万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3915 あしひきの3639

2021年03月29日 | 万葉短歌

2021-0329-man3915
万葉短歌3915 あしひきの3639

あしひきの 山谷越えて 野づかさに
今は鳴くらむ うぐひすの声  山部赤人

3639     万葉短歌3915 ShuI092 2021-0329-man3915

□あしひきの やまたにこえて のづかさに
  いまはなくらむ うぐひすのこゑ
○山部赤人(やまべの あかひと)=原文は「山部宿祢明人」。01-0318歌参照。「明人(あかひと)」表記は、ここだけ。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第26首。題詞に、「山部宿祢明人詠春鸎(しゅんあうを)歌一首」。左注に(要旨)、日も所も分からないが、聞きし時のままに、と。
【訓注】あしひきの(安之比奇能)。野づかさ(のづかさ=野豆加佐)[「山麓の傾斜地にある小高い所。<つかさ>は転じて役所・役人の意にも用いる」。<つかさ>訓は、集中9か所、<づかさ>は、4か所]。うぐひす(宇具比須)[<うぐひす>訓は、51か所。用字は、于具比須、宇具比須、汙隅比須、など]。鸎(あう)[うぐいす。<鶯、鴬>と異体字関係]。