詩仙堂

2012-05-30 01:28:14 | その他旅行き

詩仙堂の最寄り駅は、京阪電鉄の終着駅出町柳駅から、さらに叡山電鉄で3駅進んだ一乗寺駅です。
そこから歩いて向かいました。
駅からまっすぐ東へ 行けば良いので、迷う心配はありません。

目の行き届いた庭園があって、いろいろと撮影していたら、あっという間に午後の時間は過ぎ去ってしまいました。
周辺には他にも史跡がたくさんあるようでしたが、この日見学したのは詩仙堂だけ。
普通に旅行していたらそんな贅沢は許されず、あれもこれもと忙しい行程になるのでしょうけど、お隣の府の気安さがせわしなさを求めず、落ち着いて鑑賞できる余裕を与えてくれました。



庭園は今の時期、さつきの花が見所のようですが終わってしまったのかこれからなのか、花は少なく茶畑を彷彿とさせる青々とした葉を丸く繁らせていました。
庭は想像していたより奥深く変化に富んでいて、さつき以外にも「和」な花が各所に配置され、被写体を探すのに苦労しません。



散策に疲れれば、竹を編み葉を繁らせた東屋風の日除けの下でベンチ(あれ、和風に言うとなんだっけ?)に座れ、涼を取れます。
背後に池があり、たくさん蛙が住んでいるようで、高らかに自慢の喉を震わせてました。



建物に戻り、前回記事の写真の座敷に座り込み、疲れた足を暫し休めました。
皆さん一息ついてお庭をご観賞。
奥の木々はもみじらしく、秋は赤く染まり美しいらしい。

ここに居を構えた石川丈山は門や部屋、井戸、庭、池に十境を見立てたそうです。
庭園は写真撮影可能ですが、家屋内は撮影禁止でどんななのかお伝えできません。
詩仙の間には中国の三十六詩人の肖像が彼らの詩と共に壁に掲げられていました。
私が知ってる名前は、李白くらいでした。
なんとも落ち着くよいお堂です。

十境の一つ、老梅関の門の「関」の字



先週末の気分転換

2012-05-29 02:00:10 | Weblog

明日から上着無しで通勤しようかな。
いつの間にこんなに暑くなったのだろう。
相変わらず季節についていけない。
なんで毎年違和感なく季節を受け入れていたのだろうと不思議に思う。
今年は日中、外で無加工の空気に触れる機会が圧倒的に少ないからなんだろう。

そんな風にいままでになく運動から離れた生活をしているので、体がなまる状態を通り越して、積極的に動こうという気にならなくなってしまった。
危険だ。
先週末もテニススクールの振り替えに行く気が湧かず、ゆっくりしたいと思うだけ。
お休みが連続で取れ、初日に運動して次の日を疲れた身体の体力回復に使えるような余裕が出てこないと、運動強度高くスポーツに挑むのは難しそう。
もっと暑くなる前にそれができないと、今年は夏バテする事必至だ。


なんにせよ、今は仕事の疲れを癒すのが第一だよなと言い訳を並べて、週末は先々週に引き続き精神的な休養を取りました。
今回は少し趣を変えて、京都へ日帰り撮影旅行。
いい気分転換になりました。

行き先は洛北にある、詩仙堂。
石川丈山が隠居後数十年を過ごした場所らしいです。
今週はその気分転換のお話しを、書ける日に 投稿したいと思います。


詩仙の間の横にある座敷(調べても名前が分からない)から見た庭園




昇藤

2012-05-24 01:10:44 | Weblog

日曜日、ただただ時間を過ごす場所として、万博公園を選びました。
コンビニでおべんと買って、お昼前に入園。
万博公園はとっても広い。
あんなに沢山人がいても、お隣さんが気にならない十分な距離を確保して座れ、寛げます。
お昼寝するのにこれは重要。

曇り空に風のある日で、暑さはなく、お昼寝するに良い気候。
広場の片隅に枝を広げる木の下で、ほけっとしました。
体にたまったいけないものが、ずいぶんと流れて行ってくれたようです。

ほけっとするだけなく、ブラブラと散歩もしました。
犬も歩けば…。
ルピナスという花の園がありました。
ちょうど見頃で、藤に似た房状の花が垂れ下がるのでなく直立して咲いていました。
花は色とりどりで、異様にビビッド。
形といい色といい、地球上の生物らしからぬ植物です(言い過ぎ?
昔TVで見た宇宙大作戦で、クルーが訪れた異星にある花園みたい。
これはこれで面白い。

花持ち良さそうだったので、今週末でもまだきれいに咲いてるでしょう。
お近くの方は行かれてみては。




ずぶずぶ

2012-05-20 01:55:51 | Weblog

ども、ご無沙汰しております。
殺人的に仕事に追いまくられた2週間が終了し、ようやく明日は完全休養日が取れることになりました。
仕事嫌いで遊び好きなよかばかには、ボーっとできる時間がとてもとても恋しかった。
明日は思う存分ボーっとします。
明後日からの事は考えないようにして…。

健全な遊びの世界から遠ざけられると、人はいけない道へと足を踏み入れます。
私も例外なく、食い気飲み気を抑えられず、胃腸がどうしようもなく「ピー」な毎日。
加えて物欲が増進。
今日はそのお話を。

いわゆる凸型の形状で表わされるカメラの山に足を踏み入れた者は、老若男女、複数ある道をそれぞれ選択し、歩いていきます。
それぞれの道はたびたび交差しつつ、山中のいろんな場所へと我々を導いてくれます。
渓流の涼しげな流れ、一面に広がるお花畑、谷間に残る万年雪、頂上を極める人もいるでしょう。
そんな行先の一つにレンズ沼という場所があるらしい。
初めてその言葉に触れたとき、どこのことか分かりませんでした。
でも、何度かその沼について書かれた記事を読むにつれ、ありかが分かってきました。
どうもそこは注意すべき、危険な場所であるようです。
レンズ沼の場所が分かっても、自分はそんな所に行くことはないだろうとその頃は高を括っていました。

そんなおり(つい先日)、これだけは前々から欲しかった超広角レンズを購入しました。
おー、こんな風に撮れるのか。
これで表現の幅が広がるぞ。
…あれれ、なんだこの解像感は。
今、自分が持ってるレンズでは見たことのないきめ細かさ。
これがレンズの性能の違いだと言うのか。

この事実に触れてからというもの、他のレンズの性能、特徴、特性が気になるようになり出しました。
しかもストレスで増進した物欲が傍らにいつもいて、最近私が見る道しるべの行先はレンズ沼をたびたび指し示します。
パ社の8mm、お魚の視界を見てみたい。
コ社の25mm、開放近くに残したらしい球面収差はどんな具合だろう。
コ社の40mm、中望遠なのにパンケーキ風で素敵。
ト社の300mm、超望遠の圧縮感はどんなだろう。
      (しかし金環日食前に発売できず、さぞかし悔しい思いをされてる事でしょう。)

いつの間にか目の前に広がる美しい沼の魅力に触れてしまった私に、足を踏み入れずにいることができるのか。
…だめだろうな。

わけわかんない記事ですみません。


帰り道に思う

2012-05-12 01:45:58 | Weblog
昨日の晩から、なんとも涼しくなった。
涼しいというか寒いくらい。
仕事はいよいよ佳境を迎え、昨日は徹夜明けで明るくなった人気のない街を、凍えながら帰宅した。
今日は帰りの電車で立っているにもかかわらず眠りに引きずり込まれ、膝カックンと壁を頭突きする行為を繰り返す、はた迷惑なおっさんを演じてしまった。
今、居眠りで思い出すのはやはりGWの山行。
幸せだったその時へジャンプ。



寝不足解消できると思った山中のお昼寝が不首尾に終わり、帰り道を運転していると、うっすらとした眠気が徐々に厚みを増してきた。
その内、瞬眠が発生しそうで不安。
亀岡に着くまでに一度車を止めて仮眠を取ろう。
昨晩止まった駐車スペースをまた使わせてもらおうか、と走っていたが、気付かず通り過ぎてしまった。
昔訪れた時の記憶を動員し横道に入ると、幸いにして公園を見つけることができ、植え込み横の駐車場に車を着けた。
せまくて緑が覆うなんだか落ち着く駐車スペース。
こんなとこだったんだ。

夕方のまだ明るい駐車場でシートを倒し、眠る前に携帯メールしておこうとプチプチ打っていたら、突然ガックリと眠りに落ちそうなになり、携帯電話を取り落しそうになる。
おー、きたきた。
最後の一句を打とうとするたび、ガックリ。
なかなか打ち込めな…、ガックリ。
どんなに頑張って打とうとし…、ガックリ。
なんとか入力して眠りに落ちた。



なんか夢を見た気がする。
目を覚ますと、とても静かで暗い眼前。
んー見覚えがないここはどこだ?
…ああ、車中か。
山行帰りだった。
日はとっぷりと暮れて、眠りに就くときと雰囲気が違い分からなかった。
何時だろう。
22時とかだったら嫌だなあ。
時計を見ると、19時25分。
あー、良かった。
けど2時間も前後不明で眠りに落ちるとは思わなかった。
山中でこんな風に眠りたかったなあ。
眠りに落ちる前に打っていた携帯メールを見直すと、思ったとおりうちまつがえていた。

森林浴の森

2012-05-06 00:57:46 | 山行
前回の食後のお話しを引き続き…。

林中は日差しが遮られ、暑さも届きません。
汗も引いて心地よし。
登山口から30分くらい登っただけなのに、深い山に入ったような静けさ。
耳元に寄って来る羽虫はうるさいですが、他は耳に優しい鳥の声しか聞こえません。
コココココとキツツキの木を突く音も響いてきます。

木々は若く明るい林なので、深山幽谷の雰囲気でもなく新緑を味わうにピッタリ。
こんないいとこなのに登山者が少ない、というか一人も会っていない。
んー、新緑の森を独り占めです。

ほけっ、としていたら眠くなってきました。
登頂はもういいか。
登山でなく森林浴になっちゃったな。
平らな所を見つけて小さな四畳半レジャーシートを広げ、ザックを枕に横になりました。
おやすみー。
…あれ、こんなに気持ちいいのに寝不足なのに、たびたび目が覚める。
宙に地に、活発に動き回る虫達が気になったみたいです。
足がかゆい。

1時間ほどうつらうつらして起き出すと、うっすら が出ていて光差してた林床も、落ち着いた雰囲気に変わっていました。
寝転がって目の前の地面に目をやると、種から芽吹いたブナやカエデの幼木が、枯れ葉の間から顔を出してます。
とても小さい。
…この生え方の密度だと、だいぶ下敷きにしてるなあ。
許しとくれ。



出来たての酸素をいっぱい取り込み、14時過ぎに下山開始。
緑ばかり載せてきましたが、花も咲いていましたよ。
イワカガミはまだ蕾が多く、咲いてたのは二つ三つ。
きっと今週末が見頃なんでしょう。



スミレは見分けが難しい。
詳しい名前は分かりません。





八ヶ峰登山口辺り

2012-05-04 00:19:06 | 山行
今年のGWは残念ながら連休は取れず、遠出できるかも…という夢は叶いませんでした。
まあこんな年もあります。
って初めてですけど。
GW前半のお休みで遊びに行っておいて良かった。

では、そのお話の続き。第3話。

道の駅でおにぎり買った後、二ヶ所でまた道草しちゃって 、結局山に登り始めたのは11時前。
今回登る八ヶ峰は標高800mで、道草せずに歩けば頂上往復するにも3時間程度。
低い山なので、その時刻からでも十分歩ける距離ではあります。

福井県側山麓には八ヶ峰家族旅行村という、野外施設があってキャンプなどで遊べます。
登山口はその施設横から入った、でこぼこした急坂の林道の奥。
9時を過ぎた頃から急に暑くなってきていて、小さな駐車場に車を止め、影のない林道を歩き出したとたん汗が吹き出てきました。
うわー、これは夏だ。
汗だくになるのかな。
爽やかな山行を想像していたのに…。
これまではありがたかった日差しを、今年初めて避けました。

駐車場から後も車の通れる未舗装の林道がしばらく続き、荒れた感じが非常につまらない。
しかも結構な距離がある。
お気に入りの山ですが、ここだけいただけない。
車止めがある訳でないので、本当に登山道が始まる所まで車で行ってもいいかも。

登山道に入ってしばらく、くねくねと曲がる道を登るのですが、ある所からほぼ直登になります。
その辺りからが美しい。
ブナやカエデの林が右手奥から徐々に迫ってきます。
道草せずにはいられない。





撮影してたら12時過ぎちゃって、腹時計がなりました。
仕方ない 、そこで昼食。
倒れ、乾き、腐りつつある倒木に腰を下ろし、ペキパキ音のする透明パックに二つ並んだおにぎりを取出しました。
中身は梅干しと鯖へしこ、とかいう鯖を塩辛く煮て乾燥させたような酸味のあるほぐし身です。
福井の名物でしょうか。
(帰って調べたら、鯖の糠漬けらしいです。若狭の郷土料理だとか。)
まま、美味しくいただきました。


続く。



道草

2012-05-02 02:28:04 | その他旅行き
前回の続き。

そんな農村を走っていると、黒い田んぼの並ぶなか、一画だけレンゲ畑の赤紫が目を引く所がありました。
うーん、フォトジェニック。
車を止めて道草です。

近寄っていい構図にできないか考えましたがうまくありません。
奥から見ればまた雰囲気も違うものになるのでしょうけど、あまり変な所に入っても怒られるでしょうし。
レンゲは諦めて代わりに畦道に目を落とすと、スギナの葉に朝露が付いていました。
おー、きれいです。



早起きはなんとやら。
あーでもない、こーでもないと坐り込んで撮影していたら、見回りにきた農家のお父さんに「何をやってるの」と手元を覗かれました。
「水滴がきれいなもので」とカメラを見せたら、ああなんだと笑って見逃して?くれました。

レンゲ畑以外は黒々と耕された田んぼで、水が引き入れられこれから田植えの準備が始まるようです。
トラクターがやって来ました。
土に水を混ぜ、平らに均すのでしょう。



しかし田植え時の農村の風景は格別ですね。
一昨年のゴールデンウィークの旅で広島県の庄原の農村を通りましたが、同じように田植え時で被写体がたっぷり溢れてました。
その日も山に登るのが主目的だったので、まだまだ気になる被写体を残して後にしたのですが、今回も同じようなシチュエーションです。
田地を目的にして訪れても、半日くらいは楽しめそうです。



登山口へいつ到着できるか不安でしたが、周山街道に入るとあっという間に福井県。
とても快適なワインディングロードで、ドライブにおすすめです。
もう葉桜でしたが何ヶ所か川の堤防上に長い桜並木があって、も少し早い時期もおもしろそう。
9時前には名田庄の道の駅に着きました。
途中にコンビニなんてなかったから、山中で食べるお昼をどこで調達するか困りましたが、道の駅の食堂で持ち帰り可能なおにぎりを売ってたので、ありがたく購入。
注文してから握ってくれたようで、温かいおにぎりって慣れない、な。

まだ山に着きませんね。


なに?この爽快感は

2012-05-01 01:28:30 | その他旅行き
29日の日曜日は仕事をお休みにして、山へ行って来ました。
ほぼ日帰りなので近場ですけど。
京都府と福井県の境にある八ヶ峰(はちがみね)へ。
なんどか行った事があるのですが、山腹に森林浴の森日本百選に選ばれたブナの林があり、新緑の頃合いかなと期待して行き先に選択。
途中走る周山街道も良い道でドライブも楽しみ。
行き先選定を誤って、新緑を味わえない事態はとにかく避けたく、行った事のない山の目新しさより確実性を取りました。

土曜の深夜に出発。
京都府境の山を越えて亀岡に入り、国道9号線をまたいで北へ。
その日は南丹市、八木の町から山に入ったところで車中泊することに。
国道477号線を進むと池が現れ、その横に駐車場というか広場というか、手頃な駐車スペースがあったので、車を止めました。
さすがに山中なので晴天の夜、星空がきれいでした。
町が近いので、ぼんやり明るいのが残念でしたが…。
でもでも、久しぶりに星空見たなあ。

意外と寒く、寝不足のはずなのに眠れませんでした。
翌朝、明るくなって分かったのですが、池の左岸が墓地になってました。
眠れなかったのはそのせいでもあるのでしょうか。
八木町の大まかな案内マップが立てられていて、池を眺める駐車場みたいでしたが、お墓も眺めれてしまいます。
5時半に出発。

そこから周山町にかけての477号線沿いの山村の美しい事…。
沿道にはたびたび満開の八重桜が見られ、家々の庭には(みんな広いお庭に純和風の豪邸です)色とりどりの花の咲く木々が植えられ、目を楽しませてくれます。
遠目につぶつぶとした木蓮の紫、
桃のくりっとした赤や白、
ハナズオウの濃厚な赤紫。
道路沿いの花壇には、チューリップや芝桜が植えられ、自然に咲くヤマブキの山吹色やミツバツツジの薄紫が競演する。
もう、今の私にとっては桃源郷です。

この爽快感はなに?
プシュルルルと身体の中から何かが抜けていくのが分かりました。
気分がとても軽くなり、天にも昇る心持でハンドルを握り、力の抜けた背中をシートに預ける自分を意識。
こんな道を走ると、自分はなんて味気ない所に住んでいるのだろうと思う。
言い過ぎですけど、そう思っちゃう。
来て良かった。
やはり旅には出ないといけないですね。

中地ロードパークでトイレを借りて、日の出直後の写真をいただきました。

桂川上流


朝日に向かって「のび」


輝く我が家