知ってる土地と知らない土地

2017-09-30 00:49:57 | Weblog
いつの間にやら良い季節。
なのに今年の秋は山行き計画がない。
いやそれどころか週末のお遊び計画で、確実に決まってるのはテニスの予定だけだ。
後はフワフワした未決事項が一つ二つ漂ってるくらい。
あれれ、なんでお遊び予定を考えなくなったのだろう。
昔は仕事の合間に頭を占めるのは、週末や連休に何して遊ぶかって事ばかりだったのに。



遊び過ぎで飽きてきたのかな。
あははぁー、そんなバカなことはなかろう。
考えてみた。
たぶん環境の変化に頭と身体がついてきていないのだ。
神奈川に居た時は関東地方の訪れたことの無い観光地をいろいろ訪ねた。
日帰りで充分楽しめ、近場で遊ぶ楽チンさを覚え、頭も身体もそれに慣れていった。
ちょっと探せば知らない遊び先がいくらもあったから、あれこれ検討する習慣が薄れていったのだろう。



そんななか引越しし、慣れ親しんだ大阪に戻ったはいいが、近場の遊び先は新鮮味がない。
目新しい遊び先を見つけようと思えばいろんな媒体を当たらねば。
なのに自分の頭に入っている狭い範囲の情報をサラッと検索し、遊び先がないなあ、と思うまでで、無ければどうする、という動きに繋げれなかったようだ。
昔は毎日もっと楽しみがあったように思うが、最近つまらなく思っていたのは、この遊び先検討をしなくなったからに違いない。
日々楽しく過ごすには先々のお遊び予定を検討すればいいのだ。
これからは山の本を持って歩かねば。




嗜好は移ろう

2017-09-28 23:30:15 | お酒
タイ料理の美味しいお店で、東南アジアのビールを幾つも飲んだ。
どのビールもアッサリ系だ。
暑い国だからそういった傾向の造りになるのだろう。
南国風の料理にもピッタリ。



そんなビールの中で、タイのチャーンビールをスーパーで見つけた。
お高いのだろうと思ったが安い値段設定。
原材料は麦芽、ホップ以外には米だけだ。
発泡酒ではなくビールの扱いなのに、一番搾り6缶セットの1缶分より安く売っていた。(微妙に20ml少ないからか?)
これ幸いと複数本購入。



お味はやっぱりサッパリ系で、喉にもガツンとこないサッパリ系。
香りもおとなしく、視覚情報が影響しているのだろうけど、米由来の香りがするような気がする。
汗かいて喉を潤すのにサラサラっとやるのにいいビール。



濃くて香りの強い酒が好みなのに、その正反対を行くこのお酒。
なんでか惹かれてしまい、冷蔵庫になくなれば買ってしまう。
いつもと違う何かがあれば、そこに価値を見出して面白く感じるようだ。
これからも好みに左右されずいろいろ飲んでみることにしよう。




身の回りの秋

2017-09-25 23:09:16 | Weblog
お墓参りに行ってきた。
街中では聞こえなくなった蝉の声が、山の中ではまだまだ聞こえる。
鳴いているのはミンミンゼミやツクツクボウシで、真夏の蝉のやかましさはもうない。
秋の虫の音と同じように少しさみしく耳に届く。
日差しの下はまだ暑く、夏の名残が感じられる。
昼間のこの熱気がなくなれば、本格的に秋となるのだろう。



晩酌はビールから少し濃いお酒に移行しつつあり、ビールの量を減らしたら、ベルトの位置があっさり一つずれてしまった。
最近飲み食べすることにあまり歯止めがかかっていない。
これからますます食欲が増す。
先日新調したジーンズが履けなくならないよう注意しなければ。


彼岸の頃

2017-09-23 00:07:33 | Weblog
山の上の公園に行く道の眺めが随分と変わってしまった。
昔は山しかなかったのに、今は新名神のコンクリートの橋がどーんと通って、見る度にあれまあすごいものが、と驚かせる。
日本全国高速道路が新たに通ったところは、どこも同じような感じだったのだろう。



それでも、変わっていない景色もあった。
新しい住み家からだと山へ入る道が昔と違う。
久しぶりに昔の道から上ってみると、馴染みの駐車スペースは変わらずそこにあった。
山の麓にあり、車の中で食事したり昼寝したりゆっくりしたところだ。
いつも車を止めていた位置に止めてみると、眺める景色も変わりは無かった。
嬉しいものだ。



今はもう秋の眺めで、黄色く色付いた稲穂が広がる田園風景が眼下に展開。
買ってきた昼食を車中で食べて、その後外に出た。
秋の景色を撮影。
稲刈りが終わるともうすぐ冬だ。
春と秋、季節の変わり目は、変わる季節の先を想起する。




カキ氷と盃

2017-09-21 00:08:52 | お酒
朝晩涼しくなって、晩酌にワインが飲めるようになった。
それでもまだまだ脇役だ。
これまでの習慣を引きずるタチなので、いまだビールがメインの座を保っている。
ビールフェス一覧が書かれたパンフを手に入れてしまい、近場で結構な頻度で開催予定なのを知った。
例年ならそんな情報を手にしてもさして気に留めないのに、今年は行きたくて仕方ない。
どうした事だろう。



さて暑かったこの夏、なぜか遊びに行った先々で安価な盃を見つけた。
複数持つのもまあいいかと、安くもあったし二つも買ってしまった。
一つ目を買ったのは靭公園横のカキ氷で有名なカフェでカキ氷を食ってやろうと行ったものの、臨時休業してて食べ損ねた日。
傷心を癒しつつ昔と変わったお店や建物をチェックしながら梅田まで歩いて戻る途中、土佐堀通りに出る手前にあるタカムラワイン&コーヒーロースターズに寄った。



昔は確かスーパーだったよなここ。
コーヒーと、ワインを主体としたお酒を売る店に変わっていた。
コーヒーもワインも店内で飲めるし、豆やボトルを買って帰ることもできる、結構な広さの洒落たお店だ。
アイスコーヒーを頼んだ。
好きな豆を選ぶ事が出来て、一杯ずつ入れてくれる。
それなのに安い。
1階の隅と吹き抜けの2階に席があり、2階はスペースあり余りで広々としていてゆっくり飲むことができる。



ワインは少量を量り売りして味見できるサーバーが置いてあった。
高級ワインが入っていて、二口分で数百円の値がついていた。
へえ、こんなのあるんだ。
お酒はワインの品揃えが一番多いが、ウイスキーや日本酒、焼酎、ビールも巷ではあまり見ないのを置いている。
日本酒が陳列されてる横に、問題の盃はあった。
ある日本酒メーカーが作っているようで底に文字が書かれているが、だいぶデフォルメされてるので模様に見えて意識せずに使える。
盃を作ってくれる醸造屋さんてなかなか無い。
今度行ったらお酒も買ってみよう。



二つ目の盃には京都で遭遇。
暑さに茹だる日、芸術鑑賞に行った時だった。
メインは京都文化博物館のパリ・マグナム写真展だったが、その前に二条城へ。
暑い暑い。
中の茶店で靭公園で食べ損ねたカキ氷を食べた。
ふむ、今年の夏もカキ氷を食べれて良かった良かった。
二条城では、アジア回廊現代美術展が開催されていて、二条城の堀の外に展示されてる作品だけちょろっと鑑賞。



その後、京都文化博物館まで歩いた。
博物館近くに骨董店があったのでまた道草。
店内にはビッシリと陶器やガラス器が並べられ、狭い通路を歩くのに商品に服や鞄を引っかけて壊さないか気を使う。
高価なモノは価値が分からないので流し見るだけで、注目するのはやはり酒器である。
お店の片隅にガラクタ的扱いを受けているお猪口やなんかがあった。



おっ、私好みの形状の盃を発見。
手に取って品定めしていたらお店の人が、そこの商品は割れてたり欠けてたりするかもしれんけど、だから安くしてあるよと声をかけてきた。
え、そこまでひどいのか?
気に入った奴を爪で小突いてみたが変な音はせず、見たところヒビも欠けもない。
糸切りが少し黒く汚れているくらいだ。
問題無し。



盃の裏側の造りが少し凝っていて、花弁状に丸い押しがあり高台が四角い。
サイズの小さいのが少し残念。
一口分しか注げないので、頻繁につがないといけない。
まあ、それも個性だ。
この冬は大きさや形による飲み方、飲み口の違いを楽しめそうだ。




4つの事を念頭に

2017-09-13 00:15:49 | テニス
またトスをきちんと上げれなくなった。
最近トスの練習を怠っていたせいだ。
いや、それだけではない。
ベストなトス位置が変わったのが大きい。

新しいコーチからサーブの修正点を毎週何か承る。
私のサーブのスイングは上から下にボールを押さえ込もうとしたものになっているらしく、下から上に伸び上がるように打てとおっしゃる。
ふうむ、窮屈なスイングになってるらしい。
でも教わったそのスイングだとボールがサービスコートに収まらない。
収めるためにはトスの位置をもっと前にしなければ。
これが難しい。
置きにいくよう上げるといいそうだが、高さを稼ごうとするとどうしても自分より後方に上ってしまう。

次に教わったのはラケットダウンからインパクトにかけて肩を入れ替えて打つということ。
ははあ、その考え方はこれまでの私にはなかったものだ。
試してみた。
うまくタイミングが合えばとてもいいボールがいく。
そうして打ってたらもっと体ごとぶつかっていけと指導を受けた。
その場でグリグリ肩だけ入れ替えていたみたいだ。
つまりはやはりトスを前に上げねばいけないということなのね。

スクール後、仲間内でのテニスでも試してみた。
スイングで行うべき三つのことを念頭に、いざ打たんとトスを上げると、手元がおろそかになってトスが後ろに上ってしまう。
やり直し。
まずはトスを前に上げることに集中し、上がったらスイングの注意点に意識を移行、…する間がない。
ギクシャクして勢いのないスイングになり、ネットを量産してしまった。
やっぱり無意識にトスをいい位置に上げられないと、スイング改良は難しいなあ。


バドの森

2017-09-10 22:12:13 | お酒
ひっさしぶりにバドワイザーを買った。
350ml缶の6本セット。
ちょいとお安目の値段設定に加え、オマケにコースターが2枚ついてたので、フラフラっと。
今使ってるコースターは黒い布製で、グラスを垂れた滴がいくつも重なって白い黴を呼び汚らしい。
布製なんだから洗ってあげればいいのだが、めんどくて。
簡単に新しいコースターを手に入れる方策に流されてしまった。

<コースター>


缶には「お酒」って日本語で書いてあって、キリンビールがライセンス生産してるやつなんでありがたみは薄いんだけど。
バドはやっぱり軽々で何本でもいける。
あっという間に6本空けてしまった。

<バドの森>


コースターに書いてある模様を見て、なんだこりゃ、と思ったが、バドのトレードマークらしい。
良く見れば缶にも同じ模様がある。
そうだったのか。
バドといえば紅白とアルファベットのあのスペルしか印象になかった。
覚えておくことにしよう。

<トレードマーク>



川を渡る方法

2017-09-07 23:17:12 | その他旅行き
祖谷のかずら橋は二カ所にある。
知っていたような気もするが、今回正確にその存在を知った。
西祖谷にある方が有名で、そちらには昔行ったことがある。
今回はもう一つの方、奧祖谷の二重かずら橋を観光した。

<見所三つ>


谷に沿って伸びる狭い道路横に設けられた明るい駐車場から、川への道を下って行くとまずは男橋が見えてくる。
太いカズラが巻きつけられた吊橋で、雰囲気を出している。
芯は鋼鉄製のワイヤーだが、ホントにカズラを編んで作った橋みたいだ。
さな木というのか、橋の底板は隙間をもって敷かれ、橋の下が透けて見える。
吊橋はあまり長すぎたり高すぎたりすると足がすくんで怖いだけだが、ここのは適度な緊張感を味合わせてくれる、私にはちょうどいい感じの吊橋だった。

<男橋>


橋のたもとから川に降りることができる。
滝があって水がきれいでゆっくりしたいところだ。
太陽がサンサンと光線を射り、流れゆく水を煌めかせて眩しい。
川面には男橋の影が落ちていた。

<いいところに滝がある>


お隣の女橋は一回り小さく河床からの高さも低く、こちらはもっと楽々渡れた。
始めの男橋とこの女橋と併せて二重かずら橋というわけだ。
だからかずら橋としては3つ祖谷地方にあることになる。

<女橋>


女橋のさらに隣に野猿という谷を渡る仕掛けがあった。
この地に野猿があると読んだ時、野生の猿が現れる公園みたいな所があるのかと思った。
そうではなくて、人力ロープウェイのことを野猿と言うのだと説明書を読んで知った。
行ってみると木で作られた小さな小屋(屋形と言うらしい)がロープに吊られ向こう岸からこちらに向かってやって来る所だった。
大人なら二人乗れば一杯の大きさ。
綱引きの綱のような太いロープが屋形の中に通され、それを引いて進むようだ。

<屋形>


乗って来た若者と入れ替わり、対岸へ向かう。
かずら橋より細いロープが渡されてるだけなのに、屋形の底は透けて見えるわけで無いので、恐怖感はほとんどない。
人の心理って面白い。
中間地点までは下っているので勝手に進んでくれるが、止まってからはグイグイと綱を引かないと進まない。
うはー、こりゃ腕が筋肉痛になるぞ、と少し心配になる疲れ具合で対岸に着いた。
岸に留め置く為のストッパーみたいなものは無いので、勝手に戻って行かないよう押さえつつ乗り降りする必要がある。

<周りは緑色片岩>


河床に降りて下から屋形を見上げる。
小さな女の子が下を見て渡ってたので手を振ってやった。
往復してたから綱を引くお母さんは大変だったに違いない。
二重かずら橋と呼ばれる所以の写真を撮ってお楽しみは終了。
手前が女橋、奥の高い所に少し見えるのが男橋である。

<女と男>



リフトで楽々登山

2017-09-04 23:09:59 | 山行
今年三つ目の山行きは剣山。
標高1,955m。
大昔に一度登ったことがある。
だから知ってるはずなのだが、西日本第二の高峰と書いてあるのを見て、意外な感が否めない。
近畿以西に標高2,000m以上の山はないらしい。
一番は石鎚山の1,982mだって。
石鎚山は尖がってるが、剣山はなだらかな山だ。
登山リフトを使えば山頂まで40分で登れてしまう。
お手軽百名山である。

<一人乗り>


しかしそれは登山口からの話で、登山口までが大変である。
国道ではあるがセンターラインの無い狭く曲がりくねった道路を延々運転して行かねばならない。
カーブの向こうから対向車がいつ現れるかとずっと気を張って運転しなければならず、たいそう疲れる。
とても山深いところにある山なのである。

<柱の長さが違う鳥居>


剣山だけだともったいないので、お隣のジロウギュウと一ノ森を周遊しようとしたが、リフトの上の駅である西島駅からジロウギュウへ行く道が通れなくなっていて、仕方なく剣山山頂への直登ルートをとった。
お天気は雨のち晴れ。
登山用に手に入れた防滴ズームレンズがまた役に立った。

<シコクフウロ>


山頂への道は2ルートあり、大剱神社のある方の道を選んだ。
カッパを着て歩くとやはり暑い。
ムレムレして汗をかく。
カッパの外は山の風がとても涼しそうだ。
神社に着く頃には雨は上がり、また降りそうだったが降るならまた着ればいいと上だけカッパを脱ぐ。
おー、スースーして気持ちよし。

<大剱神社>


神社の横の道を下ると名水百選の剣山御神水があるらしい。
行ってみた。
小さなお社があり、岩に囲まれた穴から地下水を汲むような水場になっていた。
なんかすごく効き目のありそうな(なにに?)御神水である。
ひんやりした山の水だった。

<神水を守るお社>


大剱神社から山頂へはも少し歩く。
今度は下半身が暑い。
見晴らしのいい岩場で下のカッパも脱いだ。
おー、スースーして気持ちよし。
雲に覆われ真っ白な景色を眺め、木道を歩いて一旦頂上を極めた。
ジロウギュウへの尾根道が伸びているが食事の時間がうまく合わないので諦める。
頂上ヒュッテまで降りて食堂でソバの昼食にした。
私の好みはも少し固めである。

<頂上ヒュッテ>


食後、一ノ森へ向かう。
雲が切れ、晴れ始めた。
真っ白だった景色の向こうには、笹に覆われ柔らかそうな山肌をしたジロウギュウがいた。
そのまま晴れてくれたらいいのに、またガスったり晴れたりを繰り返す。
一ノ森への道の周りには白骨林というのか、枯れて白っぽくなった木々がたくさんある。
鹿に樹皮を食べられたに違いない。

<白骨林>


一ノ森ヒュッテのベンチで一休みし、そこからなだらかな一ノ森山頂までは一足だった。
リフト乗り場へと道を下る。
この道には途中に行場がある。
白装束の山伏さんには出会わなかったけど、ここで修行する(修行した?)のだろう。
行場の中には二つルートがあり選択を迫られる。
「おくさり」ってポイントが気になった。
鎖場なんだろう。
こちらのルートにした。

<林床は湿潤である>


行場の中を通過する登山道は急坂なだけで特に難所はなかった。
「おくさり」は一見の価値あり。
鎖は普通の登山道に設置されてるものとは違い、大振りだ。
それより岩の形が不思議。
どうしたらこんな風に円柱形にくりぬかれるのだろう。
この上はどうなっているのだろう。
興味があったが、注連縄があってお気軽に登ってみれるような雰囲気で無かったので、入口から覗いたのみ。
看板の標記だとこれだけでなく、この後も結構な長さで続いていそうである。

<おくさり>


ほどなく刀掛に到着。
誰かが刀を置いて休んだという松より、狛犬が気になった。
ここから参道が始まるのだろうか、それともここから御神体なのか。
いつの間にかお天気はすっかり回復し、ジロウギュウよりさらに西にある三嶺がすっきりと見えた。
刀掛からリフトの西島駅はすぐ。
帰りも楽して下った。

<狛犬>