A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

一世を風靡したコーラスグループ、幾つご存じですか?・・・

2014-03-19 | MY FAVORITE ALBUM
The Ames Brothers Sings Famous Hits of Famous Quartets


先日、野口久和ビッグバンドのライブへ出かけた。
ホームグラウンドである東京TUCに年に数回出演するが、楽しみにしているライブのひとつだ。このバンドのひとつの特徴は、バンドシンガーというかコーラスのBreezeがいつも一緒に出演すること。
日本ではジャズコーラスグループ自体それほど多くないが、ビッグバンドをバックにした演奏となると今ではなかなか聴けないものだ。本場アメリカでも、スイング時代のビッグバンド全盛期は皆専属シンガーやコーラスを従えていたようだが、古き良き時代の話。今では、あまり聞かない。

今回、ビッグバンドの方は新たなレパートリーということで、中村八大&永六輔のコンビの「遠くへ行きたい」を披露してくれた。自分自身のオリジナル以外、日本の作曲家の曲に取り組んだのは初めてと言っていたが、フルート4本をフィーチャーした意欲的なアレンジで、このビッグバンドも10年目にして新境地を開いた感じであった。

ブリーズの方は、先日新CD発表を兼ねたライブがあった。このCDはジェフハミルトンのコンボをバックにしたものであったが、今回はオーケストラをバックにいつものように古き良きスタンダードを。
まさに、スイング時代のビッグバンドとコーラスグループの魅力を再現してくれた。

自分はジャズコーラスが嫌いではないというより好きな方だ。フォーフレッシュメン、マントラ、ランバートヘンドリックス&ロス、ジャッキーアンドロイなどいわゆるモダンジャズコーラスは良く聴いた。
しかし、コーラスグループの全盛期となるともう一時代前。40年代、50年代はジャズでなくとも、コーラスの全盛期だった。子供の頃、ヒットチャートでもコーラス物が多く聴けたのを思い出す。
興味はあるので、何かきっかけがあると思い出したように聴くのだが、なかなか本格的にこの世界には踏み出せないでいる。
いつかはじっくり聴いてみたいとは思っているのだが・・・・いつの事になるのやら。

という訳で、ブリーズに刺激さえてコーラスを一枚。
ブリーズは男性2人、女性2人。マントラと同じだが、カルテットには男性の4人組が多い。女性だとトリオも多いように感じるが、何か理由があるのか?

この、エイムスブラザースはジャズコーラスには入らないとは思うが、何故か何枚かアルバムを持っている。その内の一枚がこのアルバム。
名だたるコーラスカルテットのヒット曲をカバーしている。ミルスブラザースやインクスポットは良く知っているが、知らないグループが半分くらい、コーラス入門にはうってつけのアルバムかもしれない。




これを機に、オリジナルも聴いてみるとするか。今は、お試しにはyoutubeが便利だ。

1, Goodnight Irene         The Weavers
2. Paper Doll             Miles Brothers
3. The Gaucho Serenade      The Charioteers
4. I’ll Never Smile Again       The Pied Pipers
5. Cool Water             The Sons of the Pioneers
6, Sweetheart of Sigma Chi     College Quartet
7. Love Is A Many Spledored Thing The Four Aces
8, Hit The Road To Dreamland     Golden Gate Quartet
9, To Each His Own          The Ink Spots
10. Lida Rose              The Buffalo Bills
11. Moonlight Cocktail        The Modernaires 
12. Moments To Remenber        The Four Lads  


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3 コメント

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“天上の音楽”、ア・カペラ (コーラス好き)
2014-03-21 05:17:53
“天上の音楽”、ア・カペラ

YAN様、おはようございます。いつも楽しい話題をありがとうございます。このところ仕事が忙しく、おまけに先日「人生最悪の日」といっていい出来事があり、も~どうでもいいやといいますか、落ち込んでおります。現実を受け容れるのに時間がかかりそうです。。

さて、コーラスは小生も好きでよく聴きますが、ややラテン風味が好みかも。タイム・ファイブとか大好きなのですが、ビーチ・ボーイズと異なり同世代に知っている人が皆無なのは哀しいところ。そうした話ができますのはYAN様の世代の方ばかりというのもなんだか不思議な感じが致します。1970年の傑作『ディス・イズ・タイム・ファイブ』、冒頭“デイ・バイ・デイ”からすっかりシビれてしまいファンになりましたが、“雨”を歌った曲ばかりを集めた『雨のささやき』(1980年)も粋なアルバムで忘れがたい名作です。彼らの日本人離れしたオープンハーモニーが至福の心地さを醸し出してくれますよね。下記リンクはamazonの紹介ページですが、『ディス・イズ・タイム・ファイブ』の他に、心憎いばかりのテクニックを見せつける1992年の『ア・カペラ』なども試聴できます。

http://www.amazon.co.jp/TIME-FIVE/e/B001LI2A94/works/ref=ntt_mus_teaser?

ところで、ハイ・ローズから派生したシンガーズ・アンリミテッドが多重録音を駆使していたことはYAN様もよく御存じのことと存じますが、先日そんなコーラスの名作を入手しました。1976年にリオで録音された『伝説のアクアリウス』です。ジョアン・ドナートやオルラン・ヂーヴォ、トニーニョ・オルタらのメロウな名曲をコーラスで奏でる至福のブラジリアン音楽。宮田茂樹氏のライナーノーツによりますと、製作者のハイムンド・ビッテンクールはホベルト・メネスカルの盟友で、若き日はエウミール・デオダートやテノーリオ・ジュニオールらとラテン・ジャズに興じていたドラマーだったとか。SOM LIVREのプロデューサーとしても数多くのノヴェラ(ドラマ)音楽を手がけ、そういえば小生もCDで再発されるたびに随分と集めたものです。イヴァン・リンスを世に送り出した人でもあります。本作がCD化されるに至った経緯も綴られていますが、なんとも微笑ましいです。

~「ところでブラジルにはシンガーズ・アンリミテットのようなハーモニーはいないね、オス・カリオカスはフォー・フレッシュマン的だけど、、」
するとハイムンドは血相を変えて部屋から出て行った。
「何か気を悪くしたのかな?」「さあね」
しばらく経ってハイムンドは一枚のLPを持って戻ってきた。黙ってレコードをターン・テーブルに乗せると「ソ・ロウコ」をかけた。あらら!「ドリヴァル・カイミの名曲が、まさにシンガーズ・アンリミテッドのような高度なハーモニーで歌われていた。
「すごいね、これは誰?」
「30年前に僕がプロデュースしたアクアリウスさ」
「ヘぇ」僕はこの時までアクアリウスの存在を知らなかった。
「どうだい、持つに値するレコードだろ」~

本作は26年間もハイムンド氏の書斎で眠っていたという真の幻盤で、用いられているマルチ・トラック・レコーディングなる手法については、氏の経歴に「75年、セルジオ・メンデスをパートナーにブラジル初の16チャンネルのマルチレコーダーをもつLevel Studiosのオーナーとなり、同時にRCAからの要請でタンバ・トリオ、イヴァン・リンスのプロデュースを手がける」とあります。個人的な印象としてはシンガーズ・アンリミテッドのストレートな音の重ね方とは微妙に違う感じで、聴いているとまるで分厚い音の絨毯の上に乗って空中を浮遊しているかのような錯覚に陥ります。これが圧倒的な癒しと快感をもたらしてくれるのです。氏がこの手法を使って録音したボサノヴァ・コーラスは他にもありますが、やはり言葉にならないほどの美しさです。

以下ハイムンド氏の言。「16チャンネルのマルチレコーディングが可能になった頃の僕は、伝統とテクノロジーの融合に憑かれるようになっていた。あの古いサンバがこんなカタチになるなんて自分でも驚きだったよ」。YouTubeに2曲アップされておりました。ぜひ聴いてみて下さいませ。シコ・ブアルキ作の前者がまさにソレ、後の方はハイムンドの曲で、コーラスというより氏の音楽的出自が窺えるジャズ・ボッサ風です。

Aquarius (Raymundo Bittencourt) - Carolina (1972)
http://www.youtube.com/watch?v=pt8gcvqlCGw

Aquarius (Raymundo Bittencourt) - Tibidabo (1972)
http://www.youtube.com/watch?v=NljDZRlUoyk

これをアップされた方のアップリストが実に興味深い音源ばかりで、せっかくですので同じ方が同時期にアップされていた我が愛しのチタ嬢による泣かせる名唱「Anjo(天使)」と、アルゼンチンの至宝アグスティン・ペレイラ・ルセナの哀愁のギター&コーラスも。ブラジリアン音楽におけるフルートの清涼感ときましたら堪りませんね。

Tita - Anjo (1968)
http://www.youtube.com/watch?v=qRxZc-nglQM

Agustin Pereyra Lucena - De Olso A Rio (1998)
http://www.youtube.com/watch?v=vH_b2MoeHjM&list=UUqbSJUMlRwPuzcIozyPe2uw
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HMがコーラス好きでしたね (YAN)
2014-03-21 10:15:47
コメントありがとうございます。

今更ながら、HMが「コーラス好き」でしたね。
ラテンがお好みだというのは以前お聞きしましたが、当然コーラス好きでもいっらいますよね。

サンバのコーラスとは、またいいものをご紹介いただきありがとうございます。英語と違ってまた違った言語だと曲の違いとは別にコーラスの雰囲気も違って聞こえます。

タイムファイブは自分も良く聴きました。
今のようにライブハウスが多くなかった時代に、店の名前は忘れましたが銀座のコリードー街にあるライブハウスに良く聴きに行きました。
今も、サテンドールには定期的に出演しており、昨年行きましたが相変わらずのハーモニーを聴かせてくれました。
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エイムス・ブラザースはいいですよね (てんてこ舞い)
2016-11-17 16:59:01
こんにちは、
エイムス・ブラザースはいいですよね。
僕のような団塊にとっては、
ジャズとかポピュラーというジャンルを超えて
郷愁そのものです。

楽しい記事、ありがとうございました。

てんてこ舞い
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