境界

2021-02-28 08:41:53 | 山行
低山縦走シリーズⅤ『妙見口駅から切畑口のバス停まで』
(その1)妙見口駅→吉川峠

2月は祝日がたくさんあってよろしい。
天皇誕生日の23日、また近場の山を歩きに出た。
茨木市の自然歩道は全て歩いたので、それ以外の道を探さねばならない。
北摂・京都西山の山と高原地図で適度な距離のコースを探す。
能勢の妙見山近くの山が赤い線で結ばれていたのでそこにした。



歩き始めは能勢電鉄の妙見口駅。
縦走する山は、青貝山、天台山、光明山、妙見山の四山。
妙見山への登山道はいくつもあるらしく、その中の天台山コースを歩くことになるようだ。
最初の青貝山は天台山コースから少し外れるようではあるが。



雨の心配はまったくしていなかったが、それは間違いだったと知る。
前日まで暖かかった空気は南に去り、寒気が北から降りて来つつある日だった。
能勢まで北上すると、寒気の影響を受けるようで、時折パラパラと雨が散る天気だった。
住んでるところの天気予報でなく、行き先の予報を確認すべきだな。



青貝山へは駅前の道を右に行き、国道を渡り集落の中を進む。
農地の中に点在する家は昔ながらの農家の造りなのだが、しばらく歩いた先で東ときわ台という新興住宅地の端に出る。
均等に割られた区画に最近の工法で建てられた家が並ぶ。
田舎と街が接する場所で、この大きな違いにいろんな妄想が頭に渦巻いた。



能勢電鉄日生線が分かれる山下駅から妙見口駅間は、車窓にのどかな山里が流れるので、田舎を走る線なのだなあと思っていた。
後で地図を見ると路線の両側には新興住宅地がいくつも広がっていて、車窓からはその一部しか見えないのだった。
駅名も光風台とかときわ台ってのがあって、駅の周りの景色に似つかわしくないなあと思っていた。
ほぼ10分置きに電車が走る路線である。
それなりの乗降客がいなければやっていけないはずで、電車からは見えないバックボーンを持っていたのに気付いたのだった。



東ときわ台は山の斜面を開いたところで、宅地と山林の境がくっきり。
しばし歩いた道はその境界にあり、道路の左は山林で右は住宅地という場所だった。
程なく分かれ道と道標が現れる。
吉川峠という場所らしい。
天台山へ行く道、青貝山へ行く道、このまま住宅地の縁を行く道。
真ん中の青貝山へと向かう道に入った。




2月のある暖かい日

2021-02-26 00:34:41 | その他旅行き
先日の日曜日の大阪地方は最高気温18度の予報。
そんなに暖かいなら、ちょっとドライブでもして気分転換しようと連れを誘いだした。
いつも山で遊んでいるので、ドライブなら海がいいかと調べ始めたが、近場の海は街中で田舎の海辺なんてかなり遠い。
時間は半日しかないのでいつもどおり山になった。
お昼前に出発して、行き先でランチを食べて帰ってくるという単純なプランで。
郊外の田舎でやってるカフェはないかと探したら、大阪府の北の端、能勢町に良さげなお店を見つけた。



朝から家の用事を済ませて、予定通りお昼前に家を出た。
連れのスマホナビは池田から国道173号で向かえと出たが、ドライビングを楽しまねばと府道での山越えを選択。
クネクネと曲がる峠道を走った。
ヘアピンカーブを二速でクリアしたり、オフロードを走ったり。
やあ、楽しい。
こんな近くにオフロードの道がまだあったなんて発見だ。



周りの景色は茶色。
田んぼも山もみんな茶色。
山が赤茶色なのは杉の木が花粉を蓄えてるからだな。
日差しは暖かいが、遠目に見るそんな景色はまだまだ冬だ。
府道で北上するが最終的には国道173号を走る。
お店は国道173号から脇に出たところにあった。



町からとても離れたところにあるのに、有名なお店なのか駐車場にはたくさん車が止まっていた。
店内に入ると席はほぼ埋まっており、暖かいこともあるし、外の席で食べることにした。
席を確保してからカウンターで注文するセルフサービス方式。
冬季限定の豚肉の煮込み料理を注文。
席で待っていると、暖かい日とはいえ山の中だし風もあり、上着なしでは少し寒かった。



さほど待つ事なく番号が呼ばれ取りに行った。
おー、うまそー。
豚肉はほろほろに煮込まれていて、とてもおいしかった。
食べてる間にもお客さんは次々来店。
バイクでツーリングしてる人や、チャリダー、我々のような自家用車で来る人、さまざま。
食後はお店の庭のあれこれを撮影させて貰った。



帰りも同じ道をドライブ。
車を運転してるとその間写真が撮れないのが難点だが、まあ楽しませてもらった。
また車で遠くへ行ってみたくなった。
うんざりするくらい毎日毎日運転する旅。
今年の夏は出かけられるだろうか。




竜王山下山

2021-02-22 06:26:00 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その4)竜王山山頂→忍頂寺バス停

今回の山行きはこれが最終話。
竜王山山頂には一度来た事がある。
頂上広場に入ると見覚えのある樽が片隅にあった。
初期消火用の水が入っているのだろうと推測。



その向こうには木製の展望台がある。
材木が組み合わされてがっちりと作られた立派な三階建てくらいの建物。
階段を上ると隙間から下が覗け、一段上がるごとに少し高くなった視界が一度遮られて新たに覗くので、いちいち怖い。
ずっと変化なく見え続ける方が怖くないと思う。
周りの立木のせいで、てっぺんからの眺めは限定的。
地平線は広く見えるようだが、霞んで遠くの山は見えなかった。



標高510mの三角点に立ち寄ってから下山開始。
西側の忍頂寺に下りる道をいくと、子供がお父さんと手ぶらでやってきた。
前回来た時はこの道で登って来たが、途中まで車で来れたと思うので、そうしてやってきたのだろう。
展望台へ駆けて行った。



その後もハイカーでない、タウンウェアの二人連れやぼっちのお兄さんなど、ちょっと遊びに寄ったって方達とすれ違う。
登ってきた山道では一人も会わなかったので、たった数名だが、突然賑やかになった感じだ。
少し下ると宝池寺と八大竜王宮の境内。
境内を通過すると車道になる。
車道といってもすごい傾斜の坂道で、しかも車一台ギリギリ通れる幅しかない。
この坂道、車が上れるのかと思ったが、上りきった境内手前に車が止まっていたから上れるのだろう。



下って行くともう一つ駐車場があり、駐車場が見えた地点の左手に山の中に入る登山道があった。
分かりにくい場所に後ろ向きに道標が立っている。
石段を降りて裏の表示を見てみると、竜王山自然歩道はこの登山道を下るようだ。
前に来た時は舗装道の方を上り降りしたから、今回はこの登山道を下ろう。



落ち葉が厚く積もる道。
まずまずの傾斜で、膝を痛めないよう下って行くと、忍頂寺の横に出た。
案内板があって五輪塔が大阪府文化財だと書かれていたので、見学してみようかと境内を覗いてみたが、なんか一般のお寺の佇まいだったので、入るのを躊躇いやめておいた。
集落を進むと府道に出、忍頂寺の交差点に到着。
竜王山自然歩道起点の道標が立っていた。



道標の左には石段と大きな鳥居がある。
前に登った時はこちらから入ったのだが、この道が東海自然歩道のようだ。
当初予定ではここから東海自然歩道をさらに進むつもりでいたが、次にバス停のある場所まで行くと思っていた時刻より遅くなってしまうので今回はここまでとした。
忍頂寺スポーツ公園のトイレを借りて、忍頂寺バス停に戻り、帰宅の途に着いた。




七坂七不思議の一部

2021-02-20 22:51:10 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その3)車作大橋→竜王山山頂

竜王山への登山道はいくつもあって、地図には赤い線が入り組んでいる。
東海自然歩道のルートは分岐の多い車作の集落内を通っているので、5万分の1の地図では自分が今どこにいるのかまったく分からない。
頼りは曲がり角にある道しるべのみ。
スマホの詳細な地図で自分の居場所を確認しつつ進む。
でもスマホ地図は集落から外れた登山道は表示してくれないので、歩いた後5万分の1の地図と照らし合わせ、この赤い線を通っているのだなと把握する必要がある。
集落上部で竜王山自然歩道と合流。
へえ、こんなところにやってくるんだ。
そこからは予期せず復帰した竜王山自然歩道で山頂へ向かうことにする。
道しるべに従って進むと、ぐるりと山腹を巻くルートが竜王山自然歩道であった。
後で山頂に到着して分かったが、東海自然歩道のルートは南側から直登する道だったようだ。

<助かる道しるべ>


<集落の細道を上る>


<くるまつくりの集落>


<深山水路は現役で車作の田畑に水をもたらしていた>


<竜王山自然歩道合流>


<山頂へ>


さて、ぐるりと山腹を周り山の北側を通るルートには見所がいくつかある。
本ルートから外れて見に行く必要があるところもあり。
歩きに来てるわけだし、程よい距離にあるので寄り道した。
主に岩のある場所の言い伝えが見所なのだった。

<岩屋/畿内の干ばつを八大竜王を召請して救った開成皇子が修行場としていたところ>


<負嫁岩/働き者の村に嫁いだ嫁さんが、その激務に耐えかねて抜け出し、憩っていたところ>


<穴仏/戦国時代、戦乱を避けるため忍頂寺の薬師如来を避難させたところ>


山腹を巻くので上り坂は緩やかだと思っていたが、最後はほぼ直登に近かった。
これまでの低山縦走シリーズで一番しんどい道のりだった。
これは脚が鍛えられてよろしい。
途中、送電線の鉄塔をくぐったので地図で場所を確認すると、直登部分のまだ半分しか登っていない地点だった。
まだ半分あるのかと気合を入れ直したら、傾斜が緩まり、木々の向こうに山頂の広場らしき空間が覗き見えた。
なんだ着いちゃった。
地図の送電線の位置は微妙にずれてたようだ。




前回ルートと交錯

2021-02-18 06:31:13 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その2)萩谷総合公園→車作大橋

萩谷総合公園内はスポーツ施設もあるのだが
スポーツをやってる雰囲気はあまり伝わってこなかった。
そういう時間帯だったのか、このご時世だからなのか。
どんな利用状況なのだろう。
通ったエリアで見かけたのは園内をウォーキングする方、数名だけだった。



公園はすぐに通過してしまい、短い林道を通り、民家の横から府道に出た。
車道を歩く区間は短く、再び山中への道に入る。
田んぼの脇の高い柵が続く細い道の奥は植林帯。



道は上り坂。
息を整えるのに頭上を仰ぐと、高い梢は左右に揺れて、隙間の空が広がったり狭まったりしていた。
上空は結構風があるようだ。
枝がぶつかり擦れる音が降ってきた。



しばらく続いた上りが緩まると、左から別の道がやってきて合流。
先日歩いた武士(もののふ)自然歩道だ。
ここからしばし、先日歩いた道と重なってしまう。
見覚えのある林の様子と道しるべ。



歩いた時刻は同じくらいなのに、少し日の差し方が違って林の表情が異なる。
植林帯と雑木林の境目を通る場所があり、そこの雑木林の眺めには同じように目を奪われた。
道は下りで、つま先が痛い。
靴紐の締めかたが弱いかな。



大きな岩が現れると道は谷底へと急降下する。
竜仙の滝に到着。
写真は前回撮ったのであまり長居せずに出発。
沢沿いの道を引き続き下る。



府道に出て左折。
法面の草が白いのにやはり目がいく。
草だけでなく空き缶や手袋など落ちてるもの全てがきれいに万遍なく白い泥で覆われている。
埃っぽい道はさくさく歩いて車作大橋に到着。



竜王山自然歩道はそこから始まる。
三叉路があり、右は竜王山自然歩道、左は東海自然歩道の分かれ道。
竜王山自然歩道は北山自然歩道とルートがしばらく重なっている。
前回ここを歩いた際、この先の北山自然歩道と竜王山自然歩道が分かれる場所で、竜王山自然歩道の道は工事中で通れなかった覚えがある。
なのでここでは東海自然歩道を通り山頂へ向かうことにする。




摂津峡から西へ

2021-02-16 06:25:56 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その1)塚脇バス停→萩谷総合公園

茨木の自然歩道で歩いていないのは竜王山自然歩道のみとなった。
竜王山自然歩道を歩くだけでは距離的につまらないので、東海自然歩道を合わせて歩くことに決定。
高槻にある摂津峡にポンポン山から下ってきた東海自然歩道が接続しているので、摂津峡から竜王山を目指すことにした。



下の口の手前にある塚脇バス停でバスを降り、山に向かって歩き始める。
周りは農地でとても広々と田畑が広がっている。
でも摂津峡という観光地が近いからか、温泉銭湯のような施設があったりする。
摂津峡を流れ出た芥川を渡り、摂津峡公園に入る。



桜の木が沢山植っていて、花の頃はきれいそうだ。
桜まつりは中止の告示がされていた。
今年も花見は小さなグループで楽しむしか無いですな。
下の口からは川沿いを行く渓谷コースと山の中腹を行く自然林コース、山の尾根を行くスカイラインコースと三つのコースが選べる。
私は渓谷コースへ。



初め川は遠いのだが、徐々に近づき、川沿いに建つ旅館を過ぎると道は遊歩道になり、すぐ横に渓流が流れるようになる。
清流でカジカガエルが住んでいるらしい。
遊歩道に沿って観光客向けの食べ物を提供するお店と思われる建物があるのだが、季節のいい時は開いているのだろうか。
廃墟に見えないこともない。



公園の入口に河原でのバーベキューは禁止と書いてあった。
夏場は涼を求めてたくさんの人が訪れるのだろうか。
流れは急流とまではいえない速さだから、子供たちが水遊びするのだろうな。
寒い今は健康作りに遊歩道を歩く人が通るくらいで閑散としていた。



さらに進むとこれこそは廃墟だろうと思われる建物が見えてきた。
建物に残る看板の記載によると白滝茶屋というらしい。
川の「海の家」的なところだったのだろうと、遺された板間が物語る。



とっても狭くて、4つ卓を並べたらいっぱいになりそう。
手摺りに近い席は上から川を覗けて、なかなか眺めが良さそうだ。
うーん、そこに座ってビールでも飲んで、せせらぎの音を楽しんでみたかった。



白滝茶屋は三叉路にあり、ここから東海自然歩道に入ることになる。
東海自然歩道は茶店の向こうから来て茶店のこちら側で左に曲がって萩谷へと向かう。
萩谷方面の左に曲がり、摂津峡の主流とお別れ。
ここからは摂津峡の支流横の道を行く。



程なく茶店の名前の由来である白滝に到着。
さほど大きくも高くも無いが、きれいな滝である。
道は上り坂となり、植林帯の中を登る。
植林地帯は山の斜面に広がっているのをよく見てきたので、木々の生える谷底に小川が流れているのが、私には珍しい景色だった。



少し広い舗装道に出た。
こんな道地図にあったっけ。
とりあえず分岐にあった標識の示す通り右折。
小さな畠の横を通り、変電所への閉じられた道を見送って歩いて行くと、つづら折れの遊歩道がある。



つづら折れの道が終わると、そこが萩谷総合公園だった。
野球場があるのでファールボールに注意、の立看板があった。


狩待峠へ上って下りる

2021-02-12 23:23:07 | 山行
低山縦走シリーズⅢ『桑原橋のバス停から長谷口のバス停まで』
(その5)清阪→長谷口バス停

清阪の集落は、なだらかな谷間に農地が広がるところ。
畑仕事をしていたおじさんに今から登るのか?暗くなるのが早いから気をつけて、と声をかけてもらった。
はい、ありがとうございます。



天気がその日一番悪くなって、空を雲が覆いパラパラと雨が降ってきた。
それでもすぐに止み濡れることなく済んで良かった。
道は年を経た家の建つ集落内を曲がりくねり標高を上げていく。



一度林の中に入り抜け出ると、扇型の谷を畑や田んぼが階段状に並ぶようにある。
だんだん谷が狭くなってあるところから荒地になるのだが、階段状の土地であるのは変わらない。
きっと昔はここにも作物が植えられていたんだろうけど、日当たりが悪いとか、後継者がいないとかで、耕作放棄された場所なんだろう。



さらに上っていくとまた開けた場所に出、現役の田畑が再び現れる。
民家はほとんど見なくなり、建物は物置や作業用の小屋があるくらい。
徐々に田畑が小さくなっていくので、そろそろ農地すらない山の中に入るのかと思ったら、街中に建ってるような一般?住宅が複数軒現れてびっくりする。
おお、車道に出た。
自然歩道の標識があり、そこが今回のコースの北端である狩待峠だった。
なんか峠が一番開けてるぞ。



車道に出て地図に従い南側へと向かう。
なんでかまだ上り坂だ。
峠が一番高いところじゃないの?
と心の中でつぶやいていると、前からロードレーサーのお兄さんが自転車を押して歩いて下りてきた。
パンクでもしたのかと思ったが、すれ違うと自転車に跨って下っていった。
上り坂を上りきれなくて歩いていたのか?と邪推。



ほんの数十メートルで道は下り坂に転じた。
ここに標識を立てるべきたよなあと再び細かい文句をつぶやいて、下り始めた。
植林帯の林道で、車道としてはなかなか急な坂道である。
ずっとずっと下り坂が続き、なるほどこれを上るのはしんどいわ、と納得。
さっきのお兄さんが上りきれなかった訳だ。



ずんずん下っていくと田畑がまた現れだした。
空はすっかり青空に戻ってさっきの雨の気配はどこへやら。
そのうち民家が見られるように。
長谷の集落に入ったようだ。
林の中を歩いていたときは手持ち無沙汰だったが、ここは下るたびに棚田の表情が変わり、カメラを構える回数が激増だ。



今回歩くのは、この集落の道を下ったところにある長谷口のバス停までの予定。
次のバスの時刻は16:24で今は16時前。
ちょうどいい時間に着きそう。
下って行くと見覚えのあるバス停が近づいてきた。
前回撮影した茨木の自然歩道案内図も変わらず立っていた。



バス停のすぐ向こうにある見山の郷は、今回は営業中のようだ。
バスの時間まで休憩させて貰おうとお店の前に行くと16時閉店でほぼ営業終了状態。
普段は何時までか知らないが、コロナの緊急事態宣言下なので16時に早まったのかもしれない。



紙コップに淹れてくれる自販機のコーヒーを買って外のベンチで飲ませてもらった。
晴れてはいるが夕刻で気温も下がり、かじかんだ手のひらにカップの熱が温かい。
思えばこの日、朝バスを降りてから座ってゆっくりするのは初めてだ。
コーヒーで少し暖まり、いい時間になったのでバス停に戻った。
程なくやってきたバスに乗ると同乗者は3名。
いつものようにうつらうつらして長い乗車時間をやり過ごした。




これまでで一番早く見つけた

2021-02-10 06:13:30 | Weblog
昨日は朝の天気がよかった。
朝日の上る時間が確実に早くなってきているのを実感。
季節の動きをまた感じられるようになってきた。



この間の土曜日、日中とても暖かかった。
散歩した田んぼの畦道に春の花が咲いているのを発見。
でもそれはその日暖かかったから急に咲いたわけでなく、それまでの寒い日にも咲いていたはず。
目にしなかっただけ。



私は暖かくなると世界が急に彩り良くなる気がするのだが、寒い時は単純に周りを見ていないだけ。
寒いと首を縮めて目の前の道路しか見ていない。
寒いから春の花なんてまだ咲いていないと決めつける。
視線も心持ちも固定せず遊ばせれば、準備の着々と進む春に気がつくはずだ。



通勤途上の児童公園に毎春コブシが白い花を咲かせる(白いのは萼片だったか)。
いつも突然溢れるその白さに驚くが、寒さの戻った昨日の朝、首が寒いのを我慢してつるんとした木を見上げたら、白い小さな蕾が枝の先端に沢山乗っかっていた。
まだまだ寒いけど、こうした兆しを見つけ、春を楽しみに待つことにしよう。