子供汽車

2024-01-30 06:23:35 | その他旅行き
浜寺公園を交通遊園に向けて歩いている時、右手に芝地の小さな丘があった。
上から高まりの向こうが見えるかなと登ってみる。
すると子供汽車の線路とゴーカートのコースが望めた。
子供汽車は交通遊園からバラ庭園まで繋いでいるとのことで、線路は今歩いてきた元の方向へと長く伸びていた。
今日は平日だから汽車は走ってないんだろうなと線路にカメラを向けていたら、向こうから汽車がやってくるではないか。
なんてタイミングがいいのだろうと走り去る汽車を写真に収めることができた。



客車を3両引いていたが、お客さんは乗っていない。
それでも運行するってなかなかやるなあ。
到着した交通遊園の入口に切符売場が見えたので様子を伺ってみると、時刻表があった。
へえ、定期運行してるんだ。
毎時正時から20分おきに運行。
休日は休みなしで運行するが、平日はお昼の時間など運休する時間帯があると表示されている。
うーむ、阪堺電車の停留所まで戻るのに変化の乏しい松林をまた歩くのも面白みに欠ける。
行き先のバラ庭園は中央入口方面にあるので、汽車に乗れば歩く距離も時間も縮められる。
汽車に乗って戻ることにした。



午前の最終便発車時刻まで交通遊園内を写真撮影し、11時30分頃戻ってきた。
券売機で切符を購入。
片道大人300円である。
汽車の到着までしばし待つ。
その間、他のお客さんはやってこず、これは貸切だなと思っていたらそうなった。



やってきた汽車のドアを開けてもらい、車内へ。
3両連結の一番前の客車に乗った。
運転台を覗ける特等席だ。
子供汽車だから座席はとても小さい。
壊さないよう尻を割り込ませた。



ウィキペディアによるとこの汽車、軽便鉄道に準じた軌間762mm、全長1180mの本格的なものとのことで、蒸気機関車を模したディーゼル機関車が引いている。
運転台の制御装置も本格的である。
待つこと数分、ドアが閉められ、汽笛を鳴らし出発だ。



止まっている時は客車にまで伝わってきたエンジンの振動は、走り出すと小さくなり少し残念。
静かにゴトゴトと進んでいく。
線路はすぐに緩やかな坂になり、登るにつれて左右の眺めが良くなる。
左手には浜寺公園のすぐ脇の浜寺水路が見下ろせ、遠くには工場地帯の煙突が並んでる。



高まりから下るともうバラ庭園駅に到着。
10分もかかっていないな。
汽車は数分停車していたが、すぐに交通遊園駅へ向けて引き返して行った。
なかなか楽しかったな。
次回は再び阪堺電車撮影行のお話。




交通遊園

2024-01-28 07:34:18 | その他旅行き
歩いて歩いて、ようやく交通遊園の入口に到着。
浜寺公園って広いんだなあ。
入口では南海電車の空港特急ラピートのモックアップが迎えてくれた。
入園は無料。
平日という事で一組のお客さんとすれ違っただけ。



入口を入った所に子供汽車のホームが、その向こうにゴーカートの発着場があり、それを越した向こうに園地は広がっているらしい。
大きな木製の階段を登って橋を渡り、線路と道路を跨ぎ越した。
ゴーカートの係の人がいたが、お客さんが来ないので暇そうだ。
もし自分がこの仕事についてたら、今この暇な時、何を考えてるだろうとふと考える。



ゴーカートは一台分の幅の道路が長く敷かれた立派なコースで、多分ガソリンエンジンでバタバタと音のする本格的な奴だ。
エンジンは切られていたから推測だけど。
子供の頃、どこかの遊園地で乗せてもらって、背中から響くエンジン音と、アクセルを踏み込んだ時のなかなかの加速感に興奮した記憶が蘇った。



橋の向こうは広場になっており、バッテリーカー乗り場の左手にお目当ての阪堺電車の古い車両が見えた。
マットな塗装で、今の車両の艶っとした塗装とまったく違う。
ほんとに当時はこんな塗装で走ってたのだろうか。
それとも静態保存用の塗装なのだろうか。



車内は椅子やテーブルが展示用に取り付けられ、窓の上のスペースには昔の阪堺電車の写真や、他所の路面電車の写真が飾られていた。
窓枠など当時の造りのままの場所を探し、その意匠の古さを鑑賞。
阪堺電車の隣にはD51が置かれていた。
こちらは外から眺めるだけ。
次回は子供汽車のお話。




浜寺公園

2024-01-26 06:27:04 | その他旅行き
浜寺駅前停留所を南側に出て左を見ると、古そうな建物が目に入った。
なんだあれは。
古い建造物は見逃す訳にはいかず近づいてみる。
すぐ隣に新しい浜寺公園駅があり、もしやと思ったその建物は、予想通り使われなくなった昔の浜寺公園駅舎だった。
登録有形文化財らしい。
駅としては引退したが、カフェとギャラリーが入って営業していた。
保存されて良かったね。



道を戻り停留所の前の道路を渡ると浜寺公園の中央入口である。
地図で見ると南北に長く、広大だ。
松林で有名らしい。
地図を見ていて見つけたのが交通遊園。
調べてみると、子供汽車やゴーカート、バッテリーカーなどがあるらしい。
蒸気機関車のD51と阪堺電車の古い車両が保存されているとのこと。
そこを目指すことにした。



途中にあった交通遊園の説明板を見ると、900m先で約15分かかるとある。
遠いな。
園内は広い道の左右に松林が延々と続いている。
近くの保育園の子供たちなんだろう、先生に連れられて遊具の周りで遊んでいたり、ジョギングする人や自転車に乗る人、犬の散歩をする人などが結構いて、公園の日常が見られた。



テニスコートもあった。
複数のコートが独立してある贅沢な配置。
ひとつひとつのコートを高い金網が囲い、ボールが飛び出ないようになっている。
隣のコートにボールが転がっていく心配がなくていいなあ。
ひとつのコートに10人くらいの年配の方が、会話を楽しみつつプレーしていた。



あと目にしたのが消火栓。
これも古いもので、今はもう水は引かれておらず、鉄製の枠が残っているだけ。
ホースを繋げる穴から中を覗くと、葉っぱや小枝が詰まっていた。
説明板があり、昔この辺りには別荘が建っていて、火災から護る為に設置されたそう。
アメリカのROCK社製だそうだ。
ROCK社がどんな企業かは知識なし。
次回は交通遊園のお話。




大和川を越えて

2024-01-24 06:27:33 | その他旅行き
阪堺電車沿線を再び訪問したので、そのお話し。
阪堺電車は大阪を走る路面電車である。
昨年訪れた時は大和川の北岸にある我孫子道停留所までしか行けなかった。
今回、大和川より南に足を伸ばし、終点の浜寺駅前停留所まで行って沿線を歩いてきた。
当記事はその乗車覚えとする。



今回は天王寺駅前停留所から乗ることにした。
駅員さんのいる窓口を見つつ歩いていくと、いつの間にかホームに来ていて目の前に電車が待っていた。
あれっ?改札口素通りしちゃった?と狼狽えたが、振り向いても改札機はない。
ああ、そうか、ここは停留所だった。



入口の作りは普通の鉄道駅なのに、改札がないので変な感じ。
待っていたのは浜寺駅前行きの低床型電車だった。
我孫子道行きならそこで一度降り、車庫の待機車両を撮ろうかと思っていたが仕方ない、一気に浜寺駅前まで行くことにした。
乗車口にある読み取り機にICカードを当てて乗車。



我孫子道までは見覚えのある車窓の眺め。
だから初めて乗る阪堺電車の低床車両の車内装備に目が行く。
短い三つの車体を連接してある。
座席はロングシートとクロスシートの折衷タイプで、車体は長いが座れる人数は少ない。
クロスシートは向かい合わせで、膝を互い違いにしないと座れなさそうな狭さ。
知り合いとでないと二人座るのはなかなか抵抗のある距離だ。



途中、どういう理由か分からないが、車両交換が必要とのことで、我孫子道で待っていた電車に乗り換え大和川を渡る。
大和川より南の線路は全て専用軌道だった。
だから路面電車っぽさは半減していたが、広い道路の真ん中を走る区間もあり、そこでは路面電車の雰囲気を感じられるのであった。
我孫子道で折り返す電車が多いので、我孫子道以南の運行本数はぐっと少なくなって、平日日中は1時間に4本くらいだった。



大和川を越えると堺市の中心部が近い。
ビルの並ぶ大きな道路を行く。
南に行くほど建物は低くなり、住宅街へと入っていく。
南海電車の線路を越えると松林が見えて来る。
浜寺公園である。



終点の浜寺駅前停留所は建物はあるが窓口は開いておらず無人だった。
50分も乗っていたのに初めての車窓風景を観察するのに気を取られたからか、そんなに乗っていたとは思えぬ時間経過だった。
しかも料金はたった230円。
阪堺電車は全線一律料金だから、長く乗る方がお得。
次回は浜寺公園のお話。




MS-06

2024-01-22 06:19:45 | お酒
三重に帰省して酒屋に入ると毎回ある気になる銘柄の日本酒に目が留まる。
「作」という酒で「ざく」と読む。
昔、妹が買ってきた奴を飲ませてもらったような気もするが、記憶に定かで無い。
伊勢神宮の参道に奉納酒の樽が並ぶところがあるのだが、そこにもあって気になる気になる。
鈴鹿の方の醸造所らしい。
この年末年始に帰省した時、その存在を思い出した。
なかなかいいお値段のするお酒だったがお正月でもあるし、購入。



買ったのは「穂乃智」という銘柄の純米酒。
冷やして飲めとある。
ライチのような香りと書いてあるが、ライチってほとんど匂いがしない果物のイメージ。
確かになにか爽やかなフルーツの香りがする。
飲んでみるとさっぱりとした口当たり。
なんと言うかうまく表現できないが、音で例えると高音部に変なアクセントがあって、自分の感覚からするとそれが全体の調和を乱している感じがする。



ところが料理と一緒に飲むとその印象は激変。
気になるアクセントはどこかへ消え去り、料理の味わいを変化させてくれたのだ。
自分の飲み方は普通、料理は料理、酒は酒で、両方一緒に口に含む食べ方はあまりしない。
口腔に残った最前の食べ物の味に酒を合わせ、相性をみるくらいの重ね方。
酒は一般的に自らの味を料理とは別に立ててくる。
過去に飲んだ全ての酒でそうだったかどうかは覚えていないがそんな感覚だ。
ところがこの酒は自らを主張するのでなく、料理の味に自分を溶け込ませてしまう。
そして料理の味を膨らませてくれるのだ。



それに気付いたのは白味噌を使った「ぬた」を食べていたとき。
あれ?酒の味が変わった、と思い、もしかしてと一緒に口に入れてみた。
ぬたのクッキリとした味わいが解けてふんわり柔らかくなった。
他にももずく酢も味がまろやかになったから、お酢を使った料理と合うのかもしれない。
チェイサーで口内クリアにして飲んでみると飲む度に印象が変わる。
低音部にのっしりと甘さを感じたり、中音部にほのかな酸味を捉えたり。
たぶんその前に食べた料理の味が完全には消し去れず影響を与えているのだろう。
面白いなあ。
もう残り半分しかないが、どんな食べ物と相性がいいのか飲んで調べる楽しみができたな。




腕をどう走らせるか

2024-01-20 18:15:56 | テニス
スクールのあまり行かない時間のクラスに振替に行ったら、そこのコーチに新たな観点で今のスイングの修正点を教わった。
今取り組んでいるフォアハンドストロークに関することだったので、ありがたく拝聴。
スイング開始時に身体が開いてしまっているせいで振り遅れてしまっているとのこと。
身振りで示してくれたのは胸を張って右腕が後ろにある状態。
ラケットはどこかで体幹の回転を追い越して前に振り出さないとボールに勢いを与えられないのに、ラケットが前に出ていないそう。
上半身を起こして体重移動でボールに勢いを与えようとする動きと、肩主導でスイングを開始する動きにばかり意識がいっていたのでそんな状態になっていたんだなと理解。
別のコーチの言っていた打点はもっと前というのと改善すべき箇所は一緒なのだろう。

昨夏お手本にした若いお母さんのスイングはだいぶ記憶が薄くなってきていて、自分の中で理想が一人歩きし始めているかもしれない。
肩主導で開始してラケットを前に追い越させるには腕力がいる気がする。
腕の力でなく打てるイメージがあったのだが、そうでは無かったのだろうか。
と分からなくなってきている。

YouTubeでトッププロのフォアハンドストロークをスロー再生してくれる動画を見つけたので、参考になるかと見てみた。
確かにみんなしっかりラケットを前に降り出して、勢い余って身体に巻きついている。
男子選手なのでとても力強くパワーを感じる。
あんな風に腕を使ったらすぐに痛めそうだな。
アルカラスのスイングなんて爆速である。
ヒットする瞬間はスロー再生のスイングでも我々のスイングスピードより速いんでないか?

降り出しの時、肩の出方を注視してみた。
肩が先という感じではなく肩と腕を同時に出している感じだ。
自分は肩に腕がついてくるイメージだったので少し違う。
それで振り遅れ感があるのかもしれない。
今のスイングは肩を意識することで自分のストロークに安定性をもたらせてくれたので、ダメダメだったスイングを改善するポイントとしては正しかったのだろう。
今後はそれにプラスして腕の振りにも意識を向けていかないといけないということか。
フォアハンドストローク完成への道のりはまだまだ遠いようだ。


栗焼酎

2024-01-18 06:21:06 | お酒
栗焼酎を買ってみた。
スーパーでしばらく前に見つけたが、普段買いする焼酎より少しお高いので買うのを躊躇していたものだ。
飲んでみたい誘惑に勝てず買ってしまった。
「ダバダ火振」という名で、聞き覚えがある。
高知の四万十川の方にある酒造メーカーによるもの。



栗だけで造られているのかと思ったが、栗は半分で残りは麦と米、米こうじと原材料名にあった。
紫蘇とか蕎麦とか、アルコールにする糖分の少ない材料であれば、麦や米が必要なのは分かる。
栗なら糖分たっぷりな気がする。
サツマイモと同じくホクホクと甘い実のイメージがあるが、栗だけで作れないのかな?
麹は必要なんだろうけど。



飲んでみた。
香りは普通に焼酎らしいが、ツンとしたところがないやさしい感じ。
口に含むととても柔らかい口当たり。
甘いのだがその甘さもとてもやさしい。
クセがまったくないのでスルスル飲んでしまう。
ダバダ火振りなんて名前だから、どんな尖った味だろうと思っていた。



また原材料の話に戻るが、栗だけだとこの味にはならないのかもしれないな。
製造者の求める味があり、麦や米とブレンドする事でイメージに近づけているのかもしれない。
きっと栗だけでも造っているはずで、好みかどうかは別として、普通でない酒に興味がある者としては、栗だけの焼酎の味も気になるのである。


チョコブラウニー食べ比べ

2024-01-14 13:31:49 | Weblog
お正月に外宮さんをお詣りしたら、いつも行くチョコレート屋さん、ダンデライオン。
今年も食べに寄った。
テーブルと椅子のデザイン/配置が前回の記憶と違う。
行く度に変わってる気がする。



今回食べたのはチョコブラウニー3種セット。
チョコレートの原産地の違いをブラウニーで味わう趣向。
外は固めに焼き上げられ、中はしっとりねっとりしているが、やはり固め。
ナイフを入れるとボロボロと崩れていく。



なんなら一口で食べれそうな大きさなのだが、4分割して口に入れてもその濃厚さは自分の味覚センサーの上限値を超えていて、さらに分割してちびちび味わった。
順に食べて味の違いを確認していく。
味が違うのは確かに分かるのだが、その違いが表現できない。



下敷きの紙に書いてあるフレバーの説明を読んで、ああなるほど黒糖に似た風味があるな、とかようやく言語化できる。
面白いのがパイナップルの風味ではなくパイナップルケーキの風味とかいう、ケーキの作り方でなんとでも変わるじゃないかとツッコミを入れたくなる説明書き。
まあ、分からんではないから許しておいた。



ここのチョコレートは酸味が感じられる。
コーヒーや日本酒の自分の好みとも合致しているので面白く味わった。
合わせたコーヒーはアメリカーノだったが、こちらも酸味を活かした奴で、ブラウニーと相性バッチリだった。
また来てしまうなこれは。




残り2編成と途中駅

2024-01-12 06:26:43 | その他旅行き
前回の続き。
和歌山電鐵の車庫は伊太祈曽駅にあるので途中下車。
朝来た時にすれ違ったうめ星電車が車庫前に止まっていた。
多分通勤時間帯は4編成で走っていたのを見たんだろうな。
乗れずに残念。
この後夕刻からまた出動するのだろう。



日中の運行は30分に一本だった。
なので途中下車した駅でなんやかんやと撮影していたら次の電車がやってきていい頃合いの間隔だ。
伊太祈曽駅の車庫のひとつは木造という古さ。
遠くからしか見えないが、いいですなあ。



二つ目に乗ったのがいちご電車。
いちご電車は車両連結部が大きく改造されていた。
木の小さなテーブルがあり、木製のカウンターと戸棚が設置されていた。



テーブルのデザインが水戸岡鋭治だ。
熊本に旅行に行った時に乗ったJR九州の観光列車で見た事がある。
他にも木を使った装飾が施され、楽しく車内撮影。



最後に乗ったのが「たま電車ミュージアム号」。
うーん、豪華だった。
これに乗車券だけで乗れるっていいなあ。
車中の壁にはマスコットキャラクターのたまが歴史上の人物などに扮した絵画がかけられ、色とりどりで形もそれぞれ違う椅子がロングシート状に並べられている。



天井にもマスコットキャラクターがいろんなポーズをした小さな絵が格天井よろしく並べてある。
どこもかしこもたまでいっぱいだった。
車内で長く過ごしたのはお客さんの少ない貴志駅側車両だったが、和歌山駅側車両も少し違っていて、お客さんが少なければいろいろ撮影したかったな。



3編成ともデザインがまったく違うので、車内の撮影に電車に乗ってばかり。
大抵こんな撮影行では駅間を歩き、走る電車を撮影するのに時間を取るのだが、駅にやってくる電車が個性的でついつい乗ってしまう。
ようやく3編成を乗り終えて和歌山駅から2駅分歩いてみた。



田中口駅あたりは街中。
歩くに連れ徐々に畑が増える中、日前宮駅へ。
日前宮駅は列車交換可能駅なので電車が来るのを待ってホームに並ぶのを撮影した。
運行される電車が違う日を狙ってまた乗りに撮りにきたいものだ。