前回の続き。
その日の宿は長浜です。
五個荘の町の東側に近江鉄道が米原まで走っているので、それを利用して移動しようと考えていました。
駅まで徒歩15分、と見積ったのですが、これが甘かった。
25分位みておかないといけませんでした。
誤った見積り時間で充分間に合う時刻まで宇兵衛邸を見学し、降りだした雨の中駅へと歩き出しました。
途中国道8号を越えるのですが、その辺でこれは間に合わんと認識。
急ぎ足になり、最後は走ってなんとか予定の電車に乗れました。
ふう、危ない。
1時間に1本しか走ってませんから、これは逃せないと慌てたのですが、後から思うと一本待っても良かったなあ、と後悔。
既に到着している電車に飛び乗ったので、五箇荘駅(漢字が違うんですね)の佇まいがどんななのか確かめれなかったし、初めてお目にかかる車両が入線してくるワクワク感も感ぜられず。
なんのためにわざわざ不便なルートを選んだのか。
ただの移動手段にしてしまいました。
ああ、もったいない事をした。
えへん…、気を取り直して。
近江鉄道は3路線あるようで、私の乗ったのは貴生川と米原を結ぶ本線。
2両連結のワンマンカーで、無人駅は前方車両からのみ乗降できる最近お馴染みの
運転方式です。
ロングシートの座席は半分も埋まっておらず、車両は程よく年季が入っていて、適度なローカル感が楽しめました。
車両で広告収入を得ているようで、丸々一編成全塗装して走る広告車をいくつか見ました。
写真を撮る身としてはあまり嬉しくありませんが、私の乗った車両も某エレベータメーカーの名前が入ってました。
そうそう、驚き笑ってしまう車両を見かけました。
駅を通過する時、反対側のホームに、内容は忘れましたが注意を促す交通標語のような文句が側面に書かれてる車両が止まってました。
まあそんなのもあるのだろうと思っていたら、前面から全体が見えるようになって、あんぐり口が開いてしまいました。
それはパトカーのように白黒に塗り分けられてました。
しかも、フロントマスクには金色の菊のご紋も付いていたような。
まるで警察車両のような電車でした。
県警が広告費を出しているのでしょうか。
こんなの初めて見ました。
知らない人がホームで電車を待っててこれがやって来たら、乗っていいものなのかどうなのか、一瞬迷う事間違いないですね。
近江鉄道は土日祝日なら550円で一日乗り放題のフリーきっぷというのがあります。
米原駅での精算時、通常料金で550円を超えていたので、駅員さんはそのフリーきっぷで精算してくれました。
鉄道好きなら550円で気兼ねなく行ったり来たり一日遊べますね。
今回楽しみ損ねた分、日を改めてリベンジしようかな。