A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ベテランが新人を引き連れて晴れ舞台に・・・・女性同士の思いやり

2011-07-25 | CONCORD
At The Festival / MARIAN McPARTLAND


1979年のコンコルドジャズフェスティバルに、Concordではすでにおなじみのマリアンマクパートランドもトリオで出演した。前作と同じコンビ、ベースにはジョージシアリングにも紹介した若手のホープ、ブライアントーフ。ドラムはコンコルドのハウスドラマーのジェイクハナ。3人のコンビネーションも息が合ってきている。男勝りのダイナミックなトリオ演奏で、スタンダート、チックコリアの曲、そして自作の曲が続く。最後はエリントンナンバーで締めくくる。5曲を終えると、一人の女性を紹介してステージに招いた。

Mary Fettig Park、26歳になる女性のアルトプレーヤーだ。最近ジャズの世界では日本でも女性の管楽器プレーヤーが増えてきた。オール女性のビッグバンドも出現してきた位だ。それでは、本場アメリカではさぞかし女性も多いと思いきや、サックス奏者ですぐに思い浮かばない。Candy Dulferはオランダだし。



マクパートランドのトリオをバックにまずは、スローなテンポで、お馴染みのHere’s That Rainy Day。少し線が細いかなと思って、2曲目に移る。今度はアップテンポでOn Green Dolfin Streetになると、そうでもない。張りのあるフィルウッズライクな輝かしいサウンドが会場に響く。女性だからといって侮ってはいけない。

この時、彼女はまだ26歳、ジャケット裏には当時の可愛い顔写真も載っている。その後の消息を追いかけていなかったが、これを機に少し調べてみると、サンフランシスコのミュージシャンとしては重鎮になっているようだ。歳と共に貫禄も付いてきているが、アルトのプレーも体格に合わせてより重厚になっている。

ホームパーティーでスタンゲッツとジャムるお宝映像



最近では、ベースで歌も歌う女性のベーシスト Kristin Korbとの共演映像もある。



後輩を育成するのはベテランの務め。ベテラン同士でいつもと同じ昔話を繰り返しても何も進歩はない。若手との交流がお互いにとって刺激になるのは世の常。ベテランから色々学んだ新人がその歳になった時に、「同じように新人に自分の経験を伝えていかねば」と昔を思い起こすであろう。
彼女がサンフランシスコで若手と一緒にプレーをしている時、きっと自分が若い頃マクパートランドから学んだことを思い返し、次の世代に受け継いでいるだろう。

1. I Love You              Dukowski, Jenkins, Porter, Walker 5:19
2. Willow Weep for Me         Ronell 6:27
3. Windows                Corea 6:34
4. In the Days of Our Love      Lee, McPartland 4:45
5. Cotton Tail               Ellington 5:58
6. Here's That Rainy Day       Burke, VanHeusen 6:20
7. On Green Dolphin Street      Kaper, Washington 7:33
8. Oleo                   Rollins    6:24

Marian McPartland (p)
Mary Fettig (as) on6,7,8
Brian Torff (b)
Jake Hanna (ds)

Phil Edwards Engineer, Remixing
Carl Jefferson Producer

Recorded live at The Concord Jazz Festival, Aug. 1979

Concord CJ-118


コメント
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