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指宿のたまて箱

2025-06-18 06:27:45 |  巡る鹿児島
指宿でレンタカーを返したのには訳がある。
JR九州がたくさん運行している観光列車に乗るのだ。
今回は指宿駅から鹿児島中央駅までを結ぶ「指宿のたまて箱」を予約した。
一日3往復する3往復目。
指宿駅のホームでやってくる列車を待ち構えた。







「指宿のたまて箱」は指宿の長崎鼻辺りに伝わる龍宮伝説にちなんで「たまて箱」の名をつけている。
車体のデザインも浦島太郎がたまて箱を開けて白髪の老人になる前と後の髪の毛の色から着想したものらしい。
真ん中で白黒分けるとは、なんて奇抜なアイデア。
縦に分割された列車がやってきた。







乗ってきたお客さんが降車する間に外回りを撮影。
ホーム側は白色。
黒色の側も撮りたかったが反対側のホームに行かなければならず、撮ること叶わず。
客室乗務員に迎えられて車内に入った。
予約した席に荷物を置いて、車内探検に出発。
車内装飾はやはり海関連のものとなり、魚の絵などが各所に飾られている。
指宿から鹿児島中央へ向かう右手には錦江湾が広がるので、そちら側の座席が海の方を向いたベンチシートになった席がある。
そこを予約したかったのだが、やはり人気があってゲットできず。







その背後の山側の席はソファ席でやはり海側を向いて座れる。
そんなデザインをしたのは水戸岡鋭治。
これまで何度か彼デザインの列車に乗ってきたので、すぐそれと分かった。
車内もひととおり撮影を終え、売店コーナーで地ビールとつまみを買っていたら列車は出発した。
走り出した列車がこれまた揺れる揺れる。
上下左右に体を振られ、片手にビールとつまみを持っているので、もう片方の手は手がかりなしでは歩けない。
売店は1号車にあって、自席は3号車。
2度の連結部通過が最大の難所だった。
手動で重いドアを引き開け、踊る渡し板を踏み、次の車両のドアを引き開けて車内に入る。
ああ怖かった。









自席は2人掛けのクロスシート。
一応海側を予約することができた。
車両は古い気動車を改造したもので、内装はいろいろと交換しているようだが、車体そのものには手を加えていないよう。
窓枠やガラスは年代物のままだった。
椅子はこの列車用に作られたもののようだが、引き出した簡易テーブルがいい感じに使い込まれていて、その年代差が不思議だった。
運行開始からもう14年だが、その期間でこれだけやれた感じになるのだろうか。





燻製チーズをつまみにビールを飲みながら桜島の眺めを楽しむ。
山側にある海向きソファ席は予約席ばかりでなく、フリースペースとして座れる席もある。
空いていたので座ってみた。
言ってしまえばロングシートと同じ位置関係。
でも目の前の景色が違って、特別な列車に乗ってる気分を味わった。







途中停車駅はなく次の駅は終点。
運行時間も短く1時間弱しかない。
もっと長く乗っていたかったが鹿児島中央駅に到着してしまった。
進行方向の左側がホームの番線に止まれればよかったのだが、鹿児島中央駅も右側がホームだった。
黒い側面も撮りたくて、反対側のホームへと足を運んだ。







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