A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

マルチリードプレーヤーの得意技は・・・・何?

2011-06-30 | CONCORD

Plays Alto Sax, Flute, Soprano Sax, Clarinet

ビッグバンドの編成は通常17~19人。その人数で実に多様なカラフルなサウンドを生み出すことができる。このメンバーたちの料理の仕方を悩むのはアレンジャー冥利に尽きるだろう。多様な音を生み出す要因は様々な楽器の持ち替えとミュートだ。金管系のミュートは基本は楽器自体が替わるのではなく、ミュートの種類による音の変化の使い方。一方でリードセクションは木管系の多様な楽器をその都度替えなければならない。それも一曲の中で何度も。大変だと思う。
当然、ビッグバンドのプレーヤーはスタジオワークも多い。毎日の仕事で何の楽器を使うのかの管理だけでもきっと大変だと思う。そのようなプレーヤーが自分のアルバムを作るとなると大変だ。何の楽器をメインにするかによってアルバムの曲想もガラッと変わってくる。

次なるConcordのアルバム(CJ-107)は、そんなプレーヤー、ディックジョンソンの登場だ。アートペッパー調のアルトで、50年代にも自己のアルバムがある。いわゆるウェストコート派の一人だ。Concordでは、CHUCK FLORESのアルバムにkeyboardsで参加して多芸ぶりを披露している。このアルバムでも、マルチプレヤー振りをそのままタイトルにした作品で、アルト、ソプラノ、クラリネット、フルートを曲に合わせて吹き分ける。せっかくのお披露目の場だが、ビッグバンドの中の一員と違って、ワンホーンのコンボだとついつい器用さだけが前面に出てしまい、それぞれの楽器の良さを堪能するには少し消化不良だ。晩年、アーティーショーに捧げたクラリネットのアルバムがあるがこの方が、この方が個の楽器の良さが引き出されている。アルバム作りでは、やはり得意技は1本か2本に絞った方が良いかもしれない。
ピアノのデイブマッケンナは昔のプレー仲間、Concordで一緒に仲良く復活してきた。Concordお得意のベテラン復活シリーズとしては貴重な一枚だ。
このディックジョンソンも今年になって他界している。アルバムが作られてから30年という月日はあっという間のようで結構長い。生涯の活動の中で演奏スタイルを変えていったプレーヤーは多い。しかし、全く変えないプレーヤーもいる。ジョンソンは、16歳の時にピアノからクラリネットに転向、その後アルトも吹くようになったが、最後はまたクラリネットへ。長い時間をかけて得意技を磨いていったタイプかもしれない。 アーティーショーオーケストラのDICK JOHNSON

1. Medley: All the Things You Are/I'm Old Fashioned  Hammerstein, Kern, Mercer 5:14
2. Donna Lee  Parker 4:00
3. The Star-Crossed Lovers  Ellington, Strayhorn 4:53
4. Kelly Green  Johnson 5:27
5. When the World Was Young  Block, Mercer, Philippe-Gerard… 7:47
6. Who Cares? Gershwin, Gershwin 3:22
7. Kelly Blue  Johnson, Kelly 5:51
8. In a Sentimental Mood  Ellington, Kurtz, Mills 4:25

Dick Johnson (Clarinet, Flute, Sax (Alto), Sax (Soprano))
Dave McKenna (Piano)
Bob Maize (Bass)
Jake Hanna(Drums)

Carl Jefferson Producer
Recording Date May 1979
Originally released on Concord CJ-107
Dick Johnson Playsクリエーター情報なしConcord Records

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ビギナーズラックは、色気を出した時にはおとずれない

2011-06-29 | SHOT OF THE DAY
ビギナーズラックは、色気を出した時にはおとずれない

ビギナーズラックという言葉がある。
ゴルフでいえば初心者が初めてのラウンドでパーを取るようなこと。スイングにしてもコースにしても、あまり勝手が分からない時の方がいい結果を出すことということだろう。

ゴルフの楽しみの一つは初めてのコースに行くことだ。何度プレーしても初めてのコースは緊張する。「コースそのもの」がそれぞれコースによって違うのはもちろん、雰囲気、食事、キャディーさんの対応など、コースによって全くといっていいほど違うから不思議だ。
地形やレイアウトで全体をイメージし、練習場やパッティンググリーンで感触は試すものの、実際にラウンドしてみないとコースの実際の本当の状態は分からない。女性の付き合いと同じかもしれない。

いざラウンドを始めるとティーショットの狙い目は? OBやハザードの場所は?と矢継ぎ早に知りたいことが増えてくる。所詮、聴いてもそのとおり打てないのだから、常に真ん中を狙って無理をせずに行けば、それなりには回れるのだが。不思議と初めての所は色々と周辺状況を知りたくなる。事前に知れば知るほ妄想が膨らみプレッシャーがかかる

先日、久しぶりに初めてプレーするコースへ。茨城の金乃台カントリークラブ。つくば牛久ICを降りて比較的すぐ。圏央道が伸びてからはこの辺りのゴルフ場は便利になった。フラットな趣のあるコース。Par71の距離が短いながら攻めるポイントが絞られる攻め甲斐のあるコースだ。特筆すべきはフェアウェイの管理。元々土質が良いのかもしれないが、梅雨明け前のこの時期で、びっしり生え揃ったフェアウェイにディボット後が無い。キャディー付き歩きのプレーも影響しているのかもしれないがお見事。

インスタート。10番のティーショットは右目。もう少し飛んだら突き抜けるところだった。距離感が難しいそう。残り150ヤードくらいであったがナイスショットでグリーン右に外す。寄せきれずにボギー。この前は「こんなのがすべて寄ったのだが」とこの前のハーフ10パットを思い出す。その後も、ショットはまずまず。パーとボギーを繰り返すが内容は満足。
そこで16番に。左ドッグレッグのミドル。
キャディーさんが「センターなら180ヤード。
左にショートカットを狙うのであれば210ヤードでダウンスロープの下まで行くと」。それまでのショットが良かったこともあってのアドバイスだったろう。
ついつい左を向いてショートカット狙いに。結果は低い球で林を越えず。かすかな期待を持ってボールを捜すと案の定1ぺナゾーンに。
悪夢はそれから。1ぺナ打ち直しをショート。グリーン手前の5ヤードからアプローチミスのザックリ3連荘。6オン2パットのダブルパー。いつもの悪い癖が出た。

普段コースを良く知っているコースでも無理なショートカットはしないのだが、ついつい調子が良かったのと、距離が短めという「悪魔の誘いに」ついつい乗ってしまった結果だ。

初めてのコースであれば、無理をせずに真ん中狙いがセオリーだが、ついつい欲を出したのは自業自得。もし、あのボールがラッキーバウンドでセーフであったら展開が変わったかもしれないが、やはりビギナーズラックは欲を出した時には訪れないというのを実感。
今日の一打は、この「1ぺナのティーショット」。
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アマの実力者でもプロに残れるのは・・・・ごく一部

2011-06-28 | CONCORD
Conception / Ted Nash

女子ゴルフの世界はジュニアの活躍が目覚しい。次々と次世代のスター候補が生まれてくる。自分の所属しているゴルフクラブでも女子のチャンピオンは高校生だ。ジュニアの試合でも活躍しているとの事なので、所詮普通のアマチュアで歯が立つわけがない。プロ入りするまでは倶楽部のチャンピオンは不動であろう。でもプロの世界に入って実績を残すには更なる壁がある。彼女のお姉さんも同様に倶楽部のチャンピオンを経てプロ入りしたが、今はまだ修行の身だ。

ジャズの世界でも若くしてプロの世界に入りスターに育っていったプレーヤーは多い。ジャズの世界では昔はプロ入りした後の仕事場であり鍛錬の場はビッグバンドであった。しかし、時の流れと共にビッグバンドのレギュラーバンドが減り育っていく場は少なくなっていった。
Concoordレーベルは、ベテランの復活、普段が日陰にいるプレーヤーに白羽の矢を当てたアルバム作りが多かったが、一方で、新人の発掘にも熱心だった。その代表格はスコットハミルトン。コンコルドではすでに何枚かのアルバムにサイドメンとして加わっていたテッドナッシュに、今回初のリーダーアルバムをプレゼントした。
Ted Nashはその生い立ちを見ると、13歳でサックスを始めて、16歳の時にライオネルハンプトンのハワイ公演のメンバーに抜擢され、その後もルイベルソン、クインシージョーンズ、ドンエリス、そしてTOSHIKOのビッグバンドにも参加していたというのだから、並みの新人ではなかった。彼にとってはビッグバンドの経験は修行の場ではなくすでに抜擢の場であった。このような活躍の結果、活動の拠点をニューヨークに移していたナッシュが、西海岸に戻っての凱旋アルバム作りをしたのがこのアルバムだ。
この時まだ18歳の若者だった。

今回の初のリーダーアルバムにはハイスクール時代のプレー仲間であったピアノのランディーカーバーが参加。ベースのボブマグヌソン、そして当時はまだ28歳のドラムの名手ジェフハミルトンが花を添えた。70年代の後半となると、その頃育った若者はパーカーも、ハードバップもコルトレーンも同じように聴きながら育ったはず。さらに多くのビッグバンド経験を踏まえた彼のプレーはオールマイティー。初アルバムではマルチなプレーのお披露目の場。自作の曲はメロディアスな綺麗な曲。フルートが美しくかつ力強く作曲の才能の片鱗も見せている。サックスは10代の若者のプレーとは思えない貫禄を感じる。最後のステラでは、叔父さんから借りたテナーでピアノとのDUOプレーを聞かせてくれる。

ジャケットの似顔絵を見ると線の細い若者のようだが、演奏は迫力満点。新人の初舞台としては聴き応えのあるアルバムだ。

当時若者であったナッシュも、すでに50歳は越えている。メルルイスのオーケストラやリンカーンセンターオーケストラで活躍していたが、ごく最近の活躍は寡聞にして良く知らない。アルバムも出しているのでプロとして第一線での活動は続けているようだ。今度、一度最近作でも聴いてみよう。ピアノで参加しているランディーもその後ピアノと作曲家として活躍している。2人とも無事プロとしての活躍の場とそれなりの名声を得た勝ち組だろう。

最近では先生稼業も



1. A GAL IN CALICO
2. ALWAYS OPEN
3. BELLS AND WHISTLES
4. CONCEPTION
5. COOL STRUTTIN’
6. SONG FOR MARY BETH
7. STELLA BY STARLIGHT

Ted Nash Flute, Sax (Alto), Sax (Tenor)
Randy Kerber Piano
Bob Magnusson Bass
Jeff Hamilton Drums

Recorded at Spectrum Studios, Venice, CA. May 1979
Concrd CJ-106

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昔よく聴いた名盤は今では何かがないと聴くことも少ないが・・・・・

2011-06-27 | MY FAVORITE ALBUM


MOANIN' / ART BLAKEY AND JAZZ MESSENGERS

会社勤めをしていた時に、大変お世話になった上司が亡くなった。
社内で常に改革派の先頭を指揮していた役員で、自分の会社生活、いや、これまでの人生すべての立脚点を作っていただいた方だ。最近体調を崩され賀状も辞退する旨の知らせを頂き心配していたが、残念至極である。

「100年の歴史を経た今のマスメディア・広告がデジタル化の流れの中で必ず大変革をもたらす」というという予見を掲げ、社内にプロジェクトを作ったのが平成元年であった。まだウィンドウズはおろかパソコンも一部のオタク以外には珍しい時代にデジタル化といってもほとんどの社内の人間には全く理解を得られなかった。当時、メディアや広告はアナログの権化のような位置づけで「デジタル」は遠い存在であった。壮大な夢の到来には紆余曲折はあったものの、それから23年経った現在、形はその当時描いたものとほぼ同じイメージで出来上がってきている。従来のメディアの崩壊がそこまで迫っているのは間違いない。通信ブロードバンド環境の整備、そしてこの7月にいよいよ本番を迎えるテレビのデジタル化への切り替えが、新たな時代への本格的な切り替えになる。奇しくもその変革のターニングポイントとなる2011年に亡くなられたというのも何かの運命かもしれない。きっとあと10年存命されていたら、その完成形を見ることができたかもしれないが。夢を語れる方であったので、心残りは多くあったと思われるが。少なくとも「基盤」の完成を見届けられたのがせめてもの救いである。合掌。

その上司が実は大のジャズファンであった。
私とは丁度一回り違う同じ干支なので、学生時代は50年代の最後。丁度ハードバッップ全盛期、そしてファンキーブームへ突入しようとしていた頃だ。そのせいか、彼のコレクションはブルーノート。1500番台のオリジナル盤を全部揃えたとか。

ということで、その大先輩へ追悼の意を表し、今日はブルーノートを一枚聴くことにする。デジタルの先駆者を称えCD版で聴くことにしよう。(というより私はCDしか持っていないので)。ブルーノートでは一番ポピュラーな「モーニン」を。

この「モーニン」、ジャズファンであれば誰もが一度は聴く名盤であるが久々に聴いた。やはりモダンジャズの原点がこのアルバムにはあるような気がする。このアルバムの主役はリーモーガン。前年のニューポートジャズフェスティバルには、弱冠18歳でディジーガレスピーオーケストラに加わっていたとか。その後、ブルーノートであのキャンディーなどのリーダーアルバムを出している。
今、日本の男子ゴルフ界の話題を席巻している石川遼のような存在だったのかもしれない。そのような話題の主をアートブレーキのバンドにリクルートした一人がベニーゴルソンだったそうだ。アレンジだけでなくチーム編成にもいい仕事をしている。
やはり、このアルバムを機にジャズメッセンジャーズも再生した。そして、リーモーガンもステップアップしていった。




1. Moanin'
2. Moanin' (alt. take)
3. Are You Real?
4. Along Came Betty
5. The Drum Thunder
6. Blues March
7. Come Rain Or Come Shine

Art Blakey And The Jazz Messengers
Lee Morgan (tp)
Benny Golson (ts)
Bobby Timmons (p)
Jymie Merritt (b)
Art Blakey (d)
Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, October 30, 1958

モーニン
クリエーター情報なし
EMIミュージックジャパン



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OBだった一打目の後は・・・

2011-06-26 | SHOT OF THE DAY
先日来調子を上げての月例。
ここしばらく、強風が吹いたり、35度を越える真夏日が突然訪れたり、およそ梅雨の真っ最中とは思えない天気が続いたが。今日は朝からどんよりとした梅雨らしい空模様。
着替えをして、コースに出るとポツポツと落ちてきた。傘を差すほどではないがこれが続くと嫌だなと思いながら雨雲の動きをチェック。小さい雲が断片的にあるだけ本降りにはならないだろうと一安心してパッティンググリーンへ。ゴルフの時の時間単位での天気予報はこの雨雲の動きが一番正確で、最近は重宝して使っている。

組み合わせを見ると自分がハンディのしんがり。一番のティーショットも最後に打つ。皆がナイスショットの後、いきなり左に引っ掛けてOBへ。打ち直しのティーショットはまずまず。他のメンバーは遥かに先に。強豪揃いで多少肩に力が入る。タダでさえ左への引っ掛けは脱力できずに手打ちが原因。
4打目は200ヤード近く距離があったが旨く打ててナイスオン。OBの後としては御の字。パットも奥4メートル近くオーバーしたが問題ない距離。ファーストパットを近くに寄せたが、次をミスってまさかの3パット。結果はトリプルのスタート。試合では一番めげるパターンだ。それも、ワーストショットをベストショットでリカバリー、それを更にワーストパットで台無しにするという最悪パターン。嫌な予感がした。

2ホール目も一打が左へ、OBは免れたけれどラフからの第2打をミス。・・・
それから、すべてのホールがこのパターン。ティーショットが左へ行くのは、途中で数発戻りかけたが、結局最終ホールまで治らず。3ホール以降もナイスショットとミスが交互に続くパターンが面白いように続く。ミスの内容も、ドライバーに始まりアイアンの右へのスッポ抜け、アプローチのザックリ、トップ、シャンクまでバンカーのミス、それにパットの大ショートまでミスのオンパレード。悪い膿をすべて出し切った1日であった。
結局ラウンドを終わってみれば両方とも50を越える完璧な100叩きで今期のワースト。
帰り際に、途中集計を覗いてみたらダントツの最下位。
この前の絶好調は果たしてどこへ行ったのであろう。こんなことがあるのがゴルフと自分を慰めて家路についた。

今日の一打は朝一番のOB。これが今日のすべてを占っていたような気がする。
「子糠雨」の中で、この前の好調は単なる「糠喜び」、そして今日一日「糠働き」であった。
しばらく「糠」の類は遠慮しておこう。


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コーラスは歌のビッグバンド・・・・ハーモニーが美しい

2011-06-25 | MY FAVORITE ALBUM
WELCOME BACK / FOUR SINGERS

デヴィッドマシューズの”In The Mood”を聴いて、他プレーヤーのインザムードも聴いてみたくなってアルバムを探っていたらコーラス物があった。それも日本のコーラスグループ、フォーシンガースのアルバムにグレンミラーメドレーが入っていた。男2人に女性2人となるとすぐ思い浮かぶのはマントラだが、先日、野口久和のビッグバンドのライブに行ったらBREEZEが一緒(というか専属グループ)に出ていた。彼らも男2人に女性2人。その時の彼らの目玉はバートバカラックメドレーだった。

このFour Singersというのは、アルトを吹いて歌も歌う岡崎広志がリーダーのコーラスグループ。岡崎広志といえば、人気テレビ番組「11PM」のテーマのスキャットで有名。



久々に聴いたというか、ほとんど忘却の彼方にいっていたアルバムだが、聴きなおしてみるとなかなか新鮮だ。バックを務めるのは小川俊彦のピアノ、稲葉国光のベース、ドラムは日野元彦だがいつになく控え目で小気味良い。
そもそもフォーションガーズは1964年に岡崎広志を始めとする4人のソロ歌手が集まってグループを作ったのが最初。それぞれ名の売れた4人のソロ歌手というのが味噌だったようだ。このアルバムは’77に再編された時のものでメンバーは入れ替わっている。初代のメンバーの西城慶子も「お久しぶり」とIt’s be a long long timeに参加している。

ビッグバンドでもオールスターメンバーによる演奏だと全体のアンサンブルの中にも、何故か一人ひとりの個性が感じられるようでどきどきするものだが歌の場合も同じ。全体のコーラスの素晴らしさに加えて、それぞれのソロパートも際立っている。このグループだと岡崎、大久保の楽器の演奏も加わるのでソロが引き立つ。
 このレコーディングでは、さらに多重録音をしたり、コーラス部分とソロを別に録るような細工もしているので、音のバランスや厚みはライブでは味わうことのできないスタジオ録音の良さも生きている。同じ手法をとっていた、シンガーズアンリミテッドというライブができないコーラスグループがあったが、多重録音もたまにはいいものだ。
久々にアナログ環境で大き目の音で聴いているが、録音のレベルもかなり高い。この頃がアナログの音作りの絶頂期。場合によっては今の録音よりいい音がするのは気のせいか。
ビッグバンド好きとしては、ボーカルの世界でも大所帯のコーラスグループはいつも気になる。ハーモニーの良さはソロボーカルと違った魅力だ。

岡崎広志はステージネームを岡田愛詩と変えてまだ活躍しているとか。どこかのライブに一度行ってみよう。

1. Take the A train
2. Sentimental Journey
3. Milestone
4. Good bye ,My love
5. Glenn Miller Medley
 Moonlight serenade
 Little Brown Jug
 Tuxedo Junction
 Pennsylvania 6-5000
 Chattanooga Choo Choo
 A string of Pearls
 In the mood
6. It’s been alng long time
7. Good-bye

Four Singers are Four Swingers
Hiroshi Okazaki (tenor as)
Kayoko Ishiu ( soprano)
Michiko Ogata (alto)
Kazutoshi Okubo (baritone)
Keiko Saijo

Toshihiko Ogawa (elp,p)
Kunimitsu Inaba (b)
Motohiko Hino (ds)

Produced by Hideki Takahashi
Arranded by Hiroshi Okazaki
Recorded at Toshiba EMI Studio from June .to Aug .1977
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ダイナマイトに勝る爆発物はあるか・・・・・

2011-06-24 | CONCORD
DYNAMITE / LOUIE BELLSON BIG BAND

世の中原発騒ぎが収まる気配が無い。昔は原子力といえは核爆弾にしても原子力潜水艦にしても軍事利用がもっぱら。空気を利用しないでタービンを回せる潜水艦用の原子炉が岡に上がって原子力発電所の発電装置の基盤として使われることになった。原子力潜水艦はいつも水の中、例え事故が起っても今回のような冷却水が無くなる事はありえなかった。今回のような暴発の危険性は無いが、原子力潜水艦の多くが退役している。潜水艦の原子炉はどうやって廃炉にしているのだろうか?まさかそのまま海の中に沈めてしまったのではないかと気になる。

原子力は放射能が怖いが、やはり一番の恐怖は核爆発。一瞬で周辺を跡形も無く焼き尽くす恐ろしさは通常の爆発物と比較にならない。
 カウントベイシーの「アトミックベイシー」といわれている名アルバムがあるが、ジャケットの核爆発の写真が印象的だった。演奏はそれほどぶっ飛んでいるわけでもなく、ご機嫌なベイシー節が抑えられている。今回はベルソンのアルバム。ルイベルソンのビッグバンドは、一時"The Explosion Orchestra"と呼ばれていた、そしてそのドラミングは“Bellson's bombastic drumming”とも言われていた。今回のアルバムタイトルは「ダイナマイト」。点火され、まさに爆発寸前の写真も記憶に残っていた。

 以前ブログを書いていたとき、Concordのアルバムを最初からたな卸しをしていた。前回が、CJ-104だったので今回は105。ルイベルソンのアルバムだ。ビッグバンドが続いていたのでその勢いで、このシリーズも復活してみよう。
 コンコルドでのルイベルソンのアルバムはこれで6枚目。これまでコンボとビッグバンドの両方の演奏があるが、今回は全編ビッグバンド。Concordの最初のビッグバンド物はすでに録音された音源を買い取ったもの。今回は、’79のコンコルドジャズフェスティバルのライブで、正真正銘コンコルドのオーナーカールジェファーソンの一連の企画の中の作品だ。その年のフェスティバルのプログラムの最終日、取りを勤めたのがこのベルソンのバンド。否が応でも盛り上がりを見せるので全編大フィーバーかと思いきや・・・・
 ドンメンザのサンバのリズムに乗った曲でスタートし、ベルソンの作曲の2曲目 Deliveranceは綺麗なバラード。ビルホルマンのアレンジもGood!・・・と続き、最後のExplosionでその名の通りやっとバンド全体で「大爆発」。ベルソンのドラムソロで幕を閉じる。

 ベルソンのドラミングはスキンディープの印象があるが、実はただひたすら叩きまくるのではなく曲に合わせて実に柔軟に対応する。ドラマーには珍しく曲作りを自分でするからかもしれない。原子力と同じで、ここ一番の爆発力はいざという時は使うものの、普段はその力を目的に合わせてコントロールし、決して「再臨界」には陥らないようにするのが、ビックバンドドラマーの理想かもしれない。決してダイナマイトの爆発のように単調で一発勝負ではない。



1. Sambandrea Swing  Menza 7:02
2. Deliverance  Bellson 8:14
3. Concord Blues for Blue  Bellson 8:23
4. Cinderella's Waltz  Menza 5:33
5. Where Did You Go?   Bellson, Hayes, Lee 6:41
6. Explosion  Catingub 11:59

John Thomas (Flugelhorn, Trumpet)
Bobby Shew (Flugelhorn, Trumpet)
Ron King (Flugelhorn, Trumpet)
Nelson Hatt (Flugelhorn, Trumpet)
Walt Johnson (Flugelhorn, Trumpet)
Dana Hughes (Trombone)
Alan Kaplan (Trombone)
Bob Payne (Trombone)
Nick Dimaio (Trombone)
Dick Spencer (Clarinet, Flute, Piccolo, Saxophone)
Don Menza (Composer, Sax (Tenor))
Gordon Goodwin (Sax (Tenor))
Andrew MacKintosh (Sax (Baritone))
Matt Catingub (Arranger, Clarinet, Composer, Flute, Sax (Alto))
Frank Collett (Piano)
John Chiodini (Guitar)
John Williams Bass, Bass (Electric)
Jack Arnold (Percussion, Vibraphone)
Louie Bellson (Composer, Drums)

Bill Holman Arranger
Phil Edwards Recorder, Remixing
Carl Jefferson Producer
Carl E. Jefferson Producer

Recorded live at Concord Jazz Festival on Aug. 1979

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束ねる強さと織り込む美しさ・・・・・昨夜の辰巳哲也BIG BAND

2011-06-24 | JAZZ LIFE
久々に辰巳哲也Big Bandを聴きに赤阪ビーフラットへ。ワークショップなどはやっていたようだが、今年に入ってライブを聞き漏らしたかなと思っていたのだが。ビッグバンドのライブ自体は昨年来だったとかまずは一安心。今回は、しばらく前に予告があったように、サドメルやボブプルックマイヤーのアレンジを主体にという構成。サドメルファンとしは期待して出掛けてみた。
 
 ジャズの楽しみは個性あるソロプレー。人によって同じ曲を同じ楽器を使っても百人十色。ゴルフで18ホールを回ってもコースとコンディションによって毎回全く雰囲気が違うのと同じだ。ビッグバンドの楽しさは、更にそれにアンサンブルワークが加わると、アレンジャーの匙加減ひとつで曲と楽器に更なる魅力が加わる。ビッグバンドファンとしては、ソロプレーに加えてそのアンサンブルを聴くのが楽しみだ。素材となるいい曲、それを奏でるプレーヤー、それを組み合わせるアレンジの3点セットが旨く組み合わさった時は最高にご機嫌だ。さらに、ライブだとその場の雰囲気、出来、不出来も大きく影響してくる。

 一本の繊維が束ねられて綱になると、たかが植物繊維でも不思議な強さが増す。それを目的に合わせて使いこなすための様々なロープの結び方には昔から先人達の知恵と工夫の積み重ねがある。ハイテク全盛期でもこのロープの構造と結び方は不滅だ。ビッグバンドも複数の楽器が組み合わさると、力強さと新たな技が加わる。セクション間のコール&レスポンスやソリなどの技はスイングバンドの時代から使われている技で、バンドカラーを生み出すひとつの要素だろう。

 一方で、繊維の美しさを面で味わうには織物がある。織り上げた布を衣服などに利用するのはデザイナーの腕の見せ所だ。これも機能面とデザインの両面で。ビッグバンドのアレンジの楽しさと美しさにはこの楽器間で生み出すテクスチャーもある。今回のお題のブルックマイヤーやサドジョーンズのバラード物は独特の美しさがある。古くはギルエバンスそして最近ではマリアシュナイダーに通じる流れだろう。自分は普段の仕事は左脳人間。論理的にゴリゴリ詰めていくが、こと音楽に関しては残念ながら才能がないせいか完璧な右脳人間。理屈で良さを説明できないが好きな音作りだ。

 2NDセットは、そのような彼曰く「重々しい雰囲気の曲」が続いたが、いつもスイングするビッグバンドに慣れ親しんでいるとこのような選曲へのこだわりも新鮮だ。サドメルのバンドでもお祭り騒ぎと強烈なアンサンブルの合間に心地よかったのと同様に。今回の震災を意識しての選曲&演奏と言っていたが、なかなか普段聴けない演奏で楽しめた。せっかく演奏なのに、辰巳さんのライブはいつもお客が少ない。何も大人数集めるのが目的ではないとは思うが、せっかくのライブ。同好の士はもっといるはずなのだが。

 サドメルのLOW DOWN(最初のライブアルバムにも入っているのでサドメルでも初期の作品)に始まり、最後はサンバ調のハイフライまで、あっというまの2時間だった。次回にも期待。次回、サドメルのレパートリーからサンバ調で締めるのであればSamba Con Getchuをリクエスト。

本家VJOのLOWDOWN



辰巳哲也 BIG BAND

辰巳哲也(cond, tp, flh)
woodwinds: Steve Sacks, 渡邊てつ, 渡邊恭一, 鈴木圭, 武田和大
tp, flh: 峰崎芳樹, 田中充, 高瀬龍一, 松木理三郎
tb: Fred Simmons, Pat Hallaran, 三塚知貴, 堂本雅樹(btb)
駒村光(g), 宮嶋みぎわ(p), 芹澤薫樹(b), 諸藤一平 (ds).

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プロのゴルフは異次元の戦い・・・・・何か同じ土俵で戦えれば

2011-06-22 | GOLF LIFE
 アメリカの男子ゴルフ全米オープンが終わった。若いマキロイのブッチ切りの優勝。16アンダーというスコアだけでなく、フェアウェイキープ率なども記録を塗り替えたそうだ。最近のコースは500ヤードを越えるPAR4などこれまでの常識を超えるセッティングにもかかわらず、それを乗り越えるスコアを出すとは恐れ入った。世代替わりと共にゴルフの常識が又変わってしまいそうだ。
 プロのゴルフは我々の素人ゴルフとは異次元の物。自分がいくらドライバーを飛ばしてもプロの打ったボールは100ヤード先。アイアンでは難しそうなのでウッドにしようかと思う距離を軽々とショートアイアンで乗せてくる。所詮、ショットの飛距離と正確性では絶対かなわない。時に大きく曲げたりするのを見ると「プロといえども人の子」と内心ほっとするが。
 では、飛距離に関係のないパットはどうかというと、我々が普段やっているグリーンとプロのトーナメントのグリーンではそもそもグリーンのセッティングが違う。先週ホームコースで普段ピンを切っていない難しい場所にピンが切ってあった。早さも「そこそこ」だといきなり3パット連発。仲間たちも悲鳴を上げていた。距離に関係の無いパットでも、プロのタッチと我々のパットのテクニックは所詮別物かもしれない。
 となると、唯一プロと張り合えるものは何かというと、それはアプローチかもしれない。プロは同じアプローチでも色々な技を駆使する。素人ではひとつの技をマスターするのに時間がかかる。なかなか体に覚えさせられないものだ。これはもちろん圧倒的な練習時間の違いではある。こんなアプローチだが、タイミングとタッチが合ってくると素人でもビシビシピンに絡むことがある。これが唯一プロと張り合える可能性のある場面だ。自分はグリーン周りの8番のランニング。

 先日、会社の仲間とのラウンド。すでに定年を迎え、あるいは近々定年を迎えようとしている同じ世代。話題は大体限られる。年金は幾らもらえるか。女房対策は。仕事は何をする。趣味は何をする・・・。もっとも今回はゴルフ仲間の間の会話、更に話はひとつに。結論として、週1回のゴルフ、月一回遠出、年金以外にそれをできる小遣い稼ぎができる仕事を週3、4日ということになる。さてさて誰が一番早く実現できるか。
 この日のラウンド、皆それぞれに腕達者。ハイレベルの戦いが予想されたが、ティーショットは3人がミスショット。自分はフェアウェイの真ん中にまずまず。ロングの第2打も完璧。ところが100ヤードを切った所からミスをしてグリーン手前に。寄せればパーというところで大トップ。グリーンを大オーバー。そこからトップ、ダブリ、ザックリを繰り返し7オン。何とか最後は1パットだったがいきなりのトリプルボギースタート。悪いミスは尾を引くので何となく前途多難のスタート。
 ところが、最後のパットをきちんと入れたせいか、2番からは無事に復活。ショットはほぼ完璧が続く。グリーン狙いが少し外れるがショットは悪くない。ラッキーもあるが残った寄せは比較的寄せやすいところ。2グリーンのコースだったこともありグリーンは小さめ。「8番のランニングのアプローチ」がぴったりカップに付く。前半終わってみればなんとワンパットが8個のパット数が10。これはもちろん自己新記録。スコアも最初のホールのトリプルがあっても40に収まる。上出来であった。
 こんなことがあると、大体後半は乱れるもの。ところが後半もこの流れが続くと集中力もさらに増す。フェアウェイキープ100%のおまけ付き。結果は13パットでスコアは41。81は今シーズンのベスト。パット数23はもちろん新記録。調子を落としていたゴルフであるが、震災でしばらく休んでいた後、最近数回調子は上向き。週末の月例に期待。

 これを機にプロに負けない「8番のランニング」に磨きをかけよう。素人シニアでも異次元のゴルフを目指して。
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世の中「~風」という商品が多くなっているが・・・・・・果たして本物を越えられるか?

2011-06-20 | MY FAVORITE ALBUM
UPTOWN STOMP / THE STUDIO “A” BIG BAND

 食料品売り場の調味料の棚に行くと、実に様々な商品が並んでいる。インド料理のカレーの美味しさは様々な調味料の混合の按配によって決まるといわれているが、そのカレーといえども元となる調味料の種類は多いといっても限られる。ならば棚一杯に溢れるほどは無いはずだが・・。
 よく見ると単品の「素の調味料」はほんの一握り。大部分は合わせ調味料、それも粉末あり、固形あり、レトルトある。ドレッシングの類も実に沢山の種類がある。単品の調味料にしても、例えば「本みりん」はごく一部、多くはみりん「風」調味料。聞く所にによれば、醤油もけっこう「醤油風調味料」多いとか。
オリジナルの良さを生かして自分でアレンジすればいいと思うのだが、世の中、「便利さ」と「美味しさ風」を追い求めるばかりに、手軽に使える調味料だらけになってしまった。それを使った料理そのものも結局は「~風」料理ばかりになってしまっているのだが。これは何も家庭料理ばかりでなく、外でも本物の料理人の味付けを味わえる店が減った。
文化と伝統を守るためには由々しき事態だと思う。

 グレンミラーの名曲を料理したデビットマシューズ。これは、素材はグレンミラーの曲だが料理はグレンミラー風ではなく、完全に「デビットマシューズ料理」にしている。
 ビッグバンドの世界は色々なアプローチをする数多くのバンドがあるが、他のビッグバンドに捧げた企画はよくある企画だ。あのエリントン大御所もそのようなアルバムをだしていた
 このアルバムは、‘30年代から’50年代のビッグバンド全盛期の有名バンドに捧げた企画になっているが、よく見ると曲は新たな書き下ろしが大部分。曲それぞれに「~風バンド」というコメント付きという嗜好だ。例えば、1曲目はハリージェームス、2曲目はカウントベイシー、次はクラークテリーといった味付けをした曲とアレンジだ。そして、後半にはオリジナル曲をそのバンドカラーを生かした新たなアレンジで。
 最後の曲はグレンミラーの「IN THE MOOD」。デビットマシューズとは違って、限りなくオリジナルに近い新録音といった感じであるが、通常のビッグバンド編成にフルートやクラリネット、さらにはバズーンなどの木管群を加えて、分厚いサウンドに作り変えている。

 楽しめる一枚で、内容はともかく「バンドカラー風」に拘った企画に座布団一枚を進呈。

 このバンドのディレクター エドワード ピーターソンはマンハッタン音楽院を出たトランペッター。ワシントンのUS NAVYバンドに10年いた後に、東海岸で指揮&レコーディングプロデューサーをしているらしい。そして、THE STUDIO “A” BIG BAND はWashington D.C.中心のスタジオミュージシャンで編成されているバンドとのこと。世の中色々な「~風」があるものだ。

1. Bugle Boogie Blues [Howard Rowe]
2. Slowly & Quietly Please   [ Don Sebesky ]
3. Wah, Wah! [ Howard Towe ]
4. Uptown Stomp [ Howard Towe ]
5. Gospel John [ Steinberg / arr.Andy Clark ]
6. Down Time [ Paul Clark ]
7. Brush Stokes [ Louie Bellson / arr. Dave Black ]
8. Stan's The Man! [ Dominic Spera ]
9. Metropole [ Howard Towe ]
10. Brass Roots [ Don Sebesky / arr.Andy Clark ]
11. In Roy's Corner [ Louie Bellson/Dave Black/Sammy Nestico ]
12. Big Mama Cass [ Don Sebesky / arr.Andy Clark ]
13. Duke It Out! [ Dominic Spera ]
14. Steppin Out! [ Lennie Niehaus ]
15. Yes, Indeed! [ Sy Oliver / arr. Andy Clark ]
16. TD's Boogie Woogie [ T. Dorsey/D. Kincaide / arr.Andy Clark ]
17. In The Mood [ Joe Gardland / arr.Andy Clark ]

Produced by Andy Clark
Directed & Conducted by Edward Peterson
Recorded at Omega studio, Rockville, Maryland 1997


Uptown Stomp: A Salute to the Big Bands
クリエーター情報なし
Walking Frog Records
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耳慣れたグレンミラーサウンドをアレンジするのは難しいが・・・・

2011-06-19 | MY FAVORITE ALBUM
IN THE MOOD / MANHATTAN JAZZ ORCHESTARA
3月11日の地震の騒ぎも覚めやらぬ4月にマンハッタンジャズオーケストラを率いて来日したデビットマシューズ。メンバーの欠員が出ても予定を決行したのは、単なる日本贔屓というよりは、お世話になった恩返しなのかもしれない。コンボのMJQ、ビッグバンドのMJOともに、本国よりも日本で人気が出てビジネス的にも大成功した訳だから、
彼のWEBサイトを見ると、バイオグラフィーはちゃんと日本語もある。その昔、サムテイラーやベンチャーズといった日本で圧倒的に人気があった外タレがいたものだ。マシューズも現代版のその類の外タレなのかもしれない。

20日に1部、2部通しでブルーノートに出かけてみた。世の中自粛ムードの中、席は満席という訳にはいかなかった。楽しい演奏であったが、1部、2部とも同じプログラムというのは些かがっかりした。昨年のVJOはすべてのステージが違う曲で構成されていたとか。やはりレギュラーバンドでなければ、そのようなステージは勤められないのかもしれない。

という訳で、比較的最近の一枚、IN THE MOODを。
言わずと知れたグレンミラー名曲集だ。デビットマシューズのアルバムは最初から名曲集シリーズが多かった。マシューズは演奏家、作曲家といよりも編曲家。マシューズの人気が出たのも名曲をマシューズ節でどう料理するのか、そして一流のメンバーがどう演じるかが楽しみだ。
アルバム作りは日本のプロデューサーとのコラボ、その為か選曲も日本人好みの名曲がよく選ばれた。日本市場をターゲットにすると仕方が無いことか。サムテイラーも日本人好みの曲、挙句の果ては演歌までやっていたが、マシューズもその路線を続けているのかも。

グレンミラーの名曲というと、そもそもグレンミラーオーケストラで流行った曲のアレンジが耳にこびり付いているので、なかなかアレンジに大胆な手を加えるのは難しいと思うが、マシューズの場合はお構い無しで自分の世界へ。ホルンやチューバ、さらにバスクラを加えた独自の編成によるサウンド作りと相俟って、マシューズ版グレンミラーの出来上がり。オリジナルとは似つかないマシューズスイングの世界だ。根っからのビッグバンド好きにとっては好き嫌いの好みが分かれるところだ。
自分としては嫌いではないが・・・・、ディスコグラフィーを見るとすでに13枚のアルバムがあるが、ちなみに自分が持っているのは片手に収まる枚数だった。

8月にはクインテットでまた来日するらしい。生では聴いたことがなかったので、一度試しに行ってみるとしよう。

1. String Of Pearls
2. Tuxedo Junction
3. In The Mood
4. Song Of The Volga Boatman
5. Polka Dots And Moonbeams
6. American Patrol
7. Little Brown Jug
8. Chattanooga Choo Choo

Musicians
David Matthews(P, Cond)
Walter White, David Stahl, Craig Johnson, Lew Soloff(Tp)
Birch Johnson(Tb), John Fedchock(Tb on 3, 6, 8), Mike Boschen(Tb on 1-2, 4-5, 7), Larry Farrell(Tb)
David Taylor(Btb)
John Clark, Vincent Chancy(French Horn)
Tony Price(Tuba)
Chris Hunter(As, Fl)
Andy Snitzer(Ss, Ts)
Scott Robinson(Bcl, Bs)
Chip Jackson(B)
Terry Silverlight(Ds)

All arranged by David Matthews

Producer Shigeyuki Kawashima

Recorded July 13 and 14, 2007


イン・ザ・ムード~プレイズ・グレン・ミラー~
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ
BIRDS RECORDS
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復活してみよう。

2011-06-18 | JAZZ LIFE
久々に自分のブログを覗いてみた。当たり前だが以前のままに残っていた。
最後の記事を書いてから、3年以上が経過してしまった。
机の上を散らかしたまま長期間不在にし、久々に戻ってみたら其のままになっていて安心するような気分だ。

最後の頃は生活のリズムの中に取り込まれ毎日のように記事をアップしていた。故あって小休止しなければならない事情があったが、その時は、しばらくの間休むがすぐに復帰するつもりであった。その間アナログ環境で聴けない環境になり、仕事や生活環境も変わる内に、ここに戻るタイミングを逸してしまっていた。

もちろん、その間JAZZは聴いていたものの、もっぱらBGMで。以前のようにたな卸しをしながら記事を残すようにしっかり面と向かって聴くようなこともなかったのも一因である。
最近やっとアナログ環境を含めてJAZZをしっかり聴ける環境も戻り、ボチボチ肩慣らし(耳慣らし)も始めた。
やはり、JAZZはいい音で大きな音で聴くのがいい。

最近は時間的な余裕もできたので、家で聴くだけなくライブにでかけることも多い。
この休息期間愛読していたスイングジャーナルも廃刊になり世間の動きには疎くなっていた。世の中にジャズを聴く人が減ったのかと思いきや、ジャズを聴けるライブハウスは結構な数があるのが分かった。学生時代にはジャズ喫茶巡りをよくしていたが、これからはレコード&CD整理に加えてライブハウス巡りも楽しいかもしれない。

ライブはやはり好きなビッグバンドが多い。ビッグバンドの世界もテレビやスタジオの仕事も無くなりレギュラーバンドの維持が難しくなったといわれて久しいが、よく調べると結構ビッグバンドも盛況なようだ。5月の連休の時は新宿の“Someday”で連日ビッグバンドの競演が繰り広げられていた。ビッグバンドファンとしては嬉しい限りだ。
さすが、地震の後は外国からの来日アーティストは激減しているが、デビットマシューズは何人かメンバーは減ったもののMANHATTAN JAZZ ORCHESTRAを率いて来日してくれた。
「想定外」の日米メンバー混成メンバーで元気なプレーを聴かせてくれたが、世の中元気が無くなっている時だっただけに嬉しかった。マシューズの心意気居に感謝!。

などなど世の中変革期の真只中、書き留めたいことは色々あるが、またこのブログを復活してジャズのレコードのたな卸しと一緒に書き留めておくことにしようと思う。

どうなるか分からないけどペースが戻るまではボチボチと。
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