道の「渋滞」の違いを体に覚えさせられた道程でした。
行きと同じく関門橋から九州と本州の夜の街の光を眺められました。
さらば九州また会う日まで。

GW豊後の旅 「花(ツクシシャクナゲ)」

2009-05-14 23:38:10 |  GW豊後の旅

古祖母山の稜線で見かけたツクシシャクナゲ。
晴れていたので、やたらコントラストがはっきりしてます。
クシャッとした花びらのピンクがきれい。

シャクナゲってツツジ属だったんですね。
図鑑を見て知りました。
花の付き方が違うので、別の系統だと思っていました。
シャクナゲの花自体はきれいなのですが、咲き方に私は「うーん」と唸ってしまうのです。
なんだか下手な花束みたいにきゅっとまとめられた咲き方なので。

写真はその雰囲気を除く事ができていて気に入っています。
花単体を見ると、確かにツツジと似てますね。

GW豊後の旅 「下り中国道」

2009-05-13 23:22:19 |  GW豊後の旅
さて今回、車で九州まで行ったわけですが、高速は中国道を使って行ってきました。
世間ではETCで休日1000円乗り放題だった訳ですが、私の車にはETC車載機は付いておらず、悲しいかな正規料金で小倉まで行くことになりました。
正規料金を払うのに、ETC割引に伴う渋滞に引っかかってはやりきれないと出発時刻を工夫。
5/1(金)の晩、仕事が終わった後、出発の準備他用事をこなして、5/2(土)の未明26時半頃出発しました。

中国道は西宮北IC辺りが渋滞発生地。
以降はずっと山の中で、山陽道が出来てからは交通量も少ないようなので、夜のうちにここだけは通過しておこうと出発したのです。
吹田ICから流入。
しかし5/2(土)に見た唯一の中国道渋滞告知の表示が豊中ICから4km渋滞というもの。
あはは、みんな考えることは一緒か・・。
まあ、渋滞の表示ではありましたが交通量が少し多いくらいで、すぐに豊中を通過。
27時半頃、社PA着。
こんな時間なのに駐車スペースは一杯。
眠気が限界です。
吉川JCTも越えたことだし、もう渋滞にかかることは無いでしょう。
今日はここで車中泊としました。

翌?朝、6時に起床。
昨晩より人が増えてる。朝早くから出て来た方も多いようです。
6時半に出発。
道路の交通量も多く、上り坂など渋滞に陥る一歩手前になることが時々。
この先、大丈夫かしらん。

距離を稼ぐため運転しつつパンの朝食にします。
しかし睡眠不足、すぐに眠くなり7時半過ぎ、勝央SAに退避。
ここも車で一杯。白線枠内の駐車は早々にあきらめ、進入路右側のスペースに止めて、も一度眠ります。
かー。

う、暑い。
日が射してきて、窓を閉めた車の中の気温が上がってました。
窓開放。
結局とぎれとぎれに2時間半ほど眠りました。
食事の施設が無いPAでもお昼が食べられるよう、お弁当を購入し10時半に出発。

落合JCTは米子道へ分岐する道なのですが、ほとんどの車がそちらに向かいます。
進入路のはるか手間まで左側の路肩に車が列を作っています。
島根か鳥取の旅が人気のようです。
ここから交通量がグッと減りました。

中国道の沿道は色のそろった新緑と針葉樹林の深緑です。
ところどころ、藤の花の薄紫色が緑の木を覆っています。
兵庫dsから山口まで500km強、このほぼ同じ色合いの景色が延々と続きました。
山々の緑は好きですが、こうも変化がないとさすがに見飽きてきます。
贅沢者ですね。

お昼は帝釈峡PAで朝買ったお弁当を食べました。
その後は眠気も治まり安佐SAで手洗いに寄ったくらいで、順調に進みます。
天気はよし、好きな音楽を流して気分良く運転。


しかァし、夕刻またしても眠気が襲ってきました。
1日でこうも何度も眠くなるというのは、過去にありません。
金曜の晩の出発がだいぶ厳しかったようです。
湯田PAで16:15から19:00まで仮眠休憩。
今日の宿を取ろうか取るまいか、悩みながら走ってきたのですが、この調子だとどこまで行けるか分からなかったので、今晩も車中泊とすることに。
夕闇の中、下関に入り、関門海峡を渡る頃にはすっかり暗くなり、下関と門司の明かりを前後に見下ろしつつ九州の地に入りました。お久しぶり。
20時過ぎに小倉東ICを流出。

そこからは国道10号を南下。
この時間、街を外れるとほとんど車は走っておらず、マイペースで車を進めます。
途中、スーパー銭湯で汗を流し、夕食を食べ、24時過ぎに別府の町に到着。
別府市街の南の外れ、国道10号線沿いの、すぐ横は海の広がる駐車スペースでお休みすることにしました。
さすがに疲れて、日中あんなに度々眠ったのに、車中でもしっかり眠ることが出来ました。

写真は翌朝5時半に起きたときの別府湾。

GW豊後の旅 「古祖母山」

2009-05-11 22:37:31 |  GW豊後の旅
5/5、今日の天気予報は曇りのち晴れ。
当初5/4に行く予定だった古祖母山へ行くことにしました。
古祖母山はアケボノツツジを見る(撮影する)のが目的です。
祖母山や傾山でも見れるようなのですが、道が険しいようで、山が好きなくせに高いところが嫌いな私はそれらを登頂する勇気がありません。
単独行でもあるし。
他にアケボノツツジの名所としては夏木山もあるようなのですが、宿泊地の竹田市からはちょっと遠い。
と言う訳で、比較的に楽して見られる古祖母山を選択することになったのです。

アケボノツツジは小ぶりな花でピンク色なので、桜のようにも見え、なかなか雰囲気の良い咲き方をします。
以前、四国は愛媛の西赤石山のアケボノツツジを見てから、ファンになってしまいました。

6時過ぎに宿を出発し、昨日の雨の気配がガスとして残る中、山道を登山口へ向かいます。
7時半に尾平越トンネル北側の登山口に到着。
先着は車3台、準備して8時に出発しました。

いきなり、急登です。
初日の倉木山の直登ほどではありませんが、昨日の雨のせいで滑りやすさは比較にならぬほど悪く、しかも滑ったらどこまで落ちてしまうんだろうというトラバースを強いられます。
いやです。
嫌いな道です。
山側はまだガスの残る杉林。


ようやく尾平越に到着し、右に道をとります。
ここからは尾根道。
斜度も緩くなり、気分を落ち着かせて歩くことが出来るようになりました。
ミツバツツジがそこここに紫色の花を咲かせています。
昨日の雨か今朝の霧の水分を取り込んで、良い表情を見せてくれます。

時間が経つにつれ天候も回復。
ガスは晴れ、青空が覗くようになりました。
気分良く進みます。
おっ、アケボノツツジの群生地にやってきました。
花の密度はそれほどではありませんが、咲き方に風情があります。
やっぱりいいですね。


群生地の中に露岩があり、眺めも良く大障子岩や祖母山が眺められるので、ちょっと早いのですがそこでお昼にしました。
うーん、良い気分。
ゆっくりして出発。

途中、写真を撮る私を次々と後続の登山者が追い越して行きます。
結構人気のある山です。
木々の間からは青空と夏のような白い雲が見えるようになりました。
もう5月、まだまだ春だと思っていたのですが、もう初夏なんですね。


日が差すと新緑の色はとても鮮やか。


そうこうする内に古祖母山山頂に到着。
12時半頃です。
皆さん西に広がる山並みを見下ろしてお昼を食べています。
私は既に食べてしまったので、早々に出発。引き返します。
下りの登山道から遠くピンク色のアケボノツツジが望まれました。


少し進むと、後方から雷の音が聞こえてきました。
そういえば山頂で西の上空に灰黒色の雲が広がりつつあったような。
アケボノツツジの咲く稜線まで来る頃には雷の音も頻繁に聞こえるようになり、大粒の雨が降り出しました。
夏の雲みたいだと喜んでいましたが、要するに上空は寒気が入って不安定な状態だったということですね。
雨具を出して着込み、下ります。
雷の音はこの後もずっと聞こえてくるのですが、直上で鳴るということはなく、後方からなので身の危険は感じず、雨も大粒ながら雷雨と言うには程遠く、登山道をしっかり湿らせる感じで降ります。
しかし、ちょっとした斜面も水を含んで滑りやすくなり、時々ズルリ、ドキッとさせられます。
尾平越からの下りが心配です。

さあ、尾平越まで来ました。
・・・、これは厳しい。
雨が降り出してから大分経つので、下り斜面に蓄えられた水分はたっぷり。
ぐずぐずです。
岩や木の根など無いところは両手を付いて、ほとんど這うように下らざるを得ないところばかり。
怖い・・。
雨具を着た故での暑さからかく汗に恐怖から来る冷や汗が加わって、アンダーシャツはべったりと肌に張り付きます。

恐怖の時を何度かやり過ごし、14時50分頃ようやく登山口まで戻ってきました。
ふうーーー、無事帰れてよかった。
登山口に着いたら雨が止みました。
雨具を脱いで車に荷物を積み込むのに、濡れずにすんで良かった。
登山口に駐車している車は10台ほどに増えていました。
帰り支度を進めていると、ぼちぼちと下山して来られます。
さあ、出発しようという頃にまた、雷が鳴り出し雨が降り出しました。
ラッキー。

道路を下っていくと、途中から雨は止み、国道に出て町の方へ入ると道は乾いてきました。
雨は山の中だけだったようです。
ちょっと怖い思いをしましたが、アケボノツツジも見ることができ、ようやく満足できる山行となりました。