A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ウェストコーストの香りがプンプン・・・・

2011-10-27 | MY FAVORITE ALBUM
Duke Ellington Big Band Sounds Played by Dave Pell’s Big Band

最近仕事で目黒に行くことが多い。目黒のライブハウスは有名なところではブルースアレイジャパンがあるが、最近東京倶楽部の目黒店がオープンしていた。駅からすぐ近くの表通りに面しているものの、周りは静かな佇まいの目立たないところなのでまだあまり知られていないと思う。

先週の日曜日の夜に辰己哲也オクテットが出演したので出かけてみた。4管にギターを加えたカルテットの8人編成だが、いわゆるジャムセッションではなく、アンサンブルワークを基本にした軽いノリのバンドだ。以前はホテルにレギュラー出演していたそうだが、そんな場で聴くのにピッタリだ。同じような編成に前田憲男&猪俣猛のウィンドブレーカーズがあるが、このバンドの特徴は辰己哲也の拘っている「レパートリーバンド」。スコアの多くはデイブペルのバンドのものだそうだ。日本人好みのコアなジャズというよりは、ダンスミュージックに近い演奏なのでアルバムは古くから沢山出ているようだがあまり知られていない(自分だけかも?)。自分が持っているアルバムも数枚だけだ。メンバーは各時代とも層々たるメンバーが加わっているし、アレンジは有名アレンジャーがスコアを提供しているので、良く聴くと聴き応えはある。今度じっくり聴いてみよう。




オリジナルはこちら。




この日はマティーペイチのアレンジが多かったが、珍しく辰己自身のアレンジも披露していた。なかなかこのようなサウンドを普段聴けないだけでなく、同じ曲を違うアレンジで聴かせるとか、プログラムにも嗜好が凝らされていて十分に楽しませてもらった。普段「ラウド」なジャズが多い中で、このようなPAのいらないアンサンブルは心地よいものだ。
来月はビッグバンドで、前回のボブブルックマイヤーから今回はマリアシュナイダーとのこと。これも普段聴けないサウンドなので楽しみだ。

という訳で、デイブペルのビッグバンド物を一枚。これはオクテットではなく、通常のビッグバンド編成。有名バンドのレパートリーにチャレンジしたシリーズで、これはエリントンナンバーの特集、灰汁の抜けたエリントンといった感じで、オクテットにも通じる気軽に聴けるビッグバンドサウンドだ。アレンジとピアノはボブフローレンス。ドラムにフランキーキャップの名前も見受けられる軽快な演奏だ。

1. I let a song go out of my heart
2. Sophisticated Lady
3. Creole love call
4. Gal from Joe’s
5. Azure
6. Tulip or turnip
7. In a sentimental mood
8. Like the Duke
9. Mood Indigo
10. Caravan

Dave Pell Leader
Arranged By Bob Florence

Cappy Lewis (tp)
Tom Scott (tp)
Ray Linn (tp)
John Audino (tp)
Geoge Roberts (tb)
Jimmy Priddy (tb)
Bob Pring (tb)
Harry Betts (tb)
Bob Drasnin (sax)
Bill Hood (bs)
Ronny Lang (as)
Dave Madden (ts)
Bob Florence (p)
Lyle Ritz (b)
Frankie Capp (ds)








Dave Pell Plays Duke Ellington
Dave Pell
Dave Pell Productions
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気合が入る時と入らない時でこれほど変るか?・・・

2011-10-23 | GOLF LIFE
今年の夏のゴルフはあまり雨には遭わなかった。もっとも、夏は少しくらいの雨は気にはならないのだが。ゴルフの日に雨音で目が覚めるというのは気分が悪い。まして、予報が1日雨の場合は。今回はまさにそのような日だった。前日の天気予報でも1日雨。10月は天気が良い日が多いといわれるが、最近の天気は一週間の周期。丁度週末に天気が悪い日が巡ってくる悪パターンに嵌っている。

今回は特にコンペでもない仲間通しのラウンド、「予報どおりの雨か」と起きだして外を見ると激しい雨が叩きつけている。大体は前日に用意をするのだが、その日は起きてからの用意。気分が乗っていない証拠だ。慌てて用意を始める。まだ夏の格好でいいかと思ったが、そろそろ雨だと寒くなるといけないと思い、長袖に長ズボン、そしてレインウェアも長袖を用意すると結構な荷物になった。普段であればゴルフの日の朝は浮き浮きするのだが今回は出発前から何となくノリが悪い。

今回の目的地は千葉のラヴィスタ。年に数回行くがバックからだとなかなか難しいコースだ。さらに、この雨だと余計に気が重い。出発するのに多少時間がかかってしまい、時間はぎりぎりになってしまった。高速に乗っても雨の強さは変わらず。渋滞があると時間が厳しそうなのでアクアラインルートで行くことにした。木更津東ICができて千葉の奥のコースは行きやすくなったのか、最近はこのインターを利用することは多い。

渋滞も無く、スタート時間には間に合いそうで一安心。ギリギリに着くと仲間の車が他に相次いで2台到着。他の連中も気が進まなかったのかもしれない。雨もひどくなくなったようなので夏仕様に決めて着替えもそこそこで、スタートホールに行くと、雨も小降りになり傘もいらない位だ。

スタートのティーショットはまずまず。ドライバーの好調が持続していた。他のメンバーもティーショットを打ち終えて2打地点に行くとボールが一つ足りない。全員ティーショットはフェアウェイにあった筈なのだが。仲間のボールがいきなりフェアウェイで行方不明。よくよく探すと、フェアウェイにボールがめり込んでいた。確かについさっきまで強い雨は降っていたが、特にカジュアルウォーターがある様な状態ではなかったので、油断していた。かなり雨が降ったのであろう、良く見るとコンディションは結構悪く、バンカーはどこも砂が流れた後と水溜りばかりだ。ところが、グリーンは水はけがよく特に問題なし。

1番、2番、3番と内容は特に悪くないのだが、必ずつまらないミスが一つずつ。本来であれば、じっと我慢で4番に臨む筈が、何を思ったか次の4番でショートカットを狙ってOB。その次のショートでも短いアプローチを3回ミスって、突然すべてがいい加減になってしまった。普段はあまり上手くいかなくてもプレーを投げないのだが、今回だけは何故か気合が入らず。体は正直で、そうなると好調であったティーショットもミス続きに。

後半は、それではいけないと、ほぼ腕は互角の同じ組の仲間とホールマッチで握りしたが、相手も今ひとつ乗り切れず、お互い交互にミスをして、8番まで引き分け無しで勝ち負けは完全に交互、最後の9番での勝負となったが、お互いミドルの2打をグリーン周りのバンカーに入れて、後は2パットで仲良くドロー。結局、勝負は分けたが、久々になんとも絞まらないゴルフになってしまった。最近は絞まったゴルフが続いて調子は上向き気配であったが、今回で振り出しに戻る。あれだけ調子がよくなってきたドライバーも擦り球連続で飛距離もでず。

その後天気は回復して薄日が差すほどに。しかし、朝起きた時から何かノリの悪かった時は、結局一日のプレーにも悪影響を。気合も入らずどっと疲れも。もちろん結果も出ないだけでなくショットも途中からまともな当たりは1発も無し。帰りは運転中に注意力散漫で道は間違えるし不本意な一日だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャズは紫煙が煙る深夜のクラブで聴くというのは通り相場だが・・・

2011-10-20 | CONCORD
Great Guitars at The Winery

最近はオフィスや公共のスペースでは禁煙が徹底してきた。飲食店でも昼間は禁煙というところが多い。スモーカーにとっては、ますます肩身が狭くなっている。
ジャズとタバコは何となく切り離せないイメージだ。ジャズ喫茶の全盛期もタバコの煙の中で何時間も過ごしていたものだ。丁度その頃良くかかっていたレコードジャケットのエルビンのHeavy Soundsも、2人の顔がタバコの煙に霞んでいる。
ところがConcordのジャズはどうもタバコが似合わない。西海岸のカラッとした空気の中の、清清しいサウンドがイメージされる。

このConcordに集ったプレーヤーもレコーディングやコンサートで何度が一緒にプレーしている内にレギュラーグループとして活動するようになっていった。このグレートギターズもその内のひとつだ。この3人が一緒にプレーしたのは、74年のコンコルドのフェシティバルのステージ。それから6年が経ったので、すっかりお馴染みのグループになった。
このグループが6月の燦々と降り注ぐ太陽の元、カリフォルニアのワイナリーのステージに登場した。カリフォルニアワインのPaul Massonのワイナリーがコンコルドから南に下ったサンノゼの郊外にある。そこの古い建物を生かしたステージで、毎年夏になるとコンサートが開かれる。グレードギターズの3人の面々はその舞台に登場した。一人ひとりが人気のある大スターだが、彼らが3人集ってプレーするとなると当然観客は超満員だったそうだ。
御大のジェファーソンは丁度その時、コペンハーゲンにいたが、そのような機会を逃すはずもなく、いつものフィルエドワーズをヘッドとするレコーディングスタッフはモバイルの機器を携えてそのステージを残さず収めた。その時の録音がこのアルバム。

エリスもコンコルドに登場するまでは紫煙の中でのプレーが似合っていたのだが、何故か3人が集るとこのような屋外の舞台が似合う。ブロードウェイで始まるステージは、次々とジャズのスタンダードが続きそしてボサノバも。ジョーバードのベースがエレキベースのせいもあるが、全体に軽めのサウンドだが、一人ひとりのギターのプレーはいつものようにbopの伝統を引き継ぎ骨太だ。



1. Broadway
2. Air Mail Special
3. Body and Soul
4. You Took Advantage of Me
5. So Danço Samba           
6. The Sheik of Araby   
7. Straighten up and Fly  
8. Just in Time       
9. Talk of the Town

Barney Kessel (g)
Herb Ellis (g)
Charlie Byrd (g)
Joe Byrd (eb)
Jimmie Smith (ds)

Carl Jefferson Producer
Phil Edwards Engineer

Recorde live at the Paul Masson Mountain Winery, Saratoga,California on July 1980

Originaly Released on Concord CJ-131

Great Guitars: At the Winery
Great Guitars
Concord Records
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大ベテランも自分のオーケストラでやりたい時も・・・

2011-10-19 | MY FAVORITE ALBUM


CLARK TERRY'S BIG B-A-D BAND LIVE AT BUDDY'S PLACE

今でも健在な大ベテランフィルウッズだが、もう一人健在なのがトランペットとフリューゲルホーンのクラークテリーで、昨年90歳のお祝いをしたそうだ。彼も、コンボ、ビッグバンド、そしてスタジオワークを含めて活動の幅と歴史は長い。どちらかというとビッグバンド暦が長く、ベイシー、エリントンの両方のバンドに長く在籍し、クインシージョーンズのビッグバンドの立ち上げにはフィルウッズとも一緒に参加した。スタジオワークでは良くウッズと一緒に参加することも多かった。自分が紹介したアルバムにも数多くクレジットされている。

ビッグバンドでやりたいというのは何も新人ばかりではない。色々なセッションからお呼びがかかるファーストコールのプレーヤーも、たまには自分のバンドで思う存分やりたい時もある。日本ではドラムの稲垣貴庸や岸義和のビッグバンドなどがそうであろう。
このクラークテリーも、70年代に自分のビッグバンドを持ったことがある。最初はツアーのための臨時編成であったようだが(この時のライブのアルバムは以前紹介したもの)、引続き準レギュラーとして活動していたようである。今回は、そのテリーのビッグバンドが、バディーリッチの店“Buddy’s Place”に出演した時のライブだ。

メンバーは最初のアルバムとは一部替わっているが、このバンドの要はアレンジも担当しているアーニーウィルキンス。ベイシーなどにもアレンジを提供していたが、このテリーのバンドにピッタリの曲を提供している。基本はテリーの在籍した、ベイシー、エリントン、そしてクインシーのオーケストラの流れを汲むアレンジとプレー振りで、テリーを始めとして他のメンバーもご機嫌なソロを展開している。

良くオーケストラのソロではクレジットがないと、「誰のソロか?」というのが分からない事が多く、ディープなファンにとってはそれを当てるのも楽しみだ。テリーのソロはその音色とフレージングですぐ分かる。それだけワン&オンリーなプレーヤーだということだろう。バンドを編成したのも、きっとそのサウンドをオーケストラで表現したいという想いであったと思うが、ウィルキンスとのコンビで見事に実現したオーケストラだ。

1. Modus operand
2. Come Sunday
3. Gap sealer
4. Jeep’s blues
5. Swiss Air
6. Big bad blues
7. Sugar cubes [Gribbines]

Clark Terry (tp,flhrn,vcl)
Greg Bobulinski, Dale Carley, Paul Cohen, Richard Williams (tp)
Sonny Costanzo, Eddie Bert, Jimmy Wilkins (tb)
Jack Jeffers (b-tb,tu)
Frank Wess, Chris Woods (as) Ernie Wilkins, Ron Odrich (ts)
Charles Davis (bs)
Ronnie Mathews (p)
Victor Sproles (b)
Ed Soph (d)

Recorded live at "Buddy’s Place", New York, 1976





Big Bad Blues
CLARK TERRY'S BIG B-A-D BAND
Universe
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パットが入らないと勝負にならない・・・

2011-10-18 | GOLF LIFE
毎月やっているホームコースの仲間内のコンペ。予定が合わなくて久々の参加だ。ホームコースのハンディ戦なので勝負は横一線。誰でもチャンスがあるが、今年はこのコンペは相性が悪く、いつも下位を低迷。先週は久々の30台もあり、調子を上げてきたので少しは期待が持てたのだが。
早朝7時台のスタートなので、家を出るのは5時過ぎ。朝暗い内の出発となると、日が短くなったのを実感する。コースに行くには常磐道。早い時間帯なのにやけに車が多いと思ったら、その日はコース近くの百里基地で観閲式がようだ。そういえばプレー中も編隊で低空飛行をしている飛行機が気になった。
アウトの一番からのスタート。このコースは9番ホールが苦手。午前中の内に9番を廻るほうが気が楽だ。ティーショットはまずまず、2打をミスして3オン。ピンからは5メートル近く離れていたので、距離感だけを合わせて打ったパットがカップをかすめる。このようなスタートはまずまず。2番ホールも2打目をしくじり5メートルのパットは入らずボギー。3番のショートはプッシュアウト気味で右のバンカーに。バンカーショットは綺麗に出せずに、またもやピンから5メートル。これも半分諦めて距離感だけをあわせたたら、真ん中からカップイン。このような流れは良いはずなのだが・・・・・。
ティーショットは前回から引続き好調。ところがパーオンすれば3パット。パーオンを逃し寄せがうまくいってもパットが入らず。そして苦手の9番。珍しく、ティーショット、2打ともに完璧。右にハザードは上手く避けて、100yちょっとの3オンが簡単に狙える場所に。確実にパーオンして、このホールこそと思ったが、またもや短いパットを3パット。
午後に期待だが流れは変わらず。我慢のゴルフが続くが15番でアプローチを大トップのミスでグリーンオーバー、寄らず入らずでトリプルを叩いて一巻の終わり。最終ホールも3パットのおまけつき。上がってみれば、44・46の90。内容的には85を切れそうな雰囲気だったが、原因はパットがすべて。もっとも、上位陣は皆好調で、パープレーでは真ん中位。仮に85でも優勝には程遠かったが。
スタートが早いと、帰りの渋滞が無いのが嬉しい。明るいうちに自宅に帰還。メンバーの一人が、最近皆のスイングを動画のスローモーションで撮ってくれている。スチールや通常の動画と較べると、スローモーションは自分の特徴(欠点)がより明確に分かる。早速チェックして次回に繋げたい。もっとも、今回はパットのシーンのスローモーションが欲しかった。パットの動画はなかなか見る機会が無いので。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新人のステップアップにはベテランの力添えが・・・・

2011-10-17 | MY FAVORITE ALBUM
Kef’s Pool / Gary Wofsey and the Contemporary Jazz Orchestra



先日、羽毛田耕士のビッグバンドのライブに行った。最近はエリントン、ベイシー、グッドウィンなどの超大物 に加え、角田健一、岸義和、ルータバキンなどのベテラン揃いのビッグバンドが続いたので、久々に若手中心の元気な演奏が聴けた。新進気鋭の若手のグループはベテラン揃いのバンドと違って新たな試みが聴けるので、また新たな楽しみだ。羽毛田耕士のバンドは若手揃いといっても、立ち上げてからは大分経つのでカラーも定着してきている。最後のアンコールの、三宅裕司のビッグバンドの曲(メンバーは大体同じらしい)が新鮮だった。

だが、ビッグバンドを新規に立ち上げるとなると、アレンジを揃え、ソロイストを集め、さらにグループとしてのカラーを出さなければと、自己のグループを作るにもコンボの編成と違った苦労も数多くあると思う。そのような時に、頼りになるベテランが一人いると心強いのではないかと思う。
1980年に、ニューヨークで若いトランペッターGary Wofseyがビッグバンドを立ち上げた。レコーディングに協力したのは、お馴染みのフィルウッズ。百戦錬磨のウッズが加わったのは、演奏面でも営業面でも鬼に金棒であっただろう。ウッズは若い頃から、ソロでもビッグバンドでも、そしてスタジオワークでもなんでもござれのオールマイティーの活躍が続いている。60年代にヨーロッパに渡って例のヨーロピアンリズムマシーンで活躍してからは、パーカーライクのアルトがより一層アグレッシブになった。当時は、自己のグループも持っていたが、引続き色々なセッションにも顔を出していた。というか、まだ健在のウッズは今も続いているから大したものだ。

コンテンポラリーオーケストラと銘打っているので、ビッグバンドのサウンドとしてはいわゆるベイシーライクではなく、8ビートも多用している。ジャズであり、ブラスロックでありといった「当時の今風」のサウンドだ。テレビや映画のテーマといった感じの曲が続く。ベテランのグループでは、メイナードファーガソンやバディーリッチなどのバンドが、どんどん新しいサウンドにチャレンジしていたが、これに負けじと力が入った演奏が続く。ウッズの他は若手中心のメンバーだが、若いDick OattsやRonnie Cuberの名前もある。
彼らのソロもあるが、節々を締めているのはやはりウッズのアルトだ。
Wofseyはアレンジも大部分提供しているが、最後のNew York ScuffleはGary Brownのアレンジ。これは、ベイシー風のアップテンポの4ビートがご機嫌だ。

実は、このWofseyは、この後日本に来日し、ほんの短期間の予定が5年間も日本で活動していたので、日本では知る人ぞ知る有名人だ。今ではフロリダで活躍しているらしいが、きっと若い頃お世話になったウッズを忘れることは無いと思う。


このWofsey、実は2つのホーンを吹くという特技を持っている。



1. Slaughter on tenth avenue
2. Birth without violence
3. Close to the edge
4. Kef’s pool
5. Afro Jewish Cuban latin mother
6. New York Scuffle

Gary Wofsey (tp)
Phil Woods (as)
Gary Brown (ts,fl)
Dick Oatts (ts,ss,as,fl)
Ronnie Cuber (bs)
Mark Legault (cl)
Moose Foyer (tp fh)
Laurie Frink (tp,fh)
Bob Freeberg (tp,fh)
Bob Carllson (tb)
Joe Letizia (tb)
Melanie Macqarrie (g,eg)
Mike Abene (p,ep)
Paul Adamy (fb)
Jim Molla (ds)
Bob Merigliano (conga,timbales)

Produced by Gary wofsey
Chief Engineer Bill Hidak
Recorded in October 1980, at Reel Dreams in Bloomfield CT.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつかは一緒になると思われたお似合いのカップル・・

2011-10-16 | MY FAVORITE ALBUM
Place Vendôme / The Modern Jazz Quartet & Swingle Singers

室内楽風のジャズといえば代表格はMJQ。ビバップの全盛期にある種対極にあるコンセプトでグループとしてのカラーをここまで拘ったグループも珍しい。類は友を呼ぶという訳ではないが、同じようなコンセプトのプレーヤーとの共演もいくつかある。LA4のローリンドアルメイダとの共演もあった。コーラスグループのスウィングルシンガースも同じようなコンセプトのグループだがこの両者の共演盤がこのアルバムだ。

誰が見てもお似合いの夫婦だが訳あってなかなか一緒になれないということがある。この2つのグループもそうだったのかもしれない。録音は’66年だが、ジョンルイスとスウィングルシンガースのリーダー、ウォードスイングルは2年前には一緒に演奏する約束ができていたそうだ。2年がかりで実現した作品だ。MJQのフィリップス原版のアメリカでの発売はAtlanticだが、このアルバムだけは別扱いだったのも何かがあったのだろう。
ヨーロッパでは当然のようにヒットしたアルバムだが、本家のアメリカではジャズアルバムとしてはなかなか評価されなかったとも聞く。ジャックルーシェにしてもオイゲンキケロにしても、クラッシクとジャズの融合を試みたのはヨーロッパ勢が有力だ。クラッシクをベースにジャズを受け入れる土壌はやはりヨーロッパが上手だったのかもしれない。まだフュージョンとかクロスオーバーとか言われる前の話。ジャズの世界では新旧の対峙はあったが、他のジャンルとの融合はこの時代はまだまだ進んでいなかったのだろう。硬派のジャズファンからすると、ジャズとは言いたくなかった代物かもしれない。しかし、世の常として、世の中の変化に対応できない堅物は大体世の中から絶命していく。古いジャズからメインストリーム、前衛、そして他の音楽との融合まで当時から幅広く受け入れていたヨーロッパがジャズの主流の伝承の場になっていくのは必然だったのかもしれない。

今月に入って仕事に復帰して久々に多忙な毎日が続く。時間的にも忙しくなったが、怠け癖のついた頭を仕事モードに切り替えるのが大変だ。これからの季節、疲れた頭を休めリラックスした気分で秋の夜長を楽しむには最適な一枚だ。



1. Sascha (Little David's Fugue) Lewis 4:18
2. Aria [Orchestral Suite No. 3 in D Major, BWV 1068] Bach 5:41
3. Vendôme Lewis 3:32
4. The Musical Offering (Musikalisches Opfer), for keyboard and chamber instru [Musical Offering, BWV 1079] Bach 6:34
5. Dido's Lament "When I Am Laid in Earth" [From Dido and Aeneas] Purcell 5:05
6. Alexander's Fugue Lewis 4:53
7. Three Windows Lewis 7:10


The Swingle Singers
Janette Baucomont Soprano (Vocal)
Jeanette Baucomont Soprano (Vocal)
Christiane Legrand Soprano (Vocal)
Claudine Meunier Alto (Vocals)
Alice Herald Alto (Vocals)
Claude Germain Tenor (Vocal)
Jean Cussac Bass (Vocal)
José Germain Bass (Vocal)

The Modern Jazz Quartet
Milt Jackson (vib)
John Lewis (p)
Percy Heath (b)
Connie Kay (ds)

Pierre Fatosme Producer, Recording

Recorded on Sep 27, 1966 & Oct 30, 1966











Place Vendome
MJQ&SWINGLE SINGERS
Philips Import
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昔の仲間とのラウンドはゴルフ以外の別の楽しみも

2011-10-15 | GOLF LIFE
ゴルフを通じてできた友人は当然のようにゴルフの話が中心。だんだん親しくなると、仕事や趣味の話にもなっていく。一方で、学校時代の仲間や仕事仲間とのゴルフは、昔話や仕事の話が中心で、ゴルフはどうしても二の次になってしまうものだ。仕事も現役を引退してからは付き合いゴルフや接待ゴルフの類は無くなった。仕事仲間でもゴルフ好きが集るようになると、やっとゴルフの話も話題の中心になるようになった。でも、気心が知れた仲間同士だとお互い近況が気になるもので、やはり話題はそちらの方向に。毎日何やっているから始まり、小遣い稼ぎの仕事の話、趣味の話、健康の話、そして家族や親の話と話題に尽きない。
今回は前に毎年ハワイ合宿に一緒に行っていた会社の先輩の同期会のゴルフへ飛び入り参加。同じ会社の先輩達なので皆顔見知りなので久々に会うのが楽しみであった。大体が5年ぶり、中には10年ぶりに会った人もいたが、相変わらず元気な先輩達であった。この先輩後輩という関係は、上司と部下とは違っていつまで経っても変わらないものでいいものだ。

さて、今回の同期会コンペのコースはこの先輩のホームコース。神奈川の中津川カントリークラブ。歳をとってからは自宅から近い方がいいとホームコースにしたコース。これまでにも良く誘われてプレーしたことがあるが、先日の下田カントリーほどではないにしても、かなりアップダウンのある丘陵コース。噛み合わなくなるとミスがミスを呼び今まで何度か痛い目にあっているコースだ。先日の台風で木が大分倒れたそうだがコースのコンディションは良好。フェアウェイにはディボットもなく、グリーンも多少砂が入っていたがいい仕上がりだった。

練習もそこそこでスタートしたが、朝一番のティーショットは気持ちよく振れて、真ん中に。幸先の良いスタートだ。しかし、2打、3打をミスってダボスタート。2番も同様。2打を大きく引っ掛けて隣のホールへ。OBは免れたが崖下から木越えができずにミスの連発。グリーンにたどり着くのに何と7打。そして3番も同様なミス。まさにミスがミスを呼ぶパターンが連続して3ホールで何と10オーバー。この先どうなるかと思われたが、次のホールからは何とか平常心に。残りのホールは何とかダボ無しの3オーバーで廻って何とか40台。ティーショットは引続き快調であったが、最終ホールで引っ掛け気味だった2打目の感触が久々の快感で午後に期待となった。

午後のスタートもティーショットは引続き好調。しかし、前半同様2打、3打目をミスってのダボスタート。どころが、後半のハーフはこのショットでミスの打ち収め。次からは快進撃が続く。どこまで続くかと思われたが、最終ホールまで続いて久々の30台。
特に、最近不調だったドライバーがここまで調子良く1日続いたのは何ヶ月ぶりだろう。
スコアはともかく内容には大満足。コンペとはいっても、いつもの月例などとは違って気楽なラウンドが幸いしたか。プレッシャーが無かったせいか。いずれにしても後半の集中力が持続したのは大成果。次回に繋げたいものだ。いつも負けている先輩との握りも、後半の快進撃で逆転。ゴルフも握りも、そして終わった後の仲間とのパーティーも久々に気分の良い一日だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャズというと大音量というイメージだが・・・

2011-10-14 | CONCORD
ZACA / LA4


自宅で大きな音でジャズを聴いていると、女房や母親は大体「うるさい」の一言。一口にジャズといってもソロやコンボからビッグバンドまで。アコースティックからエレキ、さらにボーカルまであるので、どれが「うるさい」のか一度問い正してみたいが、どうもジャズというと何でも「うるさい」という先入観念が身についてしまっているようだ。
いい音の出るオーディオセットであれば、大音量で聴いても確かに大きな音だがうるさいと感じないのだが、そのような意見を言うのはどうやらマニアの少数派のようだ。

ジャズの場合は、ライブハウスでも少し大きめだとPAがしっかり整備されているので、ライブといえども生音ではない。PAを通してジャズはすべて大音量が聴くのがいいかというと、そうでもない。いわゆるフォルテシモで目一杯大きな音を楽しむ演奏もあるが、ピアニシモの繊細な音を楽しむジャズもある。その中に、よく室内楽的なジャズという言い方をするジャズがある。代表格はMJQであろう。もちろんD,マシューズではなくジョンルイスのMJQだ。サウンドだけではなく、クラシックを素材に使うだけでなく、オリジナル曲もクラシックの曲風に影響されていることが多い。演奏の好き嫌いを別にすれば、ジャズの一つのジャンルとして定着している。

コンコルドレーベルにも、そのジャンルに当てはまるグループがある。設立当初からお馴染みのLA4だ。ドラムがシェリーマンからジェフハミルトンに代わったが、そのサウンドは当初から揺ぎ無いオリジナルなサウンドになっている。バドシャンクのアルトとフルート、アルメイダのアコースティックギターにピアノレスのベースとドラム。レギュラーグループとしてよく有りそうで無い編成だ。レコーディングだけでなく、ライブの演奏にも人気が出て、ウェストコーストだけでなく、全米はもちろん、日本やヨーロッパにツアーをするレギュラーグループに育っていた。このアルバムはイギリスでの録音。80年代への節目に、コンコルドレーベルもまたコンコルドの常連のグループもいよいよ活躍の場がグローバルになってきた。

このグループはジャズとクラシック(風)の融合だけでなく、ボサノバとの融合も特徴だ。したがって、この3要素を実に上手く使い分けながら、曲によってこのグループとしての「表情」を実に良く変化させる。リズムの違いも大きいが、4人の演奏の「音の表情」が実に多彩だ。小編成のグループを長時間聴くと、どんな演奏でもある種の単調さで多少飽きがくることが多いが、この4人のプレーは何曲聴いても全く飽きが来ない。グループとしての演奏だけでなく、個々のプレーヤーの技も多様な証拠だ。

お気に入りの曲、Child is Born。


1. Zaca               Shank 5:59
2. You Can't Go Home Again  Sebesky 5:16
3. A Child Is Born        Jones 4:19
4. O Barquinho          Boscoli, Menescal 6:44
5. Close Enough for Love [From Agatha] Mandel, Williams 5:46
6. Pavanne Op. 50        Faure 7:28
7. Secret Love          Fain, Webster 6:45

The L.A. 4
Bud Shank (as,fl)
Laurindo Almeida (Arranger, g)
Ray Brown (b)
Jeff Hamilton (ds,per)

Carl Jefferson Executive Producer
Adam Kidron Engineer

Recorded at Berry Street Studio, London< England on June 1980

Originally released on Concord CJ-130

<table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>Zaca LA4 Concord Records




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コースの良し悪しはやはりグリーンのメンテナンスが命

2011-10-12 | GOLF LIFE
山岳コースというのは基本的に難しい。大体の場合は、ホールの幅が狭くOBラインが気になる。さらにアップダウンは距離感を狂わす。増してドッグレッグホールなどは、初めて行った時は何処を狙っていってよいか分からない。強いて言えば、距離が短いホールが多いのがせめてもの救いか。最近のコースであれば、それでも大掛かりな土木工事でホールは何とかアップダウンを少なくしてはいるが、古いコースだとこんなところによくコースを作ったというホールが続くものだ。という理由で、山岳コースというと大体は人気が無い。自分もゴルフを始めた頃は、秩父方面の山岳コースに良く連れて行かれたが、最近ではあまり行く機会が少なくなっていた。ホームコースにもひとつ山岳コースがあるが、ここは一年に一度行けばといった感じだ。でも、ゴルフの原点は自然との闘いとあるがままのプレー。難しいコース周りをやっていると、山岳コースもそういうコースだと割り切ればある種の楽しみにもなってくる。

この連休に合宿ラウンドをしてきたのがまさに山岳コースの代表格のひとつとも言える下田カントリークラブ。下田というと海岸沿いのリゾートコースをイメージするが、このコースは天城峠を越えて下田に下る途中を右に曲がって再び山に入る所にあるロケーション。典型的な山岳コースだ。昨年初めて行って今回は2回目。昨年始めて廻った時はあまりのアップダウンに距離感が全く掴めなかったが、1年振りとはいえ、2回目だと大体のホールの感覚はすぐに思い出せた。距離が無いのも分かっていたので、今回はとにかくティーショットの狙い所に拘った。そのせいでも無いとは思うが、最近不調で迷いのあったドライバーが実に正確に打てるから不思議だ。アイアンは相変わらず距離感が合わなかったが、50ヤード前後のアプローチは実に小気味良く決まった。しかし、問題はパットが・・・。

このようなレイアウトも古いコースだが、できる範囲での改良は加えていてグリーンはワングリーンにして手入れが良く結構難しいイメージがあった。ところが今回は様相が激変していた。剥げたグリーンに雑草が目立つ。無理やり抜いた雑草の後はパッチワークのように砂が目立つ。滑らかな転がりが期待できるのはグリーンの半分以下。パッティングというのは唯でさえ気にすると思い通り打てないもの。このコンディションの悪さを気にし過ぎると、皆カップをかすめてしまった。コースと同じ様に割り切って打てばよかったのかもしれないが・・・。べスグロの1位2位は女性だった。女性の思い切りの良さは、グリーンのコンディションなど関係ないのかもしれない。学ばなくては。

ラウンドを終わった後、オーナーがパーティー会場に現れ、事の顛末の説明をしていた。夏の暑さにやられたと思ったが、実はグリーンキーパーが変わって肥料と除草剤の調合かタイミングを間違えてこのような事態になったとの事。ホームコースでもグリーンキーパーが替わった時に、グリーンを駄目にしたことは何度かあったが、短期間で元に戻すのは至難の業。最近の夏の暑さでも、散水のタイミングや扇風機を使った気温管理などに気を使っているコースはどこも素晴らしいコンディションを維持していた。グリーンのメンテナンスの難しさを改めて思い知らされた。プレーする立場からすると、植木の剪定が不十分でもプレーに問題は無い。フェアウェイやラフの雑草があっても、グリーンだけはいつもベストコンディションにしてもらいたいものだ。プレーを楽しむには、コースがフラットか山岳かよりもグリーンの良し悪しが一番だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

綺麗なコースは難しい・・・・分かっていながらついつい罠に

2011-10-09 | GOLF LIFE
名コースとして有名なカレドニアンゴルフクラブ。初めての挑戦だった。過去トーナメントも数多く開催し、綺麗なコースとして有名なカレドニアンだが、今までプレーする機会が無かった。東金道の東金から先というのも、長年ゴルフをやっているが初めてだった。松尾・横芝インターから降りるとすぐにコースだ。距離の割には近く感じる。落ち着いた感じのクラブハウスだ。クラブハウスからスタートホールに向か途中に練習グリーンだけでんなく、アプローチグリーン、そしてドライビングレンジの打席もある。練習場自体は広いが、これだけコンパクトに纏まっているところも珍しい。練習場というとクラブハウスから遠くに離れているところが多いが、この練習場と一体になったレイアウトはいい感じだ。

ポーレットの設計で、リンクス風で難しいとの前評判を聞いていたが、確かにバンカーの形状やレイアウトは見るからに入れたら難しそうだ。ラウンドを始めてみると、距離感がつかみ難く狙いどころが定まらないホールが続く。果たして池越えはするのか?真っ直ぐ狙って突き抜けないか?フェアウェイに止めておくには何ヤード?そして、グリーンの段差は?初めてのラウンドだったが、生憎のセルフプレー。このようなコースは、最初はキャディー付が必須だと痛感した。
スタートは8分間隔。スタートホールでは前の組がグリーンに乗ってからスタートするようにとの指導が入る。初めてのコースでラフも深かったこともあり、今回もボール探しにてこずったが、流石8分間隔だと途中で詰まることも無かった。ゆったりプレーできるのは気分がいい。コースレイアウトだけでなく草木も綺麗に手入れされていたが、花はちょうどコスモスが見頃。でも花はやはり春のアゼリアが一段と綺麗らしい。

初めてのコースにしては、バーディーもあり何とか踏ん張ったプレーをしていたが、突然バンカーで大叩き。バンカーは不得手にはしていないが、今回は何かにとり付かれた様に打っても打っても出ないパターンにはまる。久々の経験だった。そして、最終ホールでの池越ではチョロ。これも難なく池越えを狙えるところだったのに何故?といった感じの、先日来の突然の大叩き病がまた出てしまった。プレッシャーに弱いのか困ったものだ。
調子の乗れずにバタバタゴルフで18Hを終えてしまった。「参った・参った」と言いながらクラブハウスに上がってきたら、コースの方が「ここは始めてのラウンドの時は他のコースより大体10打多いのは当たり前だから」と慰められた。年配と女性陣にはあまり評判は良くなかったが、是非もう一度チャレンジしてみたいコースだ。あの中部銀次郎が晩年良く通ったコースというのがよく分かった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分で築き上げた商売を2代目に譲るのはなかなか難しいが・・

2011-10-08 | CONCORD
Tritonis / The Dave Brubeck Quartet

Concordのブルーベックの"Back Home"に続く2作目だ。ブルーベックといえば、あのテイクファイブを含めて長年コンビを組んでいたポールデスモンドのカルテットのイメージが強烈だ。デスモンドが去った後のマリガンとのカルテットもアルトがバリトンに代わったけれど、そのカルテットとしてのスタイルは引き継がれていた。ピアノレスのグループが長かったマリガンのイメージの方が違って見えた。デスモンドとも再びコンビを組むことがあったが、デスモンドの死後は、自分の息子たちと演奏を楽しんでいた。

コンコルドに移ってから3世代目のカルテットはテーナーのJerry Bergonziを加えたものだ。Jerry Bergonziのテナーは前任と較べるとコルトレーンライクのアグレッシブなスタイル。このアルバムでも、Like someone in loveでのソロは圧巻だ。タイプの違うプレーヤーを加えるとグループのマネジメントが大変と思いきや、このアルバムのプロデュースは、このグループにも参加している息子のクリスブルーベックが担当している。エレキベースがメインだが、トローンボーンも吹いている。この息子のクリスはジャズだけでなく、ロックのグループにも加わっていたそうなので、当然今までのカルテットとは毛色の変わった演奏にもなる。

父親の方は、息子のプロデュースの元、ピアノのプレーに徹しているが、こちらの方は周りがどう変わろうとも動じることなくマイペース。元々、ブルーベックのピアノはクラッシクの要素も取り入れ少し毛色の違うタイプなので、逆に周りが変わってもマイペースを持続できるのかもしれない。このブルーベックだが、多くのジャズの巨人たちが逝ってしまった中で、90歳でまだ元気に現役活動を続けているようだ。今年のニューポートにも参加したとのニュースがあった

長く現役を続ける秘訣は、自分の城は守るものの、譲れるものはどんどん2代目や周囲に譲りながらマイペースを貫くことかもしれない。きっとすべてを自分の思い通りにやらなければならないタイプだと、2代目や周りも育たずに一代限りで終わってしまうのが世の常だ。

前年1979年のニューポートでのタイトル曲Tritonisの演奏。



1. Brother, Can You Spare a Dime?    Gorney, Harburg 7:08
2. Like Someone in Love         Burke, VanHeusen 5:39
3. Theme for June            Brubeck 7:27
4. Lord, Lord              Brubeck 6:21
5. Mr. Fats               Brubeck 3:12
6. Tritonis               Brubeck 8:05

Produced by Russell Gloyd & Chris Brubeck

Jerry Bergonzi (ts.eb,)
Chris Brubeck (eb,btb)
Dave Brubeck (p)
Randy Jones (ds)

Phil Edwards Engineer, Remixing

Recorded at TM productions, Dallas, Texas on March 10 &11,1980

Originally released on Concord CJ-129


Tritonis
Dave Brubeck
Concord Records
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々にツノケンバンドのライブがあった

2011-10-06 | MY FAVORITE ALBUM
Big Swing / Kenichi Tsunoda Big Band


角田健一BIG BANDも昨年結成20周年を迎えた息の長いバンドだ。毎年定期的にリサイタルをやり、CDもコンスタントに出し、ライブもやっている。今年はビッグバンドの名曲を取り上げた企画でコンサートが企画され、11月にも2回目が予定されている。



ライブ出演のホームグランドは新宿のピットイン。老舗のライブハウスだが、ビッグバンドの出演はあまり多くない。昨日冷たい雨の降る夜であったが、久々のライブがあった。
最近はライブ、それもビッグバンドづいている。

開演ギリギリの到着であったが、席はほぼ満員。やはり、年配の方が多かった。夫婦や女性同士の方も多く、ツノケンバンドの人気と歴史を感じる。
昨日のプログラムはスタンダード中心。オリジナル曲も数曲あったが、気楽に4ビートを聴ける雰囲気の構成だった。川村裕司などお馴染みのメンバーがいたが、彼とトロンボーンの中路英明の2人は設立以来の古参メンバーとのこと。ビッグバンドのメンバーは移り変わりが多いが20年の長丁場はご立派。今後も是非長く続けて欲しい。

昨日は、スタンダード中心であったが、ツノケンバンドの特徴はリーダーの角田健一が作.
ダードは、オリジナルの曲のイメージやアレンジを生かしたお手本のような演奏だ。昨日目だったのはピアノの板垣光弘。彼も色々なバンドでよく見かけるが様々なスタイルをこなす。昨日はブロックコードのソロが圧巻。今度小編成のプレーをじっくり聴いてみたい一人だ。

というわけで、今晩はツノケンBIG BANDのCDを聴いている。アメリカでも発売された”BIG SWING”。2000年の録音なので10年前の作品だ。オリジナルの武満徹に捧げた作品から、スタンダードオールドデビルムーン、チックコリアのラフィエスタ、エバンスの十八番、最後にエリントンの作品でスイングしなけりゃ意味が無いと昨夜の選曲の較べるとバラエティーに富んでいるが、共通するスイング感はツノケンバンドの特徴だ。


昨夜も演奏した、スピード感溢れるJumping Big



1. Cerro Torre    Tsunoda 7:01
2. Darkness     Tsunoda 8:31
3. Big Swing     Tsunoda 6:07
4. La Fiesta     Corea 6:15
5. Memory       Lloyd Webber, Tsunoda 5:00
6. Old Devil Moon   Harburg, Lane 5:30
7. April Wind     Tsunoda 5:35
8. A Night in Tunisia Gillespie, Paparelli 7:40
9. Waltz for Debby   Evans, Lees 4:38
10. It Don't Mean a Thing (If ItAin't Got That Swing)  Ellington, Mills 4:35

Kenichi Tsunoda Arranger, Liner Notes, Producer, Soloist, Trombone
Mitsukuni Kohata (tp)
Yuki Urata(tp)
Masahiro Makihara (tp)
Yoshiro Okazaki (tp)
Shiro Sasaki (tp)
Naruhiro KIkuchi (tp)
Yuzo Kataoka (tb)
Haruki Sato (tb)
Hideaki Nakaji (tb)
Kan Nishida (tb)
Makaki Domoto (btb)
Hideo Oyama (as)
Atsushi Ikeda (as)
Yuji Kawamuta (ts)
Tatsuya Sato (ts)
Kazuhiko Kondo (bs)
Yuichi Inoue (p)
Yoshiaki Okayasu (g)
Daiki Yasukagawa (b)
Ichiro Onoe (ds)
Tappi Iwase (ds)
Youichi Okabe (Latin Percussion)

Shigeru Tanida Assistant
Toshiyuki Yoshida Engineer

Recorded at Victor Studio, Tokyo, on September 6 & 7,2000
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これからという時、2作目で終わってしまったのが残念・・

2011-10-05 | PEPPER ADAMS
Now Hear This / Duke Pearson's Big Band


レギュラーのビッグバンドを維持するのはなかなか難しい。
日本でもシャープも解散してしまったのでレギュラーバンドといっても多くは年に何回かのライブやコンサートに出演するリハーサルバンドになってしまった。反面、自分のやりたい曲やアレンジができるので、自分がリーダーになってビッグバンドを編成することも多くなってきた。ビッグバンドファンにとっては、そのライブ周りも楽しみになった。
メンバーを良く見ると、その中に常連がいる。トランペットの佐久間勲、ドラムの稲垣貴庸、サックスの川村祐司や竹野昌邦、トロンボーンの堂本茂樹などが常連組だ。いわゆるスタジオミュージシャンでも、最初に声が掛かるファーストコールといわれる実力者達でジャズにも前向きに取り組んでいる面々だ。

一時代前、アメリカでもスイングオーケストラから続いたビッグバンドがその時代を終えると、モダンビッグバンドの時代になったが、始まりは多くの場合リハーサルオーケストラだった。サドメルが毎週月曜日の夜ビレッジバンガードに集ったのは有名だが、同じ時期に同じニューヨークに生まれたのがデュークピアソンのビッグバンドだ。メンバーを見ると、当時のニューヨークのスタジオミュージシャンのファーストコールの面々だ。当然、サドメルのオーケストラのメンバーとも重複が多い。サックスセクションには、ニューヨークのジャズシーンに登場したばかりのルータバキンの名前もある。どのセクションもスタープレーヤー揃いのオールスタービッグバンドなので役者に不足は無い。ピアソンは名門ブルーノートのプロデューサーもしていたので、メンバーの面々とは普段からレコーディングでも顔馴染みであったと思う。

ピアソンはリリカルなピアノで、コンボや歌伴でプレーする反面、プロデューサー業をやる中では、作曲家、アレンジャーとしても活躍していた。若い頃、デュークエリントのお褒めを貰って、”DUKE”の愛称を譲り受けたというからきっと才能は人並み以上であったのだろう。その、ピアソンが自分のアレンジを中心にビッグバンドサウンドのお披露目の場にしたのが、このピアソンのBIGBANDだ。ブルーノートレーベル自体がビッグバンドの作品は少ないが、ピアソン自身がそんなこともあって力を入れたアルバムかもしれない。

前作の。”Introducing Duke Pearson's Big Band”に続いての2作目がこのアルバムだ。前作は初アルバムということで「あれもこれもという印象」を受けたが、このアルバムは全体にピアソンカラーというものを感じる。奇抜さはないが、いわゆる伝統的なビッグバンドとは一味違うモダンなサウンドだ。曲は、ピアソンのオリジナル以外にもスタンダードを交えているが、フランクフォスターがアレンジした"Disapproachment" 以外はすべてピアソンのアレンジ。ソリストはサドメルと同様誰がやっても一級のプレーが聴けるがタバキンの若い頃の荒々しいソロも聴くことができる。きっとこのバンドはサドメル同様、レコードで聴くだけではその魅力の半分も伝わってこないような気がする。ライブでじっくり聴きたかったオーケストラだ。このオーケストラも70年代の最初まで活動を続けたようであるが、ピアソン自身が晩年は病に倒れこのオーケストラの作品はこの2枚しか残されていない。続いていれば第2のVJOになっていたかもしれない。

1. Disapproachment
2. I'm Tired Crying over You
3. Tones for Joan's Bones
4. Amanda
5. Dad Digs Mom (And Mom Digs Dad)
6. Minor League
7. Here's That Rainy Day
8. Make It Good Pearson
9. Days of Wine and Roses

James Bossy (tp)
Randy Brecker (tp)
Joe Shepley (tp)
Marvin Stamm (tp)
Burt Collins (tp)
Garnett Brown (tb)
Jimmy Cleveland Tr(tb)1
Kenny Rupp (tb)
Benny Powell (tb)
Frank Foster Arranger, (ts)
Lew Tabackin (ts)
Al Gibbons (as)
Jerry Dodgion (as)
Pepper Adams (bs)
Duke Pearson Arranger(p)
Bob Cranshaw (b)
Mickey Roker (ds)
Andy Bey (Vocals)

Produced by Duke Pearson
Recorded on December 2&3,1968 by Rudy Van Gelder
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次世代テレビ放送はどうなるか? (15) 番組視聴率とは本来その番組を見た人の数で語れるべきだが・・

2011-10-04 | Weblog
テレビの視聴率は翌日日報で、さらにランキングが毎週ビデオリサーチから発表される。関係者にとっては、これが試験の成績発表のようなものだ。特に鳴り物入りで企画された特番などは、注目の度合いが高まる。最新の一覧を見ても20%を越える番組などはほとんど無いのが分かる。
民放各局では個別の番組の視聴率は勿論気になるが、それ以外に局全体の平均視聴率の動向に一喜一憂する。全日とかゴールデンとか時間帯の視聴率も気になるところだ。要は、この局の数字は局全体の広告料特にスポットの価格に影響するからだ。この視聴率は世帯視聴率なので、スポンサーの個々の広告にさらに影響してくる個人視聴率はまた別の数字がある。

さて、この週間ランキングを見ると、番組名と視聴率の他に局名と放送開始時間と放送時間が付記されている。要は、この視聴率とは対象となる放送時間の毎分の視聴率の平均である。ドラマのようなものは毎分の視聴率を見てもそれほど増減がなく平均的な数字が並ぶ。一方、番組によっては同じ番組内で視聴率の高低が大きく変動するものもある。例えば先日盛り上がった女子サッカーなどは、後半の見所に視聴率が跳ね上がる。
いずれにしても、番組の視聴率とはいうものの、それは放送時間の平均視聴率ということだ。前に述べたように、録画をしたものはカウントしていないし、それが実際に見られた数字も加えていない。あくまでも、視聴率とはリアルタイム放送された番組の視聴率である。

NHKの7時のニュースは、大きな事件があれば当然数字は跳ね上がるが普段でも高い視聴率になる。同じニュースがNEWS9でまた放送されても、7時のニュースは7時のニュースとして、それぞれ別々にカウントされる。ニュースは同じ素材でもアナウンサーやキャスターも代わるし、刻々と状況が変わるので別と言えば別物であるが。
ドラマのランンキングを見ると、朝の連ドラ「おひさま」や、日曜の20時の大河ドラマ「江・姫達の戦国」はランキング上位の常連だ。ところが、「江」は日曜日の20時以外にもオンエアされている。BSでの放送は、実は通常の放送より前の18:00~行われているし、再放送は翌土曜日の13:05~行われている。更に最近では「NHKオンディマンド」にも、すぐアップされるので見逃した時だけでなく、このオンディマンドを都合の良い時に見ている人も多くなってきた。そしてさらに自分で録画したものを毎週視ている人も結構多い。
ドラマという番組コンテンツの視聴率は、本来であればこれらをすべて足さなければならないが、そんな数字はどこにも発表されていない。昔と較べて大河ドラマの視聴率が落ちているといわれるが、実は以前と較べて色々な見方ができるようになったので、実際は反対に総視聴数は多かったという結果が出るかもしれない。

このように本来番組視聴率とは番組コンテンツをどの位の人に見られたかというのが筋であるが、昔からの指標である「放送時間にテレビ受像機のスイッチが入っている比率」で今でも語られている。確かに広告には必要な指標であるが、そろそろあまり意味の無い数字で一喜一憂するのを止めるときが訪れているのではないかと思う。広告自体も見られているかどうかが怪しくなっているので。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする