信楽から

2012-08-29 01:27:29 | その他旅行き

前回の続き。

帰りは信楽駅から乗車。
時間待ちした後やって来たのは、行きに乗った車両とは違うのんでした。
今年、信楽高原鐵道は開業25周年らしく、車両の外装デザインを変更したそうな。
成安造形大学の生徒さんがデザインした優秀2作品に塗り替えられ、走っています。
信楽と甲賀忍者と宿場をコンセプトに考えられたよう。
こんなのもいいですね。
詳しくは信楽高原鐵道のHPで。


帰りは3駅先の雲井駅で途中下車。
この駅は住宅地に接していて利用者は多そう。
無人ですが駅舎や屋根付き駐輪場があります。
ここで降りたのは和菓子屋さんがあるとガイドブックに載っていたため。
次の駅も近いようだし、歩いてみる事にしました。
お腹も空いたし。


駅を出て左へ5分ほどのところに、その小さな和菓子屋さんはありました。
店内で食べれるかと思いましたが、残念ながらそのスペースはなし。
「こそでちゃん」と言う、和風のスポンジ生地(正式名称わかりません )でわらび餅と餡子が包まれたのんを購入。
お店を出て歩きながら食べました。
冷えててあっさりしていて口当たり良ろし。
美味しゅうございました。

雲井駅には戻らず一駅歩きます。
西日に横顔を炙られつつ道を行くと、紫香楽宮跡駅はあっと言う間。
道の途中でどこか線路に出れないかと探しましたが全く無し。
後で地図を確認すると、雲井-紫香楽宮跡間の距離は信楽高原鐵道中一番短いものの、駅以外では線路が見えない所でした。
撮影には一番不向き。
失敗。
今回の旅の行き先を決めてから時間がなかったので、事前の下調べ不足ですね。


紫香楽宮跡駅で撮れるだけ撮影して、貴生川へ戻りました。
降りたホームに草津行きの電車がやって来るため、移動する必要が無く、できた時間で乗って来た車両を撮影。


帰りの新快速電車は座れるかどうか心配だったのですが、意外と空いていて、座って眠って帰る事ができました。
体力不足の昨今、さすがに一日動き続けだと疲れました。
信楽のお話しは以上です。



信楽を歩く

2012-08-26 01:27:27 | その他旅行き

前回の続き。

玉桂寺前駅は道路からずいぶんと離れていて、山の陰にあります。
ホームとベンチがあるだけの無人駅。
この駅の乗降客数はホントに数えるほどなんでしょうね。
お寺に行くための駅なんでしょうけどそちらには行かず、反対方向の国道へと向かいます。
お天気良い空の下、稲穂を重くさせ始めた水田が拡がっていました。


国道に出、一つ目の信号交差点を右に曲がり坂道を上った左に喫茶店が。
丁度正午を廻ったところ、そこでお昼にしました。
住宅街の一角にある静かなお店。
喫茶メインのようで食べ物は牛すじ肉の煮込みカレーオンリー。
それをいただきました。
甘口で凝った造りなんでしょう、おいしかったっす。
食後の深煎りブラジル豆のアイスコーヒーも美味かったっす。

食べ終わって国道に戻り、窯元の集まる通りを訪ねに信楽駅の方へと歩きました。
そこここにある焼き物のお店には大小凄い数のタヌキの置き物が並んでます。
とてもいいお天気。
車は沢山走ってますが、人がいない。
こんな暑い日に歩いて巡る物好きは他にいないらしい。
途中で見掛けたモニュメント。


左に行くと信楽駅へ行く交差点を右に曲がり、神社の境内をぐるりと廻るとろくろ坂。
やはり誰も歩いていない。
またしても坂道を登って行くと左手に登り窯が見えてきました。
信楽には何度か来た事がありますが、下調べ無しで観光目的でなかったので、露出度の高い所しか見えていませんでした。
こんな良いものがあったのですね。
前々回の「たぬきの里へ」の写真はこの登り窯の内壁です。
黒く煤け、ひびが入った様に、炎に炙られた時に思いを馳せました。


この登り窯、20年前まで使用されていたそう。
説明書きによると、大物を焼く事ができるものの火加減が難しく、経験と勘が必要な気難しい窯だそうです。
たくさん写真を撮った後、登り窯の横にあるカフェで一休み。
最近はフクロウの焼き物が人気だそうです。
「不苦労」とあてる縁起物。
昔からのタヌキと違い、かわいいデザインのものが多い。
カフェで飲んだオレンジジュースが入ったタブレット。
このフクロウは髑髏に見えなくもない


一休みした後、ひいろ壺坂を下り、様々な窯元のたたずまいを眺め、人気のない夏の町を信楽駅へと歩きました。



信楽まで

2012-08-23 00:55:03 | その他旅行き

前回の続き。

信楽高原鐵道は滋賀の南を走るJR草津線の貴生川駅から出ています。
今回まずはJRの新快速電車で草津まで行き、そこで乗り換え草津線へ。
始発駅なので接続良く、待ち時間なく発車。
私としては待ち時間ある方が、撮影時間が取れて嬉しいんですけど…。

幹線から離れ、貴生川へ向う線路は緑の中へ。
田畑が繋がる浅く広い山あいの景色が車窓を流れます。
車両は昔東海道線で活躍したと思われる旧型で、ガタピシキュキュキュと盛大に振動と音を伝えてくれます。
いいです。
旅情を誘うなあ。
こんなのに弱い。
モーターがブーンと唸り、緑をどんどん濃くする山中を快調に飛ばします。

4駅か5駅で貴生川到着。
ホームに降りると放送が。
「信楽高原鐵道へは改札を出ずに○番線へ直接来るよう」繰り返し放送されました。
すぐ出るぞー 、と急かされているようで、言われるままにホームへ降りて行くと、いました。
一両編成の気道車がポツンと止まっています。
なんだか小さく見えてかわいい。
すぐに発車するようで、ここも接続がいい。
残念。

その広いホーム上に扉の無い改札機が一つ、こちらもポツンと存在していて変でした。
切符を持っていない人をとおせんぼする機能は全くなく、ICOCAで乗って来た人がJRを出札する為に使われているよう。
これがあるから一度改札を出る必要がなかったのね。
面白い被写体だったけど、気道車の扉を手動で閉じられちゃったので、「出発する」と勘違いし慌てて乗車しちゃって、撮り損ないました。
冷房した空気が外に流れ出ないよう閉じただけで、「扉が閉まる=発車」という日頃の認識に条件反射してしまった。
ここは大阪と違う時間が流れる町。

さて、信楽高原鐵道の車両は新しく、さっきの草津線の電車より乗り心地がいい。
制音を効かせたガオーっというエンジン音を響かせ、小気味良く急な坂道を登って行きます。


信楽高原鐵道は6駅しかない短路線ですが、その駅間の距離がとてもアンバランス。
貴生川から次の駅の紫香楽宮跡までがとても長く、十数分ひたすら山中を走ります。
反対に紫香楽宮跡から終点の信楽駅までは残りの4駅がひしめき、無理なく歩ける距離に隣の駅があります。
なので途中下車して駅間で撮影し、隣の駅から次の列車に乗るなんて事ができます。
鉄道写真撮影目的なら、1時間に1本のダイヤですが、巧くすれば待ち時間少なく複数箇所で撮影出来そう。


信楽駅の一つ手前、玉桂寺前駅で降車しました。


続く。

たぬきの里へ

2012-08-21 01:28:50 | その他旅行き

朝の通勤時、ビルの影が長くなって日陰を歩ける距離が長くなりました。
季節の変わり目に差し掛かっているんですね。
うれしくもあり、さみしくもある。
空の青さも軽くなったような。
まあこれは私の気分に寄るところが大きいのでしょうけど。

週末はお休みをもらってストレス発散して来ました。
やはりお手軽に気分転換できるのは旅。
発散といっても癒し系です。
朝遅くまで部屋でぐずぐずし、近所の公園で昼寝するなんて選択肢もありましたが、これまでと考え方を異にし、精神的に疲れてるこんな時こそがっちり遊ぶべし 、と奮起して日帰り旅行へと出かけました。
効果テキメンでしたね。

ここのところの私の旅の傾向に今回も従って、ローカル線に乗ってその近くの見所を訪れるってパターンにしました。
行き先は信楽。
信楽高原鉄道に乗り信楽の里を歩くというもの。
また分散記載します。
たぶん2、3回で。


結界

2012-08-14 01:10:49 | その他旅行き

今日は朝から異様な色の空に、雷雨が来ました。
それでなのか、変な着想を得たある出来事を思い出しました。
なんで忘れていたんだろう。
面白い物語ができそうな思い付きだったのに。
二番煎じだけど。

あれは台風が襲来した夏の日でした。
近鉄鶴橋駅での事。
ホーム上の屋根の間から覗く空は不穏な雰囲気が充ち、低く響いてくる風鳴りが心を落ち着かせません。
鉄道で帰省しようと考え、でも暴風で運行取り止めになりそうと心配をしつつ、混雑するホームで電車を待っていました。

普段無い台風に関する運行状況の場内放送に混じり、これも珍しいだろう放送が入りました。
「団体専用列車が入ります。ご注意ください。ご乗車になれません。」
みたいな。
台風なのに団体さん大変だな、と思っていると入線して来ました。

ちょっと年を経た車両で、昔の近鉄の真っ赤なデザインの奴です。
4ドアのロングシートで、ただの普通電車として使われていたような車両。
誰も乗っていません。
これから迎えに行くようです。
こんな車両に団体旅行?の需要があるんだ。
と思っていたら、停車してドアが開きました。
繰り返し注意伝達。
「団体専用列車です。ご乗車出来ません。」
心配なら通過するなり、時間合わせで停車が必要でも、扉を開けなければいいのに。
私の知らない運用規則でもあるのでしょうか。

停車時間いっぱい扉を開けていましたが、やがて扉を閉じて動き出しました。
最後尾車両には車掌が二人乗り、やはり普通と違う感じ。
車両の後ろの顔も少しデザインが違う。
あれっと思ったのが行き先表示。
たしか「鮮魚」と表示されていたと思う。
鮮魚?
凄い違和感。
そんな駅があるのだろうか。
と思う間に行ってしまいました。

普通でないそんなこんなが重なったからか、ふと取り付かれた思いが…。
今誰も乗らなかったように見えましたが、実は見えない団体さんを乗り込ませたのでは、という妄想。
見えませんが満席だったりして。
「鮮魚」などという鉄道車両に似合わない文字がまじないに思え、台風で励起した大気の肌触りが変な想像に結び付ける。
暴風下、団体行事を決行して無事なのはどんな存在か。
台風の被害が少なくて済むようおもてなしするため、ご招待した皆様をどこかの湯宿 にお連れする特別列車だったのではと想像をたくましくしたのでした。

って書いてきましたが書いた後、一応そんな駅があるのか調べておこうと「鮮魚」でググろうとすると、勝手に「鮮魚列車」って候補が表示されました。
……なんだ、つまらん。
私の見たのは幻ではなかったようです。
仕方なく「鮮魚列車」を選択すると…。
ご存知無い方は見てみてください。

こんな記事の終わらせ方にするつもりは毛頭なく、妖しい雰囲気を漂わせさらに妄想の世界を広げてもらおうと思っていたのですが。
すみません。

残暑に溶ける玄関先の怪

2012-08-09 01:31:40 | 自転車

今日もましたね。
とてもいいお天気。
曇りの週間天気予報が知らぬ間に晴れの日半分に変わってました。
まあ空気がカラッとしていて良かった。
通勤時も汗だくにならず、助かりました。


さて、今日の話題は自転車。
タイヤがパンクしました。
否、してました。
なんだか原因不明で、ツーリングに行ってリム打ったとか、駐輪場でいたずらにあったとかいうのでなく、ただ置いてた自転車のタイヤがパンクしてたのです。
乗ってやれないながらも 室内に上げ、玄関で大事に保管してたのに。

狭い室内なので、常時同じ場所には置いて置けず、玄関を出入りする時は移動させてやらねばなりません。
なので毎日触れて短距離 を転がしてました。
それがいつものように移動させると、前輪の様子が普段と違う。
なにやら抵抗感がある。
なんだろうと見てみると見事にペチャンコです。
乗りもしないのになんでパンクするんだろう?
不思議です。

日中部屋は閉めきっているので高温になりチューブが溶けたとか。
そんな事があるのか?
経年劣化して裂けたとか。
これはあるか。
バルブが壊れたのかな?

パンク修理キットは持ってないので、自転車屋さんに持って行かねば。
空気を入れたら少しくらい走れるかと、空気入れを引っ張り出してきて入れてみました。
ポンプを上げ下げしますが圧力計の針は一向に高くなりません。
シューシューと入ってる音がするのに…。
タイヤに触ってみるとあれまペチャンコのまま。
入れてる端から抜けてたようです。
どんなでかい穴が開いたのだろう。
チューブ交換しないといけなかったりして。
とは言いつつ、まだ乗る機会はやって来なさそうだし。
いつ修理できるだろう。


しかし、テニスにしろ自転車にしろ、もう悲しいくらい活動できてませんね。
当然、山も。
ブログのサブタイトル変更しないといけなくなっちまう。
修理内容が記事にできる濃さだったら、また報告します。


さてさて困った

2012-08-07 01:19:32 | テニス

立秋ですね。
朝起きた時既に高みから差していた太陽光線も、真横からの光に変わって来ました。
その光景だけは秋らしい。
梅雨がスパッと明けた後、ほとんどグズつく事無く真夏の空が広がってましたが、今週は雲が拡がるお天気となるようです。
日差しが遮られ過ごし易くなるかなと期待。
しましたが、土曜日は曇り空だったのに蒸し暑かった。
雲が多いということは湿気が多いということか。
ますます過ごしにくくなりそう。
今年はこれまで空の青が濃い日が多いと感じてましたが、あまり湿気てなかったのでしょうね。
蒸し蒸しとした感覚は薄く、日陰に入ると意外に涼しかった。
理想的な夏の気候だったのかも。

そんな中、お休みに久しぶりにテニスしました。
屋外でしたが、街中ではなく郊外のテニスコートだったからか、気温は少し低くかったようで。
風も少しあり、雲も出ていて直射日光は浴びずに済み、思ったより暑くなくプレーできました。
体力が落ちてるなか、全力プレーしたら熱中症になると思い、出力は半分以下にしたのも良かったみたい。
翌日も筋肉痛は起きず。
でも全力でプレーしようと思ってもたぶん出来なかったでしょう。
筋肉の萎え方は想像以上でした。
ゲームで逆を突かれたら踏ん張って方向転換できないのです。
そのまま踏ん張ると、コロンと転がるか、ポキッと足首が折れそうだった。
急には止まれず二三歩行き過ぎスピードダウンするのみ…。
あな恐ろしい。
きちんと負荷をかけて運動していかないと、元に戻れないぞ。
どうしたもんかな。


イタリアでのお仕事

2012-08-01 00:42:10 | 音楽&本&映画

先日、非日常の世界に身を置きたくなって、そうするのに一番手っ取り早い方法である映画を見る事にしました。
その時の非日常のイメージはSFの未来世界。
未来のメカ が登場し、悪い奴らをやっつける、スカッとするのんがいいな。
それはなんでか「ターミネーター4」のイメージだったので、DVDソフトを買おうとお店に行きました。

あったあった、ありました。
複数買うと値引きしてくれる廉価版の棚に発見。
合わせて買って安くしてやろうと、他に良さそうな作品がないかジャケットの背表紙を物色していたら、なんとも珍しいものを見つけてしまいました。
「ミニミニ大作戦」(古い方)です。
おー、DVDで出てたんだ。
すぐさま手に取って、キープ。

大昔、まだビデオレンタル屋さんが町にたくさんあった頃、借りて見たことがありました。
泥棒集団が金塊を盗み、ミニクーパを使ってチョロチョロ逃げ回る。
簡単に言うとそんなお話し。
大作ではなく、内容を具体的には覚えてなくて、なにやら楽しいイメージと、とても間の抜けた最後だったのが印象に残ってます。
買っちゃいました。

2003年にリメイクされたので、そちらを見られた方は多いのでは。
リメイク版は普通の泥棒アクションものですが、こちらの古い方は今見るととても個性的な造りに思えました。
昔の映画はどれもこんなだったのでしょうか。
出てくる登場人物がみんなどこか抜けてて微笑ましい。
ストーリーも「警察はそんなにあまくないでしょう」という突っ込みどころ満載。
細かな辻褄が気になる方には向きません。
「なんだそりゃー」とにやけつつ、多少ハラハラして見る映画です。

それと、車好きにはうれしいかも。
制作は1969年なので、当時のスポーツカーや大衆車がたくさん出てきます。
物語の展開上大事には扱われず、高価そうなスポーツカーも活躍したミニも、無茶苦茶にされますけど。
監督は車が好きなのか嫌いなのかよく分からない。

最後のシーンにはやはり笑ってしまいました。
あの唐突な終わり方の間は天才的。
目を点にさせます。
よくよく考えると含蓄を含み、でもやっぱりおバカ。
私の文章力ではその場面の面白さは伝えれません。
気になる方はあらゆる手段を講じて入手すべし。

2日に渡ってSFアクション映画のちょっと歪んだ達成感と、力の抜けるアクション映画の非達成感を得られて、狙った通り非日常の世界+αへ行ってこれました。
珍しくついてたのかな。