忘れてしまう前に

2012-03-29 01:17:22 | Weblog
暖かいような寒いような、季節の進みの足踏みする日を忙しく過ごしていたら、いつの間にやらお彼岸も過ぎ、4月まで後数日。
朝、暗かった窓外は、目を覚ます頃にはもうすっかり明るくなっています。
ニュースでは桜の開花日予想が話題です。
とうとう、痩せ我慢せず春を感じれる日がすぐ先にやって来てくれました。

桜の前に目が行く花はユキヤナギ。
通勤途上のお店の植え込みに、小さな株が植わっています。
白い花びらをほころばせ、日に日に白さを増してきます。
今朝は遠目にハクモクレンみたく見える、大きな白い花をたくさん付けてる木を見つけました。
ちょっと横に顔を向ければ目に入るのに、これだけ花を付けるまで気が付かなかったのは、いつも下見て歩いているからですね。
上を向いて歩かないと。

しかし、ホッとしました。。
新鮮な白い花を見たら、気分が明るくなったのです。
目の前の街の色が一皮剥けたようにくっきりとしましたから、私はまだ大丈夫なようです。

今週末は一度公園に遊びに行きたいなあ。
晴れないかな。

名前にも惹かれた

2012-03-27 02:20:51 | お酒
ちょいと高級なスーパーに入って、夕食の惣菜を買った。
お安い紙パックの日本酒は置いてなかったので、久しぶりに純米吟醸酒を買ってみた。

焼酎ブームが巻き起こったさらに昔、日本酒に注目が集まっていた頃、居酒屋に入ってビールの後に頼むのは決まって地酒だった。
いつの間にか飲まなくなった。
若い頃で、一合で700円とか800円取られるため、お高い感が強くなったからのような気がする。
そのうちしっかりとした味のする酒が好みになって、さっぱりした口当たりの吟醸酒は、日本酒を買うにしても選択肢から外れてしまったよう。

さてさて、帰って一合ほど残っていた本醸造酒をいつもの熱燗にして飲んだ後、冷蔵庫で冷やした純米吟醸を取り出す。
冷酒用のスラリとしたガラス器があれば、見た目にもさっぱりと飲めるのでしょうけど、持ち合わせていないので、ウイスキーのテイスティンググラスを使った。
腹ボテである。
まあいい。
まだ寒い季節だし、涼しさの演出は不要さ。

透明な液体をグラスから口に移すと、久しぶりの吟醸香が口腔に広がる。
ははあ、こんなだったか。
しかし、この違いはどうだ。
うまいまずいではなく、同種の酒でこれだけ味の特徴が違う酒を他に知らない。
最前まで飲んでいた熱燗とはまったくの別物。
同じ日本酒とは思えない味わいの差。
ほぼ同じ造り方をしてるのに、不思議ですねえ(こんな事書いたら怒られるかな。)

私には夏の飲み物なのか、今は熱燗の方が旨く思える。
煮物系の惣菜が肴だったという事もあったか。
安上がりな舌になったものである。
吟醸酒には、茄子の揚げ浸しや冷奴、なんてのが似合いそう。
旨く飲むには、少し時期尚早だったようです。


かわいくない水玉

2012-03-20 02:08:12 | Weblog
この日曜日はお休みにしたのに雨模様。
でもちょうどよかった。
里山への思いは抑えられ、予定していた美術観賞へ出かけました。
行先は国立国際美術館。
『 草間弥生 永遠の永遠の永遠 』 が開催中。



うーん、これはなんなんだろう。
芸術は難しいですが、これまた難しい。
水玉と横顔の輪郭とムカデと目とギザギザがひたすら反復される世界。
大きなカンバスに草間の精神世界が表わされ、それが密度濃く並べられていました。
パンフには「具象とも抽象とも異なる未見の造形」と書かれてますが、これは抽象と違うのか。
彼女の表現方法は難解だ。

時々、色使いが綺麗で納得できる?作品があります。
模様は一緒ですけどね。
作品名には、女、波、ニューヨーク、愛(恋)、生、星(月、太陽)、死、春、朝、夏、夜、といった言葉が頻出する。
彼女のいる世界をこの言葉と画から推してみる。
…やはり分からない。

観客は圧倒的に若い女性が多い。
しかもすごい人気。
順路は人で溢れていました。
彼女達に、このサイケデリック(違うんだろうけどこの表現しか知らない)な画はどう映っているのだろう。
なんでこんなに人気があるのだろう。
女性は水玉好きだから?
普通じゃないのがいい?
共感できるのだろうか?

美術館内2ヵ所で写真撮影可能な作品があります。
最初の写真がその一つ。
白地に赤の水玉チューリップの模型がいくつか展示された部屋。

そうそう。
彼女の作品を、私は以前に見ていました。
瀬戸内国際芸術祭で、その芸術祭の作品ではないのだけど、直島の港にあった赤かぼちゃ。
そういえば赤地に黒の水玉模様だった。
  これ→ http://blog.goo.ne.jp/yokabaka/e/053d97a4d63267757c3eaf0704ead9c4
直島にはもうひとつ黄カボチャがあったのですがその時は見れず、でも今回見る事が出来ました。
美術館内に設置され、撮影可。
直島のとまったく同じものなのかどうか分かりませんが…。



私の心の襞を画にするとどうなるか。
きっと訳が分からない。
そもそも私の目には映らないし、描けない。
それを捉え、表現できる人が芸術家なのでしょう。

年に一度のお買いもの

2012-03-15 06:28:01 | Weblog
今週は毎晩同じ電車に乗ってる。
朝は必ず二つ目の目覚まし時計のお世話になってるし。
切ないですね。

そんな中、昨日はちょっとしたイベントがありました。
ホワイトデーですな。
会社の女の子に、手作りクッキーのお返しをしました。

若い頃は女の子にプレゼントするなんて、こっぱずかしくて、この時期はいつも嫌いでした。
チョコなんてくれなくてもいいのに。
って。

でも年取るとずうずうしくなるのか、ふてぶてしくなるのか、結構楽しみになってしまった。
こんなおじさんからでも手渡せば、なんでもないクッキーかなんかで喜んでくれますから、その笑顔に癒されます。
なかなかいいイベントではないですか。
と見直してます。

を買ったのはこの日曜日。
遅出の休出前。
そうだ今週だったと気が付き、ふらりと寄った梅田のデパートのお菓子売り場は、お客さんでごった返していました。
百貨店のお菓子売り場なんて入るのはこの時期だけ。
普段の混み具合は知らないので、この人がいっぱいのイメージしかありません。
私みたいなおじさん比率が高かったな。

陳列棚に並ぶ色とりどりのチョコやキャンディ、ハキハキ対応する店員さんなんかを見てたら、なんだか和んでしまいました。
ここは平和ですね。
そんなことで休日の気分を味わえました。


しばらく愚痴が続きます

2012-03-13 01:30:34 | Weblog
なんだかもうへとへとである。
gooブログの編集ページには罪な機能がついていて、前年以前の同じ時期、自分がアップした写真をサムネイルで複数枚表示してくれる。
今なら3月初旬である。
2009年のが特に罪深い。
緑に光溢れてる写真が並んでる…。
いーなー。

街にいたら今の時期、風の寒暖くらいでしか季節は分かりませんが、少し街を外れて土のある所へ行けば、もう足元は春いっぱいなんでしょうね。
畦道も歩いてみたいし、その様子をお伝えもしたい。
次回、里山を訪れるころには、夏が来てるんじゃないか?
なんて、洒落にならない忙しさ。

帰って来ている間だけでも遊びに出ている気分を味わいたくて、旅の写真集を買ったり、この間は寅さんのDVDを買ってしまった。
日々旅暮らしの寅さん。
こんな風に旅して生きていけたら、これに勝る生き方は無いのではないだろうか。
当然、旅好きの私の場合ですけど。

若い頃、考えたことがある。
一番の趣味を仕事にすべきか、せざるべきか。
当時の答えは、せざるべき。
仕事にしてしまったら、それは趣味でなくなり、楽しみでなくなる。
趣味はあくまで楽しく過ごす時間であるべし。
という結論でした。

今にして思うと、それは正解とは言えなかったのかもと考え直します。
人間、社会人になれば日々の一番長い時間を仕事して暮らす。
その時間を自分にとって一番興味ある事柄に関係して生きて行くのが、限りある人生の時間の使い方として、理想的なのではなかったか。
と思うことしきり。
その結果、休日が楽しいかどうかは不明だけど。
休日ってあって無いようになる気がする。
余暇の意味が変わるでしょうね。

まあ、趣味も興味を持つ事柄も、当時と今とでは違ってきているので、休日は休日で新しい趣味で楽しめそうではあります。
あれ?、若い頃の一番の趣味ってなんだったっけ。

出だしは辺境が多いです

2012-03-08 02:06:28 | 音楽&本&映画
写真集を買ってみた。
石川直樹の「世界を見に行く。」という奴。

先日、NHKの日曜美術館で、写真家木村伊兵衛の「天然色でパリを撮る」という番組を放映していて、偶然にも見る事ができた。
彼の写真集である「木村伊兵衛のパリ」は、1955年頃のパリの下町を当時開発されたばかりのカラーフィルムを使って撮影したもので、この写真集を題材に掲載作品の紹介と、パリの撮影場所を巡り、木村の人となりに思いを馳せる内容だった。
面白かった。
番組で紹介された以外の作品も見てみたく、大きな本屋さんに行ってその写真集を探したが見当たらず、代わりに見つけたのが頭のそれ。

私は木村伊兵衛も知らなかったし、石川直樹も知らない。

石川は世界中を旅して歩き、写真を撮る写真家のようで、この写真集は「ほぼ日刊イトイ新聞」というウェブサイトで週一連載していた作品を集めたものらしい。
掲載期間は1年だったのか、52枚で出来ている。

本当に世界中、それもまんべんなく、人口密度の高い所も低い所も旅しているみたいで、それはもういろんな場所が、人が、情景が、ページをめくるたび現れる。
写真も面白いけど、撮影地での出来事やその時の気分を、編集者が石川から聞き、綴った短い文章が添えられ、それが撮影地の臨場感を伝えてる。
これが良くできてる。
読む前と後で、写真の密度が変わる。
第一印象に、思いもしなかった情報が加わる。
そこの匂いや音までも感じとれる具体性を帯びる。

どこにも旅立てない私は毎朝、一ヶ所か二ヶ所、彼の訪問地へ彼の目線と気分を借りて、訪れている。


熱燗の季節もそろそろ終わりかな

2012-03-04 00:35:28 | お酒
ストイックに過ごした先週の反動か、今週は帰宅後お楽しみが欲しい毎日だった。
お楽しみは深夜の飲食。
ああ、ダメですねえ。

2月のどうしようもなく寒かったある晩、あまりの寒さが私の無精さを上回り、レンジに火を入れさせました。
ホコリをかぶっていたホーローのミルクパンを洗い、水を張りゴトクに乗せる。
同じくホコリをかぶっていた徳利を洗って日本酒を注ぎ、ミルクパンの水に浸ける。
点火。
お湯が沸騰したら熱燗の出来上がり。
やり始めれば面倒な事は何もない。
以降、晩酌する時は熱燗になってしまった。

最初は人肌ぬる燗の火加減を模索しましたが、寒い部屋が熱を奪い、飲んでる内にすぐ冷たくなるので、今は熱々熱燗に仕上げてます。
今週も連日点火。
ああ、ダメですねえ。

でも最低限の理性は働かせ、腹一杯食べる事は無いよう注意です。
お猪口に注ぐのは一口分だけ。
しっかり味の着いた豆の惣菜を肴にして、こちらも一粒ずつ口に運ぶ。
煮豆を味わい、旨味の残る舌の上に日本酒を含むと、相乗した旨味を味覚が捉える。
うーん、一日の酒量は減ったのに、ますます酒飲みになった気分です。

そんな事してるから、自然と就寝時間は遅くなる。
朝、さぞかし眠いだろうと予想したのに、連日スッキリと起きれ意外だった。
日中も眠気に襲われる事なく仕事できたし。
さすがに金曜の朝は二つ目の目覚まし時計のお世話になっちった…、けど。

まだまだ自分の体の生理は謎だらけ。
ですな。


治癒力 vs 練習量

2012-03-03 00:21:20 | テニス
なんだか寒暖差が激しくなってきましたね。
これも春の兆しのひとつと、喜んでおきましょう。
体調を崩しやすくなるので、皆様くれぐれも油断召されぬよう、お気をつけあれ。

その寒かった先週末、お出かけしようとテーブルの上の携帯電話に手を伸ばしたら、手の甲がピキッっとなりました。
あたた。
低い位置にある携帯電話を取る為に、手の甲を引き上げた瞬間でした。
なんにも力を入れずに、ふっと手前に曲げただけなのに…。
軽く筋を痛めてしまった。
寒くて固まっていたとは言え、こんな事で大事な利き手を痛めるなんて、歳は取りたくないですなあ。
日常動作するにも準備体操が必要なのか…。

テニスの練習頻度が激減して良かった事がひとつだけ。
使い過ぎて磨耗した関節やプチプチと切れてた筋が完全に回復しました。
毎週土日にお休みが取れてた頃は、練習で疲れ痛めた部所を、月曜から金曜で治し切らない内に、週末再び痛めつけ、いつでも同じように痛いという均衡状態を保っていました。
雨が降れば痛む古傷のように、もうずっとこのまま痛いんだとあきらめたものですが、ここしばらくどこも痛くないですからね。
治っちゃうものなんだ。
身体の回復能力が私の休日取得能力を超えてしまったようで。
このまま再度痛みが出ないよう、変な筋肉関節の使い方をしないようプレーするぞ。

そんな良い状態だったのが先週末は、ボールがラケットに当たる度、手の甲に痛みの走る久しぶりの感覚。
うーん、懐かしい。
こんなに痛いのに、よくテニスしてたなあ。
テニス好きは、きっとみんなMに違いない。
…ちょっと違うか。


今年に入って両手指に満たない

2012-03-01 00:28:23 | テニス
銭湯反省会。
名付けてはみたものの、ほんの数回で休止状態に入ってる。
湯船で身体を伸ばして一息ついても、今日はこうだったああだった、と記事に記したい思いが浮かんでこない。
今年に入って練習頻度が再び減って、プレーレベルがまたまた低下。
ミスの次元が低すぎで、その理由も明らかだし、わざわざ検討するまでもない。
思うのは、やれやれ点点点マル
でおしまい。

技術力向上に向けて、ショットの感触やら後から訪れる気付きやらを記載したいのに、はるか手前でうろうろ。

練習して、問題点を見つけ、改善策を練り、次の練習で試し効果を評価し、ダメなら別の方法を、良ければより精細に精度を上げる方策を考える。
毎週複数回プレーする機会があれば、この幸せのスパイラルに乗れるのですが、間が幾度も空くと、せっかく積み重ねてきたものは消え失せ、再びゼロからになってしまう。

でも考えてみると、ゼロからといいつつ、テニスそのものを忘れてしまう訳ではないので、前回の注意事項を今の低下したプレーレベルに無理やり当てはめてみる事は可能なのかも。
それって一回引退した選手が、準備なく再度トーナメントに挑戦するみたいな(慢った例えだ )、うまく行かない事が目に見えてる気もしますが、意外と短期間でレベル回復できる方法かも。
素では憶えていられないので、メモを復習した上で練習に望まねばいけませんね。
試してみますか。