Tour De Force / Al Cohn, Scott Hamilton, Buddy Tate
Tour De Forceというとガレスピーの曲で有名だ。確か「妙技」とか「名人芸」とい意味だったと思うが、ガレスピー自身の演奏そのものが名人芸だ。さて、このアルバムでは誰の名人芸が登場するか?
新しいグループが誕生し、大物の顔合わせが実現する場は、ライブもあればスタジオもある。ボビーハケットの久々のジャックティーガーデンとの共演はコンサートのライブであった。メイナードファーガソンのドリームバンドのお披露目もバードランドでのライブであった。どちらも素晴らしい演奏をそのライブ限りにするには惜しいということで、ライブと一緒にスタジオでアルバム制作が行われた。
コンコルドではよく顔合わせアルバムが作られるが、これもコンコルドジャズフェスティバルの舞台で共演し、後にライブとは別にアルバムが作られることが多かった。
反対にスタジオで作られた顔合わせが好評でフェスティバルに、さらにはツアーに出ることもある。
コンコルドでスコットハミルトンとバディーテイトの顔合わせアルバムが何枚か作られたが、81年のコンコルドオールスターのツアーはこの2人が揃って参加した。実際のステージでこの2人の共演が聴けたことになる。さらに、この2人にアルコーンが加わり3テナーズという豪華版で日本にもやってきた。
この年のツアーは1ヶ月以上に渡り、ヨーロッパから始まり、アメリカ本土のコンサートを渡り歩き、8月1日の広島ジャズフェスティバルを皮切りに日本ツアーがスタートした。ツアーの始まりのヨーロッパでは、バディーテイトが参加できずウォーレンバッシェが代わりに加わっていたので、実はバディーテイトが加わった3テナーズは、アメリカでの数回と日本での公演だけであった。日本各地の公演を終え、最終公演が東京の虎ノ門ホールで行われ、その模様はNHKでもオンエアされた。そして同時にこのアルバムも誕生した。
オールスターズでの演奏の基本はジャムセッションだが、これだけ長期間同じメンバーで、ツアーをしながらステージを重ねると、単なるアドリブ合戦だけでなく、お互いのコンビネーションも良くなりアンサンブルワークも生まれてくる。アルコーンはズートシムスとのテナーバトルのグループ経験もある。このツアー最後のステージでは3人からレギュラーバンドのような一体感が伝わってくる
この当時は、各地で色々なジャズフェスティバルが行われ、コンサートも数多く開催された。自分も結構色々行ったが、このコンサートには行った記憶が無い。今であれば真っ先に駆けつけたと思うが。このアルバムにはステージのほぼ全貌が2枚のアルバムに納められていて、30年経ってから通して聴けるのはありがたい。
ライブが先でも、スタジオが先でも、ツアーに出るようになれば立派なレギュラーバンドの仲間入り。一人ひとりのプレーはもちろんだが、3人揃っての演奏がまさに「名人芸」だ。
1. Blues Up and Down Gene Ammons / Sonny Stitt 8:57
2. Tickle Toe Lester Young 7:31
3. Soft Winds Tom Adair / Matt Dennis 10:29
4. Stella by Starlight Benny Goodman / Fletcher Henderson 5:04
5. Broadway Ned Washington / Victor Young 7:50
6. Do Nothin' Till You Hear from Me Duke Ellington / Bob Russell 7:41
7. Jumpin' at the Woodside Count Basie / Jon Hendricks 7:38
8. Bernie's Tune Jerry Lieber / Bernard Miller / Mike Stoller 8:12
9. Rifftide Coleman Hawkins 6:51
Buddy Tate (ts)
Al Cohn (ts)
Scott Hamilton (ts)
Dave McKenna (p)
Cal Collins (g)
Bob Maize (b)
Jake Hanna (ds)
Produced by Carl Jefferson
Yoshihisa Watanabe : Engineer
Recorded live at Toranomon Hall, Tokyo, August 11, 1981
Originally released on Concord CJ-172
Tour De Forceというとガレスピーの曲で有名だ。確か「妙技」とか「名人芸」とい意味だったと思うが、ガレスピー自身の演奏そのものが名人芸だ。さて、このアルバムでは誰の名人芸が登場するか?
新しいグループが誕生し、大物の顔合わせが実現する場は、ライブもあればスタジオもある。ボビーハケットの久々のジャックティーガーデンとの共演はコンサートのライブであった。メイナードファーガソンのドリームバンドのお披露目もバードランドでのライブであった。どちらも素晴らしい演奏をそのライブ限りにするには惜しいということで、ライブと一緒にスタジオでアルバム制作が行われた。
コンコルドではよく顔合わせアルバムが作られるが、これもコンコルドジャズフェスティバルの舞台で共演し、後にライブとは別にアルバムが作られることが多かった。
反対にスタジオで作られた顔合わせが好評でフェスティバルに、さらにはツアーに出ることもある。
コンコルドでスコットハミルトンとバディーテイトの顔合わせアルバムが何枚か作られたが、81年のコンコルドオールスターのツアーはこの2人が揃って参加した。実際のステージでこの2人の共演が聴けたことになる。さらに、この2人にアルコーンが加わり3テナーズという豪華版で日本にもやってきた。
この年のツアーは1ヶ月以上に渡り、ヨーロッパから始まり、アメリカ本土のコンサートを渡り歩き、8月1日の広島ジャズフェスティバルを皮切りに日本ツアーがスタートした。ツアーの始まりのヨーロッパでは、バディーテイトが参加できずウォーレンバッシェが代わりに加わっていたので、実はバディーテイトが加わった3テナーズは、アメリカでの数回と日本での公演だけであった。日本各地の公演を終え、最終公演が東京の虎ノ門ホールで行われ、その模様はNHKでもオンエアされた。そして同時にこのアルバムも誕生した。
オールスターズでの演奏の基本はジャムセッションだが、これだけ長期間同じメンバーで、ツアーをしながらステージを重ねると、単なるアドリブ合戦だけでなく、お互いのコンビネーションも良くなりアンサンブルワークも生まれてくる。アルコーンはズートシムスとのテナーバトルのグループ経験もある。このツアー最後のステージでは3人からレギュラーバンドのような一体感が伝わってくる
この当時は、各地で色々なジャズフェスティバルが行われ、コンサートも数多く開催された。自分も結構色々行ったが、このコンサートには行った記憶が無い。今であれば真っ先に駆けつけたと思うが。このアルバムにはステージのほぼ全貌が2枚のアルバムに納められていて、30年経ってから通して聴けるのはありがたい。
ライブが先でも、スタジオが先でも、ツアーに出るようになれば立派なレギュラーバンドの仲間入り。一人ひとりのプレーはもちろんだが、3人揃っての演奏がまさに「名人芸」だ。
1. Blues Up and Down Gene Ammons / Sonny Stitt 8:57
2. Tickle Toe Lester Young 7:31
3. Soft Winds Tom Adair / Matt Dennis 10:29
4. Stella by Starlight Benny Goodman / Fletcher Henderson 5:04
5. Broadway Ned Washington / Victor Young 7:50
6. Do Nothin' Till You Hear from Me Duke Ellington / Bob Russell 7:41
7. Jumpin' at the Woodside Count Basie / Jon Hendricks 7:38
8. Bernie's Tune Jerry Lieber / Bernard Miller / Mike Stoller 8:12
9. Rifftide Coleman Hawkins 6:51
Buddy Tate (ts)
Al Cohn (ts)
Scott Hamilton (ts)
Dave McKenna (p)
Cal Collins (g)
Bob Maize (b)
Jake Hanna (ds)
Produced by Carl Jefferson
Yoshihisa Watanabe : Engineer
Recorded live at Toranomon Hall, Tokyo, August 11, 1981
Originally released on Concord CJ-172