デジタルフィルター

2012-12-17 22:46:56 |  ’12秋休み
このお休みは暖かかったですね。
テニススクールのレッスンでは、だくだくと汗をかいてしまいました。
先週は練習内容もおとなしかったんで、汗なんてかかなかったんですが。
これくらいの寒さ(暖かさ?)だとありがたいな。

「'12秋休み」で訪れた野辺山天文台の写真をフォトチャンネルにしました。
被写体が地味だったので、デジカメ装備のデジタルフィルターで派手にしてみました。
まあ、これはこれで楽しい。
興味がおありでしたら見てみてください。

フォトチャンネル画面下側の右端ボタンで最大表示して見ていただけると、大きな画像登録した甲斐があるというもので、うれしいです。


R152再び

2012-11-17 01:15:11 |  ’12秋休み
'12秋休み その19

麦草峠から国道299号を下って行くと、右から国道152号がやってきて合流。
そのまま下り続け茅野の街へ入り、国道20号を横切って杖突峠への上りに取り付く。
ここからは昨年、分割取得夏休みの一回目で帰りに使った道をそのまま辿る。
前回、台風の接近する怪しい天気の下、寂しく荒んだ眺めだった高遠以南の山間道路。
良いお天気に走ればどう見えるのか。
早速確認する機会とした。

高遠の町はずれ。
美和ダムのダム湖の手前だったと思うが、湖岸の広場で町のお祭りだかフェスティバルだか(一緒か )が開催されていて、家族連れが集っていた。
大きなテントが並び、軽食など提供しているよう。
風船を持った子供達が駆け廻っていた。
窓からそんな和やかな光景を眺めたからか、構えたところ無く山中へと入った。

日の光に明るく照らされた風景は、とても軽く目に映った。
荒れた川原も、太陽の下では少し生えた草木の緑が目立ち、昨年感じた荒涼とした印象はほとんど受けず。
ガスのかかっていたつづら折れの坂道は変わらず細かったが、木漏れ日差して緑の葉が光を透かし、爽やかな林道に変身。
とても魅力的。
気候が良ければドライブする車やバイクも、台数は少ないながらも行き来し、不安はまったく感じない。
そそくさと通り抜けた前回は気付かなかったが、ゆっくりと走ってみるとそこここに駐車スペースがあり、車を止めて昼寝するのに絶好の場所がいくつかあった。
いいじゃない。
今度ほけっとしたい時があったら来てみよう。



てな訳で、評価がずいぶんと変わってしまった国道152号である。
高速には松川ICから乗れるので、リンゴも買えるし。
これで木曽谷と伊那谷西斜面に加え、伊那谷東斜面の帰り道をレパートリーに加えることが出来た。
お天気により印象激変するけど、頻繁に利用する事になりそう。

この後、中央道を大阪に向かう。
また眠気に襲われ、阿智PAでまたしても2時間半、グッスリ眠ってしまった。
起きると時刻は18時過ぎ。
PAの渋滞情報を確認すると一ノ宮と栗東辺りに渋滞発生。
これをかわすべく土岐JCTから東海環状道に入り、豊田から伊勢湾岸道、東名阪、新名神で帰ってみることにした。
刈谷ハイウェイオアシスで晩飯を食べ、家に帰り着いたら23時半だった。
地図では距離は変わらなく見えたが錯覚で、走ってみると随分と遠かった。
空いてはいたけど、普通に名神を進み渋滞に突っ込んだ方が良かったな。
とにもかくにも、おつかれさま。

これにて「'12秋休み」のお話しはおしまい。
総走行距離1619.7km
燃費19.5km/l
の旅でした。

麦草峠越え

2012-11-13 00:42:17 |  ’12秋休み
'12秋休み その18

旅はいよいよ最終日。
寄り道しつつ帰る日だ。
前日は軽井沢を通過し、佐久平に宿を取った。
帰阪ルートは麦草峠を越えて茅野に降り、杖突峠をふたたび上り下りし、杖突街道、秋葉街道を南下して、天竜川を渡り松川へ。
リンゴを買って 中央道に乗る、とした。

麦草峠は今回の旅で訪れた先で一番標高が高い。
紅葉の名所、白駒池がある。
その日まで見てきた紅葉の具合からして、多分丁度見頃だろうと推測し、寄り道する先とした。
宿を早目に出て国道299号を上る。

高度を上げて行くと、果たして山を覆う樹々が色付いてきた。
途中の八千穂高原ではちょうどその日、紅葉祭りの日だった。
道路脇の案内のお兄さんが寒そうに足踏みしている。
車載温度計は10度を表示。
も少ししたら白樺林は黄色く染まるのだろう。



少し寄り道して白樺林を撮影し、白駒池を目指しさらに上る。
池に映る目の覚める紅葉… 、期待は嫌が上にも上昇したが事態は暗転、妄想はあっさりと打ち砕かれた。
目の前には白駒池の駐車場に入ろうとする車の待ち行列がずらり…。
これは何時になれば駐車できるか分からないな。
即座に紅葉観賞は断念。
我ながらあきらめがいい。

交通整理のお兄さんがいて、通過車両を通すタイミングを反対側の担当者とトランシーバーで調整していた。
OKが出て片側交互通行状態の反対車線を走って行くと、並んでる並んでる、30~40台くらい待っていた。
駐車場は結構広いのにこの待ち行列。
時刻はまだ9時前。
朝早いからまだ帰る人は少ないだろう。
どれだけ待つ事になるのか。
駐車場を過ぎると、反対側にも同じく待ち行列があった。
こりゃ大変。
待たずに駐車するには麓を暗い内に出るか、前の晩から駐車場で車中泊するしかないのでは。

茅野へと下って行くと、まだまだぞくぞくと上ってくる。
定期便らしいバスがやって来た。
乗客は少ないよう。
季節運行かもしれないけど、バス利用が正解だな。
帰りにどう混むのか不明だが。

削がれたもの

2012-11-12 06:29:26 |  ’12秋休み
'12秋休み その17



レンガに萌えつつさらに道を進み、10コ目のトンネルを抜けると、終着点の熊ノ平に到着。
新線と旧線のトンネルが4つ並んで口を開けていた。
新線は線路と架線がそのまま残されている。
廃線してすぐなら分からないでもないが、もう何年経ったのか。
普通廃線にしたら、全て撤去してしまうのでは?
こんな山の中だから引き取り手があるわけで無く、撤去費用もバカにならないから放置してあるのだろう。
そのおかげで遺構として見学できる。
ありがたい事だ。



途中の写真撮影に時間を取り過ぎて、早くも日が傾いて来た。
今から帰っても、シェルパくんの最終便には間に合わないな。
鉄道文化むらもほとんど見学できなかったし、これなら入場せず往復全て歩いたら良かった、とケチな思いが湧く。



帰りは流石に歩く人も少なく、だんだんと暗くなり、寂しい道行きとなった。
アプトの道は往復約13km。
普通に歩けば4時間弱とガイドにある。
写真を撮っていたからもう6時間が経過。
緩やかな傾斜に少しずつ削がれ続けた脚力が底を着こうとしている。
こんな遊歩道でへばっているようでは、山道なんて歩けやしない。
那須の山に雨と風で登る事ができず、山の神様に嫌われているようだと思ったが、「お前にまだ山は歩けんよ、足腰鍛えても一度来い。」 と私の歩く気を削いでくれたのかも、と思いを改めた。



17時、まるやま駅まで戻ってきた。
すねの筋肉がパンパンだ。
あと約1.3km、碓氷鉄道文化むらまで直線道を下らねばならない。
あれ、下から歩いて来る人がまだいる。
ああ、この近所の人のよう。
犬を連れていた。
夕方のお散歩道にしているんだ。
よろしいな。



ふう、文化むらの駐車場にようやく到着。
文化むらは当然閉園しており、駐車場に残るのも私の車だけ。
朝の景色がふたたび眼前にあった。
登山した後そのままの疲労感と充実感。
前屈し、ふくらはぎとアキレス腱を伸ばす。
うーん、気持ちいい。
整理運動していると、むらの職員さんが自動車で帰宅して行った。
お互い、お疲れ様。

今回のレンガ萌 その2

2012-11-10 00:29:04 |  ’12秋休み
'12秋休み その16

アプトの道はレンガ造りのトンネルを10コくぐり、橋を5コ渡り歩く事ができる、素敵な遊歩道である。
ほぼ舗装された歩き易い道を軽井沢側終着点、熊ノ平へと向かう。
まるやま駅から峠の湯という日帰り温泉施設までは信越本線の新線横を歩く。
峠の湯には「とうげのゆ駅」という、シェルパくんの止まる新駅が用意されていた。
昔はここまで乗り入れていたようだが、今はまるやま駅まで。
それが復活するらしい。
そこからの道が信越本線の旧線のようで、時を経たレンガのトンネルが現れた。
これはこれは、渋いなあ。



廃線跡は山中を緩くカーブしながら上ってゆく。
鉄道としては急坂でも、歩く分には適度な負荷感。
途中、碓氷湖が望めたり、旧国道18号を横に見降ろしたり。
短いのやら長いのやら、内壁や照明の様子が違うトンネルが次々現れ、飽きずに歩ける。



ルンルン気分で幾つ目かのトンネルを抜けると、アプトの道のハイライト、第三橋梁(めがね橋)上に出た。
下に旧国道18号が走っているので、歩きでなくても見に来れるというのが悔しいが、苦労して来た甲斐がある見ものだ。
橋のたもとで、買って来ていたコンビニおにぎりのお昼ごはんとした。





んー、いいなあ。
橋を下から見上げたく、降りる道は無いかと林の中に入って行くと、あるようなないような踏み跡が。
これは道じゃないんだろうなと思いつつ下って行くと、やはり途中で消失し藪が立ちはだかる。
しかし国道はすぐ目の前。
藪を分けて無理やり通り抜けた。
アプトの道の至る所にヤマヒル注意の立て看板があった。
そういえばと思い出して足元を確認すると、…イヤーッ。
2cm位の細くて茶色い奴がズボンにくっ付いていた。
慌てて払い落とす。
あー、気持ち悪。
後で気付いたが橋の反対側にはきちんとした階段が設けられていた。
失敗失敗。



さてさて、またしても1時間、レンガの橋に萌えてしまった。





今回のレンガ萌

2012-11-07 00:02:25 |  ’12秋休み
'12秋休み その15



まるやま駅横には丸山変電所跡がある。
碓氷峠を越えるアプト式電気機関車に電力を供給する施設で、変電設備と蓄電設備があったそう。



送電される電力だけでは足りなかったのか、蓄電池がたくさん置かれていたらしい。
レンガ造りの大きな建物が二棟並ぶ威容。



折り返すシェルパくんを見送った後は、建物のあちこちを撮影。
建物の周りを歩いてはシャッターを切る。



以前は廃墟だったらしいが、保存修復され今の姿を取り戻したそうだ。
修復後、また時を経てレンガがいい感じにやれてきている。
それとも修復対象とならなかった昔からの生き残り部分だったのか。



夢中で撮影していたら、シェルパくんの次の便がやって来た。
しまった、時間の取りすぎだ。



文化むら

2012-11-04 08:31:13 |  ’12秋休み
'12秋休み その14

松井田妙義で高速を降りる。
平日の旅が終わり、休日の高速の混み具合を思い出した後なので、国道18号の車の少なさが意外。
まだ早朝と言えなくもない時間だからなあ。
コンビニで朝ごはんを買い、も少し走ればその日の目的地「碓氷峠鉄道文化むら」に到着。
横川駅のすぐ横にある。
駐車場に入るのに並ばねばいけないかもと心配したが開園までに間があり、しかも無料の駐車場は出入り自由で一台止まっているだけだった。
ありがたい。
駐車場で朝食にした。

鉄道文化むらの従業員の方々が出勤して来た。
みんな自動車通勤だ。
そうか、そうだよな。
私と同じ鉄道好きと思われる若者や家族連れなど、お客さんもボチボチとやって来た。
それでもまだ開門まで時間があるので、横川駅を見に行く事に。
言わずと知れた南側の信越本線の北側の終着駅である。

<葉っぱに沈む線路>


<駐車場側ホーム>


<鉄道文化むらへ>


鉄道文化むらは昔の車両基地跡に作られているらしい。
以前、横川駅から車両基地へ延びていたと思われる線路は、葉っぱの海に沈み、駐車場に変わり、鉄道文化村へとつながっていた。
鉄道文化むらは昔活躍した、あるいは今も活躍している?鉄道車両が展示され、園内をミニSLが走り、電車の運転シミュレーターがあったり、本物の電気機関車を運転できたりする、鉄道好きが楽しむ施設である。

<シェルパくん>


私の主目的は、ここからスタートする「アプトの道」を歩くこと。
大井川鐡道で見たアプト式鉄道が実際に運用されていた旧信越本線を遊歩道として開放している道で、当時のレンガ造りのトンネルや橋を歩いてくぐり渡る事ができる。
鉄道好きレンガ好きには堪らない。
と思わない?
鉄道文化むらからアプトの道の途中にある旧丸山変電所まで、シェルパくんというトロッコ列車が走っている。
これは信越本線の線路をそのまま利用しているらしい。
これの第1便に乗ることにした。
出発までの1時間程、鉄道文化むらの園内を見学。

<あさま号運転台>


<車掌車のストーブ>


シェルパくん、なかなかの人気。
出発時間の直前に乗り場へと向かったら、長蛇の列。
2両編成の座席には座れず、先頭車両のデッキに立ち席乗車となった。
まあ推進機関のディーゼル機関車は後ろから押し上げるので、行く先の景色が楽しめる。
ほとんどが直線の坂道なので、変化には乏しかったけど。
女性の車掌さんの説明を聞きつつゆるゆると急坂を上り、10分ほどでまるやま駅に到着。

<まるやま駅>


<まるやま駅までのアプトの道>

MT

2012-11-02 00:04:25 |  ’12秋休み
'12秋休み その13

前に話題に上げた覚えがあるが、今回も金精峠を夜越える事になった。
翌日の目的地は群馬県は松井田。
日光から西へ進み下道で沼田へ抜け、関越道に乗る事にする。
いろは坂を上り、華厳の滝にちょっと寄り道し、中禅寺湖で夕日を眺めた。



この道(R120)は走っているといつの間にか中禅寺湖を離れてしまう。
気が付けば道は左右を荒野に挟まれ奥へと延びる。
すっかり薄暗くなって、たぶん左は戦場ヶ原。
今回歩くつもりだったけど叶わず。
まあいい、またこの辺に来る目的が残せた。

三本松茶屋の駐車場に入り、トイレを借りた。
広い駐車場には車が2,3台しか止まっておらず、賑わいの時を終えた観光地のさみしさが漂う。
駐車場入口にある茶店には煌々と明かりが灯り、そんな気分を紛らわしてくれていた。
今日も休みなくよく遊んだ。
眠気が高まってきたので、仮眠することに…。

起きると19時過ぎ、1時間半が経過していた。
またしても熟睡してしまった。
茶店の明かりもいつしか消えて、辺りは真っ暗。
ここで車中泊を考えているのか、私以外に残った一台の車の横でLED照明の青が輝き、楽しげな話声が聞こえた。
私は松井田に行かねばならぬ。出発。

湯本温泉を過ぎると、もう外灯はない。
金精峠のトンネルを潜ると下り坂だ。
そうだ、思い出した。
いつだったか、同じように真夜中に金精峠を越え沼田へ行こうとしたとき、ガソリンタンクの残量が非常に少なく、こんなガソリンスタンドのありそうにない山道、沼田まで辿り着けるのか非常なピンチに陥った事があった。
しかし道は下り基調。
私の車は今も昔もマニュアルトランスミッション。
できるだけアクセルを踏まず、下り坂をニュートラルで惰性走行。
冷や汗ものだったが本当にずっとずっと下り坂で、なんとか町のガススタンドまで辿り着けた。

今回も11km台だった下り始めの燃費表示が、沼田に着く頃には18km台まで回復。
私をいろいろ助けてくれる道だ。
そうそう、惰性で走ろうとエンジンまで切ると、ブレーキの倍力装置が止まりブレーキが利かなくなるので、やっちゃだめですよ。
アイドリング分のガソリンは必須です。

沼田ICから関越道に乗り、上信越道に入り、その日は甘楽PAで車中泊。
翌日は三連休初日。
この旅行中、これまでになく普通車が多かった。
みんな休暇前日から旅に出る遊び好きらしい。
翌朝起きたら、PAの駐車スペースはすべて埋まってしまっていた。
さあ三連休だ。

はい、チーズ。

2012-10-29 22:01:49 |  ’12秋休み
'12秋休み その12

私のカメラはミラーレスであるが、コンデジに比べれば一眼レフっぽいので、名所で撮影していると他の観光客からシャッターを押してくれ、とよく頼まれる。
そんなカメラを持っているのだから、上手く撮ってくれるだろうと思うのだろう。
デジカメになって、撮影直後にどう撮ったか確認してもらえるので、撮られた方々の表情や会話から、気に入ってもらえたかどうかが分かる。
自慢では無いが、ご期待をあやまたず撮影して差し上げていると自負している。
あれ、自慢になってるな。

今回の旅でも、2度撮影を依頼された。
2度とも金髪の美しいスラリとした海外の女性だった。
外国の人にも私から滲み出る「上手く撮ってくれそう」なオーラが見えるらしい。
一人目は陽明門下の階段の上だった。
ニッコリ笑って私の前に立ち、スマホを差し出しシャッターとして触れるべき場所を指差す。
輪蔵を背後に見下ろすように撮れと言う(ジェスチャーオンリー)。
スマホを向けると満面の笑みである。
おー、日本人とは違うなあ。

撮ったけど、スマホはシャッターボタン半押しでピントを合わせるなんて出来ないので、顔は多分少しピンボケているはず。
結果を確認したお姉さん、微妙な顔をしていた。
初めて不本意な結果に終わったか。
もう一枚、鐘楼を背後に見上げるように撮れと言う(ジェスチャーオンリー)。
「ピントが合わないよ。」と日本語でつぶやきつつ撮ってあげる。
陽明門はすでに撮っていたのかもしれないが、渋い背景を選びはるなあ。
スマホでの写真の撮り方も勉強しておかねば。

もう一回は神橋の横で。
共通拝観券で観れるところは全て見学し、遅くなった昼食を食べるべくお店を探しに東へと歩いた。
歴史のありそうなお店で名物らしい湯葉料理をいただいて、駐車場へ帰る途中。
国道の日光橋から並行に掛かる神橋の方を見ると、強烈な西日が目を焼いた。
大谷川が日の光を反射してまぶしい。
撮影撮影。



撮り終えて歩き出そうとすると、またしても目の前に異国の美女が微笑んで立っている。
こちらは彼氏と旅行中のようで、神橋を背景に二人を撮れとカメラのシャッターボタンを指差しつつ私に差し出す(ジェスチャーオンリー)。
「イエス、イエス。」(気の利かない私のセリフ)
カメラはキャノンのEOSだった。
スマホで頼まれたのも初めてだったが、一眼レフで頼まれたのも初めてだ。
でもまだこちらの方が扱い易い。

光学ファインダーを覗いて撮ろうとすると。
うわお。
欧州(たぶん)の人は日本人と違う。
カッコいい彼氏は彼女の腰に手をやり、自分の方に引き付ける。
彼女は当然のように彼氏に体を預け、ピッタリとしたパンツを履いた脚の膝は軽くくの字に折り曲げる。
二人でふふと微笑む様は、もう雑誌の表紙を飾るモデルさんのようである。

撮影結果を美女に確認してもらうと、眉を上げ「オー、ナイス、サンキュー。」と言いつつ、彼氏に液晶を見せる。
彼氏も以外なものを見るように「ナイス」といい、私に目でうなずいてくれた。
へへん、どんなもんだい。
ドヤ顔してあげた。
その時「ユーアーウェルカム」のセリフが出てこなくて、後で「なんてえ英会話力だ」と嘆いた。
とまあ、こんな感じで日光は最後まで良い思い出を残させてくれた。


家康公のお墓

2012-10-28 21:58:03 |  ’12秋休み
'12秋休み その11

残念ながら共通拝観券で東照宮の眠り猫は見る事は出来ない。
別料金が必要。
520円だったかな。
眠る猫の背後に、猫なら襲うだろう雀が襲われることなく戯れているのが彫られていて、徳川時代の平和を表しているらしい。
猫の彫物見るのに500円とはなんて高い、そんなに価値があるのか。
と疑問だったが、こんなところまで来たのだからと自分を説得し入場、写真に収めておいた。



撮った後気付いたが、眠り猫の欄干下を通って家康の墓所まで入る事が出来るらしい。
なるほどそれならその値段も納得出来る。
墓所までは杉の巨木の林を抜け、階段を上り、奥深くへと分け入る。
結構な距離がある。
途中の道の柵や階段は石造りで、ひとつひとつがひとつの石からできている。
まあ贅沢。
小学生は石段の数を数えるのに夢中だ。



家康公の墓所の前には神社(奥社)がある。
ここでは家康公は神様だ。
神社は青銅に漆塗?
黒光りしていて渋い。
いい写真を撮らせてもらったので、お礼のお参りをしておいた。



神社の奥には家康公の墓所があり、その時は見学可能。
さすがにお墓そのものを撮影する気にはならず、墓所を一周し、帰途についた。
石造りの参道は薄暗い。
とても深い森の中にある。
思い出しても墓所の威容はあきれるばかりの贅沢さだ。
戻ってきた参道入り口からの眺めは、東照宮の瓦の重なりだった。