こ耐える夏

2012-07-30 00:22:45 | Weblog

暑さがとうとうピークに達した感じです。
先週まで、夜はまだ普通に過ごせていたのに、この週末から暑くて眠れなくなりました。
なんか逃げ場がなくなった感じ。
冬の寒さと夏の暑さ。
毎年よく乗り切って来たものだ。
ああ、高い山や高原へ避暑に行きたいなあ。
せめてそんな心の癒しが欲しいところだけど、難しそう。
夏休みの楽しみも奪われそうな今夏は、健全に過ごせるのか。
きっとこれまでで最大のピンチだ。

日陰にいる時、吹く風の涼に一時の救いを得て、今年は乗り切って行こう。





いけないクセ

2012-07-22 03:02:35 | お酒

悪いクセがまた出てしまって、オマケのグラスに惹かれてウイスキーを買ってしまった。
フルボトルのウイスキーを買うのは久しぶりだ。
罪なことに、今キリンさんは自社取り扱いのウイスキー/バーボンに、それぞれデザインの違うグラスをオマケに付けて売ってます。
ウイスキーはなんでもいいので 、好みのデザインのグラスが付いてたボトルを手に取ってしまった。
まんまと…。



ジョニ赤です。
グラスは薄手で小ぶり、ホンの少し口がすぼまってテイスティンググラス風。
はは、こういうの好きだなあ。
こんなオマケグラスは箱に入って、ボトルに被せて売ってます。
箱にグラスの写真が印刷されてますが、細かな造り具合までは分からず。
念の為、箱の蓋を開けて確認してしまった。
厚手だったり、継ぎ目が入ってたりしたら嫌ですもんね。
今回はウイスキーの方がオマケみたいなもんですから 、商品はきちんと確認しないとね。
幸いにして継ぎ目なく、まずまず薄いガラスで出来てました。



翌日の晩、グラスを洗って使ってみました。
ジョニーくんを1/3、ウィルキンソンさんを1/3注いでトワイスアップに。
飲んでみる。
…ぶぇー、生ぬる。
ウイスキーがこの暑さの中、部屋が日中蓄えた熱を吸って温かくなっていたよう。
炭酸水は冷やしてましたが5割の冷却効果しかなく、化学の法則に則り、生ぬるい飲み物にしかなりませんでした。
氷を入れて飲む大きさではないし、夏場はウイスキーをボトルごと冷蔵庫に入れて冷やしとかないと、美味しく飲めないですね。
再試行です。



ってわけで、日を改めて冷やしたボトルに冷やした炭酸水。
ふむふむ、狙った通りいけますな。
2枚目3枚目はその写真。
しかし、冷えて汗をかいたウイスキーボトルって変ですね。


こんな歴史も持ってる町

2012-07-20 00:53:23 | その他旅行き

一回飛ばして前々回の続き。

長浜駅に隣接して長浜鉄道スクエアという鉄道記念館があります。
今回の旅の最後の訪問場所としました。
開業当時の駅舎が整備保存されてました。
現存する最古の駅舎だそうです。



知らなかったのですが、長浜駅って鉄道の歴史上とても重要な役割を果たした所だったのですね。
地方都市の普通の途中駅なのに、なんでこんな所がと思ったのですが、東海道線の変遷を知ってなるほどと納得しました。
日本で鉄道が一番最初に敷かれた場所は、新橋-横浜間。
これは私も知ってましたが、長浜-敦賀間が開通したのは日本で7番目という早さだったそう。
日本海と東海道を結ぶ要衝と位置付けられたのですね。
長浜から大津までは同時に敷設する事ができず、琵琶湖に鉄道連絡船が就航したそう。
後年大津と線路が繋がり連絡船は廃止、米原駅が北陸線との分岐駅となる今のルートに変更となったらしいです。



駅舎には当時の衣装を着せた等身大の人形が置かれ、こんなだったよと雰囲気を教えてくれます。
奥の建物には電気機関車と蒸気機関車が並んで保存されてます。
子供連れの家族が見学に来てましたが、運転台に入れるので三人姉弟は大喜びで運転手を演じて遊んでいました。
私も昔、あんなだったはずだ。
お姉さんが一番楽しんでましたね。
将来有望な鉄子さんになりそう。



私が知った長浜駅の歴史資料の他に、鉄道模型を走らせたり、プラレールで遊べたりするスペースもあって、大人も子供も楽しめる施設になってました。
長浜駅からお帰りの際、立ち寄ってみては。




心を写す空

2012-07-16 22:19:37 | Weblog

今日の空の青さはなんだったのだろう。
夏らしくなく、水気の少ない青の濃さ。
かといって秋の空のような清々しさはなく、透明な感じでもない。
密度が高くてなんだか重い。
青く塗られた固体が覆っているよう。
くらくらする日差しの強さがそう感じさせたのか。

たぶん、遊んでいる時に出会えたなら、また違う感慨を得たのだろう。
常態に復すはずだった仕事は、結局さして変わりを見せず。
余裕のない心が不快な蒸し暑さに包まれ見る青い空は、なにやら不穏だった。


菜穂と満男

2012-07-14 02:24:58 | その他旅行き

前回の続き。

翌日は長浜の町を歩いて廻りました。
雨は降ったり止んだり、豪雨になったり。
屋根付きの商店街がまずまずあったので、上手く雨を避けつつ見て廻れたと思います。



観光旅行と言うより撮影旅行なので、名所に足を運ぶものの関心の矛先は微妙にずれて、名所の雰囲気を醸す周辺を被写体に、撮影を楽しみました。



そもそもなんで長浜を旅先に選んだかと言うと、映画の寅さんで長浜を訪れる話を見てたから。
第47作だったか、話しの半分は甥っ子の満男が主役。
学生時代の先輩の実家に遊びに行き、出会った先輩の妹 菜穂との恋模様が、長浜の町を舞台に描かれています。
二人の歩く背景の木造家屋の連なりや、町中を流れる川の石壁のやれ具合に、面白い写真が撮れるかしらんと思った次第です。



菜穂が満男に町を案内すると連れ出します。
最初に行くのが大通寺。

 菜穂 「真宗大谷派のお寺です。お寺に興味はありますか?」
 満男 「…いや、別に。」
 菜穂 「あそこに加賀の千代女の歌碑があります。見たいですか?」
 満男 「誰だっけその人。」
 菜穂 「知らないのなら見てもしゃあないね。」

なんて会話をし、寺の門まで来ておいて中に入らず、菜穂は次の目的地へすたすたと歩いて行きます。
二人の出会いは菜穂にとって最悪で、昼寝中の寝顔を見られるという恥ずかしいものでした。
なので、最初はつんつんしてます。
しかし満男は気になる男性のようで、ある出来事で途端に仲良くなるのでした。
若いっていいなあ。



私も門を撮影するだけ撮影して、境内に入らず出て来てしまいました。
とても立派な門で、十分堪能しちゃったもので。
期せずして同じ行動を取ってしまいました。
もっとも私はそこに30分近く居ましたけどぉ。




旅の中で旅の目的を忘れた

2012-07-08 00:46:40 | その他旅行き

前回の続き。

その日の宿は長浜です。
五個荘の町の東側に近江鉄道が米原まで走っているので、それを利用して移動しようと考えていました。
駅まで徒歩15分、と見積ったのですが、これが甘かった。
25分位みておかないといけませんでした。

誤った見積り時間で充分間に合う時刻まで宇兵衛邸を見学し、降りだした雨の中駅へと歩き出しました。
途中国道8号を越えるのですが、その辺でこれは間に合わんと認識。
急ぎ足になり、最後は走ってなんとか予定の電車に乗れました。
ふう、危ない。

1時間に1本しか走ってませんから、これは逃せないと慌てたのですが、後から思うと一本待っても良かったなあ、と後悔。
既に到着している電車に飛び乗ったので、五箇荘駅(漢字が違うんですね)の佇まいがどんななのか確かめれなかったし、初めてお目にかかる車両が入線してくるワクワク感も感ぜられず。
なんのためにわざわざ不便なルートを選んだのか。
ただの移動手段にしてしまいました。
ああ、もったいない事をした。



えへん…、気を取り直して。
近江鉄道は3路線あるようで、私の乗ったのは貴生川と米原を結ぶ本線。
2両連結のワンマンカーで、無人駅は前方車両からのみ乗降できる最近お馴染みの 運転方式です。
ロングシートの座席は半分も埋まっておらず、車両は程よく年季が入っていて、適度なローカル感が楽しめました。



車両で広告収入を得ているようで、丸々一編成全塗装して走る広告車をいくつか見ました。
写真を撮る身としてはあまり嬉しくありませんが、私の乗った車両も某エレベータメーカーの名前が入ってました。



そうそう、驚き笑ってしまう車両を見かけました。
駅を通過する時、反対側のホームに、内容は忘れましたが注意を促す交通標語のような文句が側面に書かれてる車両が止まってました。
まあそんなのもあるのだろうと思っていたら、前面から全体が見えるようになって、あんぐり口が開いてしまいました。
それはパトカーのように白黒に塗り分けられてました。
しかも、フロントマスクには金色の菊のご紋も付いていたような。
まるで警察車両のような電車でした。
県警が広告費を出しているのでしょうか。
こんなの初めて見ました。
知らない人がホームで電車を待っててこれがやって来たら、乗っていいものなのかどうなのか、一瞬迷う事間違いないですね。

近江鉄道は土日祝日なら550円で一日乗り放題のフリーきっぷというのがあります。
米原駅での精算時、通常料金で550円を超えていたので、駅員さんはそのフリーきっぷで精算してくれました。
鉄道好きなら550円で気兼ねなく行ったり来たり一日遊べますね。
今回楽しみ損ねた分、日を改めてリベンジしようかな。

外村繁邸

2012-07-06 01:23:46 | その他旅行き

前回の続き。

3館見学できるチケットで入れるのは、
 外村宇兵衛邸(とのむらうへえ てい)
 外村繁邸(とのむらしげる てい)
 中江準五郎邸(なかえじゅんごろう てい)
です。
それぞれ当時の屋敷をそのまま使い、展示テーマを変えた資料館になってます。
個人的に一番面白かった(被写体がいっぱいあった )のは、外村繁邸でした。
一番最初に入ったから新鮮だったのかもしれませんが。
なので代表して繁邸を紹介したいと思います。

玄関を入ると広い三和土があり、係の方がざっくりと施設の説明をしてくださいました。
なんと写真撮影OK。
いいとこだ。
土間が奥に続いていて、台所と浴室がありました。
昭和の初め頃まで使われていたそう。
大きな竈に、釣瓶を落とす井戸。
お風呂は五右衛門風呂。

小さい頃私も入った事があります。
いわゆる丸い湯船の五右衛門風呂ではありませんが、薪を燃して沸かすお風呂が田舎のばあちゃん家にありました。
夕方、お風呂を沸かしている時、薪をくべる口の金属の蓋を開けてもらうと、オレンジ色の炎が顔を熱したのを思い出しました。
昔の器具、道具はほんとに重厚で、存在感がありましたね。



靴を脱いで畳に上がると、襖で区切れる広間がいくつもつながっています。
外村繁は商家に生まれましたが、長じて就いた職業は小説家だったようで、第一回の芥川賞候補に選ばれたそう。
そこで執筆したのかどうか、和紙にペーパーウエイトが置かれ横にペンが添えられ、雰囲気を出した文机のある間がありました。
展示物はそんな当時の生活用具。
下の写真は助炭という覆いと火鉢。



蔵の中も見学できます。
一階は資料の展示室になっていて、入口を潜ると自動でテープ(今は違うのかな)が回り、繁の生い立ちや当時の蔵の利用法など、説明してくれます。



梅雨時はオフシーズンなのか、土曜日なのに他のお客さんは一組一緒になるくらい。
観光施設っぽくなく、なんだか落ち着きます。
庭に面した縁側には座布団が置いてあり、誰もいないので枕にして寝れそうです。
見つかったらやっぱり怒られるかな?




五個荘の町

2012-07-04 01:11:25 | その他旅行き

大阪は昨日は真夏の日差し、今日はどしゃ降り。
梅雨空の向こうには夏の太陽が隠れていて、いつ本格的に顔を出そうかと頃合いを図っているようです。

梅雨空だったこの土日は、2日共お休みが取れました。
旅への欲求がいかんともし難く高まっていたので、丸々2日旅行してきました。
やっぱりお泊まり旅行はいいですね。
どっぷり旅気分に浸れます。
前回のお泊まり旅行は昨年末だったから、半年ぶりです。
これだけ久しぶりだと、たった2日でもたっぷり旅した気分になれました。

今回の行き先は滋賀県は湖東と湖北、五個荘の町と長浜です。
雨でも楽しめるよう歴史ある町を探訪する事にしました。
近江鉄道にも乗りたかったので、旅の足はまたしても鉄道。
新快速電車で能登川駅まで行き、そこからバスに10分乗れば五個荘(ごかしょう)の町に到着。



五個荘は明治から昭和にかけ発展した近江商人の発祥の地のひとつらしいです。
町には小さな堀が切られ、水面を覗くとでっかい錦鯉が何匹も寄ってきます。
残念ながら水は濁って、きれいとは言えません。
雨のせいなのか、いつもそうなのかは分からず。


いくつか大きな邸宅が残っています。
年を経た白壁の蔵が重なり、それはたぶん昔のままの眺め。


いくつか中を見学できます。
共通チケットになっていて、3館入れるのが600円、5館入れるのが900円。
3館のにしときました。
玄関側に堀がある屋敷には、敷地内に水を引き入れる川戸という設備があって、家事等に使用できる造りになっています。


屋敷の中の紹介は例の如く、また次回。