洗車

2015-07-28 00:08:18 |  東北 花の山旅+α
7月6日(月) 夕刻

<夕刻の中沼>


焼石岳登山口には16時半くらいに帰着。
おつかれさん。
帰りを待っててくれた車が目に入った。
無事にいてはくれたが…、やっぱり泥だらけだ。
洗車したい。

翌日の登山予定は早池峰山。
その日の宿は花巻市とした。
花巻市は北上市の北にある。
今朝この登山口に来るのに北上から南下して西進したから、北上まで同じ道を戻る事になる。
来る途中、国道4号沿いに洗車場があったな。
もう一度見つけられればそこで洗車しよう。

再びオフロードをガタゴトと戻り、泥水を上塗りする。
国道に出ると途端に振動がなくなり、まるで氷上を滑るかのような錯覚が。
お尻がなんかスースーする、オフロードを走った後のいつもの感覚。
国道4号に戻るとさすがに夕刻の幹線道路は混んでいた。
洗車場を探しながら進む身としてはゆっくり走れるので反対にありがたい。
この辺だった気がする場所を越え、行き過ぎたかなと心配になる頃、見覚えのある洗車場入口を見つけた。
あったあった。

入ってみるとスプレーガンで自分で洗車するコイン洗車場だった。
3つブースがあって1つは使用中、1つは使用禁止のようだ。
空いてる一つに車を入れ、値段を見ると水洗のみで200円だって。
安い!
大阪だと500円だ。
バケツが無いのでいきなり水を吹きかけた。

うわ、すごい水圧。
泥汚れが吹き飛んでいく。
タイヤハウス内に水を当てると思った以上の泥水が隙間から吹き出してくる。
一回分で泥を落とし切れるかな。
車体前面にも吹き付けるが、小さな虫の死骸はこびりついていて全然取れない。
200円分の時間が終わってしまった。

泥が付いていた場所をよくよく見ると薄っすらと汚れが残っている。
これは水をかけただけではダメだな。
バケツは無いが洗車用のスポンジはあったので、水道で水を含ませ少し撫でてやると泥汚れは落ちてくれた。
虫の死骸は完全には落ちてくれないが、パッと見はそんなものが付いていたとは分からない位にはキレイになった。
オフロードで付けたのでは無さそうな下回りのピッチ・タールは、洗剤が無いので帰り道に付くだろう汚れと共に帰ってから落としてやろう。

再度水を吹き付けて後から出た汚れを洗い流した。
拭き取り場に移動して、クロスで水分を拭き取る。
おー、キレイキレイ。
洗ってる最中に後からお客さんは来ず、後を気にせず洗車できた。
平日で良かった。
車がキレイだと運転時の気分も違う。
渋滞とまでは言えない混雑具合の道を、気持ち良く花巻に向かった。


写真は全てその日登山口以降に撮ったもの

2015-07-25 23:12:26 |  東北 花の山旅+α
世は夏休みである。
朝、駅に揃いのユニフォームを着た子供たちが集合しているのを見るとそう思う。
どこかに遠征だろうか。
実力出せるよう頑張って。

さて、夏休み日記はようやく本題の花の山登山一日目。

7月6日(月) 天気:曇り時々晴れ

宿の駐車場を6時半に出て、焼石岳へと向かう。
街を抜け、国道はまた山中へと入っていく。
ただでさえ車の少ない東北の道がさらに空き空きだ。
登山口に向かう時、前方にある山に向け標高を上げて行くのが、「これから山に登るぞ」って感じで好ましい。

<紋様>


<ヒオウギ?アヤメ>


石の積まれたダムを越え、そろそろ国道から外れる頃だと枝道を探していると、焼石岳登山口への入口を示す小さな看板があった。
ありがたい。
右折すると、うっわ、いきなりオフロードになった。
そうか、この可能性を考えてなかったな。
そういえば地図上の道はやたら細かった。
舗装されてなかったか。

<ハクサンチドリ>


<ズダヤクシュ>


仕方なくスピードダウンして、ガタガタと途端に乗り心地の悪くなった車を操る。
右に左に振られ、轍が深い所は車の腹をこすらないよう道の端により、大きな石が飛び出ていたら避け、水溜りにはゆっくりとタイヤを沈め、段差の手前でブレーキをかける。
6 kmほどの道に20分もかかった。
あー気を使った。

<ミズバショウの花。一つ一つ小さな花が集まったものらしい。>


<夏のミズバショウの葉は巨大である。長さ1mくらいになっていてビックリする。ここのも大きくなりつつあった。>


7時45分過ぎ、焼石岳中沼登山口着。
あんな道だったのに駐車場は結構広い。
がら空き。
車を降りて車体を見ると側面が泥だらけ。
やれやれ。
夏の夜に高速道路を走ったので車の前面に小さな虫の死骸もいっばい張り付いている。
それも合わせて洗い落としたいものだ。

<コバイケイソウ>


<シラネアオイ>


準備して出発。
最初の内、林内にあまり花は見られず。
サクサク歩いて中沼に着く。
その辺りから花の種類がグンと多くなった。
焼石岳は山頂往復するとなかなか時間を取るので、登る前から半分登頂は諦めていた。
今回は花の撮影に時間を使おうと決めていたので致し方なし。

<中沼>


<中沼の畔にお化けツクシを発見した。下界のツクシもこうしてスギナになるのだろうか?初めて見る。>


ガイドブックにはこの中沼と、も少し先の上沼辺りに咲く花の名前が沢山書かれていた。
だからこの辺で撮影に時間を使おうと撮り始めたものの、あれれ数はそんなに多くない。
ガイドブックには焼石岳は東北トップクラスの花の山だと書かれていたが、こんなものなのか?
も少し先まで行けば花の密度も上がるのだろうか。
期待して歩くもあまり変わりばえせず。
多少群落が見られるようになったがお花畑と言うほどではない。

<上沼>


<咲き始め?のトウゲブキ?>


撮影しながら歩くからかお腹の空き方がゆるやかで、腹へった感なく歩いていたが、もうすぐ12時だ。
眺めのいいところが来たらお昼にしようかと思いつつ歩いても、林下からなかなか出られない。
ずっと立詰めでしんどい。
もう道の真ん中に座って食べよう、とザックを降ろしかけたら下って来る人がいた。
銀名水という湧き水が出てる場所があるらしいが、まだまだ先か?と聞いてみた。
いやいやすぐそこですよと、との回答。
礼を言って歩くとほんとにすぐそこだった。

<あれ? 春見るミズバショウが咲いてる場所があった。>


<と思ったら雪渓があった。その周りだけまだ春早い感じ。天然の冷蔵庫で冷やされていたからだな。>


<雪渓横の木はまだ芽が出たてだった。雪渓から少し離れれば夏の緑なのに、雪の影響力って大きい。>


<これも雪渓横で。ショウジョウバカマとホバリングするアブ。>


そこはちょっとした広場になっていて、ベンチもある。
ようやく休憩、お昼にした。
銀名水は雪融け水のようで冷たい冷たい。
喉を潤した。
ベンチでお昼を食べながらガイドブックを読み直してみると、お花畑と言えるほど花が咲くのは山頂付近の原っぱだったようだ。
この辺りはまだ林の中。
そうだったのか。
失敗した。
せっかくこんな遠くまで来たのに事前調査がなってないと時間を無駄にする。
失意もあってベンチで13時までゆっくりしてしまった。
もう山頂までは行けない。

<銀名水の広場のベンチに乗ってた。>


<上を見るとサラサドウダンが咲いていた。>


その後、下山可能な時間まで進んでから引き返そうともう少し上った。
下ってくるお二方と遭遇。
年上のお母さま方。
お一方に無邪気にも「人間はっけーん。」と言われた。
こりゃどうも。
確かに山中で会ったのはこれで4人目。
静かな山行だ。
雪が大量に残った雪渓が現れた。
今回はアイゼンを持って来ていない。
結構締まった雪質でアイゼン無しで上り下るのはだいぶ疲れそう。
そこで引き返すことにした。

<この雪渓まで>


そんな訳で花を撮りに来たのに、また撮れる条件にあっただろうに、撮れなかったという悔しい山行きとなった。
が、後で撮った写真をチェックすると結構たくさんの花をゲットしてる。
花の密度は低くても花の種類は多かったということか。
ガイドブックの記載も間違ってたわけではないって事だ。
花の密度はその場所で咲く花の時期も関係するのだろう。
焼石岳は再訪対象の山として記憶しておこう。

<つぼみ>



その日二度目の温泉

2015-07-22 23:41:15 |  東北 花の山旅+α
7月5日(日) 午後

遅くなった昼食を終え出発。
翌日は岩手県南部にある焼石岳を登る予定。
宿のある最寄りの町は北上市。
昨晩、その日の宿を予約しておいた。
ゴールデンウィークや連休と違い、この時期平日なら前日でも宿を選択して予約できる。
なのでこういった旅行前はだいたいの行程を決めるまでで、現地でその日の行動結果と翌日の予定から都合の良い町の宿を予約する。
旅の最中に宿の予約に時間を取るが、柔軟性高く良いと思う。

さてスマホナビによると北上市へは羽黒山から3時間半かかると言う。
結構遠いな。
そうだ、宿までの途中に温泉はないだろか。
また10年前のガイドブックで調べてみる。
お、なんか面白そうな所が…。
新庄市、湯沢市、横手市と辿り北上市へ向かう予定だったが、横手市から北上市へと向かう途上、ほっとゆだ駅というJRの駅があり、その駅舎に温泉施設があるという。
へえ、珍しい。
鉄道の旅の途中で入浴するのがあるべき姿?なんだろうけど、車で乗り付けることにしよう。

お天気は午後遅くなってますます良くなり、そこまでのドライブがまた気持ちよかった。
山中につながる道路は広く他の車は少なく、谷間のワインディングロードや山村の田んぼの横をストレスなく走った。
3時間かかったが3時間という長さを感じさせない楽しいドライブだった。



ははあ、駅前の広場に入って行くと果たして駅舎の改札入口の隣に紺の地に白抜きした「ゆ」の文字の暖簾がかかった温泉入口があった。
駅前の広場に駐車し、お風呂セットを持って暖簾をくぐる。
入ってみると、蓋のない木製の下駄箱に100円ロッカーが並ぶ、ちょいと新し目の昭和な眺め。
入浴料は300円。
脱衣所のロッカーに手荷物を入れ、服を脱いでると壁に貼られた時刻表が目に入った。
1時間に1本くらいやって来る様だ。次は18:23の横手行き。
それまでに入浴終了しなければ。
車なのになんで発車時刻までに出てくるのか?
当然列車撮影のため。

浴室に入ると節電しているのかとても薄暗い。
身体を洗い、湯船に入ろうと背後を見ると、あつめ、ふつう、ぬるめの三つに分けられている。
んん?
ぬるめの湯船の横の壁に巨大な信号機が掛けられてあった。
いや実物大なんだろうけど風呂場で間近に見るとでかい。
説明書きがある。
読んでみると、青は次の列車の出発までに45分~30分、黄色は30分~15分、赤色は15分~出発だって。
その時は黄色だった。
ふつうの熱さの湯船に入り、いつもの脚と腕のストレッチをして早々に浴室を出た。



外に出て車に戻り撮影準備する。
雲は少し赤みがかってきた。
その時間の改札は無人でホームで撮影しようと思ったが、貼り紙に見送りなどで入場する時は入場券を買えと書かれている。
んー、別を探すか。
駅の東側の柵の外から撮ることにした。
構図を決め置きピン設定し、さあいつでも来いと時計を見ると、まだ10分以上間があった。
あらら、急がなくてもよかったか。
少し湯冷めするかなと思うような涼しい風に吹かれて暇をつぶし、列車を待った。



踏切の音が聞こえ、気動車がようやくやって来た。
撮影するが背景の家と草と森の緑に埋れてしまい、なんちゃない写真になってしまった。
すぐそこの陸橋の上から撮ったらよかったかな。
時間もあったから様子を見に上がればよかった。
失敗。
そんなこんなで一日目の夕刻を過ごし、再び北上へと向かった。


耳ダンボ

2015-07-19 21:01:59 |  東北 花の山旅+α
7月5日(日) 昼食

14時、参道入口の駐車場に帰着し、遅い昼食を食べるべくお店を物色。
すぐ近くの小さな食堂で蕎麦を食べることにした。
一つだけ空いてた席の隣では、ファミリーが和やかに食後のかき氷を食べていた。
若いお父さんとお母さんと小さな女の子。
日曜の午後の少しお疲れ感が漂っている。

私の注文した蕎麦がやってきて食べ始めた。
食べるのに手と口は忙しかったが、耳は暇してたので隣から聞こえてくる会話にどうしても気がいく。
ありふれた会話だがちょっとハラハラドキドキする展開と、女の子の受け答えが可愛らしかったので、途中からしっかり聞いてしまった。
以下、最後以外は耳からだけの情報。

母 「今日はもうサクランボ食べに行くのやめとこうか。」
子 「えー、なんで?」
母 「お腹いっぱいで食べられないでしょ。」
子 「サクランボ食べられるよ。山形に来たらサクランボ食べるんでしょ。」
母 〈してやられた感じで〉 「そうだったねー。」
子 「サクランボ食べようよ。山形のサクランボは他と違うんでしょ?」
私 (そう教えて連れてきたんならお母さん、連れて行かないとね。

父 「お父さん寝とくから、二人で行ってくるんならいいよ。」
母 「来る時運転したのは私なのに、どういう事かな。」
子 「?」
 〈母と父で小声でやりとり、よく聞こえない。父は面倒い事をしたく無さげ。母の声、少しイライラ。〉
母 「お父さんお疲れみたいね。」
子 〈自分がなにか悪いことをしたと思ったのか心配そうに〉 「怒ってる?」
母 「怒ってないよ。」
私 (大丈夫、お母さんはお父さんに怒ってるんだよ。

母 〈目を付けていたサクランボ農園に携帯電話で確認を入れる。が、すでにサクランボ狩りの時期を終えてしまっていたらしい。〉
母 「サクランボ狩りもう終わっちゃったんだって。」
子 「えー、サクランボ食べられらないの?」
私 (そうか、もう7月だもんな。
母 「大丈夫、お母さんがなんとかするからね。」
母 〈携帯で観光案内所と思われる所に電話し、まだサクランボ狩りができる施設がないか問い合わせる。〉
子 〈緊張感漂う空気の中、何を思うのか無言。〉
母 〈まだ営業してる所があったらしく、当該施設に電話し営業時間、期間など必要事項を淀みなく確認する。〉
私 (お母さん、やるじゃない。

母 「サクランボ食べられるけど、今日はもう遅いからやめとこうか。明日か明後日食べに行こう。」
私 (おや、そちらも夏休みですか。明日、明後日があってよかった。
母 「今日はこれから海に行って遊ぼうか。」
私 (この後食べれなくて、泣くのかな、騒ぐかな。
子 〈一生懸命〉 「うん、海に行く。海で遊ぶ。」
私 (あら、なんて聞き分けのいい。
母 「じゃあ行こうか。」

私 〈みんなで会計に立つ後ろ姿を追う。〉
子 〈手をつなぐ父を見上げ、なんでか沈んでしまった雰囲気を盛り上げようと、海で遊ぶの楽しいよ、どんなことして遊ぼうか、きっと楽しいよ、と話しかける。〉
私 (健気だなあ。家族の仲を取り持つ愛だな。幼いのにできた子だ。
お父さん、大事に育ててあげてください。

<これは食べれないサクランボ>



2446段

2015-07-18 00:34:55 |  東北 花の山旅+α
なんか雨雲レーダーを見てると大阪の真上に台風がずっと居座ってるように見える。
午後からずっとこんなだ。
この雨いつ止むんだろう。
台風は日本海に抜けたよな。
ところで、台風が立て続けに二つ来て梅雨前線が吹き飛ばされちゃったけど、台風が過ぎて晴れが続いたら梅雨明けした日はいつになるんだろう。
どんな判断がなされるかちょっと楽しみである。
それでは夏休みの日記の続きを。


7月5日(日) 天気:朝のうち曇りのち晴れ

明るくなったので起き出し、車を降りて身体を伸ばした。
昨晩は近くの車から音楽が漏れてきていて耳についた。
それでもまあ眠れた方か。
昨晩買っておいたパンその他で朝食。
道の駅横にある「なの花温泉 田田」は、朝の6時開店というありがたい温泉銭湯。
6時過ぎから入浴させてもらった。

<庄内平野>


その日は羽黒山を訪れることにしていた。
山ではあるが登山する訳ではない。
山岳信仰で有名な出羽三山の一つで、400m程の山頂に大きな神社がありそこに詣でるのだ。
車でも山頂まで行けるが、なにやら歴史ある石段の参道を歩いても行けるようだ。
休みなく歩いて50分ほどらしい。
明日からの山登りの足慣らしにちょうど良さそう。

<随神門>


8時に参道入口の駐車場着。
早速歩き出した。
石の鳥居と赤い随神門をくぐると、いきなり森深い参道が始まった。
およ、なんか思ってたよりすごいぞ。
まずは石段を下る。
石段が不揃いなのがいい。
左右には太い杉の木が沢山植わり、下り切ると摂末社の白木の社が並んでいた。
ゆるく起伏ある参道の眺めは次々と変化し、撮影対象をあちこちに見つけてしまう。
樹齢1000年を越えるとされる杉や立派な五重塔がドーンと建っている。

<石段と杉と社>


<橋はこれ一つ>


<爺杉>


<渋すぎる火災報知器>


<五重塔>


観光客はまずまず来ていて、五重塔を見学して駐車場に戻る方が半分くらい。
五重塔から向こうの参道が「一の坂」と呼ばれる急な上り坂の始まりとなる。
参道はずっと石段(不揃い )で、右に左にとうねり斜度は度々変わり、両側には太い杉の並木(と言うのか?)が続く。
景色の構成要素はずっと同じだが、組み合わせの変化が面白く、同じような写真を何枚も撮ってしまった。

<一の坂>


<森深き参道>


む、まずい。
お腹が空いて来た。
朝飯少なかったかな。
昼までに降りる予定だったし、登山じゃないから行動食なんて持ってこなかった。
まずいな、筋肉が痩せてしまう。
そうだ、ガイドブックで羽黒山を調べた時、途中に茶店があると書いてあった。
そこを頼りにしよう。
と歩いて行くと、「二の坂」という長い坂道の途中に茶店が現れた。
助かった。

<奥の斜面が二の坂>


<杉の巨木>


二の坂茶屋は昔の街道沿いに建ってたような小屋の茶店で、これまで歩いてきた道にとても似つかわしい。
記念品的お土産も売っている。
茣蓙の敷かれた座敷の端に腰掛け、団子と抹茶のセットをいただく。
目の前に樹々の切れ目があり、庄内平野を見下ろせる。
水田の緑が霞んだ向こうに広がっていた。
茶店の方の話では、秋には稲穂が実り黄色く見えるのだそう。
よろしいなあ。
石段は2446段あるそうでこの杉並木、ミシュラン・グリーンガイドで三つ星を貰ってるらしい。
そうだよな、ちょっと普通では見れない眺めだもんな。

<おだんご>


<石の道>


<三の坂>


エネルギーを補給し終えて出発。
この後一旦平坦地を歩いた後、三つ目の坂道「三の坂」を登る。
門付きの大きな館の前にでた。
看板に精進料理の案内がある。
うーん、いいお値段だこと。
前からパンプス履いた女性が歩いて来るので、山頂が近いようだ。

<斎館>


と思ったら到着。
赤い鳥居の向こうに広い境内が見えた。
そこからだと手前に二つ社があり、その向こうに巨大な本殿があった。
これはでかい。
近づいて見上げる。
屋根が分厚い萱葺きで、手前にせり出しているのですごい迫力である。
三神合祭殿(さんじんごうさいでん)と言う。
圧倒されつつお詣りし、撮影した。

<萱の屋根>


<この力士、軒で屋根を支えてた。>


出羽三山というからには三つの山が信仰の対象になっている。
この羽黒山と月山、湯殿山である。
ここにはこれら3山の神を併せて祀っているそう。
月山には登った事がある。
山頂の神社でお祓いもしてもらい、その時手に入れた御守りは登山の無事を願い今も財布の中に入っている。
湯殿山はまだ訪れた事がない。
次に東北の山を攻める機会があれば訪れたい。

<神社だけど鐘がある>


<まだアジサイがきれいだった>


境内にたくさん祀られている摂末社を見て回り、霊祭殿でご先祖様が安らかに眠られますようお祈りした。
境内に入ったのが11時45分、下山を始めようと思ったのが13時前。
8時半に随神門をくぐってから4時間半が経過。
撮影にどれだけ時間をかけてるんだか。
ゆっくり登ってきた訳だから心肺機能にしんどさは無いが、茶店で座った時以外は立詰めで、さすがに疲れた。
境内の石段に座って少し休憩し、下山開始した。



下りの撮影枚数は少なく、さくさく歩いた。
14時、駐車場に帰着。
お疲れ様でした。

高速道路は空いていた

2015-07-14 23:42:35 |  東北 花の山旅+α
涼しい東北地方から帰ってきたらこの暑さ。
東北を去る日は向こうも真夏日だったようだが、も少し爽やかだった。
汗をかきながら眠る真夏がやって来た。
モワッとした部屋の空気が、休み明けの身体にこたえるでないか。
では、夏休みの記録開始。

7月4日(土) 天気:曇り

梅雨が明け夏休みに入ると、金曜日の深夜の名神高速は自家用車で溢れる。
土日にかけて、あるいは月曜火曜と夏休みを効率良く遊ぶため、車中泊して早出する人達だ。
私もその一員。
しかし7月前半の金曜日であればまだそんな事態は発生しないようだ。
長距離トラックが行き来する普通の平日の深夜の高速だった。
トラックに混じり東へと向かう。

<名神高速 伊吹PAにて>


深夜発の旅の始まりの日の晩飯は、いつも車中で食べる。
決まってロー○ンの助六である。
酢飯の締まり具合がお好みである。
甘酸っぱいガリもジューシー。
こんな深夜に売ってるだろうかと毎回心配するが、品薄の陳列棚にいつも一つ必ず残っている。
不思議だ。
助六を選ぶようになってから助六以外のモノを選択した覚えがない。
助六は運転しながら食べるのに便利である。
包装は先に解き、助手席に開けた器と手を拭くティッシュペーパーを置き準備完了。
高速に乗ってからやおら手を伸ばす。
巻寿司においなりさんは手づかみで手元を見なくても食べられ、時間が無い時の車中食として便利だ。

<中央道 阿智PAにて>


今回も出発前日まで東北地方の遠さを思う度、行く気が萎えていた。
初めての行き先ならどんな道のりなのだろうと期待感もあるのだが、福島辺りから帰ってくるのを何度か経験しているので、その道程の長さと疲れようを思い浮かべて二の足を踏むのだ。
しかし行かねば絶対後悔することになる。
頑張って準備し出発した。
出発してしまえばもう大丈夫。
今回は出発が深夜の2時前になったので最初の道程は短距離でギブアップ、伊吹PAで車中泊した。


<長野道 梓川SAにて>


翌朝、天気は曇り。
雨がぱらつきはするがワイパーを動かすほどではない。
名神から中央道に入って街を抜けるまでが一番交通量が多かった。
が渋滞はなし。
北へ向かうに連れ交通量は減っていく。
過去の経験から土曜日にたどり着けるのは北陸道なら新潟の北端あるいは山形の南端、東北道なら白河辺り。
その時はまだどちらから東北入りするか決めれていなかった。
一つ目に登る山をどれにするか。
北から攻めるなら東北道、南から攻めるなら日曜日早朝に登山口には辿り着けないから、一日観光できるところがないといけない。
10年前に買った山形県と岩手県のガイドブックを部屋の雑誌の山から引っ張り出してきていたので、SAで昼食を摂りながら面白そうなところを探した。
帰りの走行距離が長くなるが、南から辿っていくこととした。
一日観光は山形県で。
上信越道に入り北へ走る。

<北陸道 米山SAにて>


その後もどんどん交通量は減り快適にドライブ。
長時間走る事になるから家から昔聞いたCDを大量に持ってきた。
久しぶりに聞く耳に馴染んだ歌とメロディー。
当初の心配とは裏腹に、高速道路を含め下道走行時も思っていた以上にドライブを楽しめた。
最近旅する時は鉄道利用が多かったからなあ。
なだらかにうねる道路に沿って左右に流れる開けた景色。
エンジンの震度とタイヤとサスペンションが伝える路面の情報。
思うままに加速し曲がり惰性で下る。
足と手が指示するままに反応してくれる我が愛車。
コントローラブルな感覚が気持ちいい。
一体になって走る。

<北陸道 米山SAにて>


北陸道に入り新潟市を越える。
暗くなってきた。
昔来た時は中条ICが北陸道の終点だった気がする。
延伸していて朝日まほろばというインターチェンジが終点だった。
とっぷりと日の暮れた国道を北に走ると進行方向左手の眺めから明かりが無くなった。
川でも流れてるのかと思ったが、日本海だった。
帰省帰りに夜走る国道163号の木津川沿いの道を思い出しつつ山形県は鶴岡市に向かう。
その日は温泉施設が隣にある道の駅庄内みかわで車中泊とした。



帰ってきた

2015-07-12 23:26:21 | その他旅行き
夏休みを堪能した。
平日5日をお休みし、9連休。
東北の花の山を4つ歩く事ができた。
梅雨時なので雨の中、花を観賞する覚悟でいったが、目論見通り前線は南の方に停滞し、北東北に雨は降らず。
それどころか快晴の日があった。
これにはびっくり。
眺めも満喫。
登山以外にも少し観光した。

また分割して記録していく。




一足お先に

2015-07-04 01:20:18 | Weblog
今年の夏休みは7月に取ることにした。
この2年、夏休みは続けて山中縦走したので、今年はその前の過ごし方に戻してみる。
愛車でもってドライブ&日帰り登山。
歩くのは東北、花の山。
高山植物の写真を撮ろう。
花が多いと聞く7月。
梅雨入りしたて?の東北なら雨もまだ少なかろうとの予想は当たるのか。
近づいている台風が少し気がかりだが、これから一週間楽しむことにする。

では、出発。

罪作りな液体

2015-07-03 00:28:52 | お酒
前回書いた体内でのタンパク質の消費についてもう少し追記。
アルコールの代謝時だけでなく空腹時のエネルギーとしてタンパク質を分解して糖を作り出すことでも筋肉が使われるようだ。
つまり腹を空かせて運動すると効率良く筋肉が落ちると言うこと。
筋肉量保持のためには運動中は糖分をある程度摂らねばいけないと理解した。
その摂取量がどれくらいなのかは未把握。
運動後は早めにタンパク質を補給するのがいいらしい。
テニス後腹が減っても銭湯で汗を流し、その後買い物して帰宅し食事してたから、その間にも筋肉は落ち続けてたわけだ。
週末、体重が減るのは脂肪を燃焼させたからだけではないようだ。

アルコールやタンパク質の代謝に関係する記事をネットで調べていると、生化学の専門的なサイトでは体内での代謝の仕組みを回路図付きで説明されていた。
回路図を見てもさっぱり分からないが、説明文を理解しようと頭の中で、アルコールがアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに代謝され、アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素により酢酸に代謝され、酢酸はクエン酸回路に入り二酸化酸素と水になる、なんて流れを整理するのに回路図のイメージだけでもあるとなんか分かったような気分になる。
あくまで気分だが、理解した感が伴うので結構重要なポイントだったりする。
それはいいとして、目的外の情報で気になる記事があった。

やはりアルコールに関係するのだが、大量の飲酒は中性脂肪の生成を助長するのだそう。
一般に言われるのはお酒を飲むと食欲増進し食べ過ぎてしまうから肥満につながるというもの。
そうでなくてアルコールそのものの代謝中に脂肪が生成されるという。
大量の飲酒によりアルコール代謝を続けると通常の代謝に必要な媒体が枯渇し、以降は脂肪生成する代謝に変わるらしい。
うーん、そうなんだ。
アルコール大量摂取が脂肪肝につながる理由なんかも書かれている。
アルコール分解過程の物質が身体に悪影響を与えることについての記述もそうだが、細胞内の何が使われ何に変わるか栄養素の代謝と関連付けて理論的に仕組みを説明されると非常に納得感がある。

飲酒の弊害を注意喚起する文章は、例えば大量飲酒・常用飲酒は健康に良くないですよ、脂肪肝さらには肝硬変を引き起こすからお酒は控えましょう、と結果だけを説かれているので、「こんな美味しいものがなんで悪影響を与えるの」「アルコール中毒になるのはまずいけどそこまで行かないならいいじゃない」と考えてしまうが、化学的根拠を示されるとすんなり理解できる。
実際これまで考えもしなかった、飲酒量を減らしてみようか、なんて考えが頭の片隅に居座るようになった。
ま、今晩はとりあえず今まで通りで。