A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

今は別の道を歩んでいても若い頃苦楽を共にした仲間との再会は格別・・・・

2013-09-29 | MY FAVORITE ALBUM
Chicago and All That Jazz! / Eddie Condon & All Stars

秋になると同窓会シーズンだ。
自分も、10月、11月は同窓会とかOB会とか、昔の友人、仲間との集まりが続く。
大きなクラス会もあれば、仲間内の飲み会も、そしてゴルフ好きの仲間とはゴルフのコンペとか。
現役一線を退いたメンバーが増えてきたので、泊りでというのも多くそれなりにスケジュール調整に忙しくなる。現役時代は年末の忘年会、年明けの新年会が多かったが、最近では12月にはあまり予定が入らないものだ。

ジャズの世界でも、昔の仲間を偲んでメモリアルコンサートとか、同窓会的なセッションもよく行われる。初期のコンコルドやパブロのようなレーベルは、レーベル自体が同窓会企画のようなものなのだが・・・・・。
成功したものもあれば失敗作と言っていい物まで。この手の企画は余計な色気を出すと上手くいかないような気がする。

このアルバムもそのような同窓会セッションの一枚。
ニューオリンズジャズがミシシッピー川を上ってシカゴにたどり着きシカゴジャズを生んだ。キングオリバー、アームストロングなどの黒人グループの活躍とは別に、彼らに影響された地元の白人グループの活躍がシカゴジャズを洗練された華やかなものにした。

その中で、シカゴのオースティンハイスクール出身の若者達が、泥臭いニューオリンズ生まれのトラッドジャズを都会的に洗練させスイングジャズへの橋渡しをした。
それぞれが、名を成しジャズの発展に功績を残した面々だが、30年ぶりに皆が集まって録音したのがこのアルバム。多分にオースチン高校の同窓会的な雰囲気が漂うが、いずれもまだ60歳前後、引退した訳ではなくまだまだ現役でプレーをしている時の演奏、年季の入った燻し銀のプレーが聴ける。
8人のオリジナルメンバーの内6人が集まり亡くなったフランクティシュメーカーの代わりにピーウィーラッセル。引退したベースのジムラニガンの代わりにボブハガートが参加。それにジャックティーガーデンが加わり、さらにはボーカルにリルアームストロングが加わるという最強布陣だ。
このアルバムに参加している、バドフリーマンが最年長の纏め役であったようだが、ジャックティーガーデンやエディコンドンを始めとしていずれのメンバーも一流揃い。
まさに、シカゴオールスターズだ。

ジョージルイスなどの黒人達は、戦後のトラッドジャズの見直しの中でジャズの演奏を離れて別の仕事をしている中から発掘されてきた。それと較べると彼ら白人グループはまだ恵まれた環境にいた。モダンジャズが全盛期を迎えた中で、主流ではなくなったトラッド系の見直しをテレビ局のNBCが”America’s Music”という番組企画を立て、その延長でこのアルバムが作られたとのことだ。
ニューポートジャズフェスティバルのプロデューサーであったジョージウェインも自らピアノを弾きながら参加して、彼らの仲間達を当時のジャズの檜舞台、ニューポートジャズフェスティバルの舞台に立たせていた。

最近、トラッド系を聴く機会が多いせいかもしれないが、新しいものへの取組みも大事だがこのような古いものを大事にするのはいつの時代にも必要だと思う。
もっとも我々が必死になって聴いていた50年代から70年代にかけてのジャズも、若者から見ればすでに「トラッドジャズ」の仲間入りをしているのかもしれない。
後世に良い物を残すには、埋もれている「名作・名人」の良さを発掘し、後を継ぐ世代にその良さを受け継ぐのが我々世代の責務かもしれない。

1. Logan Square
2. Chicago
3. After You’ve Gone
4. China Boy
5. Take Me To The Land Of Jazz
6. Sugar
7. Original Boogie
8. Nobody’s Sweetheart Now
9. Original Rag
10. Wolverine Blues
11. Chicago

Eddie Condon (g)
Bud Freeman (ts)
Jimmy McPartland (tp)
Pee Wee Russell (cl)
Jack Teagarden (tb)
Joe Sullivan (p)
Bob haggard (b)
Gene Krupa (ds)
Lil Armstrong, Bllissom Seeley (vol)


Produced Donald B. Hyatt
Engineer : Ray Hall
Recorded in New York City, Oct. 30 & 31, 1961


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ブルージーなプレーにもよく似合うアダムスのバリトン

2013-09-27 | PEPPER ADAMS
Blue Gene / Gene Ammons Septet



付き合いが広いと日々色々な人と接する。
たまに初対面でも嫌な思いをすることもあるが、人と会うのは新たな出会いが生まれるきっかけになることもあり楽しいものだ。自分も日頃「誘われれば断らない」をモットーとしているので、基本的に色々な人と接する機会が多い。
そして、仕事でもプライベートでもこの思わぬ出会いからスタートし、生涯思い出に残る出来事に発展することが多いので人との出会いは大事にしている。

しかし、プライベートでも仕事でもその中からまた会ってみたい、話をしてみたい、そして付き合ってみたい人となると、どんどんその中から減っていくものだ。
自分からはあまり誘わない性格なので、本当に心底付き合える人となるとそうは多くはならない。結果的に長く付き合う範囲では自分のキャラを変えることもなく、相手によって自分を変えることもしないので、それぞれの付き合いは結構長く続いている。

ジャズのプレーヤーも他の音楽に較べると付き合う範囲は色々多くなると思う。
単にスタジオで顔を合わせる程度の仲から、一緒にレギュラーグループを組むに至るまで、様々な付き合いの程度がある。各人の仕事やライブのスケジュールを見ると、その交友範囲を垣間見ることができる。
その中でひたすら自分のスタイルを守る人もいれば、周りに合わせて器用にスタイルを変えられる人も。いずれにしても、その中で息のあった仲間同士の演奏となると一段と盛り上がりを見せるものだ。

先日のNaokiとKenのコンビも、そのような中から生まれたのだろう。

1958年5月、ペッパーアダムスはドナルドバードと一緒に引き続きファイブスポットに出演していた。その間、マニーアルバムの録音にも参加し、16日にはタウンホールでのコンサートにもこのマニーアルバムのオーケストラに加わって出演していた。

そんな中、5月2日にプレスティッジのジーンアモンズのセッションに加わっている。
ジーンアモンズのセッションはこの年の正月3日に一度行われているので、その続編になるセッションだ。
セッションの取り纏め役のマルウォルドロンとドラムのアートテイラーは前回と同じだが、ベースはダクワトキンスに、アダムスとアモンズ以外の管は前回コルトレーンなどのサックスで固めていたが、今回はトランペットのシュリーマンだけ。それに、コンガが全編加わった7人編成だ。

簡単なアレンジの3管編成の気楽なセッションだが、中身はアルバムタイトルどおり、ブルース中心の「黒っぽい」演奏に終始している。これぞアモンズ節といえるプレー、やはりブルースを吹かせたら天下一品だ。
アダムスもこのようなメンバー、演奏に加わると重厚感が増し一段と黒っぽさが光る。
この年の後半にはアダムスはベニーグッドマンのオーケストラに加わり、チェットベイカーとのセッションに参加して、プレースタイルの幅の広さを披露するが、このアルバム辺りが一番ブルージーな演奏を聴けるかもしれない。

アダムスはスタジオワークも多かったが、基本的に楽器はバリトン一本。マルチな楽器を持ち替えで駆使したわけではない。一方で、演奏スタイルはコンボからビッグバンドまで何でもあり、そしてスイングからモンクのような個性的なバンドまで幅広く参加している。

実は、色々付き合う範囲は広いようだが、アダムスのバリトン自体はそれほど大きく変わることはない。相手が誰であれ、何であれ、そしてソロをとってもバックに回っても、それらの周りの雰囲気を生かす万能調味料の味付けの秘訣を持っているのがアダムスのプレーなのかもしれない。




1. Blue Gene          Gene Ammons / Mal Waldron 13:54
2. Scamperin'          Mal Waldron 8:46
3. Blue Greens and Bean    Bennie Green / Mal Waldron 9:00
4. Hip Tip            Mal Waldron 8:55

Gene Ammons (ts)
Pepper Adams (bs)
Idrees Sulieman (tp)
Mal Waldron (p)
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)
Ray Barretto (cong)

Bob Weinstock Producer
Rudy Van Gelder Engineer

Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 2, 1958


Blue Gene
クリエーター情報なし
Ojc
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クラリネットとバンジョーの相性は最高・・・・・

2013-09-25 | MY FAVORITE ALBUM
Playlet / Naoki Suzuki & Ken Aoki

先日ひょんな事で、友人とディキシーを聴きに行った。
元々中学生の時、ディキシーからジャズを知り、ジャズの歴史を追うように聴き始めたのが自分のジャズ好きの原点なので、ディキシーの響きは何か心の故郷に帰るような感じである。都会暮らしに慣れた生活の中で、久々に田舎に帰ったような気分であった。

最近ではあまりトラッド系を聴く機会も少なく、ましてやライブとなるとしばらく振りだった。
何年か前、HarlemBlues & Jazz bandの演奏会が大久保の教会であり、場所の雰囲気も含めて、トラッドジャズを味わった。地元早稲田大学のニューオリンズジャズクラブのメンバーもゲストで演奏したのを聴いて以来である。

場所は、浅草のHUB。トラッド、ディキシー系のライブで有名な店だが、自分がたまに行くのはスイング系まで。先日は、渡邊恭一のグループの演奏に行ったが、ここでディキシーを聴くのは実は今回が初めて。
ここを拠点にしているハブディキシーランダースの好演を久々に満喫してきた。ハウスバンドとしてこの日で2百何回目かのステージとのこと、常連の客に囲まれたステージで、普通のライブハウスと違って客席も和気藹々とした雰囲気、和服姿のおばあちゃんが踊りだすのが微笑ましかった。

という訳で、家でも久しぶりにジョージルイスを聴き返してクラリネットづいていた矢先、先日クラリネットの鈴木直樹のビッグバンドのライブがあった。

いつもは、角田健一やマイクプライスのビッグバンドのメンバーとして聴く事はあるが、スイングジャズに軸足を置く鈴木直樹自身のビッグバンドを一度聴きたいと思っていた。年に数回しか機会がなく、なかなかスケジュールも合わず今回が初めてであった。

通常のビッグバンド編成から、バリトンサックスとベーストロンボーンを外したスイングオーケストラの編成。
軽いサウンドはスイングジャズそのもの。レパートリーも、おなじみのグレンミラーからベニーグッドマンレパートリーから、普段あまり聴く事のないシャンペンミュージックの類まで。久々に輝くスイングオーケストラの響きを楽しんだ。

中でも収穫だったのはゲストの2人。
一人はバンジョーの青木研。今回はギターとの持ち替えであったが、バンジョーのソロプレーは圧巻。さすが若手のバンジョーの一人者と言われるだけある。次回は小さな編成でたっぷり聴いてみたいものだ。

もう一人が、トランペットの二井田ひとみ。初めて聴いたがまだ大学をでたばかりの若手で、女性でありながら輝きのあるスイング系のトランペットを吹くのにびっくり。ハリージェームス、レイアンソニー系の曲にお似合いな演奏だ。
確かこのバンドは、いつもはベテラン岸義和がメンバーだったと思うが、いい後継者ができた。スイング、ビッグバンドのライブは客席は年配の客が多いが、このように若手のプレヤーが増えてくると若手のファンもきっと増えてくるだろう。

会場では、鈴木直樹と青木研のデュオアルバムが「出来立てのホヤホヤ」といって紹介されたので、早速一枚買い求めてきたが、これがなかなかの好演。2人は最近一緒にプレーをすることも多いらしく呼吸もぴったり。モダン系でも最近デュオのライブが多いように思うが、中には長時間聴くと飽きがくるものも。このスイング系の2人のデュオはCD一枚をあっと言う間に楽しめる。




1. Caravan
2. Who’s sorry Now?
3. Tiger Rag
4. Si Tu Vois Ma Mere
5. Amapola
6. Song of the Vagabonds
7. Washington Square
8. When You’re Smiling
9. Home
10. The world is Waiting for the Sunrise
11. 上を向いて歩こう
12. Do You Know What it Means to Miss New Orieans

Naoki Suzuki  (鈴木直樹) (cl,bcl)
Ken Aoki  (青木研) (bjo)

Produced by naoki Suzuki
Engineer : Hiroichi Akikubo
Recorded at Studio No.9 on May 17, 2013
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ニスティコがいればホルマンもいる。アレンジャーが変わると音が変わるか?・・・・

2013-09-24 | MY FAVORITE ALBUM
I Told You So / Count Basie Orchestra

ビッグバンドの両雄、エリントンとベイシーはよく対比されるが一番の違いは何か?
というと作編曲をリーダー自ら手掛けるかどうかだろう。

両者とも強烈な個性を持ったオーケストラであるが、エリントンサウンドはエリントンとビリーストレイホーンのコンビの作品に因るところが大きい。
一方のベイシーは多くのアレンジャーの作品をレパートリーに加えている。本格的なビッグバンド編成になってから自らのアレンジした作品というのは聞いたためしがない。

ベイシーの50年代後半の黄金期はニールヘフティー、クインシージョーンズ、サドジョーンズなどの名アレンジャーが支えた。サドジョーンズのアレンジはベイシーオーケストラには複雑過ぎるものもあり没になったのも多かったとか。後に自分の作品を自由に演奏するために、サドが自らのビッグバンドを作ったという話も聞いたことがある。
やはり、ベイシーオーケストラにはベイシーサウンドに合うアレンジというものが大事なのだろう。

一般的には、オーケストラとアレンジャーの組み合わせは両者の特徴をうまく掛け合わせてハイブリッドな成果が出た時にいい作品ができる。ベイシーの場合は、誰のアレンジを演奏してもアレンジャーの個性を上回るバンドカラーがある。ベイシーのピアノであり、フィレディーグリーンのギターが特徴であるが、それらに支えられたセクションワークにも特徴がある。これは、どのようにして生まれるのか素朴な疑問であったのだが・・・・・


パブロレーベルに移籍しての、最初のオーケストラのスタジオ録音はサミーニスティコをアレンジャーに迎えた作品”Basie Big Band”であった。60年代のアルバムには今一つ満足できなかったが、ドラムのブッチマイルスの加入もあり、新生ベイシーオーケストラとしては素晴らしいアルバムだと思う。

パブロにはこのアルバムに続いて制作された、もう一枚アレンジャーを前面に出したアルバムがある。
白羽の矢が立ったアレンジャーはビルホルマン。
西海岸で50年代から活躍してきたアレンジャーの一人だが、まだ現役で活躍しているようだ。古いアルバムだとテナーの演奏も聴ける。

ビルホルマンが有名になったのはスタンケントンオーケストラへのアレンジの提供から。自らメンバーに加わってツアーにも参加していた。ちょうどメルルイスがメンバーに加わっていた頃だろう。スタンケントンに続いて、メイナードファーガソン、テリーギブス、そして60年代に入るとバディーリッチのオーケストラにも多くの作品を提供してきた大ベテランだ。
58年2月には、早くもアレンジャーとして自らのリーダーアルバムも残している。
ちょうど前年には西海岸でホルマンのアレンジの録音多く参加していたペッパーアダムスがニューヨークに戻って再スタートした頃だ。

この西海岸の重鎮にベイシーオーケストラのアレンジをノーマングランツが頼んだのはそれから20年近く経った1976年になってから。サミーニスティコのアルバムが上手くいったので2匹目の・・・を期待したのかどうかは分からないが?
ある種対極にいる印象を受ける2人の組み合わせがどのようなサウンドになるのか興味が湧く。

結果は、やはりベイシーサウンドが全面に響き渡る。素材としてもブルースがメインだし、ホルマンもかなり意識したのかもしれない。やはり、このベイシーオーケストラはアレンジャーの個性よりもバンカラーが上回る。

最近になって、この当事者であるビルホルマンにこの作品についてインタビューを行った記事が紹介されている。記事の中にも書かれているが、ビルホルマンが西海岸で仕事をしている時、ミュージシャンは如何に譜面に忠実に演奏するかに注力するのだが、ベイシーの場合はそうはいかなかった。御大ベイシーが納得のいくまで曲を醸成させていくようだ。
特にこの時はトランペットセクションに新メンバーが2人いたので余計に大変だったとか。この時ホルマンはレンジ自体をベイシーオーケストラを想定し、曲によってソロのメンバーも実際のメンバーを想定して書いたようだが、最終的にベイシーオーケストラの曲に仕上がるには御大の最終的な味付けが重要だったということだろう。




さて、このビルホルマンのアレンジは新旧たくさんあるが、あまり表立って紹介されることは多くはない。ビッグバンドは良く聴きに行くが、マイクプライスのビッグバンドは西海岸のアレンジャーの作品をやることが多いので、ここでは良く紹介される。しかし、他ではあまり聴いたことはない。

そのような中でアレンジャーに拘りを持って紹介、演奏をしてくれるのが辰巳哲也ビッグバンドだ。
最近は、東京TUCで日曜日の午後のアフタヌーンライブが定期的に行われているが、10月6日の次回のライブがこのビルホルマン特集とのこと。
この日はちょうど地方にいる学生時代の友人を仲間と訪れる予定が入ってしまい、せっかくの機会を聴けずに残念に思っていたのだが、幸いにも日程変更で当日はフリーに。
ゴルフもお休みにしてアフタヌーンライブを楽しんで来ようと思っている。

1. Tree Frog        Bill Holman 5:15
2. Flirt           Bill Holman 5:52
3. Blues for Alfy      Bill Holman 4:42
4. Something to Live For Duke Ellington / Billy Strayhorn 3:41
5. Plain Brown Wrapper   Bill Holman 4:22
6. Swee' Pea        Bill Holman 4:36
7. Ticker          Bill Holman 4:37
8. Too Close for Comfort Jerry Bock / Larry Holofcener / George David Weiss 4:10
9. Told You So       Bill Holman 6:28
10. The Git         Bill Holman 3:54

Count Basie Orchestra

Pete Minger (tp)
Bobby Mitchell (tp)
Jack Geierman (tp)
John Thomas (tp)
Jack Feierman (tp)
Sonny Cohn (tp)
Curtis Fuller (tb)
Al Grey (tb)
Mel Wanzo (tb)
Bill Hughes (btb)
Jimmy Forrest (ts)
Danny Turner (as,cl)
Bobby Plater (as,cl)
Eric Dixon (ts,fl)
Charlie Fowlkes (bs)
Count Basie (p)
Freddie Green (b)
John Duke (b)
Butch Miles (ds)

Norman Granz Producer
Bob Simpson Engineer

Bill Holman Arranger, Composer

Recorded at RCA Recording Studio, NYC, on Jan 12-14, 1976



I Told You So
Count Basie
Ojc
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ドラムが締まると、バンド全体が締まる・・・・・・

2013-09-21 | MY FAVORITE ALBUM
Basie Big Band / Count Basie Orchestra


先日カウントベイシーのライブに行った。昨年に続いての来日だ
ビッグバンド好きにとってはベイシー、エリントンは「故郷」のようなもの。
色々聴いても、ここに戻ってくるとほっと一息つける。
高瀬龍一のビッグバンドのベイシーライブも先日2回目が行われたようだが、2回目も満員だったそうだ。ファンの心理としては同じような物なのかもしれない。

御大が亡くなって、御大と一緒にやっていたメンバーも居なくなっても、ベイシーオーケストラの看板を引き継いでいるバンドは、やはり「本家本元」という重みがある。
それに、今回は、直前になってドラムがブッチマイルスに替わったのも楽しみのひとつであった。

会場はブルーノート。昨年も同じブルーノートであったが、このサイズで聴くビッグバンドは格別だ。最終的に来日したメンバーは、トランペットのターニャダービーに代わり、リードはマイクウィリアムス。彼の方がレギュラーメンバーかもしれないが得意のハイノートを聴かせてくれた。バリトンにもバンガードオーケストラでお馴染みのフランクベイシルに替わっていたのにもびっくり。

今回はボーカルも無く、お馴染みの曲が続くが会場のPAが少しラウド気味。ベイシーなんかは生音でも十分なのだが。ドラムのブッチマイルスが期待通りばっちりメリハリの利いたリズムを聴かせてくれる。先日のバディーリッチのピーターアースキンでも感じたが、やはりビッグバンドはドラムが締まると全体が締まる。特にベイシーのようなオーケストラだと余計に。

という訳で、久々にブッチマイルスが加わっていた頃のアルバムを引っ張り出してきた。
LPをかけるのも久しぶりだ。

70年代に入ってパブロに移籍してからのベイシーは何故かスモールコンボでのアルバムが続いた。この頃は同時進行で聴いていた頃だが、ビッグバンドのベイシーを聴き慣れた自分にとっては、スモールコンボでのベイシーのピアノが新鮮であった。

そんな中、1975年の8月にPabloで初めてオーケストラのスタジオ録音が行われたのがこのアルバム。ベイシーオーケストラの来日もあり来日記念アルバムとして日本盤は発売された。
最新の状況を今のようにインターネットで簡単に知ることができない時代だったので、なりを潜めていたベイシーオーケストラが生き返った感じがして嬉しかったのを思い出す。もちろんコンサートにも足を運んだが、生ベイシーは感動物だった。

このアルバムにブッチマイルスが参加しているが、マイルスがベイシーオーケストラに参加したのはこの年の2月。ベテラン勢に混じって、まだ30歳になったばかりの若者であった。金髪を振り乱してのプレーは好感が持て、ベイシーサウンドにピッタリはまっていてすっかりお気に入りになった。当時はフュージョンやエレキサウンドが台頭してきた時代、フォービートが余計に新鮮だった。

このアルバムは、全編サミーニスティコの作編曲。ベイシーサウンドを支えたアレンジャーは、その時代時代で何人もいるが、このニスティコもその一人だ。
60年代のベイシーのアルバムはヒット曲や当時のスタンダードを素材にしたアルバムが多かったが、このアルバムでは久々にオリジナルばかり。それもニスティコの作品ばかりだが、どの曲もベイシーサウンドの伝統、歴史を引き継いでいる。今の時代のベイシーオーケストラの定番になっている曲も何曲もある。

改めて聴きなおしてみると、ブッチの素晴らしさも改めて分かるし、なかなかいいアルバムだ。最後のトールコットンは曲想もアレンジもサドメルのグルーブマーチャンに似ていることを発見、聴きなれたアルバムでも久々に聴くと新たな発見がある。

しばらくこの時代のベイシーを聴き返しそうだ。

Count Basie Orchestra

Sonny Cohn (tp)
Dave Stahl (tp)
Pete Minger (tp)
Frank Szabo (tp)
Bobby Mitchell (tp)
Curtis Fuller (tb)
Al Grey (tb)
Bill Hughes (tb)
Jimmy Forrest (ts)
Eric Dixon (ts,fl)
Bobby Plater (as,fl)
Danny Turner (as)
Charlie Fowlkes (bs)
Count Casie (p)
John Duke (b)
Freddie Green (g)
Butch Miles (ds)

Composed & Arranged by Sammy Nestico
Produced by Noman Granz

Recorded on August 26&27,1975 in Los Angels



The Basie Big Band
Count Basie
Pablo
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Down Beat 好みのメンバーを集めて・・・・

2013-09-11 | PEPPER ADAMS
Down Beat Jazz Concert

ダウンビートというジャズ雑誌がある。創刊は1934年とのことなので80年近くの歴史がある。今でも発刊されているようなのでもっとも歴史のあるジャズ雑誌だろう。

この雑誌の読者および評論家の人気投票というものが昔からある。自分がジャズを聴き始めた60年代に入ってからの結果を見ても何か違うなというものを感じていた。
50年代の後半というとハードバップの全盛期だが、この時の結果を改めて見ても、スタンゲッツ、ポールデスモンド、ジェリーマリガンと並ぶ。やはり表舞台では、彼らが脚光を浴びていたのかもしれない。いわゆる一般受けするジャズ、そして白人が主流。

このダウンビートの57年の新人賞をとったのが、ペッパーアダムス。58年に入るとニューヨークに活動の拠点を戻して、ドナルドバードとコンビを組んでレギュラー活動を始めていた。そのアダムスが、ライブ活動の合間にレコーディングに参加していたのが、マニーアルバムのビッグバンド。

前年マニーアルバムは” MANNY ALBAM AND THE JAZZ GREATS OF OUR TIME”というアルバムも出し、アレンジャーとして頭角を現し、此の頃も続けて何枚かのアルバムを作っている。

以前紹介した、”Jazz New York” というアルバムもちょうど此の頃の録音で、まさにアダムスも参加していたアルバムだ。
自己のグループだけでなくメイナードファーガソンテリーギブスのビッグバンドにもスコアも提供する、当時売れっ子のアレンジャーの一人であった。

そんな最中、5月18日にタウンホールで大きなジャズコンサートが開かれた。
この主催がダウンビート。この年のニューポートはあの映画「真夏の夜のジャズ」になった年。あちこちでジャズが興隆を極めていた年だ。

このコンサートの目玉がマニーアルバムのビッグバンドであった。ビッグバンドといってもフル編成よりは少し小振り、このコンサートには当然ペッパーアダムスも参加している。他のメンバーはというと、サックスセクションはアルコーン、ジーンクイル、ジェロームリチャードソン、他のセクションもウェストコーストジャズの全盛期に、東海岸で活躍していた白人プレーヤーが多く参加している。

リーダーのマニーアルバムは、この日披露した新曲を、始まる1時間前のリハーサルだけで本番に臨んだとか。
レギュラーグループを編成できないビッグバンドの宿命のようなものだが、書く方も、演奏する方もたいしたものだ。
最近ライブを聴きに行くことが多いが、その時も「今日お初の曲ですが」といって、演奏されることがよくある。数回のリハーサルで素晴らしい音出しをしているのを聴くとさすがプロといえばそれまでのことであるが・・・、プロといえどもバンドカラーが定着するには少し時間がかかる。アルバムのビッグバンドもバンドカラーというよりは編曲中心に聴かせるバンドだ。

この日のステージには、クラリネットのトニースコット、ポールホーンというちょっと毛色の変わったメンバーも出演している。ゲストで、スティーブアレンなども出演しており、日本のジャズファンの好みとは一味違うダウンビート好みの人選なのかもしれない。

一見地味に感じるステージだが、中身の演奏は非常に熱の入った公演だ。
このステージの模様は2枚のアルバムで世に出たが、実はアルバムの一番のハイライトがとんでもない扱いを受けていた。”Blues Over Easy”は延々28分にも及ぶステージだったようだが、最初に出たアルバムではその内28コーラスがカットされ、続編に残りが分かれて収録されたとのこと。

CD再発にあたってこの2枚のアルバムは一枚に収められたが、この曲も本来の通しの演奏の様には再現されていない。せっかくのCD化、再発なのでステージの模様をそのまま再現してほしかった。マスターの管理がそうはなっていないのかもしれないが残念だ。

1. A Little Eye Opener
2. Blues For An African Friend
3. When Your Lover Has Gone
4. My Funny Valentine
5. Willow Weep For Me
6. Blues Over Easy
7. Blues Over Easy
8. Scrapple From The Apple
9. Rose Room
10. Give Me The Simple Life.
11. Dougy’s Buggy
12. Fast Thing In C

MANNY ALBAM AND HIS JAZZ GREATS (tracks #1, 4, 6 & 12)
Bernie Glow, Nick Travis, Ernie Royal (tp)
Frank Rehak, Jim Dahl (tb), Tommy Mitchell (b-tb)
Gene Quill (as), Jerome Richardson (fl, ts), Al Cohn (ts), Pepper Adams (bs)
Dick Katz (p), Milt Hinton (b), Osie Johnson (d)

Guest soloists: Hal McKusick (bcl), Georgie Auld (ts), Paul Horn (as), Steve Allen (p).

TONY SCOTT QUINTET (tracks #2 & 7)
Tony Scott (cl, bs)
Jimmy Knepper (tb)
Kenny Burrell (g)
Sam Jones (b)
Paul Motian (d).

DON ELLIOTT QUINTET (tracks #3 & 10)
Don Elliott (vcl, tp, vb, mellophone)
Hal McKusick (bcl)
Bob Corwin (p)
Doug Watkins (b)
Nick Stabulas (d).

PAUL HORN QUARTET (tracks #5 & 9)
Paul Horn (fl)
Dick Katz (p)
Don Bagley (b)
Osie Johnson (d).

STEVE ALLEN TRIO & QUARTET (tracks #8 & 11)
Steve Allen (p)
Milt Hinton (b)
Osie Johnson (d)
Georgie Auld (ts added on # 8).
Recorded Live at Town Hall for Down Beat Concert, New York City on May 16, 1958

ダウン・ビート・ジャズ・コンサート(紙ジャケット仕様)
ポール・ホーン・クァルテット,ドン・エリオット・クインテット,スティーヴ・アレン・トリオ,マニー・アルバム・アンド・ヒズ・ジャズ・グレイツ,トニー・スコット・クインテット,スティーヴ・アレン・クァルテット
ユニバーサル ミュージック クラシック
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久々の更新になる。

2013-09-06 | JAZZ LIFE
今日は久しぶりに、一日ゆっくり自宅で寛いでいるので、久々にブログも再開。
またぼちぼち始めてみよう。

夏休みというわけでもないが、あまりレコードやCDを根詰めて聴くこともなく、ゴルフもあまりの暑さに気乗りがしない季節だ。再開した仕事も余り思うようには軌道に乗らず、このような時は焦らず時の流れに身を任せるのが一番だ。
というより、何事もついつい現役の時のようなペースであり、結果を求めてしまうが、そろそろ歳相応を身に付けるようにしなければならない頃かもしれない。

ライブだけは、この夏も良く行っている。
クインシーも久々に元気なステージを観た。以前のビッグバンドの来日から30年近く経っているとのこと。若者に囲まれているのが元気の秘訣かもしれない。見習おう。
角田健一のピットインライブも、最近はスインギーな曲が多くご機嫌だった。

デビットマシューズもまた元気に来日していたが、TUCのライブでは伊藤ゆかりがゲストで、そして、先日社長を退任したマクドナルドの原田氏の飛び入りドラムプレーなども聴けて楽しいライブであった。

辰巳哲也のビッグバンドもようやく定期的に演奏する場所が決まって、彼らしい楽しい企画の演奏が聴けた。今回はオルガンをゲストに迎えて、あまり聴けない曲と演奏を「生」で楽しめた。次回の10月はビルホルマンのアレンジ特集ということで、これも楽しみ。

デビットマレーのビッグバンドはユニークだったが、VJOは流石貫禄で余裕の演奏。

先日は、ちょうどチャーリーパーカーの誕生日に行われた澤田一範のwith Stringsに行ってきた。前から一度行きたかったが、年に1,2回しか行われず予定が合わずにこれまで行けず仕舞いであった。確か、一昨年はあの震災の日に予定されていて行けなかった記憶がある。

澤田さんのアルトは普段はビッグバンドのメンバーの一員として聴くことが多いが、このような小編成、そして今回のようなパーカーを意識した編成となると、まさにパーカー派のアルトの第一人者振りを発揮していた。

ゲストで若手の中島あきはも飛び入りで加わった。初めてライブでプレーをきいたが、素晴らしい演奏だった。観客の拍手も一段と盛り上がる。客席には若手の仲間の、トロンボーンの上杉優、そして駒野逸美も。駒野さんは顎の具合が悪く、この前の内堀MUバンドも欠場していたが元気そうで何より。
若手の活躍が、特に最近は女性が多い、目立ってオジサンジャズファンとしては嬉しい限りだ。

ボブジェームス&デビットサンボーンのアコースティックカルテットは超満員だった。
現代版デイブブルーベックカルテットを意識したという演奏は、トラディショナルな4ビートでもないフュージョンでもない不思議な雰囲気だった。アコースティックと銘打っていながら、ボブジェームスの譜面がIpadだったのが印象的。

そして昨日は、田辺充邦の小粋なギタートリオでナットキングコールトリビュート。
ドラムレスの小気味よいスイング感が最高。いつもビッグバンドが多いが、たまには彼女でも誘ってこんな雰囲気を楽しむのもいいかもしれない。

そして、今週末はカウントベイシーもあるので楽しみ。

今月のライブの予定でも立ててみよう。近々古いレコードやCDの引越しもしなければならないので、たな卸しもボチボチ再開しようと思っている。
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