お土産 その2

2016-10-08 05:04:41 |  北海道の…
北海道に初雪が降ったそうな。
眺め登ったあの道央の山々は、もう真っ白なんだろうか。
夏に行った余市蒸溜所。
そこで買った自分への土産で記事にしていないものがまだある。
「余市」銘柄ではないが、蒸溜所限定のブレンドウイスキーも置いていたので買ったものだ。



名称がよく分からないが「北海道ニッカウヰスキー余市蒸溜所」という名前なのだろうか?
先般記事にした「余市」銘柄の蒸溜所限定品三種のボトルデザインはいまひとつ。
ブルーとピンクと買っていないもう一種はイエローだったか、ラベルの真ん中の色の帯で種別を表し、背景の絵は共通のごくおとなしいものだ。
も少し限定品ぽく(なんだそりゃ)特別感を出してもいいのにと思った。



比べてこの「北海道ニッカウヰスキー余市蒸溜所」のボトルデザインは私好み。
サイズは大きいがフラスクボトル的平瓶に版画ちっくな蒸溜所の絵のラベル。
ついジャケ買いしてしまった。
写真撮るにも力が入る。
なので中身はあまり期待していなかった。
ブラックニッカに少し手を加えたようなものなんだろと勝手に想像。
ところが封を開けたら、案に相違して独特な味わい。



ニッカの既成のブレンドウイスキーでブラックニッカ以外のものは飲んだことがなく、似たような味のものがあるのかもしれないが、私にとって初めての味だ。
とにかくおだやかでまるくあまい。
先般記事にした「余市」の二種に比べると、ブレンドしてあるからか、その香りも味も圧倒的におとなしく、尖ったところがない。
山で例えるとこちらは台地状の八幡平、余市はツンツン剱岳、ってところか。
「余市」も旨いがこれはこれで面白い。
ウイスキーって何かしら辛味を感じる成分が含まれているが、それがほとんど感じられないのだ。



ああ、そうか、高級なブレンドウイスキーはこんななのかも。
あまり飲まないので分からないが、プレミアムなブレンドウイスキーはこれよりもっと洗練された味がするのだろう。
ストレートで飲むとあまさが舌の根に絡まるので、多少野暮ったくはあるから。



なのでロックにしてみた。
口に含むと、氷が溶け薄まった部分と原液の部分がまだらに舌の上を行き過ぎ、アクセントが入ってなかなかよろしい。
アルコールの刺激が抑えられ、あまみが前面に。
こってりしたあまみがすっきりしたあまみに変わる。
余韻も痩せたところなくしっとりと続く。
この飲み方がお勧めかな。




お土産

2016-09-10 22:01:38 |  北海道の…


北海道から帰ってきて、随分と間を開け開封した。
余市蒸溜所で自身へのお土産として購入した蒸溜所限定商品である。
余市の限定品は三種類売っていた。
一番好みに合いそうな「 PEATY & SALTY 」のでかい普通サイズ瓶を買おうとして、いやまてまて、複数の味わいを試した方が面白かろうと、小瓶を二つ買うことにした。
三つ欲しいところだったが、なかなかいいお値段である。
一つは諦めた。
さて、ストレートで飲み比べ。


余市「 PEATY & SALTY 」


おお、香りがでいたん。
口に含むと、うひょー、ガツンと来るッス。
あー、随分とウイスキーのストレートって飲んでなかったな。
こりゃいかん。
しかし、なんとも甘みが濃厚。
、後に残るアルコールの刺激が強いっす。
それが収まった後の後味…。
なんだろう、アルコールの刺激の後はなめらかな丸みが長く舌に残る。
ソルティってのは、この時感じる僅かな潮の香りを指して名付けたのか。
香りと書きつつそれを捉えているのは味蕾なのが面白い。


余市「 SHERRY & SWEET 」


シェリーは飲んだことあったかな。
ドライフルーツを思わせる時を重ねた酸のような香りはシェリー樽によるものか。
こちらは柔らかく優しい口当たり。
味わいも香りそのまま。
残る余韻も柔らか目で、さっぱりとした甘さは後口に感ぜられる。


これら限定品は普通の余市と当然違うはずだが、その味わいの違いは分からない。
単純に考えれば、普通の余市はもう一種あった限定商品を加えた三つを足して三で割った味がするのかな。
これについては機会が持てれば比較してみよう。


港へのアプローチ

2016-08-15 22:48:27 |  北海道の…
今回、北海道への足はフェリーを利用した。
仙台・苫小牧間を往復。
行きのフェリーは「きそ」号と言い、とってもでかかった。
船には号ってつけないか。
仙台と苫小牧を結んでいるのになんで「木曽」なんだと思ったが、さらに航路は続いているのを失念していた。
名古屋~仙台~苫小牧が全航路だったから、まあ分からんではない。
行きも帰りも夕方に出港し、お昼前に到着するので、船内にいる時間の半分は睡眠時間で、眠っている内に距離を稼いでくれる良い運行時刻設定になっていた。



過去に長距離フェリーはいくつか乗ったことがあるが、これまでで一番豪華で過ごしやすかった。
7階建てで5~7階が客室のあるデッキ。
3階吹き抜けのホールがあり、レストラン、喫茶スペース、売店はもちろん、大浴場にゲーム室に劇場みたいなラウンジなんかもある。
ラウンジとフロアにはピアノが置いてあり、船内放送で生演奏の案内があった。



船でお風呂に始めて入った。
狭くて人がいっぱいなのを予想してこれまでお風呂があっても入ったことはなかったのだが、比較して申し訳ないが、地方都市のビジネスホテルなんかにある共用浴場なんかよりずっと広く、昔よく行っていたスーパー銭湯のシャワーやカランより贅沢にお湯が出た。



北海道に向かった日は日本列島に横たわる梅雨前線と北海道西にある低気圧の影響で波が少し高く、気分が悪くなる一歩手前の揺れ。
持ち込んだ焼酎を少し飲んで早々に就寝。
B寝台を取っていた。
普通に二段ベッドを想像していたが、二段ベッドではあっても上段と下段の入口が反対側にあり、それぞれに通路がある贅沢な作り。
しかも私は一番端っこだったので一人で通路を使えラッキーだった。
室内は冷房が結構効いてて寒いかと思いトレーナーを着て寝たのだが、ロールスクリーン状のカーテンを閉じたら思いのほか密閉性よく、自分の体温で室温が上がったようだ。
汗をかいてしまった。
そして不規則に揺れる寝床。
たくさん変な夢を見た。



朝になると揺れはあるもののだいぶ弱くなっていた。
みんなが起き出す前に起き出して、人のいない船内を撮影して歩いた。
甲板にも出てみた。
風が強い。
いいお天気の航海に見えるが、青空が覗いたのはその時だけで、以降はまた曇り空の下。
窓際の通路に並ぶソファに座って、乗船前に買って持ち込んだパンにバナナの朝食とした。



朝食を食べて歯を磨いてしまったら、しなければいけない事はもうなにもない。
何処かに行けるわけでもない。
苫小牧港到着予定は11:00だ。
ソファに陣取り、いくつも現れる小さな波頭をぼんやり眺め、写真誌に目を落とし、うつらうつらし、ゆっくりと進む船上の時間を過ごした。



たっぷり時間がありすぎ、ソファに座っていられなくなり、マーメイドクラブという喫茶スペースに移りホットコーヒーを注文。
船旅って本当に時間があるんだなあ。
名古屋から乗ったら日中もこうして過ごさねばいけないのか。
確かに娯楽設備がないといられないね。
ぼんやりするのが好きな私でも、一晩乗るのがたぶん精一杯だろう。


漁場遺構

2016-08-09 23:00:25 |  北海道の…
余市蒸溜所を見学後、帰りのフェリーの時間まで間があったので、北海道で昔盛んだったニシン漁の漁場跡を訪れた。
旧余市福原漁場という。
海沿いの国道横を走っていたら、大きな木造建築があって見つけた。
建物が立派なんでびっくりした。
はじめはなんなのか分からなかったが行ってみると、ニシン漁全盛期に代表的漁場として使われてきた建物群の遺構だったのだ。



チケット売り場から建物の方に歩いて行くと、まずトロッコが出迎えてくれる。
レールは雰囲気出すために後付けで置いた感じだ。
手押しだろうか、ニシンをドバドバと入れて運んだのだろう。
なんてホイールベースが短いんだろう。
とても不安定な気がするが、どんな利点があってこうしたのかな。



トロッコの横にそびえ立つのが文書庫。
3階建ての立派なもので、これが一番目を惹いた。
窓の扉は漆喰で縦に3階分並んでいる。
建物はほぼ当時のままの状態で、一部復元されたあとが見えるくらい。
非常に良好な保存具合だった。



文書庫と番屋という建物は中に入れるので見学してみると、当時日常生活で使われていた備品やなんかが、これも保存状態よく残され展示されていた。
この福原漁場の最後の持ち主がいろいろと保管していたものを寄贈されたと説明書があったと思う。
漁とはまったく関係ないものもあり、昭和の生活資料館みたいな側面もあって、それはそれで面白かった。



それ以外に大きな建物は、米味噌倉と網倉があった。
文字通り米や味噌を入れておく倉と、網や浮き、縄なんかの仕事道具をしまう倉だ。
こちらは外から中を覗いて様子を伺える。
敷地にはこれら以外の建物が建っていた跡もあり、自分は行ったことはないが奈良なんかにありそうな古代遺跡の発掘地を公園にしたみたいな眺め。



ニシンなんて今ではニシン蕎麦かなんかで目に触れるくらいだが、当時は本当にたくさん獲れたようだ。
文書庫もそうだが、米味噌倉なんてただの倉なのに、神社の社みたいに凝った造りだ。
頑丈でもあるらしい。
主家の財力はいかばかりであったろうか。




蒸溜所

2016-08-04 22:28:43 |  北海道の…
北海道に来たなら行きたいと思っていた場所のひとつが余市蒸溜所。
これまで本州にある蒸溜所の主だったところは訪問してきた。
サントリーの山崎蒸溜所、白州蒸溜所、ニッカウイスキーの宮城峡蒸溜所、本坊酒造の信州マルス蒸留所。
そんな中、ニッカウイスキー創業の地、余市蒸溜所は長年の憧れの工場であった。
北海道は遠い。
いつか北海道を訪れる時が来たら必ず行くぞ、と心に誓って十数年。
ようやくその時がやってきた。



北海道滞在最終日。
前日夜半に蒸溜所隣にある道の駅に到着し、車で眠った。
翌朝開門時刻まで時間を潰し、道の駅に車を残し歩いて入口へと向かった。
前日に偵察したところでは、蒸溜所の駐車場の入口は道の駅の反対側にあったので、そこまで歩かねばいけないと思っていたが、意外や正面玄関は道の駅のある通り側にあった。
ラッキー。



施設内のガイドツアーに参加することも出来たが、ウイスキーの作り方はもう知っているし、好きに写真を撮りたかったので自由見学にした。
もちろん無料で見学できる。
正面玄関の建物をくぐると赤い屋根にコンクリートブロックの壁が統一感ある建物群が待っていた。
おー、こんなところだったのね。
入ったところは思ったよりこじんまりとした感じ。
作業の役割別に棟を分けて建物は並び、手前から順に見学していった。



蒸溜所の花形はやっぱりポットスチルだろう。
ここの蒸溜棟には銅製の釜が7個も並んでいた。
春と秋には実際に石炭をくべて蒸溜する作業を見学できるらしい。
その作業日を狙って訪問するのはとても難しいが、見てみたい光景である。
きっと暑いんだろうなあ。



敷地内には開業当時の事務棟や研究棟も残されていた。
研究棟はリタハウスという愛称がつけられていた。
マッサンの放映がなければ、リタってなんだ?と思ったことだろう。
まあ、熱心に見てた訳ではないので、撮影にどう使われたのかは分からないけど…。
リタハウスは中に入れなかったが、事務棟は備品がきれいに保存された室内をガラス越しに見ることができた。



その向こうにウイスキー樽の貯蔵庫のエリアがあった。
こちらは広い、…けど見学できるのは見学コース横の建物だけだ。
残念だったのは中に入れる貯蔵庫は見学用で、並ぶ樽は空っぽ。
本当のウイスキーを仕込んだ樽の貯蔵された蔵には入れなかった。
蒸溜所見学で私が一番楽しみにしてるのが、ウイスキーの香りでいっぱいの貯蔵庫に入ることだ。
小人になってテイスティンググラスの中に入った気分になる。
上記の4蒸溜所では全て長期のお仕事中の貯蔵庫に入れ、蒸溜所により香りの濃淡はあるものの、樽から染み出る天使の分け前をさらに分けてもらって呼吸して、幸せな気分になったのだが…。



さらに歩みを進めると、ウイスキー博物館や試飲会場、売店などがある。
当然試飲はできないから試飲会場のある建物見学はパス。
売店で自分へのお土産を買った。
一般的に蒸溜所に来る酒好きの一番のお楽しみは試飲なんだろうけど、過去蒸溜所を訪ねてウイスキーを試飲したことが無いという経歴?を持つのもなんか悲しい。
そんでもってお土産は買うから、私はいいお客さんですな。



売店の向こうは蒸溜所の駐車場だった。
ここに止めたら逆から見学するか、周りをできるだけ見ないようにして、反対側の玄関まで歩いて帰ってくる時見学するかしないといけない。
敷地の都合上仕方ないのかもしれないけど、おかしな配置になってる。
道の駅に車を止めた私にはラッキーだった。
こうして憧れの地の見学を実現できたのだった。




池(青い池)

2016-07-31 21:05:21 |  北海道の…
十勝岳を予定の時間より早く下山したため、美瑛に下る道の途中にある白金の青い池を見に行った。
すごい人だった。
未舗装の広い駐車場があって、平日なのにほぼ埋まっていた。
車を止めて降り立ち、みんなについて池の方に歩くさなかも、次々と砂埃を立てて車が入ってくる。



列をなして歩いて行くと、なるほど青い水をたたえた溜池が現れた。
ただ青いだけでなくて、枯れた立木が雰囲気を出してるんだな。
池の淵に半周ほど遊歩道がついていて、角度を変えて眺められる。
ネットにアップされた写真には水が透明に写ってるのもあった。
私の見た日は少し白っぽい青。



確かに青くて綺麗だが、他にも青い沼や池はある。
なんでここはこんなに人気なのか。
メディアでの露出度の差か?
あとは山奥まで行かなくても観光地の美瑛のすぐ近くで、車できて気軽に見れるところかな。




沼(オンネトー)

2016-07-30 00:03:55 |  北海道の…
雌阿寒岳に登った時、登り口は雌阿寒温泉側から、下山口はオンネトー国設野営場側にとった。
オンネトーは登る途中、五合目あたりの登山道より上から眺め、国設野営場で横から眺めた。
一般的には国設野営場の反対岸から眺めるものらしい。
前夜迷って走った林道のオンネトーの看板があったところだろう。
そこからだとオンネトーの背後に雌阿寒岳と阿寒富士がそびえているようだ。
国設野営場に着いた時、あいにく空は曇りがちで風もあり、五色沼とも呼ばれる沼の色は鈍色だった。








湖(阿寒湖)

2016-07-29 01:06:09 |  北海道の…
北海道には名の売れた湖沼がたくさんある。
これまでその名前を聞いても北海道のどの辺りにあるのか想像出来なかったが、今回旅してだいぶ位置関係が分かってきた。
以後3回、近くで見た湖の記録。

<まずは阿寒湖>


マリモのいる湖。
阿寒湖畔の宿で一泊した。
阿寒湖温泉の温泉街でもあり、木彫りのアクセサリーや記念品を売る土産物屋さんがたくさん並んでいた。
アイヌコタンというアイヌ民族の方が住むエリアもあり、昔の北海道の町の雰囲気を出していた。
これらのお店は遅い時間まで営業していて、夜の10時まで開いてると聞いた。
すごいな。
普通夕方には閉めてしまうものなのでは…。
お土産買い損ねてホテルの売店で買わねばいけなかったりするのだが。

<目抜き通り>


昔、家に熊が鮭を咥えた木彫りの置き物があった。
父が北海道旅行で買ってきたものだった気がする。
父が社員旅行なんかに行くと聞くと、自分も連れて行けとだだをこねた覚えがある。
当然連れて行ってもらえる訳はなく、お前も大人になったら好きに旅行すればいい、と言われた。
うーん、思った以上に好きに旅行してるな。
はは。

<アイヌコタン入口>



トラクター

2016-07-27 20:02:12 |  北海道の…
見学したお花畑、二つ目は四季彩の丘。
ここは更に広い農地に花が一杯植わっていた。
時刻もお昼前のいい頃合い。
観光客がいっぱいのところに突入した。

<ほよ~>




平日だからか外国人観光客がほとんどだ。
やっぱり北海道って人気の観光地なんだな。
あまりに広いのでトラクターバス?なるもので花畑を廻れる(有料)。

<なんてかわいい前脚だろう>




園内の一角に昔のトラクターが置かれていた。
かっちょいい。
これを目にした影響で、撮影対象が花よりトラクターに移ってしまった。

<現役ッス>




以上。


ラベンダー園

2016-07-25 23:08:20 |  北海道の…


富良野や美瑛にはラベンダーや花畑を見学できる農園が数ある。
二つほど見学させてもらった。
一つ目は彩香の里。



ラベンダーは花の季節が始まったところで、品種によってはまだ咲いていない畝があった。
最盛期にはもっと密度濃く咲くのだろう。
多分初めて見たのでないかな、ラベンダー。



なんと言ったらいいのか、変わった咲き方をしていた。
花が咲いてると言うより花が付いてるという感じ。
もしかしてあれは蕾だったのだろうか。
これからぱかっと開くのかな?



農園は入園無料。
本当の農園は作物を収穫するから大丈夫なんだろうけど、観光農園は無料で見せてどうやって利益を上げるのだろう。
お土産なんかのラベンダー関連グッズ販売もやっていたが、そんなに売れるものなんだろうか。
見学後暑くなってきたので、ラベンダーのソフトクリームを買って売り上げに貢献?しておいた。