愛用の時計なのに

2013-11-30 02:40:11 | Weblog
腕時計のベルトが切れた。
ポリウレタン製であるゆえ、2、3年で寿命を迎える。
正確に計ったことはないが、たぶん、感覚的に、それくらいの周期と思う。
いつもベルトの真ん中にヒビが入り、ヒビが大きくなり、切れないように気を使うのだが、油断して力を加わえてしまう事があると、プッツリいく。
交換だ。
ところが今回はベルト同士を結ぶ金具が取れた。
ベルトの金具取り付け部が劣化していたらしい。
金具を通すベルト末端部が裂けて、穴に通し止めた反対側のベルトに金具を持っていかれた。
いつもなら、ああもう切れるなと覚悟できるが、今回は目につかない場所が裂けたので、突然の事で心の準備が出来ていなかった。

この腕時計、この夏の山行から調子が悪い。
スントの多機能時計で、方位磁石と高度計、気圧計が付いていて、上り下りした高度差をログとして記憶してくれるデジタル時計。
山に登るようになって欲しくなり買ったもの。
よく覚えていないがもう10年以上使っているのではないか。
購入してしばらくは、うれしがって各種機能を使いまくった。
が、そのうちログ機能、そして方位磁石を使わなくなった。
方位磁石は電池交換するたびに初期設定が必要でめんどくさく、本物の?コンパスをザックに吊ってしまったので、そちらを見る方が楽になった。

高度計はまずまず使っていたが、今回それが機能しなくなった。
薬師岳縦走中、激しい風雨の下、濡れた状態でボタン操作したからか、水が中に入ったよう。
気圧計は1013hPaとしか表示せず、高度計は800mの山にいるのに8800mを示す。
ここはチョモランマか?!
それでも時計は狂うことなく動いていたので、不便を感じる事無く腕に巻いていたが、突然ベルトが切れたことでこれら使わない機能の機能不全に、いけない思いに捕らわれた。

新しい腕時計を買ってみようか。

この時計を買った当時はなかなか思い切った出費で、それ故ずっと使い続けるつもりだった。
今も気に入っているのに、魔が差したのか、そんなことを考えてしまった。
いままで思いもしなかった考えだが、思いつくと頭から離れない。
ああ、新たな物欲に負けてしまいそうだ。
さらにその思いに拍車をかけるよう、電池残量少なしの表示が灯る…。
許せ、愛しの腕時計よ。

山科疏水

2013-11-28 01:19:08 | その他旅行き


毘沙門堂拝観後は天智天皇山科陵まで山科疏水を辿り散歩した。
山科疏水は琵琶湖疏水の一部で、以前訪れた蹴上インクラインに繋がっているらしい。
山科駅から毘沙門堂へ向う途中で疏水を跨ぐ橋を渡った。
そこまで戻り右折、下流へ歩く。



流路の脇には道があり、ジョギングコースでもあるようで、ジョガーが度々走り抜けて行く。
明るい 西日差すベンチではご近所さんなんだろうお年寄りお二人が静かにお話ししていたり。
地域の人の憩いの場でもあるようだ。



疏水は幅15m程の底の丸いコンクリート製の水路。
水はするすると流れていく。
まずまず古くはあるものの、歴史を感じるまでには至らない。
蹴上に遺された建造物を見れば、山科疏水も造られた当時はレンガ製だったに違いない。
昔の姿を思い描いてみた。



ところどころで紅葉したモミジが水路に紅を写していた。
春は桜がきれいらしい。


山科駅から歩いて20分

2013-11-26 01:07:33 | その他旅行き
日曜日は下界で見頃を迎えた紅葉を楽しまんと京都に出掛けた。
目的地は山科の毘沙門堂。
京都のど真ん中より人出は少なかろうと思ったが、それでもたくさんの人が紅葉狩りに訪れていた。

私が例年触れる機会の多い紅葉は赤より黄色、黄葉の方が多い。
秋の彩りを求めて行く先が山だからだろう。
特にモミジの赤には縁が薄い。

しかし京都の神社仏閣にはモミジが溢れてる。
駅に貼られたポスターはモミジの赤で染まったものばかり。
毘沙門堂もその一つ。
久しぶりに赤い紅葉を満喫した。

<境内入口>


<仁王門>


<晩翠園>


<勅使門下>


それでもモミジの見頃はケヤキやサクラよりだいぶ遅いようで、まだまだ青い葉がたくさん残っていた。
今週末の土日でもまだ楽しめそう。
ここ毘沙門堂の最大の見どころは勅使門へのアプローチ。
モミジの落ち葉で真っ赤に染まるらしい。
残念ながら今回、落葉はほとんどなし。
今週末が狙い目ですぜ、お客さん。

表皮に感ずる秋

2013-11-24 09:03:58 | Weblog
朝晩の通勤時、コートが手放せなくなってもう10日も経つでしょうか。
すっかり秋も深まりましたね。
下界の紅葉も見頃となったようです。
テニスコート横の桜の赤い葉は、風も無いのにはらはらと散り続けていました。
ああー、待ってー、って感じるのは私だけでしょうか。
桜の花が散るのを見るより寂しい。

一昨日、中指の付け根、手の甲のこぶしにすると盛り上がる皮膚の薄い部分が、早くもあかぎれました。
今秋、ハンドクリーム初出動。
今週は連日クッキリ青い空が窓から覗け、天気予報では乾燥注意報が発令されて、油分が体から奪われる環境が整ったからなあ。
テニススクール後、シャワーを浴びポリエステル製のジャージをはいた時もそれを実感。
静電気で脚にまとわりつく。
うえー、気持ち悪し。

週末の夜は温泉銭湯で温まる。
お肌もしっとりのはずが、お風呂を上がると体のあちこちが痒い。
温泉のくせにどういうことだ?
こちらも保湿クリームでお手当て。


<しっとり落葉>


スピードが威力を生む

2013-11-20 01:11:01 | テニス
私の最近のサーブのポイントは振り子運動である。
上向きの。
上半身の前後運動、正確には後ろから前への動き、これに連動させて腕を振る。
背筋と腹筋を使うのだが、ぐぐっと反らせて打つ訳ではない。
そんなことができる筋力は無い。
無理の無い程度に、後ろと前にせいぜい15°づつ反らし、戻す。
しかしこの合わせて30°がサーブの威力をあげるのに重要と思っている。

サーブは肩の上で腕を振り回し打つわけだが、ボールの速さや回転量を上げる、つまり威力をボールに乗せれるかどうかは、打突時のスイングスピードにかかっている。
如何に力強く打つかではない。
パワーでなくスピード。
確かに筋力があり腕力にものを言わせられる人ならパワーで威力を出せるのだろうけど、私には無理。
継続的にパワーを加えられないし、スイングが安定せず行き当たりばったりで、入る時は入るが入らない時は入らない。
下手をすると腕や肩を痛める。

毎回できるだけショットの変動幅を小さく、継続的に安定して威力あるサーブを打ちたい。
鞭のように腕を振ることができれば、上半身を動かさなくてもある程度スイングスピードを上げられるだろう。
しかし上半身の前後運動をそれに加えれば、打突時のスピードがさらに増すことになる。
それにはブレが発生しない程度の前後運動である必要がある。

例えるならフライフィッシングで釣竿を頭上で前後に振り、魚の居そうなポイントへピュッと投げるイメージ。
フライロッド(釣竿)の根元?が体幹で、フライロッドの先端が腕、フライラインがラケット。
フライロッドの根元を前後に傾けることでフライロッドの先端が鞭のようにしなり、フライラインに行先を指示し、微調整し決定した方向へ最後の一振りでフライ(ボール)を放り投げる。
そんなイメージでスイングしている。

関節が固くなったことはサーブにも影響し、ラケットダウンがスムーズにいかない。
打突直前のラケットダウンは腕をしならせてサーブするためには必須の動作。
しなる釣竿の様に腕を振る事を意識しつつ、背筋腹筋の作用にも気を配る。
二つの動きを両立させるのは、なかなか難しい。
腕にまったく力を込めていないのに、うまくスイング出来たときはいいボールが行っているようなので、対応の方向が間違っているとは思わない。
さらに練習あるのみ。

見取り稽古

2013-11-17 21:41:00 | テニス
この週末はテニスがお楽しみの中心となった。
先週、先々週とテニスはプレーしたものの、主役は山だった。
さあ再度注意点を整理しておこう。

山の上の公園にはテニスコート併設のところもあり、度々お昼を食べながら皆さんのプレーを眺める。
ほとんどがファンテニスを楽しむ方々。
特に若い男女のグループが、とても楽しそうにゲームしているのがうらやましい。
失敗して笑い、ナイスショットにハイタッチ。
いいなあ。
私にもあんな時代があった。

残り1割はシビアなテニスの練習をする方々。
失敗して叫び肩を落とし、ナイスショットに納得。
先日、小学生のジュニアプレーヤーが大人を交えてシングルスのゲームをしていた。
ジュニア同士もうまかったが、大人を相手にしても引けを取らず、打ち負かしていた。
みんな小さい体をしているのにいいショットを打つ。
ジュニアのこういったプレーを見る度、テニスは腕力じゃないなと思う。

どう見ても腕相撲したら私が勝ちそうなお子様が、私の返せなさそうなストロークを打つ。
最近の高反発のラケットの性能のお蔭でもあるのだろうけど、体の使い方が学生時代テニス経験の無い我々テニス愛好者と違う。
脚、腰、肩、腕、手首の運動連鎖がきちんとできているのだろう。

自身でもこの運動連鎖を実現しようと試みるが、どうしても腕の比重が高くなってしまう。
よろしくない。
それで最近は腕に力を込めることが無いように注意している。
脚、腰、肩で運動連鎖は終了。
腕は振り抜く方向だけ注意。
もう一つ、きちんとスウィートスポットでボールを捉える事。

これで相手ショットにパワーがあるとその威力を利用してとてもいいボールが返る。
しかし、自分で打ち込むショットにはパワーが乗らない。
このやり方でパワーを乗せようとすると、腰を痛めるだろう。
そこが課題かな。

しかし、こう書いて気が付いた。
自分で打ち出すショットへの威力の乗せ方はサーブと同じはずだ。
もう少し考えてみよう。

継続的行動指向症候群?

2013-11-16 01:37:42 | Weblog
朝、寝床でもう少し眠っていたい。
平日でも休日でも関係なく、起きねばいけない時そう思う。


そんなに長く眠りたいなら前の晩早く寝ればいいのに、逆に夜は夜でいつまでも起きていたい。
ブログの記事を書いていttttttttttttttttttttttttttt…と、途中で落ちて画面を一文字で埋めるくらい眠いのに起きてる。

土曜日の朝、シャワーを浴びていると昨日までの仕事の問題点が勝手に意識表層に浮上してくる。
お休みだと言うのに。
仕事の事なんか忘れればいいのに。
仕事頭が残っている。
スクールへ行ってテニスして、ようやく仕事を忘れる。

土曜午後からと翌日曜日は遊びに没頭していく。
明けて月曜日、仕事がしんどい。
週末のストレスと無縁の時間が懐かしい。
一週間でもっとも集中できない日で、残業なしで帰りたい。
でも火曜日になれば、すっかり仕事頭になる。

こんな風に毎日毎週同じサイクルで同じ様に行動し思考する。
どうも、自分は直前までの行いを続け、同じ環境に居続けようと無意識に指向しているようだ。
誰でも同じなんだろうか。
もしそうなら、人体生理上の仕組みとして組み込まれているのだろうか。
ちょっと不思議に思った。

落ち葉の楽園

2013-11-14 00:31:42 | 山行
中村乗越はそれまでの薄暗い道から一変、明るい落葉樹の林が広がっていた。
足元には落ち葉が厚く降り積もり、歩めばガサゴソと音がする。
黄色、茶色が視界に溢れるなんとも良いところ。
ただ、動物から守るためか人間から守るためか、木の幹を透明なナイロンシートで覆っているのが景観を損ねてる。
それは気にせず、寝っころがって自然の音に耳を傾け、時間を過ごしたい所だ。



その広い緩やかな斜面を5分も下れば八丁平の南東側の岸である。
八丁平は関西では珍しい高層湿原だそう。
高層湿原と聞くと苔が覆い池塘の点在するそれを思い浮かべるが、ここのは草丈があり木も生い茂っていて、遠目には平地の灌木帯にしか見えない。
湿原内にも柵が立てられ網で覆ってある場所があり、荒れた畑に見えないこともない。



道横の大きな切株に腰を降ろし、お昼にした。
静穏。
時折吹く風が木々をざわめかせ、枯葉がゆっくり舞い落ちる。
風が止むと再び静寂が訪れる。
穏やかな秋の午後を満喫。



峰床山は八丁平の北西にある。
ぐるりと左回りに湿原の縁を回り、六尺道と呼ばれる広い道を行く。
この辺りがその日最も黄葉が美しかった。
オグロ坂峠の分かれ道で左折。



山頂へと上るに連れ、葉を落とした木々が増える。
山頂近くは8割方が葉を落としていた。
山の中腹が黄葉の見頃という、なかなかいい頃合いに訪れる事ができたものだ。



頂上到着。
まずまず平らな広場があり、2パーティが寛いでいた。
眺めも上々。
幾重にも重なった峰々が遠くまで見晴らせた。



山頂からは南へと下る。
やはり落ち葉が敷かれた道が続く。
八丁平の南西に降りると、ここには木道があった。
おー、湿原っぽいぞ。
こちらには柵も網もなく、景観を楽しめた。
湿原を蛇行し流れてきた綺麗な水の川を渡り、二ノ谷方面への道を後ろにして進むと、中村乗越から降りて来た斜面下となる。
そこから登山口まで来た道を戻った。



ずっと枯葉がクッションになり足に優しい道だった。
長い時間山中に居たにもかかわらず、車に帰りついても足は痛く感ずるところなく、まだまだ歩けそうだ。
登り終えても良い印象をさらにプラスしてくれる、素敵な山行となった。


日曜日は大雨の予報だった。

2013-11-13 00:24:22 | 山行
なので山行は土曜日に設定。
先週末のリベンジに燃えているためテニススクールはお休みだ。
目指す山は方角を変え北方の山。
琵琶湖の西、京都の北にある峰床山を選択。
登山口から山頂までの標高差は640mと、前回途中下山した薊岳は大鏡池までの標高差745mより低い山。
お天気も良く、結果は見事リベンジ成功。
大満足で帰って来た。

<谷間のモミジ>


ここも杉の植林帯が無いわけではないが、その脇には雑木が生え、ずっとなにがしかの彩りを目にしつつ歩く事ができた。
林道あり、沢あり、湿原あり、展望あり、そしてそして紅葉黄葉ありありと 、とても変化に富んでいて楽しめた。

<巨岩陰影>


登山口は滋賀県、鯖街道脇から。
葛川中学校横を流れる川沿いの林道を入って行く。
現地に来るまで林道の終点まで車で行ければ、往復1時間の道のりが短縮できるなと考えていたが、車が入るのは到底不可能な状態だった。
林道に入ってすぐ、工事車両がなにやら工事中だと思ったら、林道が長さ10mくらいに渡りゴソッと川に落ちてなくなっていた。
その後も道に杉の倒木が横たわっていたり、支流から崩れてきた土砂が覆っていたり、各所で寸断されていた。
歩いてなら通行可能。
川はその時も沢音高く水量豊富で、台風とか来た時ドッと流れ下ったのだろう。
蛇行した川の外側が各所でえぐられ、杉の木の根元を洗い、根っこからなぎ倒されていた。

<中村から八丁平へ>


林道終点から登山道に入る。
ガイドブックには丸太橋で沢を渡ると書かれていたが、そんな橋はどこにも無い。
古いガイドブックだし、そこまでの道の荒れ様を見ているので、大雨降った時流されたんだろうなと想像に難く無い。
飛び石伝いに対岸に渡り奥へと踏み入ってゆく。

<マムシグサの実>


マムシグサがそこここに見られ、目立った。
沢沿いの道を右に左に渡渉を繰り返し進む。
柔らかい土が覆う斜面の細い踏み後をトラバースしたりして、ちょっとしたスリルを時々感じさせてくれる。
再び現れる行く手の「八丁平」と来た方「中村」を指し示す標識のところから沢を離れる。
ここから中村乗越までが一番植林密度が濃い。
杉の落ち葉を踏み、薄暗い林中を折り返しながら登って行く。
ここでも一ヶ所登山道が3mばかりゴッソリ崩れていた。
山側を高巻いてクリアする。
前から誰か話す声が聞こえるなと思ったら、開けた場所に出た。
中村乗越である。
この後がおいしいところ。
また次回。

<朽ちた切り株>