3時間半といえば

2014-05-30 06:27:01 | 山行
伊吹山に登ってきた。
数年前、楽して車で山頂まで行き花の写真を撮ったが、今度は山の麓から山頂まで歩いた。
標高差が1000mを超えるコース。
若い頃このコースを登った時は利用しなかったがゴンドラが運行されていた。
3合目まで連れて行ってくれ、これに乗れば山頂往復3時間半だ。
今回は半分このゴンドラのお世話になろうと考えていたが、なんと運行中止しているとの情報を当日になって入手。
私の持ってるガイドブックは古すぎだ。
これにより伊吹山は片道が3時間半の登り甲斐のある山となった。

<避難小屋>


昔来た時は標高差1000mがどんなものか知らずいい調子で登り、ヒーコラいいながら降りた覚えがある。
今回もそれを覚悟して入山したが、意外にも脚をボロボロにすることなく下山する事ができた。
身の程を知った歩き方ができるようになったのか。
他の理由としては伊吹山の登山道には遊歩道なんかにある階段がほとんどないし、標高差はあるものの登山道の傾斜はきつくなく、一歩一歩を自分の歩幅で上り下りできるのが良かったのだろう。

<上って来た道>


当初目的は花を愛でに来たのだったが、いつもの調子で登っていては山頂まで往復できない。
今回は山頂まで行きたい。
夏の険しい山行きのためのトレーニングに目的を変えて上った。
写真撮影は控え、ペースはいつもより速めで。
歩みを重ねるうちに腿裏の筋肉に疲労物質が溜まってくるのが分かる。
7合目辺りから踏み出した脚がふらつきだした。
大丈夫か?
膝の周りに疲れが廻りだした頃、山頂到着。
大休止した。

<山頂>


伊吹山山頂には山小屋というか土産物屋?食堂?がたくさんある。
眺めのいいベンチに座りおにぎりをたべた後、デザートにビスケットを齧ったら無性にコーヒーが飲みたくなり、山の家でホットコーヒーをテイクアウトして、いただいたりして。
休憩というのはやはり体力回復に有効なようだ。
いつもお昼ごはんを食べる時でも小休止程度なので分からなかったが、1時間半も ゆっくりしていたら随分と脚が軽くなった。
これなら下り切れそうだ。

<エネルギー補給>


靴の紐を締めなおして、出発。
膝のばねを効かせつつ下る。
段差の高い急坂がある山を下ると膝にくるが、ここの段差は時折低いのがある位だ。
快調に下る。
それでも長く歩いていると足裏に靴擦れを起こしつつある感触が伝わってくる。
靴の中で足を変に滑らさないよう集中して歩かねばならない。
不用意に靴の置き場所を間違え靴底の水平を保てなかったりすると、一気に症状が悪くなる。
尖った石に靴を乗せ靴底を水平に保つには足首の筋力を使う。
下りは一歩踏み出すごとに踏んばらねばならないし、上りと違いすねの側面の筋肉がいかれてくる。

無茶な速さではないものの少しオーバーペース気味かと心配したが、余裕を残して最後まで歩けた。
ちょっと自信になった。

宍道湖北岸を歩いて

2014-05-28 00:28:13 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_10

雲州平田駅には一畑電車の車両基地があった。
待機車両がぽつぽつと止まり、いい眺めだ。
駅の周りをぐるりと歩き、撮影。
Chapter_1 に掲載の「のんのんばあ電車」はここにいたもの。



駅の所在地の出雲市平田町は商業地で駅前は市街地である。
外食できる店がある。
中華料理店でチャーハンとギョーザの遅いお昼を食べ、駅に戻り再び松江方面への電車に乗る。
宍道湖北岸では国道431号とほぼ並行して走っている。
湖岸を走る電車を撮れないかと、湖が近くなる一駅目の園駅で下車し道路を歩いた。



残念ながらこれといったポイントはなく、変化をつけられたのは上と下の写真の2枚に留まった。
撮影後、再び一畑口駅から乗車し松江しんじ湖温泉駅へ帰ろうと思っていたが、二駅先の津ノ森駅で上り下りの列車がすれ違うのを時刻表上でみつけた。
このまま一畑口駅で電車を待つ時間で歩けそうなので歩く事にした。



伊野灘駅と津ノ森駅の間を歩いていると、遠く踏切の警報機の音が聞こえた気がした。
この時刻に走っている電車は無いはずだ。
いつもの撮り鉄してる時の空耳かと思っていたら、電車の走行音まで聞こえ、前から「しまねっこ号」電車がやってきた。
うわあ、来ると分かってたら準備してたのに。
時刻表に載って無いぞ。
まあ、事前に分かってたらここは歩いていないだろうけど。
慌ててとった写真をチェックして回送電車だったんだと分かった。



残念ながら津ノ森駅での撮影は不調に終わり、全てを撮り終え松江しんじ湖温泉駅に到着したのは18時。
車に戻り島根県を後にした。
GWの最終日、こんな時間まで遊ぶ人は多くないらしく、行きがけに反対車線に見た渋滞はこの日この時間発生せず、米子道も中国道もストレスなく走れた。
すぐ近くまで来たのに出雲大社にも詣でず、朝から夕までほぼ12時間「ばたでん」撮影に文字通り明け暮れた一日だった。
好きな事に時間を使える幸せ。
今回の旅を反芻しながら運転した。
23時前、運転の疲れとともに旅を楽しんだ満足感を一緒に連れて、家に帰り着いた。


一畑口駅

2014-05-24 22:30:53 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_9

一畑電車の駅にはスイッチバックする駅がある。
山の中を走っている訳でもないのに面白いところだ。
通常スイッチバックは勾配が急で最短距離で線路敷設すると上れないところで利用される仕組みで、ジグザグとつづら折れた形で線路を引き、進行方向を逆にし行ったり来たりして高度をかせぐもの。
狭い敷設面積で対処できる。
それが一畑口駅は平地なのにスイッチバックしている。
なんでも当初この路線は出雲の町と一畑口駅の奥にある一畑薬師というお寺を結ぶものだったそうだ。
昔は一畑口駅のさらに奥に一畑という駅があり、そこが一畑薬師の最寄り駅だった。
その後一畑口駅から松江まで線路が伸ばされ、そして一畑口駅から一畑駅間が廃線となった。
伸ばされた松江への(松江からの)線路は一畑駅に向けてつけられていたため、人の字の線路が残った。
一畑口駅は昔分岐駅だったのだ。
なるほど、そういう歴史があるとこんな不便な形態の駅ができるのか。
この駅で電車の進行方向は前後入れ替わる。
運転手さんは後方の運転台へホームを歩いて移動する。



写真のとおり、駅の向こうに線路は無い。
撮影ポイント背後右手が松江方、背後左手が出雲方。



漫画家の水木しげるは子供の頃、家のお手伝いさんとして来ていたお婆さんに可愛がられ、お化けや妖怪の話しをいろいろしてもらったそうだ。
そんな少年時代を過ごした事が妖怪に興味を持つ下地になったらしい。
「のんのんばあ」と呼ばれたお婆さんは一畑薬師の信者で、しげる少年を連れてお参りしたそう。
そんな縁からか一畑薬師の現在の最寄り駅一畑口駅に目玉おやじのブロンズ像があった。
一畑薬師の本堂まで全5箇所にブロンズ像が設置され、目玉おやじが道案内してくれるらしい。
残念ながら今回は一畑口駅の一体だけにしか会えなかったが、一畑薬師まで歩いてもいいな。
一畑薬師まで6kmと書いてあった。



一畑口駅では何本か電車をやり過ごし撮影した。
目玉おやじがいたので彼をいろんな角度から撮影し楽しんだのでまだましだったが、電車の待ち時間は手持ち無沙汰だ。
だが無人駅のベンチに座り目の前の畠の緑を見ていたら、これって毎週末のお楽しみホケッとタイムと同じではないかと気付いた。
この旅ではそんな時間は取る予定になかったが、あるではないか。
なんで気がつかなかったのだろう。
ありがたく、この季節の気持ち良い風に吹かれ、ホケッとした。




出雲大社前駅

2014-05-23 00:50:45 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_8

電鉄出雲市駅から次は出雲大社前駅へ向かう。



松江しんじ湖温泉駅行きに乗り、川跡駅で乗り換え。



一畑電車はいろんな型の電車が走っていて面白い。



昔大手私鉄で使用されていたものを譲り受け利用していて、京王電鉄のものが多いらしいが南海電鉄のものも走っていた。



出雲大社前駅は瀟洒な洋館といった風情。



映画「RAILWAYS」で使用されたデハニ50形という旧式の電車が展示されていた。



車内にも自由に入れる。



車内は木製で手動開閉式の扉や網棚、シンプルな運転台なんかが観察できる。



撮影対象が多すぎて想定外に時間を使う、うれしい誤算だ。

電鉄出雲市駅まで

2014-05-21 00:53:57 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_7

一畑電車は松江市中心部にある松江しんじ湖温泉駅と出雲市のJR出雲市駅(一畑電車の駅名は電鉄出雲市駅)を結ぶ北松江線と、北松江線の川跡駅から分岐する大社線で出雲大社前駅まで走る2路線を持つ。
時刻表を調べると、松江しんじ湖温泉駅から電鉄出雲市駅あるいは出雲大社前駅までは約1時間。
便数は1時間に約1本。
上り下り合わせて1時間に2回撮影のチャンスがあることになる。
うーん、少ないな。



今回、一畑電車を撮り鉄しようと決めた後調べてみると、映画「RAILWAYS」の舞台だったと知った。
見たことはないが、「RAILWAYS」という映画があることは知っていた。
関東の方のローカル鉄道で撮られたものなんだろうと思っていたが、ここだったのか。
その日はいたるところで「RAILWAYS」という言葉を目にした。



さて、早く起きれたし、始発に乗るべく駅前?のコンビニで朝食を買ってから駅に行こうとしたが、24時間営業では無いようで開店していなかった。
駅には始発電車がすでに入線していたが、ホームへはいつでも入れるわけでなく、発車の少し前になるまで改札してくれない。
切符を買って、構内のベンチで腹の足しにと持ってきたソイジョイを囓り自販機のホットコーヒーを飲んでいると、改札時間になった。
慌ててコーヒーを飲み干し、改札してもらう。
私以外に乗客は3人。



買った切符は一日フリー乗車券。
何度乗り降りしても可。
途中下車しながら、まずは電鉄出雲市駅を目指す。
乗り換える度に乗客は増えていく。
車窓には田植えの最中の水田地帯が広がり、湖を眺め、町を抜けて行く。



途中の川跡駅で大社線が分岐するが、3方向から電車がほぼ同時に到着し、どの方向にでも乗り換えれるようダイヤが組まれていることに気がついた。
なので必ず3列車が並ぶタイミングがある。
見栄えのいい構図を得られないかと思うが、各列車の停車位置が前後にずれるので、どんな停車パターンが発生するのか観察しとかないと難しそうだ。



電鉄出雲市駅手前から高架になった。
JR山陰線と並行して走る。
駅を降りるとビジネスホテルが林立していた。
街だ。
駅ビルのパン屋できちんとした朝食、と言ってもパンとコーヒーだが、を食べて再び駅へ。



幸運

2014-05-20 09:08:08 | Weblog
この土日は非常に気持ちの良いお天気だった。
わざわざ遠出せずとも街中のドライブで風薫る5月を感じる事ができた。
ケヤキ並木の木漏れ日。
道端に咲く色鮮やかな花々。
車内を吹き抜ける風。
んー、5月の気候を五感で体感した。
あ、味覚はないか。

今年は長い休暇は取れていないが、週末はきちんとお休みしているためか、早春の頃から季節の佇まいを都度都度楽しむことができている。
忙しい時はたまの休みが雨だったり約束があったりして、移りゆく季節に思うように身を浸す時を得られず、あれよあれよと言う間に季節は進み、あーれー待ってーって願いもむなしく取り残されていくこと悲しい限りであった。
これぞという日に季節を楽しむには複数回のチャンスが必要だ。

この5月は週末の天気の巡りも良くしっかり楽しめているので、仕事中お天気良い窓外のきらめきを見ても焦燥感に駆られる事は無くなった。
もういつでも梅雨入りしてもらっていいよ、という満足感。
こんなこと今まであったか?
それはそれで逆になんだかさみしくもあるが、この幸運を享受しよう。
さあ真夏日よ、いつでもおいで。



いいちこパーソン

2014-05-18 00:18:17 | お酒
旅の話はちょっとお休みして、お酒の話。
違うな、写真の記録か。

最近、焼酎にも頻繁に手を出し始めた。
アルコール度数の高いのが欲しいのだが、スーパーマーケットやコンビニにはあまり無い。
一般的な25度のものでもクセのある奴はないかなとジャケット買いしているが、みんな今一つ。
見た目で対象選択するとなるとどうしても目が行くのはやはりフラスクボトル。
焼酎のフラスクボトルといえば「いいちこ」である。
んー、カッコイイ。
正式名称は「いいちこパーソン」。
買ってしまった。
麦焼酎である。
飲んでみると非常にあっさりとした味。
香りも爽やか。
私の求める味には程遠い。
しかしボトルは私のストライクゾーンど真ん中である。
ちょっと調べてみるとボトルデザインで賞を受賞しているらしい。
さもありなん。
てことで、写真に残した。
















宍道湖畔

2014-05-17 02:06:23 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_6

石見銀山世界遺産センターに戻ると駐車場は満杯だった。
お天気も回復して人出を促したのだろうか。
この日の予定は全て終了。
翌日の予定は松江と出雲を結ぶ一畑電車の撮影である。
車を出し、石見の地を後にした。

国道9号を東へ戻り、出雲大社辺りから一畑電車沿線を走り、どんな雰囲気の所なのか見て回る。
線路はおおよそ農地の広がる平野を行き、時々宅地や町の中心部を通っている。
起伏はほとんど無い。
途中から宍道湖の北畔の狭くなった湖岸を道路と並行して走る。
さて、どんな絵が撮れるだろうか。

宍道湖の東端は松江市の中心部である。
そして県庁、市役所のすぐ横に温泉地がある。
松江しんじ湖温泉駅が一畑電車の松江側始発駅。
共同浴場がないかとひと回りしたが無さそうだ。
こじんまりと言う言葉は当てはまらない広さなのに、こじんまりしているとそう思う。
大きなホテルが数軒あるだけだからだろう。
そのホテルも観光ホテルっぽくなく、シティホテルとしても利用されていそう。
変わった温泉地だ。



宍道湖畔の駐車場に車を止め、その日はそこで車中泊することにした。
駅の様子を見に行き、帰りに見つけたお好み焼き屋で夕食を摂って車に帰ると21時。
今日は意外なお天気の良さに加え、ゆっくり散策できる遺跡と町並みに出会え、良い一日となった。
さすがに疲れたようで、日中の出来事をメモしていたら眠くなった。
前日と異なりあっさり夢の世界へ。
21:30就寝。



明け方2,3度目が覚めたがまずまずよく眠れた。
5時起床。
今日も天気はよさそうだ。
車を出て湖を眺めていたら、日が昇ってきた。
いい朝だ。
湖岸で朝の景色を写真に収め、駅へと向かう。
今日は愛車と離れ、電車の旅を満喫する。



大森地区

2014-05-16 01:05:26 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_5

お腹が空いた。
そろそろ昼食の時間だ。
いくつか食事できる店があったがどこもいっぱいそうで、空いている店がやって来ないかと歩いている内に大森のバス停まで戻って来てしまった。



すると幸運な事にバス停横の広場にテントが張られ、お弁当を売っているのを見つけた。
ラーメンも作って売っている。
寿司折を購入し、バス停横にある銀山公園のベンチで周りの輝く緑に目を遊ばせながらいただいた。
しめ鯖の押し寿司とお稲荷さん、チラシ寿司が入っていてなかなか美味しかった。



食後は石見銀山のもう一つの観光エリアである大森の歴史的建物保存地区を散策する。
石州瓦と土壁の茶色が落ち着いた町並みである。
リノベートされカフェや食事処として営業しているお店がたくさんあり、観光客で賑わっていた。



一般の民家も軒先に品良く花が飾られ、歴史ある建物とマッチして通りが華やかだ。
こちらは片道20分程。
それを50分かけて、日本家屋に出店されたカフェでアイスコーヒーを飲んだり、土産物屋を冷やかしたりして町並みの終端までゆるゆると歩き往復した。
なんだか春になると毎年こういった歴史ある昔の街を観光しているような気がする。



間歩

2014-05-14 02:09:25 | その他旅行き
Iwami & Izumo Chapter_4



龍源寺間歩近くの遊歩道はイロハモミジが多く、新緑がきれいだ。
秋もきっときれいに違いない。
雨も止み、程よい時刻になり、歩く人、レンタサイクルで移動する人、観光客が多くなってきた。
道を進むほどに谷は狭くなり、中に入れないよう柵で閉じられた小さな坑道入口がそこここに見られるようになる。



龍源寺間歩は観光用に公開されている大きな坑道のひとつ。
入ってみると壁に鑿の跡が残る身長の高さの穴がほぼまっすぐ延びている。
本道の左右には小さく短い側道がいくつも穴を開けていた。
側道といっても長いものではなく、銀の密度が高いところを少しだけ横に掘った感じ。
立って入れる広さはなく、坑夫は腹這いになって鑿をふるったのだろう。



出口付近まで来て、停電になったら坑道内は真っ暗になるんだろうな、ということに思い至った。
明かりがついているから気軽に歩いてきたが。
これは自然にできた洞穴ではないのだと言い聞かせねばならない。
とても地味なトンネルだが、その昔鉱山としてあった頃、坑夫が身を危険にさらし掘った穴なのだ。



坑道をくぐり外に出たら青空だった。
あれ、こんなに早く天候回復する予報だったか?
樹間から差し込む陽射しが眩しく、雫を纏った草木が美しい。
途端に気分が軽くなった。
こうなると寒いからと着てきたフリースが暑いかと思ったが気温は上がらず、一帯は冷たい空気に包まれているようでちょうどいい。
良かった。
濡れるのを気にしつつ歩いた道を、帰りは足取りも軽やかに戻った。