万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3888 沖つ国3613

2021年03月03日 | 万葉短歌

2021-0303-man3888
万葉短歌3888 沖つ国3613

沖つ国 うしはく君の 塗り屋形
丹塗りの屋形 神の門渡る  ○

3613     万葉短歌3888 ShuH607 2021-0303-man3888

□おきつくに うしはくきみの ぬりやかた
  にぬりのやかた かみのとわたる
○=作者未詳。
【編者注】第3部(3855-3889、三十五首)の第34首。男。「怕物歌三首」の第2首。
【訓注】沖つ国(おきつくに=奥国)。うしはく君(うしはくきみ=領君)[「死霊の集まる異界を領有する君主。<うしはく>は物を主(うし)として佩(は)く(着ける)意」。ほかには一例、09-1759(長歌)此山乎 牛掃神之 従来(このやまを うしはくかみの むかしより)]。塗り屋形(ぬりやかた=柒屋形)[「彩った屋形船。・・・<柒>は<漆>でヌル」。下記注]。丹塗り(にぬり=黄柒)[「魔除けのため、赤く彩った・・・。<黄>は、・・・丹(に)(赤)系統の一部と見なされていた・・・」]。
【編者注-柒】シツ、シチ、うるし(漆)、<七>の大写(代替大字)。(『漢字辞典ONLINE』『漢典』など参照)