A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

クラリネットの名手は他にもいるぞ・・

2011-07-08 | MY FAVORITE ALBUM
Melodious Time / Eddie Meets Naoki plays SUZUKAKE NO MICHI

クラリネットの何故か哀愁を帯びた音色は好きだ。ニューオリンズ、ディキシー、そしてスイング時代はジャズの世界でも花形だった。ジョージルイス、ベニーグッドマン、そしてウディーハーマン。ジャズの創世記の主役はクラリネットだった。しかしモダンジャズの時代になって急速に影が薄くなってしまい、主役の座はサックスに奪われた。

日本では北村英治が時代・スタルを超えて活躍しているが、他にもまだクラリネットの名手はいる。ビッグバンドのサックスセクションにいると分からないが、個人のグループではクラリネット主体の演奏をするプレーヤーが何人かいる。その一人が鈴木直樹。角田健一のビッグバンドではアルトがメインだが、普段はクラリネット中心のスイング派。

このアルバム、ピアノのエディヒギンズと組んだ演奏は実にチャーミングだ。ドラムレスのギターを加えたカルテットだが、実に良くスイングしている。選曲はクラリネットにちなんだ名曲揃いだが、日本の曲も。クラリネットの名曲とわれると必ず選ばれる鈴懸の径。鈴木章治のテーマソングのようなものだ。JAZZYではなく、正真正銘のジャズが日本の文化の中で生き続けてる。そして、この曲は父の鈴木正男との競演だ。

クラリネットが決して絶滅保護種になっているわけではない。確実に次世代に引き継がれている。親子の演奏。音楽の世界も俗人的な職人芸。親子の演奏を通じてスイングのDNAが引き継がれていくのは嬉しいものだ。政治の世界では2世、3世に引き継がれるのが「地盤と利権だけ」であるのが嘆かわしい。

マイクプライスオーケストラでの鈴木直樹の演奏




1. I got Rhythm
2. Someone To Watch Over Me
3. Fly Me To The Moon
4. Bei Mir Bist Du Schön
5. Memories Of You
6. 鈴懸の径
7. 我らの道
8. Dance "AWA"
7. 見上げてごらん夜の星を
10. Rosetta
11. If I Had You
12. All Of Me
13. Stardust
14. S'Wonderful
15. Danny Boy

鈴木 直樹(Cl,ss)
Eddie Higgins (p)
佐久間 和(g,banjo)
古西 忠哲(b)
鈴木 正男(cl)

Producer Naoki Suzuki
Recoreded at STUDIO GREENBIRD #1 Studio, Tokyo, October 10 2006

MELODIOUS TIME
鈴木直樹
ONKEN



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