お気楽ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

仙台・山形・米沢の旅(1、仙台)

2016-06-27 21:05:18 | お出かけ・その他

仕事が一段落したので、思い立って一泊の東北旅行へ行ってきました。金曜日の午後に長野を発って仙台へ入り、翌日山寺(立石寺)、山形、天童、米沢と、観光の他に、ジャズ喫茶を回ってきました。ジャズ喫茶訪問は別に書くので、ここでは主として街歩きと山寺について記録します。

駅を降り立って向かったのは、ジャズ喫茶「カウント」です。仙台駅から少しあるので、地下鉄南北線で勾当台公園駅までいって、定禅寺通りから一番町方面へ歩きました。知らなかったのですが、三越の定禅寺通り館ができていました。定禅寺通りはかなり久しぶりなので、あたりを見回してみると、宮城県庁が新しくなっていましたが、仙台市役所は、学生時代と同じ建物でした。

   

三越定禅寺通り館

   

定禅寺通り。この通りも緑が多いです。

 

(ジャズ喫茶 カウント)

カウントは最高のジャズ喫茶で、かけてくれるレコードが僕の趣味にあっているし、オーディオ装置がよいので、どのアルバムもよく聴こえます。J.J.ジョンソンの「Really Livin'」がかかり、初めて聴くアルバムですが、いい内容に驚きました。

   

   

   

   

 カウントを出て、プラプラと一番町を散歩し、藤崎デパートのところで左に折れて、アーケード沿いに今夜の宿泊先の仙台駅東口のホテルに向かいます。老舗のお茶屋さんの「井ヶ田」で、抹茶ソフトクリームを購入、美味でした。仙台には蒲鉾店がいくつもありますが、そのひとつ「鐘崎」の入り口に置いてあった笹かまぼこの模型が面白く写真に撮りました。

   

   

   

   

山野楽器の支店があったので、そこへ入ったら、さっきカウントで聴いた「Really Livin'」のCDがあったので早速購入。東口のBivi(飲食店などが入る建物)に途中よってホテルへチェックイン。Biviには「半田屋」がありました。定食屋ですが、昔は仙台のあちこちにありましたが、今はどうでしょう。学生時代にお世話になりましたが、相変わらず安くて、大勢の人が入っていました。学生など若い人が多い仙台らしいお店です。

   

   

「Misty」という名前が面白かったので撮りました。30年以上続く喫茶店です。今回は入りませんでしたが、次に来るときには寄ってみたいものです。「Misty」は、エロール・ガーナー作曲の名曲です。インストやヴォーカルなど主にジャズとして演奏されています。

   

仙台駅前のパルコの中にはタワーレコードがあります。覗いてみましたが、ジャズ、クラシックなど在庫が充実し、新譜もおいてあり、大きなお店です。よってみる価値があります。

   

仙台駅東口のBivi。飲食店などが入るビルです。

   

Biviの中に入っている「半田屋」。

   

   

ご飯の量がいろいろ並んでしました。

   

惣菜の種類も多く、もちろんこのほかに、肉料理や焼き魚などあります。

 

(牛タン 利休)

雨足が強くなってきたので、夕食は、ホテルのすぐそばの牛たん「利久」に入りました。ヴォリュームがある夕飯になって、すっかりダイエットのことは忘れて食べてしまいました。ホテルへ戻り、明日は山寺や上杉神社を回る予定なので、早めに寝ました。

   

   

   

   

   

   

ホテルの前からとった雨の仙台。(駅東口付近)

   

宿泊した、コンフォートホテル仙台駅東口。

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ズート・シムズ SUDDENLY IT'S SPRING

2016-06-26 09:01:14 | テナー・サックス

JA(農協)長野県ビルの最上階に食堂「しなの木」があり、近くなのでランチにたまに行っています。6月21日には、生食用あんず(「ハーコット」という種類)が無料でデザートに出されました。あんずはすっぱいので、生食用には向かないとされてきましたが、この品種は果実が大きいうえに、甘さがあって美味しく生食に適しています。まさに旬を感じさせてくれる果物でした。いつも旬だったズートのアルバムを。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
SUDDENLY IT'S SPRING (PABLO 1983年録音)

   

ズート・シムズ(1925~85年)は、ベツレヘム原盤の「Down Home」をはじめ1950年代後半の録音に名盤が多いとされ、僕も愛聴しているものはその時期のものが多いです。シムズは、好不調の波が少なく一定の水準の演奏を続け、また、70年代に入ってソプラノサックスも手掛けるなど、後年のものも聴いてみるとよいものがあり、これもその一枚です。

メンバーは、ズート・シムズ(ts)、ジミー・ロウルズ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、アキラ・タナ(ds)。派手さはありませんが、堅実なサポートをするメンバーが集まっていて、特にムラーツ(b)のプレイが楽しみです。ロウルズは、一度だけ実演を聴いたことがありますが、訥々とした感じながら、バッキングなどタイミングよく入れていたのが印象に残っています。

曲は多彩です。ズート・シムズ作「Brahm's...I Think」、「I Can't Get Started」、ズート・シムズ作「Macguffie's Blues」、「In The Middle of A Kiss」、ウディ・ガスリー作「So Long」、「Never Let Me Go」、「Suddenly It's Spring」の7曲。ズート・シムズとウディー・ガスリー作のものを除いてはスタンダードナンバーですが、バラードなどミディアムテンポ以下の曲が選ばれています。

穏やかで温かみのある演奏が集大成されています。ズート・シムズの魅力は、ハードにスイングするところにもあるのですが、他方スローテンポの曲を旋律を大事にしながら歌い上げるプレイも素晴らしく、ここではそれが聴けます。優しげな表情で演奏される「Brahm's ...I Think」、 スタンダード中のスタンダード「I Can't Get Started」、しみじみとした味わいの「Never Let Me Go」とズートのスムーズなプレイが包み込むようで心地よい。ムラーツ(b)も音数を少なくして、ズートの演奏を盛り立てています。寛ぎの時間に最適なアルバム。

【食堂 しなの木】

住所:長野市大字南長野北石堂町1177-3 JA長野県ビル13階
電話:026-236-3533
ホームページ:naganoken-jabill

   

しなの木の入り口。セルフサービスです。中は広くて多くの方が利用できます。

   

ハーコットとズッキーニが提供されるという案内が出ていました。さすがにJAだけのことはあります。

   

かに玉丼定食にしてみました。あんずは普通はつきませんが、これで500円です。小鉢の2品は、何種類かある中から好きなものを選べます。キャベツとスパゲッティは盛り放題でした。

   

あんずの拡大。食べ終わってから、果肉の方を撮ればよかったと気づきました(笑)。

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ハービー・ハンコック著 「ハービー・ハンコック自伝」 (川島文丸訳 DU BOOKS刊)

2016-06-24 22:59:34 | 読書

半世紀以上にわたり、ピアニスト、作編曲家、プロデューサーとして活躍しているハービー・ハンコック(1940年~)の自伝が日本語訳され、昨年出版されたので読んでみました。本文(ハンコックとともにリサ・ディッキーも著者の一人となっています。)とともに川嶋文丸さんによる訳がわかりやすく、ページ数は多いものの、読みやすい本です。

   

冒頭部分にマイルス・デイヴィスとのエピソードが登場しますが、ジャズの創造現場の話で印象深いものです。引用すると、1960年代半ばにおけるストックホルムでのコンサートの「ソー・ホワット」のマイルスのソロで、

『ソロを構築していた彼が、これから楽想を自由に羽ばたかせようとする直前に一息ついた。そこで私はコードを弾いたが、それは不適切な音だった。・・・・私はとっさに「あっ、しまった」と思った。みんなで築いてきた素晴らしい音の楼閣を私が壊してしまったのだ。マイルスはほんの一瞬、間をおき、奇跡的にも私の弾いたコードが正しかったと思わせる音を吹いた。その瞬間、驚きのあまり私の口はあんぐりと開いてしまった。』

『ジャズは瞬間に生きる音楽なのだ。自分を信じて臨機応変に対応するのがジャズだ。それができなければ、音楽においても人生においても、道を切り拓くことはできないし発展することもできない。私は幸運にも、マイルスとの共演、そしてその後のさまざまな経験を通じて、それを学ぶことができた。』と、ハンコックは回想しています。

1965年12月のプラグドニッケルのライブに関しての描写も記憶に残るものです。演奏直後、ひどいサウンドだとハンコックは思ったようですが、17年後発売されたアルバムを聴いた彼は、『このサウンドは洗練されていない。ここにあるのはむき出しの熱気と大胆さだ。生のエモーションだ。プラグド・ニッケルでのレコーディングを聴くと、いまも私はその生々しい情熱と真摯な意気込みに圧倒される。』と述べています。

プラグド・ニッケルのアルバムを、僕は発売直後に購入して聴いたところ、フリー的なインプロヴィゼーションが展開されていて、すごいと同時に難しい音楽だとびっくりしたのですが、当時のメンバー間のやりとりなど、この本の記述を通して、そう感じた原因がおぼろげですがわかりました。

   
Miles Davis 「at Plugged Nickel,Chicago」

驚くことに、ハンコックがエレクトリックピアノを弾く端緒となったのも、マイルスでした。1968年5月、アルバム「マイルス・イン・ザ・スカイ」のレコーディングで、『スタジオに入ると、私が弾くはずのピアノがなかった。「マイルス、おれは何を演奏すればいいんだい?」と訊いた。彼は「あれを弾け」といい、隅にあるフェンダー・ローズのエレクトリック・ピアノのほうを顎でしゃくった。』とあり、それまでエレクトリック・ピアノには何の興味もなかったハンコックの目を開かせることになります。

   
Herbie Hancock 「Head Hunters」

90年代における深刻なコカイン中毒を家族の力で乗り越えられたという出来事は、この本の中で初めて明らかにされました。さらに、マイルスと出会う前のドナルド・バードとの日々や、マイルス以降のファンク・ミュージックのこと、映画音楽とのかかわりなども詳しく書かれていて、ハンコックファンはもちろんですが、ジャズファンなら興味深く読める本です。

 参考に、目次を掲げます。

第一章 シカゴのサウス・サイド
第二章 ジョージ・シアリングのジャズ
第三章 グリネル、シカゴ、そしてニューヨークへ
第四章 ドナルド・バードと〈ウォーターメロン・マン〉
第五章 マイルス・デイヴィス・クインテット
第六章 マイルスとウェイン
第七章 〈処女航海〉と初めての映画音楽
第八章 結婚、そして独立へ
第九章 ハービー・ハンコック・セクステットの始動
第十章 エムワンディシ・バンド
第十一章 シンセサイザーの導入
第十二章 仏法の実践
第十三章 ファンク・ミュージックへの転身
第十四章 『ヘッド・ハンターズ』の成功
第十五章 VSOPクインテット
第十六章  ニュー・テクノロジーの追求
第十七章 ウィントン・マルサリスとの共演
第十八章 〈ロックイット〉のヒット
第十九章 『ラウンド・ミッドナイト』
第二十章 悲しみと栄光
第二十一章 マイルスとの最後の日々
第二十二章 崩壊の淵
第二十三章 『リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』 
第二十四章 不可能への挑戦
謝辞
訳者あとがき
ハービー・ハンコック リーダー・アルバム・リスト
索引

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善光寺界隈散策 藤屋や楽茶れんが館

2016-06-23 23:28:54 | お出かけ・その他

先週の日曜日、長野市の善光寺近くの「藤屋御本陣」(THE FUJIYA GOHONJIN)で行われた結婚式に招待されたので出席してきました。かつては旅館や料亭としての営業だったのですが、10年くらい前からイタリアンレストランとなり、結婚式も行われています。旅館の時には、たまに宴会で利用していたので懐かしい建物です。

早く着いたので、藤屋の近くを散歩してみました。実は、近くに「ロートレック」というお気に入りの駐車場完備の喫茶店があったのですが、昨年店を閉じてしまいました。閉じるところもありますが、善光寺の南側に当たるこの付近は、飲食店が増えつつあります。

   

藤屋。

   

藤屋入り口。

   

上の方(善光寺側)から入り口。藤屋ホームページ:THE FUJIYA GOHONJIN

   

藤屋の隣にある八幡屋磯五郎。七味唐辛子の製造販売を行っています。

   

八幡屋磯五郎の裏手にある、同店直営の横町カフェ。

   

善光寺参道がすぐ目の前のです。

   

少し東へ歩いて、東町。善光寺側から下の方へと撮っています。目立たない通りですが、お店がぼちぼち立地していて、散歩するのにもいい通りになってきました。寄ってみたい喫茶店、古本屋もあるのですが、時間の都合で寄れませんでした。そこは、後日訪れてみるつもりです。

   

東屋。鳥料理の鳥蔵グループです。料亭ですが、ランチもやっていて女性に人気があります。

   

ピザのお店「TIKU (チクー)」。

   

東町を下りてきて道路を渡ったところにある「胡蝶庵茶寮」。本店が安曇野市で、そちらのホームページを見ても出てこないのでよくわかりませんが、多分系列店だろうと思います。

   

僕がたまに入るのはこのお店「楽茶れんが館」です。善光寺から見ると下の方で、藤屋の手前にあります。レンガ造りの建物は、明治45年に信濃牛馬合資会社から始まり、善光寺郵便局、長野物産館という変遷を経て、現在のお店に至っています。建物は国の登録有形文化財です。ランチはリーズナブルで、コーヒーを飲んで休憩するのにもよいです。

楽茶れんが館ホームページ:rengakan

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トミー・フラナガン ECLYPSO

2016-06-22 21:14:04 | ピアノ・トリオ

早川書房から出ている、クリスティ文庫の<名探偵ポアロ>シリーズの「ブラック・コーヒー」を読みました。推理小説は、和洋を問わず結構読んでいた時もあったのですが、最近はほとんど読まなくなりましので、久しぶりです。この本は、クリスティが創造したエルキュール・ポアロという名探偵のキャラクターが面白く、謎解きばかりでなく、登場人物にも魅力があります。パイプをくわえて、名探偵のような風貌にも見えるポートレートのアルバムを聴いてみました。

TOMMY FLANAGAN (トミー・フラナガン)
ECLYPSO (ENJA 1977年録音)

   

トミー・フラナガンの代表作の一つに挙げたくなるアルバムですが、1957年に「Overseas」(オーヴァーシーズ)を録音して、その際の曲の再演という面もあります。ちょうど20年経った1977年の録音ですが、エルヴィン・ジョーンズ(ds)が健在で、この「Eclypso」でも、プッシュしていて、再演に相応しい録音になっています。

メンバーは、トミー・フランガン(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。エルヴィンはもちろん、このアルバムでトミー・フラナガンと初録音をしたジョージ・ムラーツも躍動感に満ちた活きのいい演奏をしていて、フラナガン中心のトリオですが、三者が一体となっています。

曲は、ジャズ・オリジナルです。ソニー・ロリンズ作「Oleo」、デンジル・ベスト作「Denzil's Best」、タッド・ダメロン作「A Blue Time」、チャーリー・パーカー作「Relaxin' at Camarillo」、トム・マッキントッシュ作「Cup Bearers」、フラナガンの自作「Eclypso」、チャーリー・パーカー作「Confirmation」の7曲。このうち、オーヴァーシーズでも演奏されていたのは、「Relaxin' at Camarillo」と「Eclypso」の2曲。

アルバムの最初から最後まで、どの曲にも魅了されるアルバム。フラナガンのピアノは本来エレガントですが、オーヴァーシーズと同じく、エルヴィン・ジョーンズのドラムスを得て、リズミカルでアグレッシブなところがあって、変化に富んでいます。どれもいいのですが、ムラーツの冒頭のベース・ソロも印象的な「Denzil's Best」、スローテンポで哀愁味のあるテーマ、ソロが聴ける「A Blue Time」、エルヴィンのドラムソロも登場し、フラナガンの熱演が続く「Eclypso」あたりが好きなトラックです。

【アガサ・クリスティ著  ブラック・コーヒー(早川書房)】

   

たまには海外の推理小説も面白いです。

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